まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ「十字軍」運動まつたけ山復活させ隊NEWSLETTER508

2010年05月26日 |  マツタケの林地栽培 
葉わさび栽培検討会風景 



京まつたけ復活・里山再生市民運動



 
次(241回)の活動は5月28日(金)、午前10時、岩倉香川山です.マツタケ山づくりを楽しみましょう! 

葉わさび栽培班誕生
5月25日、京都林務事務所の岩田さんと西村さんを講師に迎え、我々の活動の場にある林で、葉わさび栽培の可能性を考える研修を実施した.興味を持つ方が10名参加した.
 香川山頂上奥のヒノキ林では、いくら葉わさびといえども、水管理が大変であると思えるので除外することになった.澤田山と玉城山の頂上にある林は同様の悩みを抱えるためこれまた栽培候補地から除外.
 日曜日以来の大雨で澤田山中広班とヤマガラの里班の間にある林道南側の沢筋には水が流れている.中広班活動場所への入り口付近は、日照と気温(地温)と土壌水分の関係でわさび栽培にぴったりであることが判明.
 わさびはこのあたりでは、気温が高いため夏越しの管理が面倒なので戴いた5株の1年苗を栽培し生理生態を学ぶことにした.香川山キャンプの畑で葉わさびと行者ニンニクが育っているので、問題は苗を植えました、全部鹿に食われましたとならないようにすることであろう(下記メール参照).
10名の参加者を中心に、栽培候補エリアで気温や地温を測定し、9月末までに下ごしらえを進めることになった.興味のある方はグループの世話人である榎本さんにおたずね下さい.

5周年記念大パーティー開催
日 時:6月12日(土)9時~17時ごろ(第243回活動日)
 会 場:香川山BC(まつたけ十字軍運動拠点)
 会 費:3000円.保護者同伴の子供は無料
 形 式:海鮮バーベキュー(三陸沖海産物産地直送)
尼吹山にある濱稔の顕彰碑のお参りと草刈りなど清掃をします.
その他何でも猫田さんまで要望をお寄せ下さい。

梅雨マツタケ情報を下さい!
九州地区でも、ツユマツタケ(さまつ)は未だ発生してないようである.ここ2年は宮崎県高隈辺りに6月半ばから7月初め頃発生していた.その前は、4月下旬に熊本県天草辺りで発生していた.発生情報があれば是非教えて下さい.京都でも祇園祭頃までは期待されると聞いています.
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★お知らせ
1)田圃の作業 楽しい昼食を味わうために労働力の提供をお願いします!
 ・草取り・・・7月の予定。

2)里山再生ワークショップ開催のお知らせ
と き:平成22年5月30日(日)集合13時30分
ところ:滋賀県彦根市荒神山(総山)登山口に集合
対 象:集落のみなさん、県大生、共同研究者
申込み:不要。当日現地に集合してください。
服装等:山で軽作業できる服装(長袖長ズボン、運動靴か長靴か地下足袋、雨具、タオルなど)ノコ・ナタを持っている人は持参してください
雨天が予想される場合:降水確率(滋賀県北部(彦根)午前7時)が60%以上の場合は中止(順延:日時未定)、その他足もとが相当悪い場合は中止することがあります
主催・問い合わせ:
 下石寺自治会 まちづくり委員会 西川時男 090-5886-4222
 滋賀県立大学 鵜飼研究室 電話:0749-28-8502 .メール:ukai@ses.usp.ac.jp

3)5周年記念並びにまつたけ山づくり奮闘記出版(遅延気味)記念パーティ
「まつたけ十字軍運動(まつたけ山復活させ隊)」の活動が2005年6月16日に開始され、この6月でまる5年が経ち、いよいよ6年目を迎えることになる。そこで、5周年を記念しさらに運動が発展・浸透して全国のアカマツ林が再生、”まつたけ”が50年前のように身近に食せることを願って記念(祈念)パーティを開催します。この活動を祝うに相応しい本の出版準備も峠を越えた.
 日頃ご無沙汰しているメンバーも、新たに参加してみようかなと思っている「里山大好き」もこぞってご参加ください。
 まつたけ十字軍運動(まつたけ山復活させ隊)のメンバーである岩手県宮古市田老の加藤さんにお願いをして旬の魚介類を手に入れたい。
 日 時:6月12日(土)9時~17時ごろ(第243回活動日)
 会 場:香川山BC(まつたけ十字軍運動拠点)
 会 費:3000円(予定)保護者同伴の子供は無料
 形 式:海鮮バーベキュー(三陸沖海産物産地直送)
その他何でも猫田さんまで要望をお寄せ下さい。
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§メール便り
1)滋賀県立大学の黒田 末寿さん
葉ワサビは興味があります。年間水温が15度以下の谷川なら、ほっといてもできるようです。小面積ならシカ対策は網と針金だけでいけると思います。
ワサビの栽培は滋賀県でもあちこちで盛んにやってましたが、シカのせいでみんな壊滅しました。日野町は、金気(鉄)の水でワサビの根に黒い縞が入り売り物にな らずやめたのですが。余呉では今も家の前の川や山の斜面でワサビが取れます。ワサビは今北さんが昔やったこともあるので、データをいろいろもっています。

