まつたけ山復活させ隊運動ニュース

マツタケの発生は里山復活の王道であり里山を再生することはマツタケの復活に繋がる.再生アカマツ林から日本で初めての快挙!

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 923

2014年06月28日 |  マツタケの林地栽培 

梅雨の中の活動日、朝からひと雨が降って山での活動が危ぶまれましたが、とりあえずベースキャンプに向かいました。

途中田んぼの横を通りましたのでその様子を写真に

 

稲は順調に育っているようですが、イ草やその他の植物も間に生えてきています。草取りが必要のようです。

午前9時45分岩倉のベースキャンプに到着、通称香川山の本日の様子、松が大きくなってきました。

 

 本日の参加者は次の通りですが、早朝から雨が降り参加された方は21名と少ない。

 榎本、森、前田、橋本、小原、三輪、三木、TAKE、ホリイ、宮崎、内田、有山、三品、川本、吉村、阿閉仁、阿閉眞、上林、江指、Yuki、松本

本日の各班の作業予定

 橋本さんのおかげでポンプ小屋の外装改修が完成しました。

きゅうり畑

スイカ畑

 

お茶畑

先週番茶造りをしたので綺麗に刈り取られました。

 かぼちゃ畑も実が実ってきました。それにしても茎の太さには驚きました。15~20ミリ近くもあります。

蕗畑

なすび畑は猿の被害除けにネットで囲まれています。

ヤマガラ班C地区

 

  

 先週から工事の始まった繁見林道の補修工事が進んでいます。

色んな形のブロックを組み合わせて路肩の工事は進められていました。

 

 

ブロックを使った現在の石垣工法                   自然石を使った従来の石垣工法(穴太組かな)

 

三品班

 久しぶりに参加された川本さんが頑張っていました

  

宮崎班

 隣の三品班のところへ行く道を作成中とのこと。

 

中広班 

しいたけ畑

畑わさび

 阿閉班

 

作業場に生えているキノコ

 

本日の賄い準備

 

 橋本さんがとゆの補修作業を行っています。

 本日の献立

 

食事風景

 

 

 鹿肉

 

 岩倉のベースキャンプ場から大阪奈良の県境にある山々も遠景として見ることが出来ます。

金剛山                                生駒山(関西地区のNHK,民放のTVアンテナが林立)

 

雨あがりの日だったので小さな虫が大発生したようです。白い器にはすぐに取りつきます。水洗いして

置いて置くとすぐに小さな虫が・・・・・・・・・。

 午後から玉城山では地掻きをしました。

 

 田んぼでは有山さんとTAKEさんが草取りをしています。

  

草刈り機を借りることが出来ました。次回から作業もはかどることでしょう。

 今日は天候不順のため参加者はいつもより少なくなりましたが、参加した仲間で

それぞれ工夫して作業を行いました。

 次回はもっと多くの参加者が来ることを期待いたします。

 文責 三輪

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 922

2014年06月24日 |  マツタケの林地栽培 

 この6月25日に、私たちの活動は10年目に入ります.雨の日も雪の日もいとわず、週1回のペースで活動を続けてこられた最大の理由は、参加者・支援者の皆さんのおかげ以外にはありません.活動のスタイルも、初期と違って多面的になっていますが、基本とすべき ”マツタケが生活する里山林づくり”は全く変わっていません.

 日本には、800万haの里山林があって、アカマツ林はドンドン減少していると思いますが230万haあります.私たちの活動エリアは微々たるものですが、最大の効果が出るように仲間たちは、今まで培ってきたノウハウをつぎ込み、また学ぶべきことを吸収し活動を続けています.

 多くの参加者は、まつたけ山復活させ隊の活動を支えるあるいはよりよい姿にすべく自分の役割を自覚しその「任」を果たしておられます.しかし、その自覚がなく時には身勝手な行動・発言で、参加者の心を痛めたり傷つけたりすることも起こります.その都度話し合いを持っていますが、老成の悪癖「頑固さ」が大脳のフレキシビリティーを失い、問われたことが理解できないのではないかと残念に思っています.

