まつたけ山復活させ隊運動ニュース

マツタケの発生は里山復活の王道であり里山を再生することはマツタケの復活に繋がる.再生アカマツ林から日本で初めての快挙!

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 915

2014年05月31日 |  マツタケの林地栽培 

 

まつたけ産業で地域おこしを! 京まつたけ復活・里山再生市民運動 

 

 第441回(5月31日(土))活動報告

 山作業日和とは行かない暑い一日でした。京都の最高気温は32度、7月下旬並みだったそうです。今日は、精華大学の学生さんが、地域環境論授業の一環で体験参加されました。
 本日の参加者は、松本、TAKE、山本、前田、中野、榎本、川崎、小原、有山、宮崎、松浦、多田、橋本、村岸、斉藤、女坂、周田、上林、森、三品、江差、阿閉(仁)、阿閉(眞)、吉川、三輪、松田、川本、ホリイ、山田、猫田、玉城、中広、吉村の33名+精華大学の学生25名のみなさんでした。

午前中は吉村代表から「まつたけ山作り」と里山再生の関係についてレクチャー。

昼食タイム。

本日のメニューはカレーライス+サラダ。

午後から澤田山各作業エリアの見学、体験へ出発。

途中、吉村代表の恩師にしてマツタケ学の祖「浜田稔先生顕彰碑」のある尼吹山登山口でマツタケ学発祥の由来を解説。
岩倉は“岩倉具視”だけではありません。過去には障害者受け入れの歴史など、なかなかユニークな土地柄なんです。

三品班エリアでは学生さん受け入れ準備中。村岸さんの地掻き実演。
 

前回から参加の新メンバー山本さん、初参加時の丸太運びで肩が痛くなった体験から肩パッドを自作してこられました。これで丸太運びも楽勝?

その上部では、地掻きが終わって赤松の実生芽生えが多く発生しているエリアと地掻き進行中の尾根を見学。まつたけ山作りでの、溜まった腐植による富栄養化の弊害と地掻きの大切さを実感。

中広班作業地ではシイタケ菌打ち体験や岡ワサビ栽培の様子などを見学。

ヤマガラの里エリアでは伐採ヒノキの回収作業などを見学。

峠の小屋でしばし休憩。今日は本当に暑くて学生さんも少しお疲れぎみ。

でも、ベースキャンプに帰ると猫シェフ特製のピザが待っていました。

峠小屋の屋根に置いた養蜂箱で採れたアマ~イ蜂蜜をかけて。
天国の杉山さんも、皆さんに楽しんでもらえるようになったのを見てきっと喜んでられることでしょう。

ピザ担当になった学生さんはピザ作り体験。

最後の最後まで残って、後片付けを一生懸命明るく手伝ってくれた藤井さん、ありがとう。こんな若者がいる日本の未来に希望を持ちたいと思います。

数人の学生さんに「まつたけを食べたことがあるか」聞いてみました。

「小さい頃に食べたことがあるような...」という方もいましたが、ほとんどの方は「大きくなってからは食べたことがない」、「中国産は食べたことがあるけどマズかった」、「べつに食べたいとも思わない」と
このままではまつたけの食文化が消えてしまうことにもなりかねない。おいしい国産まつたけが気軽に食べられるようになるといいですね。

私たち高齢のメンバーは、今整備したところがりっぱなまつ林によみがえって、まつたけが採れるようになるところを見ることは、残念ながらできないかもしれません。
若い学生さんには「20~30年後、今日見た整備地がどんな風に変わっているかぜひ見に来てください。できればこの活動に参加して引き継いでいってください」と、お願いしておきました。

(宮崎 記)

 


 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 914 

2014年05月27日 |  マツタケの林地栽培 

5月31日(土)は、まつたけ山復活させ隊第441回活動日です。午前10時に京都市左京区岩倉 村松 138-20 香川山(自称:下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい.活動の様子は、宮崎 昭さんが当日夜、報告します。

 本日は、京都精華大学 地域環境学(板倉教授)受講生25名が参加します.地域のいいものを発見し、学ぶというユニークな授業の一環です.岩倉地区には、近代的マツタケ学発祥の地とも言える尼吹山があります(香川山BCから西南方向に直線で約600m).一般的には知られていないでしょうが知る人ぞ知る、世界の宝です.

 午前中、マツタケの話、次いで里山林再生の必要性などについて討論します.昼食後、各班の作業予定をディスターブしますが、幾人かの学生の作業体験をお願いすることがあります.よろしくお協力のほど願い上げます.
 食当の皆さんにもご迷惑をおかけします.昨年参加の学生たちは手作りのピザの美味しさに感激していました.

気温が高くなって来ました.熱中症やマダニなどに咬まれないように、虫刺され、そして事故に気をつけて、マツタケ山づくりを楽しみましょう! 各地で山火事が発生。入梅までは要注意月間です.私たちも昼食の準備に火を使います。火の後始末には十二分に気をつけて下さい。 
 
前回の活動の様子です.
 食当班の皆さん!毎回の奉仕ありがとうございます.皆さんの活動抜きには、まつたけ山復活させ隊のマツタケ山づくりも成り立ちません(写真1,2).午前の作業を終えて、楽しみの昼食タイムです(3,4).各班の作業です.新人も活躍しています(5,6,7,8,9,10,11,12,13).写真は左クリックで拡大します.
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マツタケ山づくりの話17

      <マツタケは、人による原生林の破壊によって登場し、人による里山林の破壊によってその生を終わろうとしている> 
 
 マツタケとはどんなきのこであるのか、次いでその生息地であるアカマツ林が含まれる里山林の危機と進み、日本ならではの発想「マツタケの生活する里山林」づくりを担う市民の運動を紹介して参りました。
 
 前回まで、マツタケの出ている(orだろう)林を確保しよう! その特徴をまとめてみよう! と進んできました.では手入れを!とはやる気持ちを抑えて、もう少しマツタケ山づくりの科学を学んで下さい.お急ぎの方は、トロント刊行の「マツタケ山のつくり方」を御覧ください。多くの図書館で購入戴きましたのでそこでお探し下さい。
 
 今回も、(株)トロント刊行(03-3408-1521)の「マツタケ山のつくり方」と岩泉まつたけ研究所の実践と大学の講義資料などを参照しつつ、その実際を書き進めます。 少し退屈で堅い話が続きますが、マツタケとアカマツのことをよく知って作業することが間違いのないそして早道です。目を通してください。

マツタケ山づくりの科学

感染のメカニズム
マツタケとアカマツの根の接触によって両者の細胞の中では代謝が互いに活性化され、マツタケは宿主に侵入しようとするし、宿主はそれを阻止しようとする.植物は生来的に抗菌様物質を持っている.アカマツの場合、ピネン類がそれにあたる.マツタケの菌糸はアカマツの表皮の細胞壁を溶かし侵入しようとする.アカマツはその周りにリグニンを蓄積し、また、タンニンを分泌し対抗する.なのでマツタケは、アカマツと相利共生するも、いささか寄生的であるように見える.

