ねこ庭の独り言

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共同通信社の記事紹介 - 7 ( 慰安婦裁判と外国人記者の話 )

2020-09-17 14:29:24 | 徒然の記

 今回は、「2. 原告団の記者会見に出席していた、ある外国人記者」についてです。これも前回同様、同社の「情報操作」が手に取るように分かる叙述です。数行ずつ分けて説明せず、先に文章全部を転記します。そしてこれが、記事の締めくくりでもあります。

 「注目すべきは、加熱する当時の雰囲気を、客観的に見ていた人の言葉だろう。」「最初に提訴した原告団の記者会見で、ある外国人記者が、」「こう質問したという。」「朝日新聞の報道が、日本の評判を貶めたという、皆さんのメッセージの方が、」「国際社会がネガティブ ( 否定的 ) に受け止めているが、」「それはなぜだと思うか。」

 私は記事を読み、中学生だった時、学校で教わった新聞記事の5条件のことを、一瞬思い出しました。「いつ、どこで、誰が、どうして、どうなった。」と、この言葉を英語にしますと、「when、where、who、why、how」・・・つまり4W1Hということになります。

 この記事には、いつの裁判なのか、どこで行われた裁判なのか、新聞記者は誰なのか、個人名は要らないとしても、記者の属する新聞社名くらいは必要です。重要な記事なのに、肝心の5条件が書かれていません。冒頭の「加熱する当時の雰囲気」とは、何時なのかネットで調べてみました。そして、次のいずれかでないのかと、見当をつけました。

 1. 平成27 ( 2015 ) 年2月 チャンネル桜「朝日新聞を糾す会」による、「慰安婦報道に対する集団訴訟」

 2. 平成27 ( 2015 ) 年2月 ジャーナリスト佐藤昂氏「国民会議・朝日新聞を正す会」による「慰安婦報道に対する集団訴訟」 

 3. 平成27 ( 2015 ) 年2月  在米邦人による「グレンデール訴訟」

 同じ時期に行われていますから、おそらくこの内のどれかであろうと思いますが、ネットで探してもハッキリしない裁判ですから、私だけでなく、多くの人も知らないと思います。この状況を、「加熱する当時の雰囲気」と言えるのかどうか、割り切れない気持になります。外国人記者が語った言葉を、息子たちのため、分かりやすく言い換えますと、

 「貴方たちは、日本の評判を落としたと言って朝日新聞を訴えていますが、」「国際社会は、むしろ貴方たちの方を、否定的に受け止めていますよ。」「それは、どうしてなのですか。」

 記事が、尻切れトンボのように、記者の質問で終わっていますが、これを読んだ読者の反応を想像してみました。

 「外国の新聞記者までが、疑問視しているのか。」「国際社会も、原告の言い分に、理解を示していないのか。」「朝日新聞を訴えるのは、間違っているのか。」・・・と、こんな読者がいるでしょうし、共同通信社の狙いも、そこにあるのだろうと推察しました。

 記事の流れから見て、この「ある外国人記者」は、『歴史学研究会』と同じく、記事を捏造するための小道具です。「歴史学研究会」が反日・左翼の学者集団であったように、「ある外国人記者」も、反日・左翼新聞の記者だった可能性が高くなります。それでなければ、どうして、ぼかした書き方をする必要があるのでしょう。

 ニューヨーク・タイムズやワシントン・ポストの記者なら、反日の記事を書く会社だと、知っている読者がいますから、知らせたくなかったのでしょう。もっと考えれば、この記者が現れたのは、日本でなく、米国のグレンデール市の裁判所だったのかもしれません。中国人記者や韓国人記者が、何人もいますから、反日の彼らがこういう質問をしても、不思議はありません。

 中学生でも知っている、新聞記事の「5条件」を無視した記事を、共同通信社は、9月5日に全国発信したということです。この日一日だけで、同社は7件の「情報操作記事」を日本の津々浦々に届け、私はそのうちの2件を紹介するため、7回ものブログを書くことになったと、そういうことになります。最後の記事について、私は「情報操作記事」でなく、「捏造記事」と呼びたくなっていますが、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々は、どう思われるのでしょうか。

 いずれにしましても、朝日に限らず共同通信社の記事については、読者が賢くなることが大事です。息子たちだけでなく、自分にも言い聞かせます。

 「マスコミの報道は、頭から信じないこと。」「マスコミの報道は、なければ不便なので、全て参考程度にしておくのが無難。」

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6 コメント

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問われるメディアの責任 (成田あいる)
2020-09-17 19:50:57
「歴史学研究会」の「活動履歴」を見ても、「研究会」とは名ばかりの「活動団体」です。
彼らの「声明」を受けて、韓国政府が「安倍内閣に前向きな対応を期待する」とコメントしたことも、単なる偶然とは思えません。
書かれていたように、反日・左翼、さらには親中・親韓の「互助会」にも思えます。
正体不明の「外国人記者」を持ち出すことで、読者に自分たちの主張を正当化しています。

千葉日報は「両論併記」で、記者らも日々苦労しながら頑張っていると思います。
が、今回の共同記事は、そんな千葉日報の頑張りを無にしてしまうほどです。
むしろ、「朝日新聞から便宜を受けているのでは?」と疑いたくなる偏向ぶりです。

