名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

名護市長 普天間移設反対派が当選

2010-01-25 09:10:17 | Weblog
2010.1.25(月)
 本題の前に、昨日、上野動物園で青森県の下北半島に生息する北限のニホンザル23匹のうち、1匹が 園外へ逃げ出す騒ぎがあった。公開直後の午前9時半ごろ、高さ4メートルの塀に飛びつき柵を越えて園内から園外に逃げ出したが、幸い6時間半後に捕獲されたというものである。
 このサルについては、1年前の昨年1月11付けの当ブログで書いたが、人里を荒らすということで270頭を捕獲し処分するというもののうち、23匹を上野動物園が引き取ったものである。命は救われたが、囲われた人工の動物園に収用されたサル達の前途多難が忍ばれる。

 さて沖縄県の米軍普天間飛行場移設問題は鳩山新政権にとって最大の懸案事項の一つであるが、それを争点にした同県名護市長選挙が昨日(24日)行われた。
 即日開票の結果、辺野古のキャンプシュワブ沿岸に移設する現行計画への反対を訴えた無所属新人の前市教育長稲嶺進氏(64)が、容認派現職の島袋吉和氏(63)を破り、初当選した。
 確定得票数は、稲嶺氏 17,950票、 島袋氏 16,352票でその差僅か1,588票という僅差である。
 しかしいずれにしろ普天間飛行場移転の受け入れ先として自公政権と米国とで定めた現計画の名護市辺野古地区を市民がノーと言ったのである。前の市長の島袋氏は受入れを容認して当選していたのであり、仲井真弘多知事も容認していたこれまでの地元の同意は覆った。
 鳩山政権はこの問題を今年5月までに決着するといっているが、今回の結果は解決先の一つを失ったことを意味する。前原沖縄北方担当大臣は『市長選は移設の是非だけを問う住民投票ではない』と述べ、現行計画も排除せずに検討していくべきだと言っているそうだが、民意を重視する民主党の看板が泣く。
 もともと沖縄県内での基地偏在を無視した現行案自体に無理があったし、自民党政権のアメリカ一辺倒の姿勢が沖縄県民を長い間苦しめてきた。他の日本国内ではどこも受け入れ先はないのと同様に、これ以上沖縄県内に押し付けることはできない。要するにもはや国外移設しかないのではないか。北朝鮮から核攻撃を受けたらどうするのだと言い、今の日本ではアメリカに頼る安全保障しかないと決め付け、その負担を沖縄県民に押し付けてきた政策の大きな転換期である。
 アメリカ政府もアメリカ国民も、沖縄県民の真意、願いを聞く耳を持たずして、真の民主主義を尊重する国とはいえないのではないか。