田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

こんな塾がありますか。入魂円熟の授業。特訓は無料。 麻屋与志夫

2020-02-01 12:34:44 | ブログ
2月1日 土曜日

●月がかわった。
二月は高校受験前ひと月。
塾の先生としてのわたしにとってはいちばんやりがいのある月だ。

●塾の授業というのは、一教科週二回二時間。月八時間。
……とほぼきまっている。
ところがそれだけでは、おもうような成績向上はのぞめない。
そこで冬期講習。十日間で十万円。
溺れるものは藁をもつかむ。大盛況らしい。

●わたしは地元の人間なので、親たちが教育費の値上がりで困っているのを良く知っている。

●半世紀、ほど、塾の主宰としてやってきたが、特訓授業は一銭も親たちに負担をかけたことはない。
東京で暮らしている子供たちは「バカみたい」と批判する。

●毎年今頃になると、三年生は月に十五時間くらい特訓授業をやってきている。
これを授業料に換算して、いただくことになったら……などと、さもしいことは考えたことがない。

●塾などというものは、しょせん、火事場泥棒みたいな仕事だ。
ひとの悩み、困惑につけこんで、金をかせぐ、とわたしは思っている。

●塾を創設したときにはしばらく無料で教えていたほどだ。

●宣伝をほとんどしたことはない。
それでも元塾生や、その家族のかたたちの口コミで生徒が途絶えたことはない。

●ところが、このところ風向きがかわってきた。
口コミが大々的な宣伝におよばなくなってきたらしい。

●八十代後半。
まだまだ元気。
前のオリンピックには通訳。
この歳まで毎晩黒板の前に立っているので、毎時間入魂の授業。
円熟の授業をつづけている。

●それで人気がない。
やはり年のせいかな。
などとひがんでいる。

●全国的に見て、わが塾をうわまわるほどのサービス過剰な塾があるでしょうか。

●生涯現役。死ぬときは、武蔵坊弁慶ではないが、黒板の前で大往生をとげたい。

●生徒がいなくなったらその望み、現役をつづけていけない。

●だれか助けてよ。
GGのはかない望みをかなえさせてください。

●勉強をするということが、根本的に考えて、学校の成績だけではない。

●もっともっと大切なことがある。
そんなことを話し合いながら、今年も塾の学年末を向かえることになった。


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