田舎住まい

吸血鬼テーマーの怪奇伝記小説を書いています。

ルナがネズミを捕った。麻屋与志夫

2023-03-04 09:48:45 | ブログ
2月4日 土曜日
部屋の隅にネズミがいる。
シッポがかすかに動いている。
いや、体もすこし動いた。
パット、ルナが突進してきた。
ネズミをくわえる。
ルナは隣の部屋にいってしまった。

「ルナチャンすごい。ネズミ、とってきたのね。すごーい」
そして、ゼンマイを巻く音。
昨日、100円ショップの「セリナ」で買ってきたネズミのオモチャで妻がルナと遊んでいたのだ。

このところ腰の痛みがひどいので朝寝をしている。
朝寝は老人の特権と考えている。
眠れるときは眠れるだけ眠る。

いずれ長い眠りがやってくる。
その予行練習だ。
などと、うそぶいている。

だがじったいはそうでもない。
毎朝四時起きして執筆に励んでいる。
いずれ、ボケルだろう。
ボケないまでも昔あったことを起想する能力は日増しに低下するいっぽうだ。

あせっている。

ルナはいいな。
アメリカンショートヘアー。
先祖は広いアメリカの荒野を駆け巡っていた。
広い納屋でネズミを捕っていた。
ハンターだ。
ルナが思う存分かけめぐれる広い野原のある農村地帯であそばせてやりたいが、GGはボンビー。
くやしいがダメだダメだ。
せめてミイマの11坪の部屋を荒野とおもい、遊んでな……。



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道路に緑の血が流れていた。麻屋与志夫

2023-02-18 07:42:24 | ブログ
2月18日 土曜日
白っぽい道が緑色に染まっていた。
道路標識なら「緑」は安全。
GOのサイン。
だが、わたしには、危険信号。
わたしは、吸血鬼作家。
吸血鬼のことは若い時からずっと書いてきている。
吸血鬼の流す血は緑ときめている。
もっとも、緑の血を流して吸血鬼が死ぬということはない。
だいたい永遠の命を持つ吸血鬼が緑の血を大量に流して、出血死。
なんてさまになりませんものね。
吸血鬼が死ぬのは光をあびての死。

えっ、なんですか? 
乱杭歯のあいだから深紅の血を流してるじゃないか。

あれは、女性のうなじにかみつき吸った血がながれでているのです。

道路に緑の血がこびりついていた。
わたしの頭にはアラームがなりひびいています。
ここまでは、妄想の世界。

現実はなにか緑色のプラスチックの製品が荷台から道路に落ちた。
それを何台もの車が引きツブシタということでしょう。

でも、最近道路には赤い血がいたるところで流されていますよね。
乱杭歯ではなくナイフをもった人間が人間を襲います。
怖いですね。



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朝に傑作が書けたら、夕べに死すとも可なり。麻屋与志夫

2023-02-17 10:04:01 | ブログ
2月17日 金曜日 晴 室温4℃
現実感がうすれてくる。
車道を、信号機のない横断歩道を渡るのも命懸けだ。
ところが、ところかまわず、杖をついて横断しているお年寄りをよくみかける。
スタスタスタと健脚を誇って素早く渡っていく老人もいる。
危ないな。
と心配になる。
なんて無謀なことをするのだ。
自殺願望でもあるのだろうか。
そう疑いたくなるような行動だ。

ところが、GGも寄る年波、最近すこしなにかおかしくなってきた。
現実感がうすれてきた。
あまり危険を感じない。
じぶんのしていることがわからないのだ。
先日も散歩に行き、脚の調子がいい。
30分しか歩けないわけなのに、少しも疲れない。
これなら、まだいける。
うれしくて、興奮して結局120分ほど歩いた。
家に帰って来てから、さらにカミさんに誘われてカワチ薬局まで20分。
アドレナリンがでていたのでしょうかね。

翌日から足腰が痛み、歩けない。
今日で4日になるのですが、まだホリゴタツデから出られません。
若い時でしたら、じぶんの身体能力の限界を超えるようなことはしませんでした。
じぶんのしていることが、分からなくなるのですね。

車が疾走してきてもあまり危険だとは思わないのかもしれません。
わたしは、まだそこまでは行っていませんが――。

年増芸者が若いキレイどころと舞いたいと望むようなものだ。
小説を書き上げて新人賞に応募するなど、無謀もいいところだ。

このままホリゴタツで死すとも可なり、といった覚悟だけはしています。



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阿毘羅吽欠蘇婆訶(アビラウンケンソワカ) 麻屋与志夫

2023-02-16 10:00:48 | ブログ
2月16日 木曜日 室温2℃ 厳冬並みの寒さ。
まるで、
そのまんま、
掛け値なしの真冬並みの寒さだ。
寝床にいても寒い。
頻繁にトイレにいく。
いくら頻尿でもこれはひどすぎる。
思い切って「おんあびらうんけんそわか」と気合の一声。
3、25分だった。
コタツの暖房を「中」入れて、
いつもは電機料金倹約のため弱にしているのだが、
この寒さでは仕方ないだろう。
脚は暖かになったが、
パソコンを打っていると、
手がかじかんでしまう。