 この9年に、延べ444回の開催(あっ、ぞろ目だ)、総参加者は17670人.多くの見学者と討論を重ね、また他地域への協働応援活動を展開してきました.鬼籍メンバーは、杉山廣行君と大月 健君 です.お二人のご冥福を改めて祈ります.

 僕の「私事」を肴に集うことになっています(前回ブログをご参照下さい).この9年の活動を振り返り、鬼籍メンバーをしのび、何よりも元気に活動を続ける仲間達を祝福したいと思います.ご協力を願い上げます.お忙しい折、わざわざのご出席眞にありがとうございました(写真0).楽しく語らい、三次会もありました.

0)


 6月28日(土)は、まつたけ山復活させ隊第445回活動日です。午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい.活動の様子は、三輪 新造さんが当日夜、報告します。

熱中症やマダニなどに咬まれないように、そして事故に気をつけて、マツタケ山づくりを楽しみましょう! ツキノワグマ出現の可能性があるので歩行中の遭遇に注意しましょう! 

☆前回の活動報告
 当初に植えた茶樹(ヤブキタ)は、随分と大きくなっています.番茶づくりをしました.刈り込み(写真1).刈り取った茶葉を集める(2).蒸す(3).乾燥(4)を行いました.昼食に供せられたサニーレタス(?、5)、こんなに育つ畑になったことも9年の歳月が、すべてを語っている.私たちの活動場所は、少し高台にあるため水圧を確保するため飲料タンクを設置しています.メインテナンスがおわり断熱材を貼っています(6).

1) 2) 3) 4) 5) 6)
  
 

お知らせ
1) メンバーのMGさんよりカンパをいただきました.感謝を申し上げて報告いたします.

2)玉城山・澤田山へのアクセスである林道(繁見本線)が昨年の大雨で崩れています.この度、林道の地権者が修理を決定されました.6月16日から7月18日まで、重機等で工事します.人は通れますが車の進入はできません(裏から進入できます).工事現場の写真です(7).
7) 


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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

予定日  2014年6月~12月
回  開催日  報告担当者  男厨シェフ

445 6月28日 土 三輪
446 7月04日 金 宮崎
447 7月12日 土 内田
448 7月18日 金 榎本
449 7月26日 土 三輪
450 8月01日 金 宮崎  暑気払い(3000円).小原&松本(唱歌他)生演奏、ケーシー有山トークショー(交渉中)
451 8月09日 土 内田     松本
452 8月22日 金 榎本
453 8月30日 土 三輪
454 9月05日 金 宮崎
455 9月13日 土 内田     小原
456 9月19日 金 榎本
457 9月27日 土 三輪
458 10月03日金 宮崎
459 10月11日土 内田
460 10月17日金 榎本
461 10月25日土 三輪    松浦
462 10月31日金 宮崎
463 11月08日土 内田 京都造形芸術大学 環境学受講生 マツタケ山づくり体験
464 11月14日金 榎本
465 11月22日土 池内
466 11月28日金 三輪    内田
467 12月06日土 宮崎
468 12月12日金 内田
469 12月20日土 榎本 忘年会(3000円)
470 2015年1月10日土 池内

            

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§カンパありがとう!  
仲間のMGさんからカンパをいただきました.大変ありがたいです.感謝!!

§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 921

2014年06月20日 |  マツタケの林地栽培 

静原側林道、普通車が通れるよう凹凸の補修。

まつたけ産業で地域おこしを! 京まつたけ復活・里山再生市民運動 

 

 

 第444回(6月20日(日))活動報告

 今回も晴天に恵まれ心地よい汗を流した。参加者は(敬称略)山本、榎本、阿閉、阿閉、橋本、前田、TAKE、松田、ホリイ、斉藤、三木、大島、松浦、内田、中広、宮崎、三輪、川崎、有山、中野、山田、猫田、小長谷、川勝、吉村、三品、松本、まりこ、彰子、浅沼、吉川の31名でした。

