part2 パパラッチを探せ 栃木高校文芸部
3
「ぼくだけのほうが目立たないから……」
おれもいくという番長をおしとどめた。
ほかにも理由があった。
番長が敵対しているのが吸血鬼だと明かすには早すぎる。
「宇都宮餃子でもたらふくたべてきますよ」
オリオン通りにあると知美にきいてきた。
ネイルショップ「ドラゴン」はすぐみつけられた。
tattooタトゥ―の店もかねていた。
というより、店名からしてネイルのほうがあとからの出店なのだろう。
暗い洞窟につづくような狭い階段をおりる。
したから女連れの男があがってきた。
みるからにこわそうなオニイサンだった。
連れの女が龍之介をみてアラっという顔になった。
なにみとれてる。いくぞ。男から声がトンだ。
龍之介はブルージーンズにフリースの黒のブルゾンをきていた。
せなかにこれもユニクロのパックパックをせおっていた。
店内はかなり広くカーテンの奥ではかるい機械音がしていた。
手彫りではなく。
マシーンを使用している。
かすかな音が伝わってくる。
隣にネイルの看板がでていた。
「男のひとはしないわよ。あんたするき?」
女の子が笑っている。
「それに爪が夜に光ることはないわね。
蛍光塗料でも塗ったんじゃないの」
そういうことだったのか。
納得して路上にもどったところで取囲まれた。
「みかけない顔だな」
one bite please 一噛みして。おねがい。
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「ぼくだけのほうが目立たないから……」
おれもいくという番長をおしとどめた。
ほかにも理由があった。
番長が敵対しているのが吸血鬼だと明かすには早すぎる。
「宇都宮餃子でもたらふくたべてきますよ」
オリオン通りにあると知美にきいてきた。
ネイルショップ「ドラゴン」はすぐみつけられた。
tattooタトゥ―の店もかねていた。
というより、店名からしてネイルのほうがあとからの出店なのだろう。
暗い洞窟につづくような狭い階段をおりる。
したから女連れの男があがってきた。
みるからにこわそうなオニイサンだった。
連れの女が龍之介をみてアラっという顔になった。
なにみとれてる。いくぞ。男から声がトンだ。
龍之介はブルージーンズにフリースの黒のブルゾンをきていた。
せなかにこれもユニクロのパックパックをせおっていた。
店内はかなり広くカーテンの奥ではかるい機械音がしていた。
手彫りではなく。
マシーンを使用している。
かすかな音が伝わってくる。
隣にネイルの看板がでていた。
「男のひとはしないわよ。あんたするき?」
女の子が笑っている。
「それに爪が夜に光ることはないわね。
蛍光塗料でも塗ったんじゃないの」
そういうことだったのか。
納得して路上にもどったところで取囲まれた。
「みかけない顔だな」
one bite please 一噛みして。おねがい。