田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

きみと見し懸崖の桜咲きたるか  麻屋与志夫

2023-07-15 03:32:32 | 俳句
7月15日 土曜日
夜半に起きてルナを探したが見つからない。
このところ寝苦しい夜がつづいている。
ルナは転々と涼しい寝床を探している。
今夜は机の上に積み重ねてあるプラスチックの衣装ケースの上で寝ていた。
寝そびれていた妻が探しあてた。
わたしも目がさえてしまった。
俳句を一句つくった。
そのまま起きてしまった。

きみと見し懸崖の桜咲きたるか

きみと見し崖の桜は咲きたるか

ルナがわたしのいないのを察知して、
掘りごたつの部屋のほうに来ないかと、
離れとの引き戸を広く開けて置く。

ルナは高いとこで寝るのが好きだ。
先祖は寝ている間に外敵におそわれるのを警戒していた。

それで高い木の枝に寝ていた習性が残っているのか。



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ルナが追う抜け毛まるめし毛玉追う 麻屋与志夫

2023-07-07 08:37:59 | 俳句
7月7日 金曜日
今日は七夕ですね。いままでに生活を共にしてきた猫たちが会いに来てくれた夢を見た。ご先祖様が会いに来てくれるのはお盆です。猫たちはロマンチックです。七夕に会いにきてくれます。

俳句です。

折りとりて河原のすすき猫じゃらし

卒寿すぎ卒業こばむ炎暑かな

折りとりしススキで猫を釣る夜長

ルナが追う抜け毛まるめし毛玉追う


 

  

  

  



  


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悪霊に憑かれた。ペンをもつ死出の旅路の杖として 麻屋与志夫

2022-11-18 08:27:45 | 俳句
11月19日 土曜日

紅をさす死化粧までおのが手で
 
ペンをもつ死出の旅路の杖として

悪霊に憑かれた。昨日は奇怪なことばかり、死に直面するようなことが起きた。
黒本会計事務所の前でたたずんでいた。
黒服の男が寄って来た。
「だいじょうぶですか、送ってあげますか」もちろん、ことわった。
ていねいに、お礼をいいことわっが、なにをいわれたのかわからない。
男は事務所の駐車場にかえっていった。
タクシーの運転手らしかった。
それを確かめずに喜楽食堂の前を左折した。
さらに歩く。
天神町の信号機のある横断歩道。
緑だ。
行く手には交通整理のひとが三人もいた。
歩道工事をしているからだ。
キューと急停車の音。
わたしにすれすれで車が止まっている。
どうして歩行者が渡っているのに車が接近してくるのだ。
危うくひかれるところだった。
信号のない横断歩道で車が止まる率。
0.9をかってマークして全国最下位だった。
交通整理の三人はわたしに背中をむけている。
いまの、急停車音が聞こえないはずはない。
それから妻とベニマル。
わたしは、エイトインコーナーで待っことにした。
隣にすわっていた老婆に「ダイジョブケ」とやさしく声をかけられた。
マツキヨでもレジのわきの椅子を借りていつものようにすわらせてもらった。
女子店員が走って来た。
「気分でもわるいのですか。だいじょぶですか」
一度ならず、二度三度と優しい言葉がつづくとなにか不気味になる。
よほど影がうすかったのか。
あそこで、車にひかれる運命にあったのか? 
しばらくの間は、外出はできない。
不気味なことがつづきすぎる。
禊をかねて、俳句。
上は妻の心構えである。




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もみもみし毛布けば立つ夜寒かな  麻屋与志夫

2022-11-18 08:25:13 | 俳句
2022、11、18

もみもみし毛布けば立つ夜寒かな

もみもみし毛布けば立つ猫の夜

ルナは冬になっても妻の寝床にはもぐりこまない。
毛布をもみももみしている。
はやくわかれてしまった母猫のオッパイを想って妻の足元に眠っている。
寒いだろうと毛布を折ってかぶせてやる。
どんな夢を見ているのだろうか。



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冬鴉鷹に迫りて高くとぶ   麻屋与志夫

2022-11-17 09:43:35 | 俳句
11月17日 木曜日
内視鏡告知おそれて寒きたる

告知され寒さにふるえ寒椿

蔦しげるこの家に住みしひといずこ

初恋のひとをたずねて蔦の家

廃屋に住みにしひとや年の暮れ

哀憐の果ては廃屋星月夜

靴重し卒寿の道は落ち葉道

冬鴉鷹に迫りて高くとぶ

寒鴉鷹をめざして高く飛ぶ

烏とぶ鷹をめざして高く飛ぶ

作意。廊下から遥かに古賀志山を望む。冬空高く鷹がとんでいる。カラスがまねて鷹のように飛翔している。追いつけば食い殺されるのに。そんなことは知らないから必死で追いかけている。どうせカラスは鷹にはなれないのに。自嘲。