話は逸れますが、10年前の漁船衝突事件で、「船長釈放は菅直人総理の指示」と言う「前原談話」を、産経がスクープしました。
この件について産経以外の各紙も、テレビもことごとくスルーしました。
今回の「総理交代劇」で各紙は「もりかけ」や「桜を見る会」を蒸し返し、「説明責任」や「文書改ざん」の言葉が飛び交いました。
菅新総理に、「『もりかけ』や『桜を見る会』の真相解明を」と求め、野党の「援護射撃」にもなっています。
だから今、新聞はじめとするマスメディアの在り方と責任が問われていると思います。
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マスコミの姿勢 (onecat01)
2020-09-17 21:01:16
 成田あいるさん。

 今し方まで、菅新総理の就任記者会見の動画を、見ておりました。

 司会者が、指名された方は、所属の会社名と自分の名前を名乗ってから質問してくださいと、要望しているにもかかわらず、質問した記者たちは、自分の会社名と名前を、マイクにも入らない小さな声で述べ、私は彼らの会社名も名前も聞き取れませんでした。

 今回だけでなく、総理の記者会見の場では、何時もそうでした。自分のことは喋らない、他人に知らせないと、これが彼らの姿勢です。

 誇りを持って仕事をしているのでなく、人目を盗んで、喋ったり書いたりしているから、胸を張って喋れないのかと、情けなくなりました。

 何時からそうなったのか知りませんが、彼らの報道姿勢は、当分変わらないと思いますので、私はむしろ「騙されない」自分になりたいと考えるようになりました。

 「読まない、買わない、信じない」を徹底すれば、新聞は潰れるはずです。応援している千葉日報も、目に余れば、何時でも解約します。

 官僚と結びついたマスコミの既得権益に、菅総理が河野氏と共に、手を入れてくれれば、変わると思いますが、そこもまた、見守っていきたいところです。

 無派閥の氏が、派閥の支援で総理になったのですから、あれもこれもと要求できませんが、期待できる何かを感じています。

 次の組閣で、二階氏を幹事長から外せるかどうか、ここが本格政権の起点になるような気がいたします。

 コメントをありがとうございます。
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本当に真に受けられない、共同通信論調 (HAKASE(jnkt32))
2020-09-18 21:49:29
今晩は、拙者は主にネット記事によりますが、それにしても
「マスコミの報道は、頭から信じないこと」 「マスコミの報道は
なければ不便なので、全て参考程度にしておくのが無
難」
の貴指摘二要点は、一連の共同通信記事を読むと身に
染みてその必要を痛感するものです。

例を挙げれば、一応の決着をみた野党合流・連携につき
共同通信関連勢力の論調はもあくまでも日共の合流
を視野に入れた連携にすべきと、執拗に主張しておりました。
これなどは、共同通信→容共通信の証左だと拙者などは思います。

もう一つは、新入閣の 安倍前総理の実弟、岸防衛相
について、他報道では中国大陸などが早くも警戒する
程の実力者との紹介に対し、「ただの素人」などと貶め
に近い報道をしている様です。安倍政権が区切られても、
いかに自公政権と意図的に敵対せんとする不良意図
が感じられると思います。これは勿論、新聞記事五条件の
「4W1H」を蔑ろしているのも事実です。

本当に、我々はネットが主流の時代になっても、自分
の確かな視点による報道記事の適切な検証検討と、
望ましい高い読解力による理解が不可欠と、改めて感
じる次第であります。こうした強い姿勢で臨まざるを得ない
メディアは、ご存知の様に、他にもありますね。
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ネットの功罪 (onecat01)
2020-09-18 22:22:02
 HAKASEさん。
 
 マスコミに劣らない、酷いネットの情報もありますが、それでもこの世界では、「捏造」と「操作」の記事を書くマスコミを、遠慮なく批判できます。

 自分が「確固とした物差し」を持っていれば、取捨選択ができます。憲法が改正され、日本が普通の国に戻るまでは、ネットの世界で頑張ろうと思います。

 これからも、よろしくお願いいたします。
 
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マスコミ対策佳境に入る ? (憂国の士)
2020-09-19 19:05:18
onecat01さん、
現在でも「東京の人間は怖いぞ平気でうそをつく?」東京で大学生活を送った友の述懐です。

田舎の住民との比較なのですが、今のマスコミを見ると(なるほど)の感、深く致します、まず、常識がない、このブログの外国人記者の質問は「果たして実在する記者なのか ?」

記者会見に於ける質問記者の小物振り「自信、確信があるなら、所属会社はじめ氏名に至るまでハッキリ言えばどうなのか男らしくないの !」それ以上に世間の常識が欠落している。

質問相手へ最低限の礼儀さえ喪失の体たらくである、菅総理に期待いたします、マスコミ対策、じっくりと拝見いたします。
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マスコミは何時まで、マスゴミなのか (onecat01)
2020-09-19 19:46:39
 憂国の士殿。

 本日11時過ぎに、安倍元総理が靖国神社に参拝しました。

 夕方7時のニュースで、NHKが報道するかと思っていましたが、スルーしました。7年ぶりに、安倍氏が訪問し、強い思いを語ったのに、一切報道しませんでした。

 反対でも賛成でも、重大ニュースであることに変わりはありません。自分の国の指導者を、いかに軽視しているのかという証明です。

 次期内閣で、菅総理は、私の提案を実施してもらいたいですね。

 1. 国会議員の二重国籍禁止法成立
 2. NHK役員の二重国籍禁止法成立

 法律成立後に、従わない者については、国会議員は国外退去、NHK役員については辞職とする。

 まだ何もしていない、菅内閣を批評する人もいますが、貴方と私は、じっくりと見守ることといたしましょう。
  コメントに感謝します。
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