名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

朝鮮半島情勢で国連安保理が緊急会合

2010-12-20 10:27:36 | Weblog
2010.12.20(月)
 北朝鮮は、延坪島近くの海岸に野砲や多連装ロケット砲を密集配置したと伝えられ、一方韓国軍は延坪島周辺で計画している射撃訓練を計画どおり実行するとしており、朝鮮半島では軍事的緊張がますます高まっている。
 こうした情勢を受けて国連安全保障理事会は19日(日本時間20日午前1時)、緊急会合を開き南北双方に自制を求める声明の採択に向けて協議に入ったという。
 しかし報道によるとなかなかすんなりとはいかないらしい。ここでもやはり中ロ対米日韓の対立があるというのだ。
 ロシアは『半島の事態悪化を強く懸念している』、『安保理は韓国と北朝鮮に対し自制を求めるシグナルを送る必要がある』として、平和的外交手段を通じた問題解決を訴えている。
 また中国は、『情勢を激化させるいかなる行為にも反対する』と、暗に韓国軍の射撃訓練を牽制している。
 一方、アメリカは『緊迫の責任は北朝鮮にあり、韓国は自己防衛を強化する権利がある』といい、日本はこれを全面的に支持する姿勢を示している。
 韓国軍の訓練が実施されれば南北情勢は一層の緊迫化が予想され、一触即発の事態となる可能性がある。しかし、北朝鮮の戦闘体制の強化や脅しに屈していては、いまや破れかぶれの北朝鮮は増長するだけだ、という考え方もうなずける。
 しかしである。先月23日の北朝鮮による延坪島砲撃の責任が北にあることは明らかであるが、もし次の砲撃があるとすれば、もっと深刻な事態になる恐れがあることも事実である。
 どの戦争もそうであるが、戦争はなんとしても避けなければならないということは当たりまえのはずである。
 本来なら、こういうときこそ隣国日本が南北の自重を促すような働きをすべきだ。それがアメリカの尻馬に乗って、どちらかといえば煽っているとしか思えない動きに出ている。国民の意識もそれを支持しているように見える。だからよその国の争いに日本まで巻き込まれる。そうなるともう止まらない。歴史は繰り返す。