ホルモンの分泌
マツタケが盛んに発生するアカマツ林で、マツタケのシロの外側の土壌の断面を見てもアカマツの細根はあまり多くはないが、マツタケの子実体直下の土壌の断面はアカマツの細根が充満している.マツタケ二次菌糸が根に感染するとインドール酢酸(IAA)という植物ホルモンが合成され、アカマツの根は徒長気味になるがフォーク状やテング巣状の分岐が盛んで伸長が促進される.これはアカマツの吸収根の表面積の増大であり、アカマツにプラスのことである.先述の濱田先生は「マツタケがアカマツの根を育てる」と言われたがそのように見える.

活性菌根は抗菌様物質を出す
マツタケの菌根で生理的に活性の高い状態のものを活性菌根という.この菌根は土壌微生物の排除効果を持つ.この現象はマツタケだけやアカマツの根だけでは決して起こらず両者が揃って初めて引き起こされる(小原弘之 1964).岩泉まつたけ研究所で、マツタケのネズの菌根形成の実験でネズの菌根が微生物を排除する効果を持つか調べた.ネズのマツタケ菌根も抗菌様物質を産生する.

 アカマツ林土壌から分離した細菌(Bacillus sp.)を寒天培地にまき、その上にネズのマツタケ菌根を置床し18時間後の様子を見ると、Bacillus sp.の生育がはっきりと阻害されている.これによって、マツタケのアカマツ菌根が土壌微生物に抗しているのである.この物質の特定はまだである.

 マツタケの二次菌糸は、 このようにアカマツの攻撃や土壌微生物との競争を巧みにかわして、附近のアカマツの細根にどんどん感染し菌根を増やしていくのである.やがて量的に増えた菌根はシロというユニークな構造を持つようになる.

4)シロとはマツタケの本体
マツタケの菌糸は、感染に成功したアカマツの根の生長を促進、また、病原菌から両者を守るなどして生育環境を整えていく.しかし、周辺に未感染の細根が存在しないとマツタケの菌根はやがて消滅する.深さ10cmより浅い土壌層にアカマツの細根が集中するように林の手入れが必要である.シロ体積が1.5~2リットルほどになるとマツタケ子実体を発生する.ここまでに3~5年掛かる.

 私たちは通常、マツタケの子実体を発見して初めてシロの存在に気付いている.秋、林床の落葉などを剥ぐとマツタケの菌糸が白く見えるから白、マツタケ発生の様子が城壁のように見えるから城、あるいは苗代の代の意味で使われていたという.マツタケの菌糸がアカマツの根に感染し特有の形態の菌根集団を土壌中に形成.これがマツタケの本体である.
 シロとは物理的にはマツタケの菌根の影響のある範囲を指すが、その空間にあるものすべてを含み、細菌や糸状菌など微生物、小動物や植物の根が侵入したり排除されたりして創られるマツタケを中心とした森林土壌生物の生態系である.

シロの生長
 京都市尼吹山で10年間に渡って、マツタケの一つのシロの生長の様子を上から観察した記録がある(濱田 稔1974).子実体の石突あとに正確にクイを打って調べる.マツタケ子実体の発生位置は基本的には同心円状であるが、実際には波状となり途中で発生が途切れたりもしている.マツタケもカビであるから土壌空間が均質であれば、食パン上に生育した青カビのように、子実体発生位置もきれいな円になるが土壌中ではそうはいかない.

 発生位置は輪の中心から見て以前の発生位置より必ず外側に広がる.しかし、輪の中心からの距離が去年より今年が短い部分もある.これはシロの先端が波打っているからそのように見えるのである.今年発生がなくともしばらくすると菌根が回りこんで輪が繋がることもよくある.シロの生長速度は全国平均で10~15cmである.

 岩手県岩泉町における観察でもシロの広がる距離は西日本と同じであるが、その年の気象にも左右され50cm広がることも稀ではない.シロの生物集団のせめぎあいがつくりだしたバランスの上にシロの生長もあるのである.この尼吹山の試験林は、人為的な選択圧を加えず自然のサクセッションに委ねていた.マツタケの生活に負のレギュレイションが働かないようにアカマツ林の手入れを続けたらシロの生長の様子は違った結果になることはもちろんである.

 こういった観察はマツタケのシロの生長状態を連続して見ることになるから、シロの健康診断になる.マツタケのシロの一部に数年マツタケが発生しなかった場合、アカマツの細根の分布がないためかもしくはケロウジのような競合キノコの菌糸網が発達してきたためか発生のない部分を掘ってその原因を調べることができる.アカマツの細根量が低下して菌根量が減ると他のキノコにシロが侵食されやすくなる.これを防ぐには健全なアカマツ林を誘導する以外に道はない.

シロの断面の様子
マツタケのリング状のシロの中心を通る線に沿って鉛直に土壌を掘り断面を詳しく調べるとシロの先端から中心に向かってシロは七つのゾーンに分かれる(小川 眞1975).秋のマツタケの発生が終わってもマツタケの菌糸の生長はしばらく続くが、アカマツの根の生長は止まるためマツタケの菌糸のみのゾーン(Ⅰ)がシロの先端の少し外側につくられる.春には伸長してきた根に感染、菌根となりゾーン(Ⅱ)となる.

 ゾーン(Ⅰ)の内側に菌糸がアカマツの細根に感染して形成された先ほどの若い菌根のゾーン(Ⅱ)がある.更に中心に進むとゾーン(Ⅲ)となり、ここは菌根量も最大である.菌根は黒化して周りに綿毛状の根外菌叢を持ちシロ土壌は未感染土壌に比して乾燥気味である.ゾーンⅠ~Ⅲを生理的に最も活発であることから活性菌根帯と呼ぶ.
 
 その内側は子実体を発生したところで、その生長に養分を消費して菌根も崩壊しその分解が始まっている(ゾーンⅣ).そこから更に中心に行くと微生物の分解を受けにくいアカマツの主根から脱落した細根や菌糸の残骸が多くなるゾーン(Ⅴ)となる.
 