この歳まで生きてくると、
前にも書いたが「オカルトじみてくる」。

悪魔の存在と神の存在を信じるようになる。
マジで、
ホンマ、
疑いもなく信じている。

このところ、
小説の技巧上の問題で、
いろいろ悟ることがあったが「噂をすれば影がさす」。
カミさんにだけにはそっとの歓びを伝えた。 


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ほそゆき。ほそくん。 麻屋与志夫

2023-02-10 10:54:33 | ブログ
2月10日 金曜日 雪
久しぶりの雪。
細かな雪だ。

旧制中学の時、谷崎の「細雪」が国語の教科書にのっていた。
朗読を指示された、?君が……だれだったのだろう。
勢いよく立ちあがったのはいいが、最初の題名から口ごもってしまった。
「ホソユキ」誰かが小声で教えた。
元気な声で「ホソユキ」。どっとクラスの半分が笑い声をあげた。
もちろん谷崎の「ささめゆき」だ。

またある時、「細君」、まただれかがイタズラをした。
「ほそくん」この時は、笑うものはあまりいなかった。

旧制中学の教科書はむずかしかった。
教科書とはいうが新聞紙のように印刷物だった。
それを裁断して綴じた。

万葉集がのっていた。一年生の教科書だ。
現在では中学三年生の教科書にのっている。

かずかずの思いでにひたりながら、ホリゴタツで小説を書いている。
世の中、良くしたものだ。
学校での成績の悪かったものほど社会にでてからは立派な活躍をみせている。
でも、皆、みんな……いなくなってしまった。

そのうちオジャマすることになるだろうが。

「疾風怒濤のわれら田舎町の戦争少年のことを書いてくれよ」といわれていた。
約束を果たすまでは会えないな。

あとせめて10年生きなければ。

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聖母幼稚園の柵にすがって蟹歩き。麻屋与志夫

2023-02-03 10:54:57 | ブログ
2月3日 金曜日 晴
いつもの散歩道。
北小学校の目下改築中の塀のところまでしか歩けなかった。

膝が痛む。
がまんしきれずに、見えも外聞もない。
右足を引きずる。
「杖をつきなさいよ」とカミさんに言われている。
見栄でつかないわけではない。
杖にたよると、ますます足を労わりすぎることになる。
そして、次はなにに頼ればいいのだ。

コンクリートの歩道の白い固さが恨めしい。

歩いてる人はいない。
歩道の隅には金さび色の落ち葉がちらほら見られる。
これから10年生き長らえるのはよういなことではないな。
脚が痛みでふるえてくる。

聖母幼稚園の塀にすがる。
蟹のように横歩き。
両手ですがっているので横歩きするしか方法がない。
塀が無情にも途切れる。

5メートル先までよたよた歩き弁天池の手摺に頼る。
書家の相沢春洋先生の長男が、忠君といったかな? 
卒業時、彼のサインbookに「蟹の横歩き」と書いた。

なんの脈絡もなく、ふいに過去の言葉が、小景が思いだされることがある。
池では薄い氷の下を亀と鯉が泳いでいた。


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万物の霊長。猫又のように化けられるのだろうか。麻屋与志夫

2023-02-01 06:56:48 | ブログ
2月1日 水曜日
小説を書くことに集中することにした。
テレビを見る時間を出来るだけ少なくする。
時代劇だけ見ていればいい。
あそうだ、FBIの2作品は見なくては。

小説の構成の参考になる。
日本の作家はほとんど起承転結の構成法を守っている。

わたしは、ノコギリの刃のような構成がこのところの好みだ。

1月は小説を書くことに集中できなかった。
そのかわりブログはほぼ毎日書けた。
両方、書けるように精進するべきだろう。
1日に50枚書けた最盛期がなつかしい。

猫が歳をとると猫股になるという伝承がある。
万物の霊長たる人間さまはどう変化するのだろうか。
人生100年時代というが、
テレビを見ていても、
健康面ばかりが話題となっている。
だれか化けてほしい。
妖怪じみた人が出るようだったら、GGも追従する。

