2月1日 土曜日
●月がかわった。
二月は高校受験前ひと月。
塾の先生としてのわたしにとってはいちばんやりがいのある月だ。
●塾の授業というのは、一教科週二回二時間。月八時間。
……とほぼきまっている。
ところがそれだけでは、おもうような成績向上はのぞめない。
そこで冬期講習。十日間で十万円。
溺れるものは藁をもつかむ。大盛況らしい。
●わたしは地元の人間なので、親たちが教育費の値上がりで困っているのを良く知っている。
●半世紀、ほど、塾の主宰としてやってきたが、特訓授業は一銭も親たちに負担をかけたことはない。
東京で暮らしている子供たちは「バカみたい」と批判する。
●毎年今頃になると、三年生は月に十五時間くらい特訓授業をやってきている。
これを授業料に換算して、いただくことになったら……などと、さもしいことは考えたことがない。
●塾などというものは、しょせん、火事場泥棒みたいな仕事だ。
ひとの悩み、困惑につけこんで、金をかせぐ、とわたしは思っている。
●塾を創設したときにはしばらく無料で教えていたほどだ。
●宣伝をほとんどしたことはない。
それでも元塾生や、その家族のかたたちの口コミで生徒が途絶えたことはない。
●ところが、このところ風向きがかわってきた。
口コミが大々的な宣伝におよばなくなってきたらしい。
●八十代後半。
まだまだ元気。
前のオリンピックには通訳。
この歳まで毎晩黒板の前に立っているので、毎時間入魂の授業。
円熟の授業をつづけている。
●それで人気がない。
やはり年のせいかな。
などとひがんでいる。
●全国的に見て、わが塾をうわまわるほどのサービス過剰な塾があるでしょうか。
●生涯現役。死ぬときは、武蔵坊弁慶ではないが、黒板の前で大往生をとげたい。
●生徒がいなくなったらその望み、現役をつづけていけない。
●だれか助けてよ。
GGのはかない望みをかなえさせてください。
●勉強をするということが、根本的に考えて、学校の成績だけではない。
●もっともっと大切なことがある。
そんなことを話し合いながら、今年も塾の学年末を向かえることになった。
麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
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今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
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皆さんの応援でがんばっています。
こちらから 「アサヤ塾の窓から」へ
●月がかわった。
二月は高校受験前ひと月。
塾の先生としてのわたしにとってはいちばんやりがいのある月だ。
●塾の授業というのは、一教科週二回二時間。月八時間。
……とほぼきまっている。
ところがそれだけでは、おもうような成績向上はのぞめない。
そこで冬期講習。十日間で十万円。
溺れるものは藁をもつかむ。大盛況らしい。
●わたしは地元の人間なので、親たちが教育費の値上がりで困っているのを良く知っている。
●半世紀、ほど、塾の主宰としてやってきたが、特訓授業は一銭も親たちに負担をかけたことはない。
東京で暮らしている子供たちは「バカみたい」と批判する。
●毎年今頃になると、三年生は月に十五時間くらい特訓授業をやってきている。
これを授業料に換算して、いただくことになったら……などと、さもしいことは考えたことがない。
●塾などというものは、しょせん、火事場泥棒みたいな仕事だ。
ひとの悩み、困惑につけこんで、金をかせぐ、とわたしは思っている。
●塾を創設したときにはしばらく無料で教えていたほどだ。
●宣伝をほとんどしたことはない。
それでも元塾生や、その家族のかたたちの口コミで生徒が途絶えたことはない。
●ところが、このところ風向きがかわってきた。
口コミが大々的な宣伝におよばなくなってきたらしい。
●八十代後半。
まだまだ元気。
前のオリンピックには通訳。
この歳まで毎晩黒板の前に立っているので、毎時間入魂の授業。
円熟の授業をつづけている。
●それで人気がない。
やはり年のせいかな。
などとひがんでいる。
●全国的に見て、わが塾をうわまわるほどのサービス過剰な塾があるでしょうか。
●生涯現役。死ぬときは、武蔵坊弁慶ではないが、黒板の前で大往生をとげたい。
●生徒がいなくなったらその望み、現役をつづけていけない。
●だれか助けてよ。
GGのはかない望みをかなえさせてください。
●勉強をするということが、根本的に考えて、学校の成績だけではない。
●もっともっと大切なことがある。
そんなことを話し合いながら、今年も塾の学年末を向かえることになった。
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