 ここから中心に進むに連れてシロの深さが浅くなり未分解の根の組織が多くなるゾーン(Ⅵ)となる.ゾーンⅣ~Ⅵを崩壊菌根帯と呼びマツタケの今後の発生のない忌地である.更にここから中心までがゾーン(Ⅶ)で、アカマツの根のセルロースやヘミセルロースやリグニン、マツタケの菌糸のキチン類などの微生物分解も進んでいる.
 
 ゾーンⅥ~Ⅶになると見掛けはシロ外部の未感染土壌と変わらないところも出てくる.しかしアカマツの根の侵入は少ない.シロの忌地回復のため客土をしてもマツタケの再発生の例はない.シロの最初の形態はホットケーキ状で生長するに連れてドーナツ状になる、ドーナツ状の中心部が忌地である. 続く

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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 

 活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

予定日  2014年5月~6月
回  開催日  報告担当者  男厨シェフ

441 5月31日 土 宮崎 京都精華大学 地域環境学(板倉 豊教授担当)受講生25名参加
442 6月06日 金 三輪
443 6月14日 土 吉村   川崎
444 6月20日 金 榎本
445 6月28日 土 三輪

    11月7日(土)             京都造形芸術大学 環境学受講生 マツタケ山づくり体験 

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§カンパありがとう!  

§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 913

2014年05月23日 |  マツタケの林地栽培 

第439回(5月23日(金))活動報告

 

 

 晴天で、香川山から南をみると生駒山まで見える。正午のBCの気温は21度。涼しく乾燥していて山の活動は気持ちよかった。先週もこの様な気象だった事を思い出す。予報番組で話題のエルニーニョ現象の始まりでしょうか。

 10時。Tさんがハチク(淡竹)の筍をもってこられ、早速昼の用意が始まった。

 

 皆が山の仕事に出かけたすぐ後に、保育園児がお散歩に出現。香川山に登りかけたが、今日は猟師の罠が仕掛けてあるので残念ながら降りてもらった。

 田圃では、先週の活動日に田植えをした後の補植作業。玉城さんは、品種は今年も”ゆめひかり”だがが、稲の背丈が伸びすぎないように特に肥料の窒素成分の管理に注意していると説明。

 山の作業は各班とも先週に引き続きということだが、

 

 玉城山地区では、上部の尾根筋を選んで地掻き作業。ここのミツハチはどうも先週に逃去したらしく、箱にはいくらかの巣を残して一匹のハチも居なくなっている。巣は対角線方向に作られる。いつもは角から出発しているように記憶していたが中央から作ることもあるのだというのが新観察。

 

 ヤマガラ地区では、開いた斜面でホウの花が咲いているとの連絡が。大きな花だが背丈のある木に一輪咲いた状況はこれで判るだろうか?5月の山はホウの他にもいろいろなお花の花盛りだ。しかしどの花にもハチの姿は無く、そのほかの昆虫の姿も薄いのが気懸りだ。今年は山を歩いていて蜘蛛の巣を被ることがめったにないこともまた不気味なことに思える。

 

 澤田山地区では、しいたけ栽培の隣に新たに巣箱が置かれている。三品班では地掻きと伐採継続。阿閉班ではやはり地掻き・整備を継続。

 

 お昼は、筍と厚揚げ、畑のきぬさやの煮たもの・ツナサラダ・鯵干物・ご飯(写真には愛好者向けの特製焼飯?のお椀が写っています。特別においしーいそうです)。

 行ってこい帰ってこい窯では、昨日の本焼きで午後3時半に1240度まで焼成して窯を閉じている。今日の午前中の指示温度は284度でまだ熱い。26日朝に窯開きの予定。

 午後3時半。BCに戻った隊員は自家製の新茶と金柑コンポートを振舞ってもらい元気回復。(誰だ、三枚食べたのは?)

 

では皆さままた来週5月31日に香川山BCでお会いしましょう。お元気で!  (内田記)

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 912

2014年05月20日 |  マツタケの林地栽培 

 マツタケ山づくりの科学を連載していますが、早松と呼ばれるマツタケ(地域によってバカマツタケと呼称)について初めの頃に書きましたが、今年も4月21日に熊本県天草で市場に登場(熊本日日新聞).13g19000円で落札.
 同じ頃愛媛県しまなみ海道ものが東京に出た、キログラム当たり100万円である(写真1:朝日新聞デジタル 長沢美津子).京都錦のかね松さんにも愛媛ものが店頭を飾っている(5月19日).今年は、エルニーニョ発生で、冷夏予想が出ている.寒冷地で作物が育たないほどの冷夏は困るが、さほどでもないとすると、異常な秋にならないかもしれません.

1)
 
 5月23日(金)は、まつたけ山復活させ隊第440回活動日です。本日は、千葉大学 院生の小林 弘和さんが参加.

気温が高くなって来ました。熱中症やマダニなどによる虫刺され、そして事故に気をつけて、マツタケ山づくりを楽しみましょう! 各地で山火事が発生。私たちも昼食の準備に火を使います。火の後始末には十二分に気をつけて下さい。 
 
 午前10時に京都市左京区岩倉 村松 香川山(自称:下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい.本日の活動の様子は,三輪新造さんが当日夜に報告します。

 地元の岩倉村松保育園児童達が、散歩の途中、香川山BCに寄った.若い子供達は、見る物が珍しいらしく多いにはしゃいでいた(2,3).もう少し大きくなったら、マツタケ山づくりに参加下さい.

2) 3)

 BCの後の山では、新しい鹿の食害がなかったが、被害に遭ったアカマツは無惨である(4).ザイセンチュウ病の枯損は、一定の割合ですすんでいるが、最近穂先が虫害に合うケースが多い(5.フラスが見える).

4) 5)

 
 ジャガイモの花が美しい(6).昼食を準備ありがとう(7)! それをいただく皆さん(8)!

6) 7) 8)

まつたけ山復活させ隊の仲間である大月 健さんが、17日に癌でお亡くなりになりました.18日に通夜、19日に告別式が執り行われました.冥福を祈る.
 