<林道災害復旧工事始まる>・・・トラックや重機のため、車は通行不可。徒歩は可能ですが、安全上工事作業者に声をかけましょう。

<澤田山>・・・徒歩(含ままちゃり)や静原回りで入山し、作業に向かう。
アトジ班・・・比叡山を望みながら、2次補正作業を継続。
 
ミヤザキ班・・・斜面にステップをいれる。<集根法アカマツ細根量の増加;客土,斜面にステップ状の切れ込みをいれる。>の一環作業か。

ナカヒロ班・・・シイタケ場の上方での伐採作業。チェンソーの音はするが姿は見えず。

ミシナ班・・・腐植層の整理作業など。
<玉城山>・・・エノモト班:新メンバーに作業場を案内する。

<ヤマガラ班>・・・BCで薪の整理や茶葉の選り分け作業などをする。午後、行政職員を作業山に案内する。

<棟梁>・・・水道加圧装置(ポンプ)に断熱シートを張る。
 
<番茶を作る>・・・茶園で摘み取った茶葉を洗ったのち蒸し、広げ冷ましてから葉と軸に選り分ける。
  

<田んぼ班>・・・稲は20cmほどに成長。除草:ヒエなどの雑草が芽生えてきた。次回も続いて草取りをする予定。

<厨房班>・・・皮をむいたり、鰯を開いたり、てんぷらを揚げたり、サラダを作ったり冷奴を準備したり、飯を炊きみそ汁を作る・・・なかなか大変な作業。
  

午後4時過ぎ、大方のメンバーが帰宅の途についた後BCは豪雨(Yahoo豪雨予報;左京区予測値 59mm/h)に見舞われた。が、京都地方気象台のデータでは降水量0.0mmとなっている。まさにピンポイント豪雨だ。

お知らせ(再掲)
 2014年度日本菌学会で 吉村代表がこのたび、日本菌学会教育文化賞を受賞しました。それを祝う会を開催します。

 日時 平成26年6月25日(水)午後5時から約2時間ほどの予定 
 場所 祇園アパホテル2階の部屋を借り切ります(八坂神社石段下から四条通りを西へ110m南側) 
 会費 男性 3,500円、女性 2,500円  食べ放題・飲み放題

 多数のご参加をお待ちしております。出席申し込みは代表世話人ホリイ氏へ

<榎本記>

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 920

2014年06月17日 |  マツタケの林地栽培 

 石川県小松市で開催された日本菌学会に参加してきました.14日は、前日と打って変わって真夏のようでした.会場「サイエンスヒルズこまつ」の2階から幾筋もの谷に雪が残っている白山の美しさと懐かしさを感じました.良い写真が撮れませんでした.四季何年かに渡って調査とサンプリングに通った山です.もっとも僕は、岐阜県側から登っていました.

 日本菌学会教育文化賞を恐れ多くも頂戴するという栄に浴しました.岩泉まつたけ研究所の研究教育活動と、現在マツタケ学発祥の地である京都岩倉での「マツタケの生活する里山林づくり」・まつたけ山復活させ隊の活動などを高く評価下さったことを知りました.日本菌学会選考委員会並びに推薦者の皆さんに感謝申し上げます.ありがとうございました! 

大変立派な楯をいただきました.下記「お知らせ」にありますように、まつたけ山復活させ隊メンバーの皆さんが「じゃあ、祝ってやろう」と会を催して下さいます.その時に披露させて戴きます.

6月20日(金)は、まつたけ山復活させ隊第444回活動日です。午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい.活動の様子は、前回同様 榎本 輝彦さんが当日夜、報告します。

熱中症やマダニなどに咬まれないように、そして事故に気をつけて、マツタケ山づくりを楽しみましょう! ツキノワグマ出現の可能性があるので歩行中の遭遇に注意しましょう! 

☆前回の活動報告
   欠席のため休止です.
 
お知らせ
1)2014年度日本菌学会で 吉村代表がこのたび、日本菌学会教育文化賞を受賞しました。それを祝う会を開催します。

 日時 平成26年6月25日(水)午後5時から約2時間ほどの予定 
 場所 祇園アパホテル2階の部屋を借り切ります(八坂神社石段下から四条通りを西へ110m南側) 
 会費 男性 3,500円、女性 2,500円  食べ放題・飲み放題

 多数のご参加をお待ちしております。出席申し込みは代表世話人ホリイ氏へ

2)玉城山・澤田山へのアクセスである林道(繁見本線)が昨年の大雨で崩れています.この度、林道の地権者が修理を決定されました.6月16日から7月18日まで、重機等で工事します.人は通れますが車の進入はできません(裏から進入できます).


