ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

チャンネル桜との、今と昔

2023-11-07 20:14:14 | 徒然の記

    「文化人放送局」 「チャンネル桜」

    「言論テレビ」  「虎ノ門ニュース」

 ウィキペディアが代表的な保守系のネット番組として、上記4つを紹介しましたが、この中で一番かかわりがあったのが「チャンネル桜」でした。

 知っているというだけでなく、私はサポーター会員なり、2千円の年会費を払っていました。平成25 ( 2013 )年のことですから、10年前の話になります。

 平成26 ( 2014 )年の10月に「チャンネル桜」が「朝日新聞を糺す国民会議」を立ち上げた時は、発会式に出席しました。開会の挨拶をしたのは、まだ存命だった渡部昇一氏でした。水島氏が都知事選の候補者として田母神俊雄氏を担いだ時は、選挙資金の募金に心ばかりの寄付をしました。

 現在は会員も辞め、水島社長を冷めた目で見ていますが、定年退職を機にブログを始めた頃でしたから、「チャンネル桜」に夢中になりました。息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々には恥を晒すことになりますが、どのくらい影響を受けていたのか、当時のブログを紹介します。

 「この番組は、私の長年の疑問に光を当て、歴史や政治を考える基礎知識を授けてくれた。この年になって初めて得た知識、と言っても過言でない。」

 「日本のマスコミと教育界、政党や政治家に疑問や反発を覚えながら、どうにも出来ない現実と諦めてきた愚かさを、チャンネル桜が指摘してくれた。」

 「信念のない自分には大きな影響というより、むしろ洗脳という表現の方が正しいのかも知れない。」

 「自覚をしながらも、チャンネル桜には敬意が捨てられない。このマイナーなネットの情報が、巨大なマスコミを相手に、ひるむこと無く発信を続けていたという発見をしたからだ。」

 「このささやかな発信が、いつから始められたのか知らないが、国民に与えた影響は大きかったに違いない。小さな発信でもめげずに続ける忍耐と勇気を、素晴らしいと言わずにおれない。」

 「水島社長に、ちょっと待ってくれと言いたい時があっても、あるいは、中身のない言葉に幻滅させられることがあっても、現在の日本に、チャンネル桜があることの意義はそれを越える。頑張れと、声援を送らずにおれない。」

 水島氏の話ぶりにはこの頃から引っかかっていたようですが、それを超える感激があったということです。

 「NHKと朝日新聞を筆頭とするマスコミが、敗戦以来このかた69年間、国旗、日の丸、軍隊、武力、国防、愛国心と、こうした一切を、憎むべき戦前の残滓であると国民に伝えて来た。」

 チャンネル桜に感激した理由も書いていました。今の私と同じ意見です。

 「日本は間違った戦争をし、近隣諸国を侵略し、残虐なことを沢山した。二度と戦争をしてはならない。二度と軍隊を持ってはならない。日の丸も君が代も、愛国心も、間違った過去につながるから、忌むべきものとして否定すべきだ。」

 「このように私たちは学校で教えられ、自衛隊は最小限の必要悪として認め、自衛隊に入る人間は好戦的右翼と教えられて来た。」

 「若かった自分は信じて生き、戦争のない平和な世界を、何よりも尊いものとして心に刻んできた。左翼と呼ばれる人間たちとの違いは、自分の国を大切にしたいという、その一点だけだった。」

 定年退職後初めてネットの世界を知り、ネットの情報に接し、自由になった時間を読書に振り向け、長年の疑問を修正する知識を求めました。

 通称「田母神論文」と言われる懸賞論文に応募した空将の田母神俊雄氏が、国会に喚問され、罪人のように扱われたのがこの頃でした。田母神氏は好戦的軍国主義者として、議員たちに罵られ、発言はすべて汚い野次で妨害されました。テレビも新聞も氏を危険人物として扱いましたが、「論文」の中身は普通の愛国者の言葉でした。

 そんな氏がチャンネル桜の水島氏に支援され、都知事選に出馬しましたので驚きました。マスコミから敵視され、反日左翼勢力からだけでなく、自由民主党からも支援されず、勝てる見込みのない戦いに出馬したからです。

 住み良い東京都を作ります、貧しい人に優しい都政をと抽象論を主張する他の候補者と違い、災害に対応できる首都を自衛隊と協力して作ると、そんな公約だったと記憶しています。氏が都知事になっていたら、都民を守る地下シェルターを作ったのかもしれません。安倍総理は公明党が推薦する舛添氏を応援し、劣悪な条件下で名乗りをあげた氏の勇気を支援しました。千葉県民の私は、せめての気持ちを選挙資金への寄付として形にしました。

 チャンネル桜の動画を見ている人なら誰でも知っていますが、その後落選した氏を相手に、選挙対策委員長だった水島氏が裁判を起こして争いました。あれほど感激した「チャンネル桜」となぜ疎遠になったのか、理由も述べていますので、長くなりますが再度紹介いたします。

  「日本を大切にしようと同じ動機で運動をしていながら、水島氏がした田母神氏潰しの行為に幻滅した。」

  「何があったのか部外者だから詳しく知らないが、国の行く末を考える同志というのなら、水島氏はもっと別の行動をすべきだった。」

  「自分の番組を使い、何度も一方的に田母神氏を非難するのは、対抗手段を持たない氏に対し、卑怯ではないのか。容疑者として逮捕され、警察に尋問されている田母神氏を弁護する気はないが、都知事選に担いだ相手を、こんな状況に追い込む氏の度量の無さを悲しむ。」

  「選挙資金の何千万円かが不明朗だと、そんな些事をあげつらうなと言いたい。疑問の事実があるのなら、田母神氏と二人で、決闘する気で議論すればよい。」

  「国士と任ずるのなら、短刀を一本間に置いて、二人だけで、命をがけの話をすれば済むことでなかったのか。」

  「水島氏は、政界に不案内な田母神氏を執拗に追い詰めている。ここに私は、氏の人間としての小ささを見る。田母神氏との争いを、チャンネル桜で一方的に語る氏を見た時から、私の心は離れた。」

 水島氏は恰幅の良い体をしている割に、度量の狭い人のようです。チャンネル桜で活躍していた我那覇真子さんを見放したように、意に沿わない人物を寄せ付けなくする短所があります。保守チャンネルの社長として、汗を流している事実を沢山知っているだけに残念でなりません。

 保守と思われていたネットの動画や人物を見直しているのは、否定したり攻撃したりするのが目的ではありません。息子たちにだけでなく、自分にも言いたくなった大事な発見があるからです。

 「反日左翼を警戒するだけでなく、保守と言われている人々の意見も鵜呑みにしてはなりません。」

 「日本が今、微妙な転換点にある時、左右いずれの意見も参考と考え、判断をするのは自分でなくてなりません。」

 惑いつつ、ためらいつつの「学びの庭」ですが、ここは「失意の庭」でなく「愛国の庭」です。日本を大切にする人となら、仲良く集える「ねこ庭」であると信じる私は、水島氏を批評しても排斥しません。

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