名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

阿久根市長がリコール成立で失職

2010-12-06 12:00:21 | Weblog
2010.12.6(月)
 鹿児島県阿久根市の竹原信一市長(51)に対するリコール(解職請求)の是非を問う住民投票が昨日(5日)行われ、即日開票の結果、賛成票が有効投票の過半数に達しリコールが成立した。竹原氏は失職し、来年1月に出直し市長選が行われる。
 開票結果は、
  賛成 7543票   反対  7145票 で、その差は398票の僅差であった。
 竹原氏は、議会に諮らずに職員のボーナス半減や副市長選任などの専決処分を繰り返し、平気で議会制民主主義を否定する政治手法をとってきた。
 竹原氏は、1988年に航空自衛隊を二等空尉で退官、実家の建設会社に入社、その後市議に当選した。市議1期目の2008年、任期途中で市長選に出馬、当選という経過を辿っている。
 報道などによると竹原市長は、行政改革を職員給与と議会改革に据え、特に議会側と徹底的に対決してきた。このあたりは河村名古屋市長の手法と似ている。それにしても副市長の選任を議会にも諮らずに一方的に決めてしまうとはそもそも遵法精神のかけらもない人ではある。
 多分一事が万事なのであろう。あきれた市民の不満が嵩じて市長を失職に追い込んだのはよいが、反対票の多さにリコール推進派はいま、たじろいでいる。それというのも失職した竹原市長は「残念さはない。市民が社会の現実を知る貴重な機会になった。(出直し市長選に)出ます。」といって、余裕を見せているというのだ。リコール派は、リコールを成立させて市長を失職はさせたが、竹原氏とのたたかいは厳しいと見ている。
 役所を敵に回せば市民の支持は得られ易い風潮は、阿久根市に限らず今や時代の傾向である。河村名古屋市長の政治手法の根源もここにある。