田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

「あれから十年、いろいろなことがありました」麻屋与志夫

2022-02-06 11:15:09 | ブログ
2月6日 日曜日
朝のブログは十年前の記事を再録した。
たまたま、「アクセス解析」を見ていたところ、このブログを読んでくれた人がいるのを知った。
わたしも読んだところライラック、リラの花のことを書いてあった。
なつかしかった。

「あれから、十年」
なんだか、中高年のアイドル綾小路きみまろ師匠のセリフのようだ。
昔はグチをこぼしたが、今では「ごはん」をこぼすようになった。
妻は食事の後で食卓の下を掃除する。
どうして、こぼすのかしら、と妻はコボスが、応えは単純明快だ。
GGに、わたしがなったからだ。歯がないからだ。
そういう妻は二段腹に悩んでいる。
いままでのスカートやスラックスがはけなくなると、大恐慌。
だが彼女の名誉のために書き添えると、両足爪先立ち、の鍛錬の結果、みごとにもとのウエストにもどした。
さらにつけくわえると、彼女のウエストは58センチ。
体重40キロとまったく気にするような体形ではない。
あれから、十年。ハンマースホイの後ろ姿のイーダのようにみえる彼女だ。
あれから十年。
宝塚の歌では「すみれの花」になっている「リラ」はすっかりわが家の庭で根をはっている。
「鉢から、根がはみだして、地面に伸びてるの」
十年という歳月にはいろいろなことが起きた。

これも二年前のブログ。
「土曜は寅さん」長渕剛の画家志望の青年に今は亡き友だちを重ねて、目に涙。――に、コメントが入った。
竹馬の友のことを書いたのだが、懐かしくて失礼とは思ったが本名を載せたところ、その娘さんからコメントだった。
おどろいた。
こんなことが現実に起きるのですね。
懐かしくて、このところ戦時下、国民学校の生徒だったころのことを思いだしている。
記憶が薄れないうちにいろいろ書いておきたい。


麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら

 

  今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。







むかしのブログを再録しました。 麻屋与志夫

2022-02-06 06:35:38 | ブログ
2月6日 日曜日

植木を買う
2012-05-20 15:16:25 | ブログ
5月19日 土曜日
「あの花かっていい」
カミサンのひかえめな声がした。
わたしはVIVAの園芸品売り場のかたすみにあるパークベンチを見ていた。
狭い我が家の庭には、このベンチは大き過ぎる。
でもふたりで腰をおろしてバラの花盛りを眺められたら……。
などと夢想にふけっていた。
このところ、腰痛と左ひざ関節の痛みになやまされている。
歩くことはできる。
でも、ときどき、カクッとする。
そのときに痛みがはしる。頭の芯まで響く。
軟骨がすり減ったのかな。
ネバネバ成分の在る食べ物。
トリの皮(焼き鳥)でも食べようかと悩んでいる。
年寄りじみたことをかんがえていた。
気力が萎えている。
「ねぇ、あの花ほしい」
鉢植えの1メートルほどの花のところへ。
カミサンが小走りに近寄っていく。
淡紫色の四裂筒状の小さな花が梢というにはまだあまりにも細い先に咲いていた。
微かな甘い香りが漂っている。
カミサンが、ハンマースホイの後ろ姿のイーダのようにみえる。
カミサンはすこしうつむき、鉢を眺めている。
田舎町にもどってきてから文学的には不遇つづきだった。
だが、形而下的な日常ではけっこう幸せにすごしてきた。
カミサンのおかげだと感謝している。
彼女とは演劇の稽古場でしりあった。
末広町の「モモや電気」のあたりにあった古い剣道場のあとだった。
「いいでしょう」
カミサンがみたびくりかえした。
わたしの沈黙を、拒まれているとおもったのか。
家に帰ってから花言葉をしらべてみた。
「若き日の思い出」
「愛の最初の感情」
どちらもいい言葉だ。
花の名は、ライラック。
フランスでは「リラ」。

リラ咲きて会いたい人がひとりいる。

彼女ともういちど、あの剣道場で会いたい。
そしてふたりで上京していたら、どんな人生がひらけたろうか。



麻屋与志夫の小説は下記のカクヨムのサイトで読むことができます。どうぞご訪問ください。
ブログで未完の作品は、カクヨムサイトで完成しています。
カクヨムサイトはこちら

 

  今日も遊びに来てくれてありがとうございます。
 お帰りに下のバナーを押してくださると…活力になります。
 皆さんの応援でがんばっています。