OK元学芸員のこだわりデータファイル

最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

芦屋の貝拾い

2020年10月28日 | 今日このごろ
 写真撮影のために芦屋町を訪れた。27日(火)のことで、この日を選んだのは汐の時刻と潮位が良いこと。もちろん天候と気温も考慮したが、結果的にかなり快適な日であった。
 山鹿バス停で北九州市営バスを下りて、遠賀川右岸を海の方に向かう。ここは芦屋層群山鹿層の模式地であるが、残念ながら海岸の遊歩道の山側はコンクリートで巻かれていて地層が見えない。景勝の地であるからみっともないと考えたのかコンクリートを緑色に塗るという暴挙が行われたがそれも年月が経って少しだけみっともなさが軽減した(かな?)。遠賀川河口近くに「なみかけ大橋」が建設されたのも景観を損ねているが、これについて私が批判するのはどうかな。

1 なみかけ大橋山鹿側 2020.10.27

 撮影のテーマは今回記さないが、穏やかな良い日なのでこの先で貝拾いを試みる。そこは波懸ノ岸というところ。引き潮だから打ち上げ物のラインが3本ほどあるが、波が荒いらしくて破片ばかりである。それでも堂山に近いところで厚みのある巻貝をいくつか採集できた。

2 左からビワガイ ミクリガイ? ムシロガイ類(キヌボラかな)

 ここの貝は一部が黒く変色しているものがある。写真右のキヌボラ?の殻頂に見られる。だから軟弱な貝拾いの私は黒が多いのは敬遠して拾わない。シドロなどによく見られる。貝の分類に詳しくないので種名は違うこともあろうから参考にしないように。詳しい方正しい種名をコメントしていただければ幸いである。

3 タマガイ類 左はツメタガイ 右の二つはフタスジガイかな

4 バイ これは確か

 黒く変色しているということは、この付近の海底が低酸素状態なのだろうか。砂浜の何か所かに砂鉄の堆積が見られるのもその原因の一つかもしれない。

5 砂浜の砂鉄

 これと同じものかどうかは知らないが、海岸の砂鉄を用いて作られたのが「芦屋釜」。その記念館に近いところである。
 このあと。海に突き出た半島の「堂山」「洞山」を訪れて、今日の課題の写真撮影をおこなった。この岬は二つの芦屋層群の丘陵が「直列」に並んで、周りに海食台(こちらも芦屋層群)が取り囲んだ形で、陸よりの山には神社などがあるので「堂山」、海側の山は大きな海食洞が貫いているので「洞山」と呼ばれる。同じ発音で、不便でないのだろうか。期待する写真は一応撮影できたが少々不満が残った。折尾駅まで市営バスに乗って帰宅。折尾駅はまだまだ改良工事が続いていて、改札内が非常に不便である。改札内のトイレを探すのに手間をとった。駅前は大分整備された。特に駅から若松に向かう筑豊本線が地平から高架に移ったので交通の障害が減った。

6 折尾駅改良工事の看板。

 まだまだ工事は続く。黒崎から筑豊本線に直行する現在の「短絡線」は将来廃止されて鹿児島本線と並行するホームを使うようになるのだが、そうなると飯塚方面に行く乗客は若松からくる列車と黒崎からくる列車の発車ホームが異なることになり、注意が必要であろう。これは現在の鷹見ホームが一旦改札外に出た別の「駅」であることと比べると大分近い。

 

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2 コメント

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Unknown (クロちゃん)
2020-11-03 22:22:27
ご無沙汰しております。
海岸の遊歩道、以前はサメの歯の化石を採集できていたのに残念です。
最近は崖といえばコンクリートで巻いてしまうので地層を観察する場所が本当に減りましたね。
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芦屋の海岸 (OK)
2020-11-04 09:48:15
コンクリートは残念ですね。私も昔はプロトプテルムの骨化石を採集しました。崖は採集できそうにありませんが、海側には少し岩棚があって、少し見ましたが可能性はありそうです。
ルリガイの処理はいかがですか?臭い貝なので気を使うのでしょうね。
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