藤蔓のもつれてなおも空めざす


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皺ありしカリン摺る手に夕日映え 麻屋与志夫

2022-10-04 03:01:52 | 俳句
10月4日 火曜日
隕石と思えば榠櫨の落下音

トタン打つ音はカリンか隕石か

トタン打つカリンの落下待ちにけり

寂し夜を破るはカリンの落下音

落ち榠櫨うち重なりて軒の脇

花梨の実うち重なりて腐りいく

カリンのみ父の拳固の硬さかな

カリンの実放つは臭気いや芳香

榠櫨の実芳香と言えし茶人あり

カリンの木実のみ残して葉は落ちて

葉は落ちて実のみ残してカリンの木

烏さえつつかぬ榠櫨の硬さかな

落日に一つ残りしカリン映え

枝たわむ重き榠櫨に耐えきれず

カリンすり水あめと混ぜ咳薬

摺りおろすカリンのにおい喉のしみ

カリン摺る皺ありし手に残り日が

皺ありしカリン摺る手に夕日映え

●のど飴を舐めようとして、ふと、効能をみた。カリンエキス配合とある。
瞬間。閃いた。母が夕暮れ時の縁側で硬いカリンの実をすりおろしていた。
あの頃の母の倍も、お陰でわたしは生きている。すりおろしたカリンに水あめを混ぜてくれた。おいかった。冬にるとお湯をそそぎ飲ませてくれた。一病息災。あまり気にしないほうがいいよ。母のやさしい言葉までも蘇った。いまは、老木は切り株となって庭の隅にある。
ああ、これは俳句というより短編小説の世界だ。いまだに優しいムードのある傑作の描かけないわたしを母が励ましてくれている。

 

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風鈴か思えば金輪こすれあい 麻屋与志夫

2022-09-29 14:32:00 | 俳句
9月29日 木曜日

風鈴か思えば金輪こすれあい

風鈴か思えば金輪ひびきあい

風鈴か見れば金輪のひびきあい

●まだ残暑が厳しい。
夏の日差しだ。
市役所の新築工事はまだつづいている。
若い作業員たちが声を掛け合って働いている。
高いところで働く人を「とび職」と今でも言うのだろうか。
それともこの言葉は差別用語になるのだろうか。
風鈴がなっている。
ふとみると工事現場の器具の金輪がなっているのだった。
そのままを読んだ句だ。
とても俳句になっているとは思えない。
わたしの周辺でテレビの夏井さんの影響で俳句を始めた人が大勢いる。
わたしも、昔をおもいだして、シッチャカメッチャカ。
句作をはじめた。
小説でも書けるときはバンバン書く。
そのうちに批評眼がついてくると書けなくなる。
その時になったら、この書き方で、わたしの小説いいのだろうかと悩めばいい。
わたしが俳句の大量生産ができるのは、ビギナーズラックのようなものだと思う。


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このあたり母と香ぎにし菊香かな 麻屋与志夫

2022-09-27 19:29:35 | 俳句
9月27日
虫すだく庭で恋猫もつれあい

急斜面垂直に立つ曼殊沙華

ひと問わば紫式部庭の花

●この花の名前は?
妻がはにかみながら答えた。
「紫式部」
文筆を生業とするわたしに、紫式部の偉大さは耳にタコが寄るほど聞かされている。
控えめな妻は紫式部の名前をくちにするのさえ、おそれおおい。

菊の香を香箱すわり猫も嗅ぐ

菊の香も家それぞれの香りかな

このあたり母と香ぎにし菊香かな




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●わが膝はいたく痛みて月を恋う 麻屋与志夫

2022-09-26 14:00:09 | 俳句
9月26日 月曜日
●重力減痛みやわらげ月世界
●月住めば膝の痛みは和らぐか
●わが膝はいたく痛みて月を恋う

これで俳句になっているのでしょうかね。
あまりに膝関節症の痛みが激しくついデスパレートな気分になった。
すぐ近所の稲荷さんに詣でる。
わずか十数段をのぼるのに苦労した。
膝の痛みが恨めしい。
ベンチがあったので休む。
「ここに土俵があった。年上のソウジさんに勝った時はうれしかった」
そうこうして、参拝するのを失念。
今日の、三作はやはり俳句にはなっていない。
単なる泣き言をならべたにすぎない。


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秋海棠刺身のつまにそえてみる 麻屋与志夫

2022-09-25 10:28:17 | 俳句
9月25日 日曜日

●秋海棠刺身のつまにそえてみる

刺身のわきに細く切った大根がつまとして置いてある。
庭に咲く秋海棠の花を白い大根の細切りに添えてみた。
淡い秋海棠の花と純白の大根の色がよく調和して見栄えがした。
こんなバカげたことをして晩酌を楽しんだときのことを思いだしている。
いまは残念ながら、からだの調子が悪いので禁酒。
もちろん、色彩をたのしんでいたので、花はたべませんでした。

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