猫股のような妖怪などはどうだろうか。
いや、妖怪作家などと呼ばれたい。
水木しげるさんの世界。
たのしいな、
たのしいな。
GGには名誉も金もない。
いつも、コタツでぐうぐうぐう、
では、カミさんに追い出される。



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あなたの地方でも「村八分」はまだありますか。麻屋与志夫

2023-01-30 04:51:03 | ブログ
1月30日 月曜日 三時起床。 室温3℃
古民家というのはいちおう50年以上たった家らしい。
そうなれば、わが家はまいど書くが立派な古民家だ。
一世紀以上たっている。

ケヤキの一枚板で黒光りしている床は、冬季の乾燥期には隙間が空いて夜トイレに行くときにミシミシ音がする。隅のほうが裂けて床下がみえる箇所がある。
もちろん土間から風が吹き上げてくる。
先日の強風のおりには――。
敷居の溝がすりへっているので、雨戸が外れカミサンガおおさわぎをしていた。
雨戸はもちろん古びて焼いたスルメのように反り返っている。
戸袋におさめるのに苦労する。
苦労するといってもこれもまいどカミさん任せだ。
さいきん、時代劇のファンになったカミさんが「わが家は武家屋敷なのね」と納得した。
いまだに、男子厨房に入るべからず。
などといっている時代遅れのアナクロ亭主だ。

収入0。
国民年金にもはいっていない。
だからもじどうり、収入なし。
国民年金制度ができたとき村八分にあっていた。
加入の勧誘にきたのが町内の人、いや、こなかったような気がする。
裏長屋の老婆たちに若いミサンがイジメぬかれていた。
そのうえ市役所からわざわざ係の人が来た。
「入らないなら、その旨一筆書けと」脅かされる始末。
文筆家のわたしが書きなれたモンブランの万年筆で書いた一筆。
どうなっているのだろうな。
村八分にあった災禍がいまごろになって、まだじんわりとわたしを苦しめている。

このことを小説に書いておくといいのだろが……。
私恨から、ものを書いてはいないと自戒している。
だいぶ話がそれてしまった。

隙間風のふく古民家の厳冬。
幻燈のようにうかぶ思い出を書くのはこのへんでやめにする。
小説にもどります。




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息つく暇もなく走り続けてきた。麻屋与志夫

2023-01-29 08:24:40 | ブログ
1月29日 日曜日 晴
ゆっくりと部屋が白みだした。
本棚が新しく感じる。
本の並べ方も目新しい。
かみさんが本棚のほこりをはらってくれたのだ。
こうした本の陰干し曝書(ばくしょ)は本を大切に保存するためには一年に一回くらいしなければいけないのだ。
二番目の娘が嫁に行く前年に建て増しした部屋だから27年ぶりだ。
そのとき本棚を新調し嬉々として各部屋に散らばっていた本をならべた。
そのままにしておいた。
何万冊あるのかわからない。
このほかまだ二階の教室。
二階の書斎。一階の教室。
黒板の裏の書斎。
どのくらい本があるのだろうか。
黒板の裏の本棚の最下段は床に触れている。
おそらく本は朽ちているだろう。
湿気の多い部屋だ。
あまりに忙しすぎた。
本業の「大麻真縄商」「レストラン」のオナー。進学教室「アサヤ塾」。
二刀流どころではない。
その間、同人誌「現代」を創刊。
前々回の「東京オリンピック」では県の通訳をつとめたり波乱万丈の人生だった。
この歳90歳になってやっと世事からは解放された。
一日小説を書いていられる。
だから現在21歳だと思って精進している。
どこまで、いけるやら。
どこかでボケたらたいへんだ。
だからやはり多忙な日は、いままでできなかった文学修行を70年ぶりで再開できたわけだから――続くことになる。
つくづく貧乏性だと思う。




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室温0℃ 寒さ極まる古民家の夜 麻屋与志夫

2023-01-26 03:56:53 | ブログ
1月26日 木曜日 室温0℃
寒さもついに極まった感じ。

室内で吐く息が白い。

いくら築100有余年の古民家のスキマだらけの家にしても、こうした寒さはめったにあるものではない。
夜半、エアコンをつけようか、と妻に問う。
「わたしも、ルナも湯たんぽいれたからポッカポカ」
そういえぱ、熱すぎるとかわいそうだから、ルナのほうは半分だけお湯いれたと気配りしていた。

この寒空。野良猫はどこでどうして寝ているのだろう。心が痛む。

まだ、3時だったが、えい、ままよと気合をかけて起きてしまった。
牛乳でパンがゆ。ヒジキ少々。

はやすぎる。朝食をすませて掘りごたつ。
かくしてお座敷のかからない忘れられた作家の一日がはじまる。



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