マツタケ山づくりの話16

      <マツタケは、人による原生林の破壊によって登場し、人による里山林の破壊によってその生を終わろうとしている> 
 
 マツタケとはどんなきのこであるのか、次いでその生息地であるアカマツ林が含まれる里山林の危機と進み、日本ならではの発想「マツタケの生活する里山林」づくりを担う市民の運動を紹介して参りました。
 
 前回まで、マツタケの出ている(orだろう)林を確保しよう! その特徴をまとめてみよう! と話を進めて参りました。では手入れを!とはやる気持ちを抑えて、もう少しマツタケ山づくりの科学を学びます。急ぐ方は、トロント刊行の「マツタケ山のつくり方」を御覧ください。多くの図書館で購入戴きましたのでそこでお探し下さい。
 
 今回も、(株)トロント刊行(03-3408-1521)の「マツタケ山のつくり方」と岩泉まつたけ研究所の実践と大学の講義資料などを参照しつつ、その実際を書き進めます。
 少し退屈で堅い話が続きますが、マツタケとアカマツのことをよく知って作業することが間違いのないそして早道です。目を通してください。

マツタケ山づくりの科学
2)菌糸とは
形態的特徴
マツタケの胞子が発芽しやがて二核性の二次菌糸となる.一般的にいうと、二次菌糸の量的な増加(栄養生長)は質的な転換(生殖生長)を引き起こし子実体の形成となる.この過程がシイタケやエノキタケのように生物遺体を自分の必要とする養分に変換する酵素を産生するキノコ(腐生性キノコ)とマツタケのように有機物を分解する酵素を持たないキノコとでは異なっている.

 マツタケなどは生きた宿主植物の根を通して物質を摂取する.これらのキノコは菌根性のキノコと呼ばれる.マツタケも子実体を形成するためには、宿主の根は必要とするが、二次菌糸がホストの細根に感染して作られる菌根の増大抜きにはあり得ない.マツタケの生産量は春から秋にかけて増加したこの菌根量に左右される.
マツタケの培養細胞の形状は細くて長い(1~3×60~100μm)で、細胞と細胞は隔壁で区切られているが、担子菌類の特徴の一つであるクランプ(かすがい嘴状突起)を欠いている.ホストと一緒に育てると、クランプコネクションの形成が見られる.

栄養要求性
キツネタケという菌根性のキノコでは、アカマツの光合成の結果生産される糖類を摂っていることはアイソトープを用いた実験で確かめられている.マツタケは、アカマツの根にグルコースやフラクトースが存在するのでそれらの糖類を使っていると考えられる.マツタケの菌糸は、その生育にアカマツの根に存在しない物質も要求するので、そういった養分はその他の微生物の代謝産物として土壌中に存在するものを利用していると思われる.

 室内の実験では、グルコースやフラクトースやマンノースの資化能が高いがサッカロースのそれは低い.アカマツの根に豊富にあるセルロースやヘミセルロースやリグニン、菌糸中に多いキチンなどの資化性は全くない.有機酸も分解しない.このことは、菌根性キノコに共通な現象である.

 窒素源として、アンモニウム態チッソ特に酒石酸アンモニウム、アミノ酸の仲間のアルギニン、グルタミン、シトルリンやセリンを利用できる.微量要素として、ヴィタミンB1やB類の混合物が有効である.マツタケの系統間に多少の差は見られるが、その栄養要求性は関西のものにも岩手のものにも共通である.

生長温度
菌糸の生長に温度も大きく影響する.マツタケの近代的研究の祖 濱田 稔の実験がある(1974).京都市左京区岩倉 尼吹山で採取されたマツタケ(ストレイン No.54S)を用いたものである.

 菌糸の生育する温度領域は5~28℃にあり、7℃で生育させると菌糸が1mm伸びるのに48日を、20~24℃で3日ほどを、28℃で18日を要し、30℃ではほとんど伸びない.岩手県岩泉町で採取したマツタケを培地の成分を色々に変えて、初期pH=5.0、温度23℃で培養しても菌糸の生長は0.3~1.5mm/日程度であった.

 アカマツの根や葉や土壌の抽出物の添加はマツタケの生育を少し促進する.マツタケの菌糸の死滅温度は、35℃に3時間さらされると死滅し40℃ではたった8分で死んでしまう.胞子播種作業で、マツタケの胞子懸濁液を秋の強い直射日光に数分さらすことは非常に危険ですべての作業を徒労に帰すことになるので注意が必要である.

野外の土壌条件とは違った試験管のような閉鎖系の純粋培養の実験結果がマツタケの菌糸の本質を表しているかどうかは微妙な問題である.しかし、フィールドでの多くの観察の結果、知識が集積するに連れても室内実験が明らかにしたマツタケの生理に今のところ矛盾は見られない.

マツタケの二次菌糸はその子実体発生までの生育が宿主植物の存在に「絶対的」に依存しているように思える.

3)菌根の形成とは
菌糸が根に感染すると菌根
 直径0.5~1mmくらいのアカマツ細根の存在する土壌中にマツタケの胞子は雨水などによって運ばれる必要がある.あるいは、マツタケ子実体に群がる小動物の体表面に付着して移動することも可能であろう.

 落葉落枝層もしくは腐植層の中で、マツタケの胞子が発芽し原形質を融合、宿主の根に感染力のある二核性二次菌糸になったとすると感染可能なアカマツの細根ははるか下の土の中にある.そこまで菌糸を伸長させねばならない.林床に住む生物達はその大きな障害となるはずである.

 林床で発芽した胞子は途中で死滅するに違いない.マツタケの菌糸の寿命はこの状態では1日と考えられ、菌糸の1日あたりの生育速度を見てもアカマツの根への到達は寿命時間内では無理であろう.

 マツタケの二次菌糸は常に宿主の根にのみ接触できるわけではなく色々な植物の根に出会うはずである.両者の細胞壁に存在する認識機構が働き互いに親和性か不和合性かを判断するであろう.マツタケの菌糸は宿主の根にすんなりと感染侵入するのか激しい抵抗を受けるのか全く分かっていない.ネズの根の細胞にマツタケが感染した様子では、宿主が傷害を受けると酵素反応により抗菌性物質を遊離するタンニン化が皮層に激しい(黒っぽく見える).それを見てもマツタケは宿主から厳しい抵抗を受けていると思える.
続く

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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

予定日  2014年5月~6月
回  開催日  報告担当者  男厨シェフ

440 5月23日 金 三輪
441 5月31日 土 宮崎 京都精華大学 地域環境学(板倉 豊教授担当)受講生25名参加
442 6月06日 金 内田
443 6月14日 土 吉村   川崎
444 6月20日 金 榎本
445 6月28日 土 三輪

    11月7日(土)             京都造形芸術大学 環境学受講生 マツタケ山づくり体験 

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§カンパありがとう!  