マツタケ山づくりの話20
      <マツタケは、人による原生林の破壊によって登場し、人による里山林の破壊によってその生を終わろうとしている> 
 
 このシリーズも今回で、20回目を迎えます.そろそろ、マツタケ山の手入れを書き上げて終わりとすべきかな、いや終わりにしたいと思っています.
「マツタケ山のつくり方」:(トロント刊行 03-3408-1521.http://www1.u-netsurf.ne.jp/~AF100393/toronto/ )と「まつたけ山復活させ隊の仲間たち」(高文研:http://www.koubunken.co.jp/0450/0446.html )と岩泉まつたけ研究所の研究・実践と大学の講義資料などを参照しつつ書き進めて参ります.

 しかし、元は専門的なので、やさしくまた、簡素に書き直しています.私たちの活動の場は、かつて京まつたけといわれた北山まつたけの本場である.今でも取れているが、量は最盛期とは比べものにならないだろう.生息地の破壊が限りなく進行しているためである.
 
 私たち市民は、マツタケ胞子の受け入れ態勢を整えているが、手入れ直後に休眠したシロが元気を取り戻しマツタケの発生があったが、その後の子実体の発生は途絶えている.現在、岩倉では胞子源の確保が課題となっていて、この秋には、マツタケの胞子播種を考えている.      ご意見・質問は吉村までメールでお願いします.

マツタケの林地栽培法(続き)
 
マツタケ未発生アカマツ林の場合

手入れ前にマツタケが生活できるように改善できるか判定を行う.
(1)適地の判定 
①斜面や尾根の向き: 
西から南に挟まれた尾根や斜面は適.最近は、発生期の乾燥を避けて北斜面に発生するケースが増えています.
②林型: 
アカマツ優占林は適。広葉樹優占林は不適.
③林齢: 
地域のマツタケ発生開始樹齢-5年=適齢
④母岩の種類: 
中性~アルカリ性土壌は要注意。火山灰土、蛇紋岩や石灰岩、凝灰岩などは不適(岩手北上山地の石灰岩地帯は主産地となっている).
⑤アカマツの立木密度:
21~25年生で25本/100㎡は必要
⑥付近にマツタケの発生は:
  発生地が近くにあることが必要。胞子源の確保
⑦腐植層の堆積量:
  厚いとアカマツの細根が腐植層に上昇。6cm以上は不適.⑧と関連する.
⑧不適地のキノコ:腐植層の堆積を好むキノコが大量に発生する林は不適とする
  若齢林:コツブタケ,キチチタケ,キツネタケ,ハツタケなど.
  壮齢林:ケロウジ,クロハリタケ,ホウキタケ.ニンギョウタケなど.
 ⑨日当たり:周りの高い山の陰に注意、日当たり乾燥を好むが、①も考慮.キノコの発生時期は適切な雨が必要
 ⑩アカマツの細根の密度:
  深さ30cmまでに若い根があること.平均では4-6本/50×50cm.
⑪適地の植物:
  ネズ,ツツジ類,ヒサカキ,ネジキ,ナツハゼなどがある.
⑫林床植物の生育:
  地衣,シダ類やササ類が多いのは要注意. ササが全面に茂っていてもマツタケは発生.でも量的には少ないと思われる.