§運動は皆さんのカンパで成り立っています!
振込先
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

§今年の予定と目標
1)マツタケ山づくり奮闘記の出版
2)京都造形芸術大学通信教育部環境学受講生がマツタケ山づくりに参加
  9月11日(土)に予定.交通案内など応援を願います.
3)林間わさび栽培に取りかかりたい
4)若い松林をつくろう!京都の景観・伝統行事を守ろう
  全作業区で実施.
5)元気を取り戻したシロを覆土(玉城山2月12日完了))
6)マツタケ感染アカマツ実生苗で人工のシロを作りたい!
和歌山県高野山岩田山に、クリーンルーム建設。農林水産省の補助申請予定
7)各地との交流推進
北海道旭川、岩手県岩泉町岩泉商工会、岩手県洋野町大野高校、石川県珠洲市金沢大学能登学舎、滋賀県彦根市滋賀県立大学荒神山、同沖島、和歌山県高野町岩田山、香川県小豆島、広島県庄原市マツタケ研究会
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★私達のマツタケ山造り
作業内容は二通りに分けることができる.
これらの意味をよく理解し作業をすることが必要
①植生の調節
  植物の密度の適正化:平均地温の調節、落葉量の調節,土壌水分含量の適正化。伐る樹種、残す樹種、作業時期にこだわる必要はない。除間伐材は必ず集積地へ搬出しなければならない。
  ○アカマツ:枯損木,被庄木は地際から切る。枝払い後、玉切りして集積地に運び出す。枯損木は焼却する.
  ○広葉樹他(含 ヒノキ、スギ):
      大径木:株元直径5cm以上の木は地際から切る。枝払い後、玉切り後、
集積地へ搬出。
      
○中小径木:最近の異常気象による発生期の高温障害を防ぐために、直径
1~5cmの木は密度を4-7本/m2に調節する。日当たり、風通
しや落葉量を調節する。中段切りをしなくてもよい。枝払い後、
集積地に搬出.
   
○灌木等:膝頭より低い草本や灌木は地際から切ったり,根から抜き集積地へ搬
出.

②土壌条件の適正化(地掻)落葉落枝層と腐植層の厚みの適正化。以下の(a)~(c)の条件を改善.林外に搬出
(a)物理的要因 土壌の硬度,土壌構造や保水力の改善,根のB層への移行
   を促進。
(b)化学的要因 有機物供給源の除去=富栄養状態の改善。
(c)微生物的要因 土壌微生物の質と量の改善=競争微生物や病原微生物の
   減少。
  地掻の強さは、褐色森林土壌が見え隠れする程度に実施する。
☆各作業区の紹介
1)香川山
 ○ヤマガラグループ(ヤマガラの里Cエリア)
 ゲート入り口右側斜面を整備中。このエリアを若いアカマツ林に戻す予定。
 斜面正面エリアのススキ刈り取りなど補整作業に取り組んでいる。
皆伐区は、予定どおりに再生が進み、アカマツ幼樹の群落が美しい.斜面の地掻など補整作業を実施している.
一段と、マツノザイセンチュウ病による枯損木が周辺に目立っている.伐倒焼却の要あり.

2)澤田山
アカマツ林でマツタケの生息地を再生するというエリアとコナラ林を整備するエリアとがある.第1地整備地と第2整備地ごとにネライを定めて各班ごとに独自に作業を進めている.かつてアカマツ林化を考えて伐ったところの補整が進んでいる。
第1整備地は、
○村上班
マツタケ山づくりが行われている.京都府のホンシメジ接種試験が相当前に行われ、そのとき整備もされたが、菌根性のきのこの発生には至ってない.土壌の問題があると思える.補整の手入れが必要な状態になってきている.
○阿閉班
南側のやはりアカマツ林帯で、やがて両区はつながるという.エスケープした檜・杉など大径木の処理が進んでいる.美しいアカマツ林になってきている.

第2整備地は、
ヤマガラの里と呼ぶ.以前から整備を始めているところは「ヤマガラの里A地区」と呼び、整備が完了している.その西に当たるところを尾根部(アカマツ林を再生)、傾斜地部(コナラ林にする)など3区に分け、それぞれ生態的特徴を生かした整備を進めている.ここは「ヤマガラの里B地区」と呼ばれる.分からないことなどは前田・小原さんにお尋ね下さい.