§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 911

2014年05月17日 |  マツタケの林地栽培 


我らが田圃・・・晴天の下、田植えをした。

 まつたけ産業で地域おこしを! 京まつたけ復活・里山再生市民運動 

 

  第439回(5月17日(土))活動報告

 昼には25℃を超えたが、快適な活動日和だった。(敬称略)橋本、女阪、松本、TAKE、前田、榎本、斉藤、中広、森、小原、岡阪、周田、松浦、三品、上林、村岸、川崎、ホリイ、吉川、大島、三輪、有山、内田、阿閉、阿閉、松田、松田、宮崎、多田、藤井、青木、福田、猫田、吉村、玉城の35名が参加された。

<チェーンソーのメンテ講習>・・・作業前に師匠から講習を受ける。

<玉城山Ⅰ>・・・午前中、枯損松の伐採と地掻き。ラン科らしき芽生えが・・・。

<澤田山作業風景>・・・・峠から第Ⅰ作業区を望む


取材に回れなかったので、代表が撮影の画像を掲載。
・澤田山Ⅰ(アトジ班)

・澤田山Ⅱ(ヤマガラ班)

・澤田山Ⅲ(ミシナ班)

・澤田山Ⅳ(ミヤザキ班)

・澤田山Ⅳ(ナカヒロ班)・・・山頂付近での作業

<BC・コアタイム>
歓談

昼食・・・トン汁、きぬさや卵とじ、ご飯・・・いつも美味。

一昨年来仕掛けておいた日本ミツバチ・・・4月に居なくなったので採蜜してみると、精製後約600ccの蜂蜜が採れ皆で自然を味わった。
採蜜作業を楽しみにしていた元ミツバチ班長の故スギヤマさんにも味わっていただこう。右図は蜜に含まれた花粉(12日に検鏡)

<田んぼ>・・・午後、苗代から成長した早稲種キヌヒカリを運び、全部で17トレイ分を植える。順調にいけば9月には600Kg近い玄米の収穫。以後数回の草取り作業をしなければならないので、応援をよろしく。右図は、14日に代掻きと畦つくりを行う。近隣ではArさんの畦つくりが好評とのこと。

<榎本記>

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 910

2014年05月13日 |  マツタケの林地栽培 

 5月2日が八十八夜であったが、京都岩倉は市内に比べて気温が1-2℃ほど低いため、茶葉の生長が遅く、1週間遅らせ前回(9日)、茶摘みと緑茶づくりが行われた。近代的に管理された装置をもちいた茶づくりではないのでAll手作りである(写真1.茶揉み風景)。作業後、山から下りてきた仲間に新茶が供せられた。
 皆さんの腕も上がって、茶の水色・香もすぐれたものにできあがっている。茶葉が摘み取られるまでの世話、肥料施肥・草取り・霜対策などがあって美味しい茶ができる。これに感謝します(世話人雅子さん談)。
1) 

 昼食は、巻き寿司がメインであった。時間に間に合うように、中野さんが前日から準備くださった.感謝します.季節に適う彩りである。癒やされる。食事作りの皆さんいつもありがとう(2、3)。

2) 3)

 マツタケ山づくりには、小道具類ノコギリ、チェーンソー、ナタ、レーキなどがいる。朝の作業が終わると昼からの作業に向けてチェーンソーの目立てをしている。これはプロの意気込みだ(4)。よく目立てができているチェーンソーなら作業もはかどる。目立てが悪いと切れが悪い.すると素人はエンジンをふかしすぎる.燃料を捨てているようなものだ。確かにこれも環境汚染だ.岩手県岩泉にいた頃、ベテラン林業士に、そう冷やかされたものである.
4) 

 幾つかの班の作業を紹介します。ヤマガラ班は、皆伐作業中(5、6)。間伐材は処理をして、当組織の活動費に充当されている.ありがたい! 三品班(7)は松山再生作業。地掻きに独自の方法を開発.宮崎班も三品班の上でアカマツ林再生に取り組む(8)。アカマツの葉の食害昆虫・マツノキハバチと右下写真はこれにくわれて葉がなくなったアカマツ(9)。
5) 6)  7) 8) 9) 左クリックで拡大します.

 5月17日(土)は、まつたけ山復活させ隊第439回活動日です。
気温が高くなって来ました。熱中症やマダニなどによる虫刺され、そして事故に気をつけて、マツタケ山づくりを楽しみましょう! 各地で山火事が発生。私たちも昼食の準備に火を使います。火の後始末には十二分に気をつけて下さい。
 午前10時に京都市左京区岩倉 村松 香川山(自称:下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい.本日の活動の様子は、榎本 輝彦さんが当日夜に報告します。
 
 
マツタケ山づくりの話15
<マツタケは、人による原生林の破壊によって登場し、人による里山林の破壊によってその生を終わろうとしている> 
 
 マツタケとはどんなきのこであるのか、その生理生態、次いでその生息地であるアカマツ林が含まれる里山林の危機と進み、日本ならではの発想「マツタケの生活する里山林」づくりを担う市民の運動を紹介して参りました。
 
 前回まで、マツタケの出ている(orだろう)林を確保しよう! その特徴をまとめてみよう! と話を進めて参りました。では手入れを!とはやる気持ちを抑えて、もう少しマツタケ山づくりの科学を学びます。急ぐ方は、トロント刊行の「マツタケ山のつくり方」を御覧ください。多くの図書館で購入戴きましたのでそこでお探し下さい。
 
 今回も、(株)トロント刊行(03-3408-1521)の「マツタケ山のつくり方」と岩泉まつたけ研究所の実践と大学の講義資料などを参照しつつ、その実際を書き進めます。
 少し退屈で堅い話が続きますが、マツタケとアカマツのことをよく知って作業することが間違いのないそして早道です。目を通してください。

マツタケ山づくりの科学

-マツタケってどんなキノコなのかな-

 カビ類はその生態的特徴で分けると、青カビ、シイタケ、エリンギ、マイタケ、エノキダケなどのように生物遺体成分を自分の栄養素に変える力を持つ腐生性(体調が弱ると日和見感染を起こす体表面の常在微生物もいる)、ナラタケや冬虫夏草やサクラの天狗巣病など生きた動植物に感染し病気を起こす能力を持つ寄生性、おが屑栽培など人工栽培できないマツタケ、イグチ類、モミタケ、シメジ類などの菌根性に区分される。

 また、生物の互いの関係性には、共生がある。共生とは複数種の生物が無関係を含む相互関係を持ちつつ同じところに生活している状態をいう、利害関係を考慮しないで同じ空間に住むという意味である。共生というと両方に良いことがある形と理解してしていたが今はそのような用語ではない。マツタケとアカマツなどの関係は、両者が利を得るので相利共生関係にあると表現する。

