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最近の旅行記録とともに、以前訪れた場所の写真などを紹介し、見つけた面白いもの・鉄道・化石などについて記します。

脱皮の季節

2018年03月28日 | 今日このごろ
脱皮の季節

 春の大潮の季節が来た。31日が満月で、その日を中心に数日間である。このころ、ウチワエビが脱皮する。大潮頃に海岸に打ち上げられた「海藻ベルト」を探していて、脱皮殻を見つけたことがある。

オオバウチワエビ脱皮殻 2006.4

 すでに乾いて脚も折れていたが、なんと迫力ある姿!と思った。拾ったのは2006年の4月初めの大潮の後だった。場所は若松の海岸。記憶ではS博士に「オオバウチワエビ」という種類だと教えていただいた。写真にスケールが入れてないので正確なサイズはわからないが、「幼生」というイメージに反してかなり大きく、標本の幅で7センチぐらいだったろうか。
 これが幼生の最後の段階の姿(フィロソーマ)で、脱皮して出てくるのが市場で見るウチワエビの姿。ただし、この時には幼生の最後のサイズよりも小さくなる。

唐戸市場で見たウチワエビ 2013.3.4

 脱皮殻をもう一度採集したいと思って探しているがお目にかかれない。今日も島に行ったが見なかった。ただし、私が海岸を歩くのは化石探しだから、あまり漂着物は見ていない。
Keywords: Ibacus shedding phyllosoma flathead ウチワエビ フィロソーマ 幼生 脱皮

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