第3整備地は、
作業エリアでは、アカマツ林再生を考え、尾根筋でアカマツ林再生作業が続いている.5-6年前には尾根筋でマツタケが採れたと聞くが、今、アカマツがないに等しい.アカマツ林の再生作業中.
○澤田山中広班
澤田山の一角にあるアカマツ林再生現場の作業を見聞したが、尾根筋がさっぱりとした広葉樹林にしたてあげられている。やはり、長年放置されると、我々の力量では歯が立ちにくいのだ。この立木密度、この林床堆積物では、アマチュアの尋常作業ではアカマツ林に戻せないためにそうなっている.作業エリアを広めずに尾根筋を、幅10mの範囲に限って、尾根沿いに順次皆伐。

○澤田山宮崎班 仲間を集めています!
現在、尾根筋アカマツ再生予定域から出る除間伐材、地掻き腐植の林外搬出路の確保を始めている。アカマツだけを残して尾根筋幅10mに沿っての皆伐がほぼ完了しました。作業中にも枯れ始めるアカマツが出てきており生き残りはわずか数本でアカマツ林再生の期待薄ですが、彼らがまいた種で子孫が増えてくれることにわずかな望みをつなぎたいと思います。
 資材用に使えそうなヒノキはもったいないのであまり細切れにせず搬出したいと思います。除伐したソヨゴなどで簡単な木馬道を作って滑らして下ろしています。コナラは薪サイズに玉切って搬出する予定です。これから除伐した木の搬出、片付けに人手が要りますので応援よろしくお願いします。片付けが済んだら地掻きを始めます。まあ、楽しみながら気長にノンビリやっていきます。
なお、シューター設置予定の下部山域はすでにアカマツが壊滅状態で、コナラを中心とした落葉広葉樹、ソヨゴを中心とした常緑広葉樹の混交林に相変化している。そのためアカマツ林再生よりも、向かいのヤマガラ班整備地Aに合わせて薪炭材・落葉腐植堆肥採取林、昆虫・キノコ・山菜・野鳥観察・森林浴などの癒し林として再生する方が有意義と考え、その方向で整備を進める予定。
できれば将来、下部林内には休憩所的な東屋も作ってみたい。また、整備で出る粗朶類を利用して、ヤマガラ班A区に習って作業域周囲をシシ垣で囲いたい。
 
3)玉城山は2班が共同で作業をしている。
○榎本班
○三品班
昔は、山全体がマツタケの発生に適したアカマツ林であったが、林道が造られたためにその下のエリアからマツタケが消えた.岩泉まつたけ研究所の向林試験林内で、全く同じことを経験している.林道を一つ通すだけのように考えがちだが、周りの環境ががらりと変り水の流れも変化する.
尾根筋には、アカマツ林密度が比較的高く残っているので、榎本班と三品班で上部と下部からマツタケの生活するアカマツ林の再生作業に取り組んでいる.
地表の堆積物を堆肥化し、冬には水田に鋤き込む.マツのザイセンチュウ病害木の伐倒焼却活動が一旦終了したように見えたが、再開している.
ここは、市民によるマツタケ山づくりのお手本として有名になった.今まで、プロによる手入れで、マツタケ発生の復活は、「有から有は簡単である」と実証されている.しかし、市民による手入れでマツタケ発生の成果が出たケース(2007)は、ここが日本初の地である.
その後の発生がないので、発生ポイント周辺に覆土を試みた.シロが生きていたなら必ず元気になる.撒水実験にも取り組むという意欲的作業が見られる.

§まつたけ十字軍運動に参加するには
下記の1から7を了承の上、参加下さい.また、 “まつたけ十字軍運動とは?”も併せてご理解下さい.尚、初めての方は事前に連絡が必要(連絡先は下記主催者).
1)参加資格は問わない. 参加時間は自由、ただし、コアタイム(昼食時)の参加は必須.
2)事故を起こさないように各自勤めること.傷害保険等は各自加入のこととし、事故の責任は当事者に帰するものとする.