(2)マツタケ発生環境整備作業の実際

植生の調節
 ①植物の密度の適正化:平均地温の上昇、落葉量の調節,土壌水分含量の増加に貢献。伐る樹種、残す樹種、作業時期にこだわる必要はない。
 アカマツ:
  枯れ木,被圧木は地際から切る。枝の重なりをなくす。
 広葉樹:
  大径木   胸高直径5cm以上の木は地際から切る。
  中小径木  直径2~5cmの木は密度を5-6 本/㎡にする。日当たり、風通しや落葉量を調節する。
  潅木・草本 地際から切ったり,根から抜く。
 ②除間伐材は必ず適地外へ持ち出さねばならない。
 ③翌年には必ず補整作業 萌芽枝の生長が盛んになる。

土壌条件の適正化(地かき,林外に搬出)落葉落枝層と腐植層の厚みの適正化.以下の(a)-(c)の条件を改善。
(a)物理的要因 土壌の硬度,土壌構造や保水力の改善,根のB層への移行を促進。
(b)化学的要因 有機物供給源の除去=富栄養状態の改善。
(c)微生物的要因 土壌微生物の質と量の改善=競争微生物や病原微生物の減少。
    地かきの強さは、未発生林では褐色森林土壌が見える程度に実施する。

人工アカマツ林でマツタケ栽培
①林業上の手入れからマツタケ栽培の手入れに変換が必要。若齢林の手入れ、地かき、除間伐材の林外搬出。
②根系を発達させる作業  果樹栽培のようにアカマツの芯止めすることもよい。
③アカマツの補植 天然下種更新。群馬県大田金山でアカマツ苗を植えて400年マツタケを献上し(取り)続けた。
④ネズミサシ(マツタケが感染する)の補植。
⑤強度な手入れ 植生の調節,強度の地かき。
⑥胞子播種:岩手県岩泉町で胞子播種により人工林で日本初のマツタケ栽培に成功(確率は低い)。置きマツタケ法が自然に近い。

マツタケ山の日頃の管理(和歌山県富貴まつたけ産地にあるイワタ山を見学されると大いに参考になります)
①山の手入れを怠らない。樹木が適正規模以上に繁茂しないようにする。5年毎に補整作業を実施。
②アカマツが常に生長するように,枝と枝が重ならないように整枝したり、または被圧木を除伐する。松枯れは直ちに伐倒焼却、もしくは薬剤処理。
③落葉・落枝をためすぎない。
④集根法アカマツ細根量の増加;客土,斜面にステップ状の切れ込みをいれる。
 感染法 マツタケの感染促進(シロ1つ当たり開きのマツタケを1本残す),アカマツやネズミサシの補植
⑤シロの覆土
⑥ミスト散布法 
⑦シロの再生・強化
 マツタケ採り道路によるシロの切断には客土する.シロの外側にアカマツの細根を客土して集める.客土するとアカマツの細根は増える(3年掛かる).

 マツタケが1本でも発生している林に於いては、マツタケの林地栽培は決してむずかしくない。ただ,昭和30年以前のアカマツ林を忠実に復元すればよいのである。しかし、最近のアカマツ林は土壌の富栄養化が進み手入れ作業の効果が出にくくなっている。しかし、尾根筋には適正土壌が残りアカマツも残っているので、欲張らずにあきらめずに山に愛情を注ぐことが必要である. 完

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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

予定日  2014年6月~12月
回  開催日  報告担当者   男厨シェフ

444 6月20日 金 榎本
445 6月28日 土 三輪
446 7月04日 金 宮崎
447 7月12日 土 内田
448 7月18日 金 榎本
449 7月26日 土 三輪
450 8月01日 金 宮崎     暑気払い(3000円).小原&松本(唱歌他)生演奏、ケーシー有山トークショー(交渉中)
451 8月09日 土 内田      松本
452 8月22日 金 榎本
453 8月30日 土 三輪
454 9月05日 金 宮崎
455 9月13日 土 内田      小原
456 9月19日 金 榎本
457 9月27日 土 三輪
458 10月03日金 宮崎
459 10月11日土 内田
460 10月17日金 榎本
461 10月25日土 三輪      松浦
462 10月31日金 宮崎
463 11月08日土 内田     京都造形芸術大学 環境学受講生 マツタケ山づくり体験
464 11月14日金 榎本
465 11月22日土 池内
466 11月28日金 三輪      内田
467 12月06日土 宮崎
468 12月12日金 内田
469 12月20日土 榎本     忘年会(3000円)
470 2015年1月10日土 池内

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§カンパありがとう!  

