名古屋から発するブログつぶて・凡人のひとりごと

身の回り、世間のできごとをを日記風に記す(紙つぶてならぬブログつぶて)。

「人道の港  敦賀ムゼウム」

2009-06-04 06:32:00 | Weblog

2009.6.4
 午前3時といえば早朝というより深夜といったほうが正しいであろう。こんな時間に目が覚めることがよくある。こういう時は、NHKのラジオ深夜便という番組をイヤフォーンで聴いている。
 3時からは、懐かしい歌謡曲を年別、作曲(詩)家別、歌手別、テーマ別などいろいろな区切りで放送している。4時からは「深夜便・こころの時代」と称して、いろいろなジャンルの話題の人達を登場させてアナウンサーやプロデューサーとの対談番組となっている。
 6月3日の午前4時、たまたま目覚めて聞いたのがこの「こころの時代」の対談番組であった。
 この日は、福井県敦賀市にある「人道の港 敦賀ムゼウム」の館長(名前は思い出せない)という人が出演した。「ムゼウム」とはポーランド語で資料館という意味という。放送は今朝(4日)の二回にわたって行われた。

 岐阜県の八百津町に「杉原千畝記念館」というのがある。第二次世界大戦の際、ナチスに追われた多くのユダヤ人が1940年当時、日本の外交官であった杉原千畝氏の決断によって日本へのビザが発給され、命を救われたといういきさつをいくつかの資料やパネルで紹介した資料館である。

 そのユダヤ人がはるか極東のシベリヤ、ウラジオストックを経て、当時日本の海の玄関でもあった敦賀港に上陸したという歴史から、福井市がこの港に「敦賀ムゼウム」をつくったという話が、この「こころに時代」のテーマであった。
 敦賀港は、ロシアに迫害されてシベリアに送られていたポーランド人の孤児たちが、日本に逃れてきた時もやはり敦賀港であったという。この歴史的事実についても「敦賀ムゼウム」では展示している。「人道の港」とはそうした事実から名づけられたものと思われる。

 八百津町の「杉原千畝記念館」については名古屋から近く、見に出かけたこともあって知っていたが、敦賀のこのムゼウムについてはこの放送で初めて知った。
 このムゼウムは敦賀港内の既設の建物を利用して昨年3月29日オープンした。筆者の趣味の釣りで、敦賀は福井県内の釣り場へ行くときの玄関口である。何回もこの近くを通るのだがこんな施設ができたことは知らなかった。一度立ち寄ってみよう。