田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

リリが重体です。死ぬかもしれない。 麻屋与志夫

2015-12-07 08:22:16 | ブログ
12月7日 月曜日

●昨夜。宵の口。3キロ700の重さ。
猫のキャリーバックを下げてS動物病院にいそいだ。

●「だいじょうぶだよね」と妻がつぶやく。
リリの元気がなくなってから一週間くらいすぎた。
アルミホイルを丸めてサッカーボールにみたて、
ふたりで戯れていたのに、
まったく反応しなくなっていた。

●床をくくくと音をたててころがるアルミの小さな球を追いかけていたリリ。
妻のほうへボールを足で押し返す。
たまには、咥えてもってきて、妻の手のひらにのせる。
喜々としてふたりで遊んでいたのに。
それを追いかける仕草さえみせなくなっていた。
床や畳の上に数個のアルミのミニボールはころがったままになっていた。

●「ぐったりしてるの」
妻が気づいた。
そして、病院にいそぐことになったのだった。
血液検査。エコー。そのたの検査の結果。
「血液がたりませんね。鉄分も不足しています」
こういうとき、医学の知識がないのが悲しい。
ともかく三日後にまた連れて来て下さい。
ということで病院をあとにした。
なぜそうなったのか。
原因はわからないということだった。

●「リリ、元気だして。リリ死なないで」
妻はケースのなかのリリによびかけるが返事はない。
しばらくして、ニ―と一声鳴いた。
ニャーオと子猫のときから鳴けないリリだ。
スゴク綺麗な顔の三毛の雌猫に育ったのに。
「美人薄命」
ぼそりといったわたしの言葉に、
妻がめずらしく激しい音声で反発した。
「そんなこといわないで」



 
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コメント (2)
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