田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

「筒井康隆の『旅のラゴス』ジイチャンある」と孫に訊かれる。 麻屋与志夫

2016-02-27 18:57:05 | ブログ
2月27日 Sat.

●「ジイチャン。筒井康隆の本ある」
 えっ、孫のNも筒井康隆を読める年頃になったのだ。

●うれしくてわたしの声がはずんでいる。
「旅のラゴス。あるかな、読んでみたいの」
 がくっと、わたしは劇画的にうな垂れる。

●「旅のロゴスか、ないなぁ」
「ロゴスじゃない。ラゴスだよ」
 
●さらに、がくがくっと自虐的に首を下げる。

●「筒井康隆の作品はかなり読みこんでいたのに――。残念ながらないな」
 
●でも、もしかすると、と思い直して、電話をきってから書斎に。
 
●ありました。ありました。それもハードカバーの初版本。

●「あった。あったよ。春休みにおいでよ。マッテルカラ。おいでよ」
 
●よほど興奮していたのだ。
Nが猫アレルギーで咳き込んでしまい、わが家にはこられないことを、すっかり忘れていた。

● 孫が6人いる。長男のところはまだ幼いが。
長女と次女。二人の娘たちのところには合わせて4人の孫がいる。いちばん下のNも来年は大学受験。
ひとりひとり個性を発揮してすばらしい成長とげつつある。
Nが本を読みだした。
またひとつ孫を見守る楽しみが増えた。

●「ジイチャンは筒井康隆と雑誌テビューがほとんど同時だった」
「えっホント」
なんとか孫に面目をほどこすことができた。

●筒井大先達の作品は「ブルドック」だった。


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