§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 919

2014年06月14日 |  マツタケの林地栽培 

静原街道から見た澤田山頂上とC作業区

 

まつたけ産業で地域おこしを! 京まつたけ復活・里山再生市民運動 

 

 

 第443回(6月14日(土))活動報告

 梅雨の晴れ間、快晴に恵まれ汗ばむ程度の作業日和だった。(敬称略)橋本、前田、女坂、松本、榎本、上林、江指、森、斉藤、周田、寺尾、松浦、TAKE、ホリイ、蓮岡、川崎、有山、内田、宮崎、中野、三品、武田、藤井、阿閉、阿閉、山田、猫田の27名が集まり心地よい汗を流した。

<朝のBC>・・・始業前の打ち合わせ、準備をする本日の男厨チーフシェフ・Ksan。

<玉城山Ⅰ>・・・エノモト班:ひたすら地掻きを行う。

<澤田山Ⅰ>・・・アトジ班:萌芽の刈り取りや落ち葉掻きなどの補正作業。昨年蒔いたアカマツが芽ぶく。
 

<澤田山Ⅱ>・・・ヤマガラ班C区:ヒノキの伐採と運びだし作業。

<澤田山Ⅲ>・・・ナカヒロ班:シイタケ栽培場の整理作業。

<澤田山Ⅳ>・・・ミヤザキ班:地掻き作業。

<澤田山Ⅳ-2>・・・ミシナ班:地掻きで出た腐植層を運び出す。
 

<静原側林道>・・・ハシモト班:トラックやRV車が通れるよう灌木などを伐採する。C区を遠望。

<田んぼ>・・・畦の草刈りをするArさん。稲は順調に育っている。

<BC>・・・コアタイム:本日のメインはカワサキ・マーボー、ほど良いピリ辛・・・美味かった。

<クマのかわはぎ・爪痕>・・・先週より広範囲のスギが被害に遭っている。

<お知らせ・再掲>
1)2014年度日本菌学会第58回大会は2014年6月13日(金)~6月15日(日)の日程で石川県小松市で開催されます。 吉村代表がこのたび、日本菌学会教育文化賞を受賞します。それを祝う会を開催します。

 日時 平成26年6月25日(水)午後5時から約2時間ほどの予定 
 場所 祇園アパホテル2階の部屋を借り切ります(八坂神社石段下から四条通りを西へ110m南側) 
 会費 男性 3,500円、女性 2,500円  食べ放題・飲み放題

 多数のご参加をお待ちしております。出席申し込みは代表世話人ホリイ氏へ

2)玉城山・澤田山へのアクセスである林道(繁見本線)が昨年の大雨で崩れています.この度、林道の地権者が修理を決定されました.6月の16日から7月18日まで、人は通れますが車の進入はできません(裏から進入できます).

<榎本記>

コメント (1)

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 918 

2014年06月10日 |  マツタケの林地栽培 

≪安全でゆっくりと作業を楽しむ≫で行きましょうや! 

 私たちのこの活動は、この6月25日で10年目に突入する.アカマツも「グー」といっている(写真1).来年はちょっと規模を大きくして10周年記念をやろう!
                                                                                1
 参加者は、まつたけ山に復活させたいと作業にいそしんでいます.中には、「そんなに急いでどうするの?」と思える予定を組んで取り組む班もあります.
それは素晴らしいことですが、自分の作業現場の手入れが済んでもその向こうに放置里山林が見えます.これはどこまで行っても、日本列島の境目に到達する まで続いています.

この運動は、日本全体の今の里山を変えなければ、目的は果たせませんし、終わりもありません.もちろん私たちだけでできることではありません.この運動の広がりをどう作るかを考えていかねばならないでしょう.

 個人的には、暑い日も雪の日も出かけて、しかも週に何回も山の手入れをしたんだが、と思いますが、現状では、圧倒的多数の放置里山林の負の部分に埋没してしまいます.個人的楽しみの総和が、私たちの残した足跡です.これは岩倉全体からみてもほんの一部にしかなりません.京都、近畿、日本と考えると心中穏やかではありません.あせらず、体力も考え、無理のない予定で作業を楽しむべきである.それでよいではありませんか! 

