本日は5月3日の記事、残り12行の紹介です。「首相任期中改正は困難」というタイトルに合わせて、共同通信社が考える「困難」理由の説明です。
・国民投票は、国会の発議 ( ほつぎ ) から、60~180日以内に行うと定められている。
・9月までの改憲を実現するには、今国会中に原案を固めた上で、遅くとも夏までには国会発議に進む必要がある。
・6月23日の会期末を控え、政治資金規制法改正などを巡る与野党対立の激化も想定され、合意形成は極めて難しくなっている。
「ねこ庭」では同社の記事を、次のように読み替えます。
・国民投票まで時間は十分あるが、立憲民主党と共産党が審議不参加で妨害する限り前に進まない。
・国民投票を阻止するには、政治資金規正法改正で、与野党の対立を激化させれば可能になる。
以上で5月3日を終わり、5月4日の記事紹介へ進みます。憲法記念日の翌日なので小さな記事になっていると思っていましたが、6面の半分を占める更に大きな扱いです。
憲法記念日に行われた護憲派のデモ行進の写真入りの6段組の記事に、大きな活字の見出しが賑やかに飾っています。
「日本国憲法施行77年」
「改憲議論 平行線続く」
「首相、加速化呼びかけ」
「政治改革と併せ真摯に」「党派超えて連携」
「自民 連休明けに改正原案」「期限区切らず冷静に 立民」
これだけでなく、16面には紙面の4分1の大きさでもう一つ関連記事があります。こちらはデモ行進でなく、「結婚の自由をすべての人に」と横断幕を掲げた男女のパレード写真です。大きな活字の見出しが、同じように誌面を賑やかにしています。
「憲法施行77年」
「家族の多様化 議論進まず」
「「変わらない政治」に反発 」
ねこ庭では3年前の5月にも、衆参両院の全く進まない「憲法審査会」の記事を紹介しましたが、この時の記事は憲法改正のための「国民投票法」を巡る「憲法審査会」での状況でした。
共同通信社が与野党を賛成派と反対派に分け、下記のように伝えていました。
・賛成派・・自民党、公明党、維新、国民民主党
・反対派・・共産党と立憲民主党
代表意見として、自民党・新藤義孝氏と立憲民主党・奥野総一郎氏の主張が並べられていますが、スペース節約のため新藤氏の意見を紹介します。
・立民、共産が、理由もなく採決を拒否するのは遺憾だ。
共産党と立憲民主党が変わらない姿勢で、審議妨害を続けていることが分かります。
「改憲議論 平行線続く」
今回の見出しは、いかにも与野党の議論が進んでいるような印象を与えますが、中身は3年前と同じで共産党と立憲民主党が障害になっています。
・日本国憲法の施行から77年の憲法記念日を迎えた3日、東京都内で集会が開かれた。
これが記事の書き出しで、次のように続きます。
・岸田首相・・・・改憲派の集会に合わせたメッセージ
・社会が大きく変化し、憲法改正はますます先送りのできない重要課題となった
・護憲派
・自由民主党は裏金問題がある。改憲議論の正統性はあるのか
「改憲議論 平行線続く」
記事のタイトルのように、議論がされているのではありません。3年前同様、共産党と立憲民主党が議論の進行を邪魔している状況が続いています。次回も記事を更に紹介します。忍耐力のある方は、「ねこ庭」へお越しください。