 マツタケの宿主は、いずれもマツ科に属し、モミ属のモミ、シラビソやトドマツ、ツガ属のツガやコメツガ、トウヒ属のアカエゾマツそしてマツ属のハイマツやクロマツ、マツタケ生産量の多いアカマツなどである.世界的に見て北半球の中緯度地帯以北に分布する.その発生時期は日本では、気温の上昇する春と気温の下降する秋と二回である.すでに書いたが、シイの仲間、コナラの仲間の樹木もホストになりキノコが採れる。しかし、ネズにも感染するが、ネズ優占林を見たことがなく、子実体の発生は未確認。

1)胞子とは
形態的特徴
マツタケの傘の裏の襞にレモン状の形をした担子胞子(4-7×5-9μm)が作られる.マツタケの生活史は以外に複雑なので、少し単純化して話しを進めることにする.マツタケの胞子は一核性と二核性のものとが1本のマツタケに存在し、発芽すると一核性胞子は一次菌糸を二核性のものは二次菌糸となる.一核性の一次菌糸は互いに異なる遺伝子を持ち和合性のある一次菌糸と接合し原形質融合する.その結果、二核性の二次菌糸となり、アカマツ細根に感染できる.

発芽率
寒天培地上での胞子の発芽率は温度23‐25℃で0.05~0.1%と極めて低く、発芽に要する時間はほぼ1週間である.胞子の塊を試験管の寒天培地の上に置き、試験管の口を封じて‐30℃に保存すると半年後にも胞子の発芽は見られる.0.005%のn‐酪酸を加えると胞子の発芽率が30%になるがその後の菌糸の生長に阻害が出る. 一山に発生するマツタケの中には、発芽率が30%近くになるものもある.

胞子数は数百億
マツ林で、マツタケから落下する胞子数を16日に渡って調べた.この実験では、多くのマツタケが6日目にヴェールが完全に切れた.第1日目に落下した胞子数は8千であり、6日目の開傘日に75億の胞子が得られた.反り上がったマツタケも9億の胞子を飛ばすようである.実験13日目は、大変乾燥の激しい日でこのような時は胞子の飛散量は落ちるようである.マツタケ1本で合計400億の胞子を落とし、一日当たり10億以上の胞子を落下させたがその量は湿度に強く影響を受ける.

 明け方や雨の後には飛散量が多い.あとの発芽を考えるとなかなか合理的になっている.雨がしばらくない日が続いて小さなドンコのシイタケ様のマツタケが得られたことがあるがそんなマツタケは胞子を全く飛ばさなかった.他の研究者も同様の結果を得ている.

マツ林での胞子の発芽時期
 岩手県岩泉町の気象条件では、9月の下旬になると当研究所の向林試験林の10cm下の地温は15℃を下回ることが多く、10月上旬の平均では13.5℃で雨がない.
その後気温が急速に低下し降水もない状態が続く。マツタケの胞子の発芽条件は適当な水があり、温度は15℃以上である.岩手県では、マツタケ発生のピークは9月下旬から10月の上旬にあり、大半のマツタケの胞子はその年に発芽をせずに翌年の春以降に発芽しているのかもしれない.

どのくらい飛ぶか
胞子の形状では、非常に飛びやすい大きさではないらしい.マツタケ子実体から離れた胞子を、マツタケの胞子であると科学的に証明することが面倒なので(遺伝子解析が一般化するまでその方法がなかった)胞子の飛散距離は分かってない.しかし、中国大陸から日本上空へ黄砂が飛来し、3日もすると米国西海岸に到達するというので、黄砂より軽いマツタケの胞子も結構な距離を移動しているのかもしれない.もっとも、胞子の寿命が1日というがその通りだと遠く飛んだから良いということでもないだろう.

発芽・感染に腐植はジャマ!
マツタケ二次菌糸の新たな感染があってこそ、シロも増加しマツタケの生産量も増加する.したがって少なくともシロ当たり1本のマツタケは傘が反り上がるまで残すことが大切である.これが泥棒を呼ぶと嫌がられる.1本のマツタケから数百億の胞子が飛びだす.すべての胞子が発芽条件の整った場所に落下するわけではない.

 地表の堆積部には落葉と腐植があるが、腐植層はマツタケの胞子が“絡まって”胞子がマツタケの生息土壌に移行しないようである.木の枝に引っ掛かって終わりとなるものもあるだろう、マツ林の林床に落下するのもある.ここに落ちなければ意味はないが、堆積した落葉や腐植にはさまざまな小動物が生息していて、胞子は彼らの餌となるだろう.それによって胞子は移動すると考える人もいる。

 それをまぬかれたとしても、林床堆積物を分解しているカビや細菌との激しい生存競争に打ち勝たなければならない.更にアカマツの細根に運よく出会わねば生き残れないのである.マツタケの胞子が落ちる林床には競争微生物のエサ場や住家になる腐植が多くてはいけない理由である. 続く

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ブログ左欄ブックマークのNIKONオンラインギャラリーを左クリックしてギャラりーに入り、活動風景を御覧ください.
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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

予定日  2014年5月~6月
回   開催日  報告担当者  男厨シェフ
439 5月17日 土 榎本
440 5月23日 金 三輪
441 5月31日 土 宮崎              京都精華大学 地域環境学(板倉 豊教授担当)受講生25名参加
442 6月06日 金 内田
443 6月14日 土 吉村      川崎
444 6月20日 金 榎本
445 6月28日 土 三輪

    11月7日(土)               京都造形芸術大学 環境学受講生 マツタケ山づくり体験 

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§カンパありがとう!  

§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 redpinemushroom@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 909

2014年05月09日 |  マツタケの林地栽培 

夜半の雨もはやくにあがって、清々しい朝だった。BCでは、10時には茶摘みが始まっていた。

 5月9日(金)の出席者は、橋本、榎本、TAKE、前田、雅子、松浦、周田、ホリイ、阿閉(眞)、三木、川本、宮崎、内田、三品、三輪、有山、中野、村岸、中広、大久保、玉城、藤井、猫田、松本、山田、小長谷、吉村、真理子、岩根の29名。

  

 摘んだ茶葉は、すぐに煎茶に加工する。電熱器で熱して、さらに熱いうちに手揉みして、乾燥するという手順は例年とおりの宇治・林屋さん伝授のもの。

 茶摘みと並行して、田の水張りも始められた。朝の作業は水をひくことと、南の畔を壁塗りする準備だった。

山の作業

  

 玉城山ではミツバチの定着を観察。箱の外ではに二匹が何やら打ち合わせの様子。さらに一箱を追加設置。

   

