ねこ庭の独り言

ちいさな猫庭で、風にそよぐ雑草の繰り言

岸田総理とLGBT法 ( 大騒ぎする必要性 ? )

2023-06-12 07:06:44 | 徒然の記

 去る5月21日、広島サミット終了後の岸田総理の話を聞き、次のタイトルでブログを書きました。

  「サミット終了後の岸田総理の記者会見」

 「広島サミットの成果を掲げて解散し、長期政権の道筋をつけ、この勢いで、国民の悲願である「憲法改正」へと進んでもらいたいものです。今回は渡辺氏の書評の予定でしたが、自分の予想が外れないことを祈りつつ、息子たちと「ねこ庭」を訪問される方々へ報告をいたしました。」

 このような説明をつけて、「ねこ庭」で紹介しました。あの日からわずか20日後に、岸田総理の姿勢が疑問だらけになるとは思ってもいませんでした。韓国尹大統領との間で日韓融和を図り、海上自衛隊の旭日旗掲揚を認めさせ、防衛財源法案の検討を進めるなど、それなりの成果をあげていました。

 小西議員を筆頭にした立憲民主党による国会空転騒ぎなどがあり、保守与党の政策を着実に進めている総理の指導力が見えつつありました。ところが突然、二つのつまづきが発生しました。

  ⚫︎ 子息である総理秘書官の公私混同行為が、週刊誌等で大きく報道された

  ⚫︎ 自民党の中で反対者の多いLGBT法を、党内議論を封じ込める形で進めている

 故安倍総理に比較しますと、今のところNHKをはじめ大手マスコミは、岸田総理を激しく批判攻撃する形で報道していませんが、ネットの世界では保守層の人々がこぞって強く批判しています。せっかく氏を評価し、期待しようとしていた矢先だったので残念でなりません。

 子息である秘書官については、任命当初から問題視されていましたが、氏は弁護しました。公私混同行為が報道されても、厳重注意した上で任務を遂行させると説明しましたが、庇いきれないとわかると辞任させました。一国の宰相が国民の前に「親バカ」ぶりをさらしたのですから、大きな失点です。

 しかしそれより大きな失点は、LGBT法成立に向けての強行姿勢です。何のためにこの悪法を、今のタイミングで日本に導入しようとしているのか、サッパリ分かリません。

 「性的マイノリティーの人々への差別をなくし、理解を深めるための法律です。」

 法律についてはこの程度のことしか知りませんでしたが、調べていくうちに、意外な事実がわかりました。

 「私は、人の意見を広く聞いて政治を行います。どんな人の意見も聞く耳を持っているのが、私の長所です。」

 総裁選に勝利した時、氏が挨拶の中で語っていました。それを公言実行しているのかもしれませんが、国益を背負った総理がおかしな意見を言う者の話を聞いていると、とんでも無いことになります。総理が意見を聞いているのは、「自民党内の推進3バカ議員」と、陰口をささやかれている人物だそうです。

 元防衛大臣の稲田朋美氏がその一人だと知っていましたが、新藤義孝氏と古屋圭司氏が残りの二人だったと聞いて驚きました。両氏を、自民党内の保守議員とばかり思っていましたので、社会の秩序を乱し、皇室崩壊にまでつながる悪法の推進者とは一度も考えませんでした。

 保守言論人のほとんどが、LGBT法に危機感を抱き、強い口調で総理とこの三人を責めています。こうなりますと、総理を簡単に評価したり期待したりする訳に行かくなります。しかし私は今回の事態について安倍総理の場合と比較し、自分でも意外なほど冷静に眺め、そこまで大騒ぎすることなのだろうかとそんな気がしています。

 身内に甘い公私混同は岸田総理だけでなく、安倍総理もそうでした。「彼女は家庭内の野党です。」と氏自身が語っていたように、立場を弁えない昭恵夫人の暴走の事例が数々あります。

 また安倍総理は「カジノ法」、「アイヌ新法」、「種苗法改正」、「移民法」など、とんでもない悪法も成立させています。国益のために欠かせない重要な法律も作っていますが、「カジノ法」などはLGBT法に劣らない悪法です。「安倍独裁政治」「安倍やめろ」と連日マスコミに叩かれながら、安倍内閣はLGBT法に似た法律も作っています。「ヘイトスピーチ解消法」がそれです。韓国・北朝鮮出身者である「在日コリアン」への、差別的言動を禁止する法律でした。

 「本邦外出身者」に対する「不当な差別的言動は許されない」と、宣言した法律は次のように説明されています。

 「〈本邦外出身者〉に対するものであるか否かを問わず、国籍、人種、民族等を理由として、差別意識を助長し又は誘発する目的で行われる排他的言動は、決してあってはならない。」

 現在の日本人はほとんど人種差別をしていませんので、「ヘイトスピーチ解消法」が今も生きていることを知らない人が多いのではないでしょうか。むしろ私たち日本人は、韓国・北朝鮮と中国、アメリカの反日勢力から痛めつけられているのが現状です。

 「岸田総理は誰の言うことを聞いているのか。」「日本は今も、米国の属国なのか。」

 怒る保守の人々がいます。エマニエル駐日アメリカ大使が、政府に圧力をかけたのだそうです。「LGBTの人々に対し日本は後進国だ」と、誰かが岸田総理の耳元で囁き、その気にさせられ公言した手前引っ込みがつかなくなっている可能性もあります。

 「トイレ、公衆浴場での男女区別がなくなる。」「海水浴場や保養地の脱衣場での男女区別がなくなる。」「男らしく、女らしくと言う言葉は差別なので使えなくなる。」「父親・母親という言葉が、差別なので使えなくなる。」

 こんな話が拡散されていますが、そんなバカなことは、反日の活動家たちが少しの間騒いだとしても、時間の経過と共に多くの国民の良識が飲み込んでしまうのではないか。「ヘイトスピーチ解消法」の現状を見れば、そういう気がします。楽観的すぎると思われるかもしれませんが、危機意識を持つということと、大騒ぎすることは別ではないのでしょうか。

 「やられたら、やり返す。」「やられなければ、こちらからはしかけない。」

 これが現在の日本人の標準的姿勢だと考えていますから、岸田氏らしい軽い思いつきをそれほど重要視していません。ただ次の二つだけは、言いたいと思います。

  1.  この状況で解散したら、自由民主党の議席が減少するのでは無いか。

  2.  どうせ強行するのなら、「憲法改正」でやればよい。

 これでまた渡部氏の書評が遅れました。

 次回は、

 〈  第二十一闋 朱器臺盤 ( しゅきだいばん )  「保元の乱」の複雑な内幕  〉です。

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