 
 6月14日(土)は、まつたけ山復活させ隊第443回活動日です。午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称)にお集まり下さい.活動の様子は、榎本 輝彦さんが当日夜、報告します。

  私たちは、昼食によってエネルギー+安らぎを与えられています.参加者の中にはこの昼食が楽しみで毎回来るようなもんだという方もいるくらい評判がよいようです.そんな食当の皆さんに少しでも感謝の意を表すために設けられた男厨派シェフが昼食を作ります.

 今日のメインシェフは川崎 泰弘さんです.他に応援シェフがいります.後片付け要員もいります.「オレは知らん!食うだけ」という方は、まつたけ山復活させ隊メンバーの資格はありません! でも、体力に合わせ、体調に合う活動は色々あります.それができれば立派なメンバーです.

熱中症やマダニなどに咬まれないように、そして事故に気をつけて、マツタケ山づくりを楽しみましょう! ツキノワグマ出現の可能性があるので歩行中の遭遇に注意しましょう! 残念ながら、熊より早く発見することは不可能です.

☆前回の活動報告
 ツキノワグマが、活動地点近辺に姿をたびたび見せています.京都府から熊情報も発信されていますが、私たちの活動エリア内の林道 繁見本線と支線の分岐点付近のヒノキをよじ登って枝上にねぐら風の物を作り、そこでクヌギの枝葉を食っています.幹に立てられた爪痕を御覧ください(写真2).

2 3
 相変わらずニホンジカの食害と角研ぎが激しい(3).こんな風では林業や農業のプロはたまりません.行政も、重い腰は上げているが、もっと素早く頭数調整・被害対策を取る必要があるのではないか!

 活動規模が大きくなると、個人持ち込みのチェーンソーなどが増え、消耗品需要もそれと同時に増える.それを支えてくれる薪づくりが盛ん(4,5).増えすぎると使用制限をせねばなりません.そんなことがないように配慮をお願いをします.香川山BC施設の補修も大変だ(6).

4 5 6

 新しい林業観の創生を試みている.ヒノキ林内で葉わさびやモミジガサの予備的栽培実験を試みている.まだまだであるが、成長はする.葉わさびに肥料を与えている(7).

7

 こんなお客さんもいる、ヒヨドリ(8).リョウブの花(9). 

8 9

お知らせ
1)2014年度日本菌学会第58回大会は2014年6月13日(金)~6月15日(日)の日程で石川県小松市で開催されます。 吉村代表がこのたび、日本菌学会教育文化賞を受賞します。それを祝う会を開催します。

 日時 平成26年6月25日(水)午後5時から約2時間ほどの予定 
 場所 祇園アパホテル2階の部屋を借り切ります(八坂神社石段下から四条通りを西へ110m南側) 
 会費 男性 3,500円、女性 2,500円  食べ放題・飲み放題

 多数のご参加をお待ちしております。出席申し込みは代表世話人ホリイ氏へ

2)玉城山・澤田山へのアクセスである林道(繁見本線)が昨年の大雨で崩れています.この度、林道の地権者が修理を決定されました.6月の16日から7月18日まで、人は通れますが車の進入はできません(裏から進入できます).

 

マツタケ山づくりの話19 
      <マツタケは、人による原生林の破壊によって登場し、人による里山林の破壊によってその生を終わろうとしている> 

マツタケとはどんなきのこであるのか、次いでその生息地であるアカマツ林が含まれる里山林の危機と進み、日本ならではの発想「マツタケの生活する里山林」づくりを担う市民の運動を紹介して参りました。
 
 前回まで、マツタケの出ている(orだろう)林を確保しよう! その特徴をまとめてみよう! と進んできました.では手入れを! と、はやる気持ちを抑えて、もう少しマツタケ山づくりの科学を学んで下さい.お急ぎの方は、トロント刊行の「マツタケ山のつくり方」を御覧ください。多くの図書館で購入戴きましたのでそこでお探し下さい。
 
 今回も、(株)トロント刊行(03-3408-1521)の「マツタケ山のつくり方」と岩泉まつたけ研究所の実践と大学の講義資料などを参照しつつ、その実際を書き進めます。 少し退屈で堅い話が続きますが、マツタケとアカマツのことをよく知って作業することが間違いのないそして早道です。目を通してください。

マツタケ山づくりの科学
アカマツとマツタケの関係
菌根性キノコが、菌根を形成すると宿主である樹木の生長を促進するとスミスとリード(1997)は述べている.両者の機能変化の分子生物学的メカニズムは、今はまだ解明されていないことが多い.
 