 三品班では見事な地掻き作業が。

 この奥からは、鍬を使う音が断続して響いてくる。呼びかけても返事が無いが、宮崎班が作業中だ。

  

 Oさんは、上の斜面から降ろしてきた椎茸のホダ木の集積作業。。冬の被害を思いだすと、山のお猿にも応分の応援をしてもらいたいものですよね。

 Yさんは峠で一人作業中。この斜面の松も大きくなってきました。

  

 ヤマガラ地区は先日(連結の)開通式を行った尾根の続きを整備中。此処に到着するまでの北尾根には正体不明の大穴が。

  

 峠に向かう。新緑が一段と色濃くなって初夏に変わって行く情景が美しい。樹上には大型の蝶も舞っていた。もうナガサキアゲハなのだろうか。いつものわだち道ながら、歩いてゆくと山旅の風情の漂う一場でした。

 

 昼食は、巻き寿司、わらびと厚揚げの焚いたもの。筍のおすまし。

  

 お姐さん達が大きな団子を作っていたので、今日はバクダンおにぎりかと思いきや、これは海苔巻きのご飯になるのでした。

   

 緑のペーストは、ヨモギ。美山で採取とのこと。おやつのよもぎ餅の材料で、味も形も昔懐かしの正調よもぎ団子になりました。

追記

 先週のお昼の鱈の団子の処方箋が出ていますので転記します(世界の野菜レシピ/高橋書店)。名称不詳の件お騒がせシマシタ。

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

皆さま、また来週5月17日にお会いしましょう。この一周間もご健勝に!    (内田 記)

 

 

 

 

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 908

2014年05月06日 |  マツタケの林地栽培 

いつもお読みいただきありがとうございます。 
 
 休日、でない方もいらっしゃいますが、最後となりました。連休をいかがお過ごしでしょうか? 里山林を振り返ってくださったでしょうか! 「いやぁー・・・・」という方が多いでしょうね。
 でも、とにかく意味のある休みとなれば、これを幸いとすべきでしょう。 が、それでは僕たちの立つ瀬がありません。崩壊しつつある里山林に温かい目をおむけください! 

 まつたけ山復活させ隊は、多くの山主のお荷物となってしまった里山林の再生復権を考えている。残念ながら山を所有していないので、使わせていただいている山で小さな実験を試みている段階に過ぎませんが、いろんな取り組みをしている。

 スギ-ヒノキ林内で葉わさび栽培の可能性を探る試みをしていますが、昨年の大雨で流されたワサビ畑に新しい株が芽生えてきた。過剰に増えたニホンジカの食害を防ぐ意味で網をかぶせている。するとネズミの天敵、ヘビが掛かったりする。痛し痒しだ。網を切ってヘビを救助(写真1)。助けたヘビが、姿を変えて、夜、枕元に立つなんて話は、今の子供には、全く通じません。 お利口さんなんですね。でもそのうち ころっとだまされるようになるのかな?
1) 2)   写真は、左クリックで拡大します。

 岩手県沿岸・岩泉まつたけ研究所に15年いたので、東北春の山菜の栄養学的価値や厳しい冬が終わり芽吹く山菜を摘む喜びなどを、ありがたいことに、教えていただいた。その中の一つに、一つというよりはもっと大きなウエイトを占めていると思われる「シドケ」がある。和名はキク科でモミジガサという。
 写真2のように、葉がモミジの形をとる。ホーレンソーと同じような食べ方をするが、体の代謝作用の切替時期に相応しいアルカロイドを持っていて、「くせ」になる風味を持ちまことに美味しい。しかし、こちらでもまれに栽培品種が売られているが、そのモミジガサには癖がなくいただけない。残念である。早く、美味いシドケを味わいたい。

 里山の花は、小振りである。受粉には花の大きさからいってニホンミツバチがよいように思える。その受粉は、訪花生の昆虫で絶滅危惧種に指定されるものが、最近多くなり、危険状態である。そこでニホンミツバチの巣箱をあちこちに置いている。手に入れにくい蜜も少しいただこうとの魂胆もあるのですが。
 そのような意味合いを理解できない輩がいたり、ハチを盗んだり巣箱を壊されたりする。これは世話をするミツバチ班の悩みです。セットが終わった巣箱を前にポーズを取るEさん(写真3)。
3) 

 大阪府茨木市からFさん夫妻が阿閉班のアカマツ保全作業(4)、三品班の地掻き作業を体験(5)。前回の食事当番を担う特別シェフ内田さんと応援する仲間たち(6,7)。ありがとうございました。
4) 5) 6) 7) 


 5月9日(金)は、まつたけ山復活させ隊第438回活動日です。天気も良さそうです!
気温が高くなって来ました。熱中症やマダニなどによる虫刺され、そして事故に気をつけて、マツタケ山づくりを楽しみましょう! 
茶摘みを行います。世話人の小林さんが応援を求めています。よろしくお願いします。 

 
 午前10時に京都市左京区岩倉 村松 香川山(自称:下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい.本日の活動の様子は、内田 正明さんが当日夜に報告します。
 
 
マツタケ山づくりの話 14  
      <マツタケは、人による原生林の破壊によって登場し、人による里山林の破壊によってその生を終わろうとしているように見える> 
 
 マツタケとはどんなきのこであるのか、その生理生態、次いでその生息地であるアカマツ林が含まれる里山林の危機と進み、日本ならではの発想「マツタケの生活する里山林」づくりを担う市民の運動を紹介して参りました。前回は、マツタケの出ている林を探そう!と題して書いています。今回は14回目で調査地の調査項目です。
 
 そこで今回も、(株)トロント刊行(03-3408-1521)の「マツタケ山のつくり方」と大学の講義資料などを参照しつつ、その実際を書き進めて参ります。 私たち、マツタケ生態学者は、調査地の特徴をノートに残しておきます。各項目ごとに少し説明を付け加えておきました。参考にしてください。


調査地_________

1)気象
   年平均気温 10℃以下、10~12、12~14、14~16、16℃以上
   年平均降水量 1000mm以下、1000~1400、1400~1600、1600~1800、1800~2000、2000mm以上

 マツタケは、北極圏(スウェーデンなど)には生活するが、気温が高い低緯度地域では生活しない。ただし、北回帰線付近にある八通関山(3245m、台湾)では、五葉松に発生する。ホストがあり、気温が中緯度並ならば生活する。マツタケの子実体が大きく生長するには養分が必要で(キノコの90%近くは水分)、シロが大きくなる頃と子実体生長期に雨が必要である。近くのアメダスのデータを参考にする。