3)服装等:山で軽作業できる服装(運動靴か長靴か地下足袋、雨具、タオルなど).ゲスト用には少し準備されているが、ノコ・ナタの持参を原則としている.
4)降水確率(京都府南部、午前7時)が60%以上の日は、原則的に山づくり作業は中止.しかし、山や畑にも、「雨の日には雨の、雪の日には雪の景色がある」といって、皆さんは補修や軽作業などされます.
5)持参するもの:昼食は作るので、MY皿と椀と箸、コップなど、料理の持ち帰り容器、飲料水(お茶があるので水筒)など.
6)道具類や備品は、個人購入のものや皆さんのカンパで購入したものです.大切に扱うよう願います.備品類は汚れを洗った後、保管場所に戻すこと.また、使用した食器やコップ類は洗って戻すこと.出したゴミ等は各自持ち帰ること.
一切の「資源」の提供は主催者に連絡を願いたい.
7)参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.食材費(実費)+消耗品費として現在 400円を徴収.

§活動拠点へのアクセスなど
8)集合場所:京都バス「岩倉 村松」行き終点「村松」.あるいは現地アカマツ林(京都市左京区岩倉村松町138-20バス停「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分).
叡山電鉄「岩倉」駅から現地アカマツ林へ2.3Km(徒歩30分)
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側(40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

9)<皆さんの活動の様子を見ることができる>
ブログ画面左下ブックマーク(Bookmark)中のNikonまつたけ復活・里山再生運動を左クリックすると、Nikon Onlinegalleryにはいる.akamatsurinさんのホームとなっている.アルバム一覧からお好きなものを左クリックすれば写真一覧が出てきます.スライドショーなどお楽しみ下さい.写真を印刷したり保存したりできます.

§開催予定日 2010年5月-9月
活動場所は岩倉香川山
(京都市左京区岩倉村松町138-20 京都バス「岩倉村松」から北東へ450m
徒歩6分)   活動開始は、午前10時頃から終わりは午後4時頃.
自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は参加の要あり.
第242回 6月04日(金)ブログ報告:榎本
第243回 12日(土)ブログ報告:池内 5周年・出版記念パーティー
第244回 18日(金)ブログ報告:宮崎
第245回 26日(土)ブログ報告:三輪
第246回 7月03日(土)ブログ報告:榎本
第247回 09日(金)ブログ報告:宮崎
第248回 17日(土)ブログ報告:池内
第249回 23日(金)ブログ報告:三輪
第250回 31日(土)ブログ報告:榎本
第251回 8月06日(金)ブログ報告:宮崎
第252回 20日(金)ブログ報告:三輪
第253回 28日(土)ブログ報告:池内
第254回 9月03日(金)ブログ報告:榎本
第255回 11日(土)ブログ報告:宮崎  京都造形芸大環境学受講生参加
第256回 17日(金)ブログ報告:三輪
第257回 25日(土)ブログ報告:榎本
第258回 10月2日(土)ブログ報告:池内

§まつたけ十字軍運動とは?
今、1年間に40,000種もの生物が絶滅(約13分に1種)していると推測されている.生き物1種の絶滅は、10種から30種の生き物の絶滅を呼ぶという.
日本で、802種の動物が絶滅危惧種とされ、7000種の維管束植物の24.1%(4種に1種)が絶滅危惧種に挙げられている(2007年).
環境省によれば、絶滅危惧種の50%強に当たる生物の生息地は、人里離れた奥山でなく里地里山と呼ばれる私たちの生活の場である.緑が豊かになって生き物が追われている!私達の周りにありふれた生き物であったフクジュソウやヒメシャガなど、メダカやチョウ類やニホンウサギなど、またオオタカやイヌワシなどが、消え続けている.マツタケも、京都府では絶滅危惧種に指定されている.生物の保全・多様性上危機に瀕する里山(アカマツ林)をマツタケ山に戻すことが目的である.
私たちのマツタケ山づくりは、山-川-畑・水田(-海)のつながりを重視する.マツタケ山づくりで生まれるバイオマスの利用は、「自然」との共生型すなわち徹底した有機物循環型「農林業」に組み込まれるように最大限努力する.また、我々の成果は、情報として正しく発信し、全国に230万haあるアカマツ林に普及させることを願っている.
近代マツタケ学発祥の地、京都市左京区岩倉を活動拠点として、我々は循環型農林「業」を楽しむ.「楽しむ」ということにおいて、いわゆる農林業的作業と異なる.時折のイヴェントや開催日の昼食タイムに集まることによって、作業など情報を共有し、互いの知恵や技術を学び、また、里山復活の喜びをともにする.
運動は、木を伐る人・運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、設備を造る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人などすべての参加者が、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを第一義的に置きつつ、また、全国の読者の支援で維持運営されている.
まつたけ十字軍運動全体は、アリストテレス風に言えば、個の参加者の総和以上の意味を持つ.それ故、参加者はこの運動の全体性を見失わないようにしたい.

§主 催
まつたけ十字軍運動・まつたけ山復活させ隊
代表 吉村 文彦(マツタケ生態科学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典
080-6123-4706

香川理化学研究所
代表 香川 晴男
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