田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

外猫白に会いたしと思えど、裏庭は遠し。 麻屋与志夫

2017-11-21 10:45:44 | ブログ
11月21日 Tue.

●裏庭のデッキに面した廊下のガラス戸を毎朝開けるのが習慣となっている。
このところ、風が冷えてくるのがよくわかる。
今朝など、とくにひんやりとして、身震いするほどだった。
日ごとに風は透明となり、ひえびえとしてもう冬だ。
それなのに、なぜ戸を開けるかというと、外猫の白ちゃんに会いたいからだ。
白の顔を見たいからだ。
今朝はきているかなと、期待していたのに、その白の雄猫の姿がなかった。
死んだリリにスゴクよく似ている。
オスなのに、やさしい顔をしている。

●「今朝はきていなかった」
「そんなことないわ。棚の上の段、光の中にいたわよ」

●妻がわたしのウカツサを咎める。
寒くなったので、地べたではなく、太陽の光のぬくもりをもとめて園芸用の道具を置く棚の一番上に陣取っていたのだろう。

●わたしは廊下にもどって、白と対面するのはあきらめた。
このところ、膝が痛む。
寒さがしみる。
歩くのがつらい。

●あまり広い家もこういうときには、困る。

●食卓の席から立ち上がる。
障子を開け――渡り板の段差を踏み、離れのガラス戸を開き、畳の部屋を横切り襖を開け、コタツのある部屋の戸、そして廊下の途中のドアを押し――これだけの難所をクリアしてようやくデッキの見える廊下に到達する。

●白ちゃんには会いたいが、膝の痛みに耐えかねて、ただただ食卓で干し柿をたべているGGなのでした。



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