2)母岩の種類
石灰岩、凝灰岩、蛇紋岩、花崗岩、チャート、他
 
 マツタケは、京都三山のものが好まれていて品質の基準となっている。そこは花崗岩地帯であったため、そのマツタケが基本となった。本来酸性土壌を好むが、石灰岩や凝灰岩地帯にも発生する。でも北海道の蛇紋岩地帯には未発見。 

3)土壌型
  乾燥、 弱乾燥、 湿潤
 
 微生物との競争に弱いため、湿潤土壌は不得手である。しかし、子実体生長期は、土壌水分が必要である。でも、発生期の雨続きも困る。

4)土壌中のアカマツの根の分布
1~10cm、10~20、20~30、30~40cmに多い

 マツタケは、アカマツの根に感染し、菌根を作る。その集合体をシロと言うが、シロの位置はその深さが、せいぜい地表下30cmくらいにある。胞子の感染を考えると浅い部分にアカマツの細根が集中している方がよい。10cm四方に2-5本もあればよい。

5)腐植層の厚さ
 なし、 1~3cm、 3~6、  6~10、  10cm以上

 ここでは、胞子の感染を考えているので、腐植層は堆積していない方がよい。 堆積すると、マツタケの胞子が腐植層に絡め取られ、本来の生活圏に胞子が移動しにくい。発生林では、3cmほど堆積している方が好まれる。

6)斜面や尾根の向き
西から南、 南東、 北

 ある程度の乾燥土壌を好むので、日当たりのよい西から南を得意とするが、発生期の残暑のぶり返しが恒常化した最近は、北向き斜面に発生報告がよく聞かれる。

7)位置
尾根、山腹、斜面下部、平地

 平地アカマツ林にも発生するが(石川県珠洲市)、発生の始まりは尾根からで、樹齢と共に斜面下部へと増えていく。

8)アカマツの林型
アカマツ優占型、 広葉樹優占型、 その他

 アカマツが優占する林でないと持続的発生は期待できない。林を遠く離れて見て、アカマツ優占林であるなら、林内に入り(9)立木密度を調べる。

9)アカマツの立木密度(10×10m)
10本以下、10~15、 15~20、20~25、25~30、30本以上

 若い林ほど、密度は高いが、25年生林だと20~25本あればよい。岩手県岩泉大川地区で、ナラ林に立派なアカマツが2本ありその近辺にマツタケのシロが2つ見られた例がある。

10)アカマツ林の平均樹齢(年輪)
20年以下、20~25、 25~30、 30~35、 35~40、 40年以上

 発生期間は、樹齢30~70年生アカマツ林が普通である。マツタケが発生していない40年以上のアカマツ林では、マツタケが発生しない理由を考える必要がある。

11)アカマツの樹冠の閉塞度
広く空いている、少し空いている、閉塞している

 アカマツの枝と枝とがぶつかっている林は、アカマツの生長が鈍ってくるため根の量に不安がある。

12)林内植生(尾根OR山腹  /10×10m)
中層木(常緑 本、落葉 本) 下層木(常緑 本、 落葉 本)
林床の植生 (ササ、シダ類、 地衣類) が多い、 少ない

 林床に、ササ、シダ類(ウラジロ、コシダなど)が多い林は、胞子の感染やマツタケの持続的生活に問題がある。

13)キノコ相(調査時に発生していた)
現在マツタケの発生:ある、ない。 

14)土壌の微生物活性
  a) No. of Bacteria
    b) Glucose Dehydrogenase Activity
    c) Total Organic Carbon

 この調査は、専門的すぎるので、みなさんは無視下さい。

15)特記事項
 あと、気づいたことは、何でも記載しておくとよいでしょう。


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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動

予定日  2014年5月~6月
回  開催日  報告担当者  男厨シェフ
438 5月09日 金 内田
439 5月17日 土 榎本
440 5月23日 金 三輪
441 5月31日 土 宮崎                   京都精華大学 地域環境学(板倉 豊教授担当)受講生25名参加
442 6月06日 金 内田
443 6月14日 土 吉村     川崎
444 6月20日 金 榎本
445 6月28日 土 三輪

    11月7日(土)             京都造形芸術大学 環境学受講生 マツタケ山づくり体験 

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§カンパありがとう!  

§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 redpinemushroom@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 907

2014年05月03日 |  マツタケの林地栽培 

 朝は晴天、暑さを感じる日和でしたが、吹上の風があり涼しい、昼には雲も出て、作業を行うには最高の天気でした。本日の参加者は次の通りです。

橋本、松本、前田、榎本、小原、中広、森、川崎、三木、武田、TAKE、上林、ホリイ、阪田、村尾、宮崎、内田、山田、有山、大久保、阿閉仁、阿閉眞、池内、川本、藤井、藤井信行、藤井貞子、吉村、小長谷の29名が参加。

本日の予定は作業白板への書き込みが各班で、できていないため、添付しません。

 

朝の沢田山Ⅰは、すがすがしい。松林の手入れ作業をしました。松の間の他の幼木を抜いています。

沢田山Ⅱでは、間伐した木材の整理が進んでいます。

沢田山Ⅴでは、整備と、地搔きが進められています。

沢田山Ⅳでは、急登での整備作業をしています。

沢田山Ⅳから登っていくと、沢田山Ⅲの尾根現場に。切った木を下すために急な坂に運んでいます。

そこで、木材を下す急登を降ると、

危険ながけに近い場所に、くれぐれも気をつけて下さい。

本日はしいたけ畑にも日があたっていました。

玉城山でも山の整備が進められていました。

一方、食事つくりは、内田さんががんばってくれていました。

たくさんの方がそれを支えてくれています。

その結果できた食事は、

どうでしたか。オリジナル性の高いものでした。

    

   

午後は、新しい仲間に現場紹介

現場は山、広い現場を回るのは大変です。

間伐の製材まで、里山林を土台から創る。

マツタケ山の環境づくりを説明

地搔きの仕方を説明

地搔き実地経験。

里山林を復活させるには、どんどん仲間が増えていくと嬉しいです。\(^O^)/

畑作業も、

新しい作物の準備が進んでいました。

午後作業から帰ると、

美味しいものが待っていました。

さて、新しいミツバチの箱にさっそくミツバチが入居しています。(^o^)/~~~~~

 

 

暑くなる季節ですので、無理をしないで栄養をたくさん取って、美味しい水をたくさん飲んで、

木陰で休んで頑張りましょう。

文責:池内

 

 

 

 

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