 菌根性キノコと宿主との関係を扱う実験でマツタケが宿主のパートナーとして用いられた報告例はない.それほどに扱いにくい材料といえそうだ.アカマツのマツタケ菌根も他の菌根菌と同様にアカマツ側にもマツタケ側にもさまざまな生理的変化を起こしている.恐らく、実験で確かめられた菌根性キノコと同様の現象が野外でも生じていると思われる.

 アカマツ林の生育に正の制御が菌根を形成することによって生じている.菌根性キノコが発生する森林は健全な森林なのである.菌根性のキノコが消失を始めた森林は疲弊が始まっている. 菌根性のキノコが樹木の根に感染することによって生じる相利共生的機能を極く簡単に列挙してみる.

1)アカマツの生長促進作用
a)根の生長
マツタケのアカマツとの菌根は植物ホルモンIAAを産生し、アカマツの吸収根の枝分かれを促進したり伸長させたりして表面積を増やす.

b)アカマツの耐乾性の向上
マツタケの菌糸はアカマツが萎れる風乾土壌状態にあっても水を吸引する能力があり、アカマツの耐乾性に寄与している.

c)根外菌叢はミネラル類を吸収
根外菌叢は有機酸や酵素を分泌し、リン、チッ素、カリウムなどの無機塩類を吸収.菌根を通じて宿主に渡している.

d)光合成能の向上
菌根感染樹木の光合成能が向上すると報告されている.

e)根と菌糸を病原菌や金属毒性から守っている
マツタケの菌根は抗生様物質を土壌に分泌し、多くの土壌微生物を根面もしくは根圏から排除するが、同様に病原性微生物も排除している(小原).外生菌根菌の感染は、Al、Ca,NiやZnの害から植物を守る(ヴァルムとホック 1998).

2)マツタケはアカマツの糖をもらう
マツタケは光合成産物をアカマツから貰う.多くの樹木でラジオアイソトープを用いた実験で確かめられている.

3)土壌の富栄養化はマツタケの感染を拒否
 貧栄養状態のアカマツ林土壌とマツタケが発生していない富栄養土壌でアカマツ実生を育て、両者にマツタケ菌糸を接種すると富栄養条件では、菌根形成率が低下する.

4)マツタケがつくるネットワーク
a)アカマツ-アカマツ
マツタケの一つのシロの菌根形成に関与するアカマツは 1本に限らず、複数である.林内のアカマツが地下部でマツタケのシロを結節環としてネットワークを形成し、水やチッ素や糖類をやり取りしていると考えられる.アカマツやマツタケ以外で確かめられている.

b)アカマツ-ネズ-アカマツ
アカマツ林でアカマツ以外の宿主としてネズがあるが、アカマツ-ネズ-アカマツ、ネズ-ネズ間で物質が移動する回路がa)のように存在するかもしれない.宿主の片方の養分蓄積が低下すると豊富な宿主から物質の移動が生じるといわれる.

マツタケの栽培法
 マツタケの栽培法は2通りある。一つは温度,湿度,培養基の性質など物理的要因や化学的要因を制御した環境で,マツタケの胞子や培養菌糸を培養基に接種してマツタケ子実体を得る方法である(狭義の人工栽培).二つ目はアカマツ林をマツタケの生活しやすい環境に整え,マツタケ子実体を得る方法である(林地栽培).

 前者の方法は,100-200回に1回くらいの割合で親指大のマツタケ子実体が得られるが,マツタケ子実体がなぜ得られたのか、またはなぜ得られないのか解明できず再現性を欠いている。
 後者は,アカマツ林を健全に誘導する効果もあるため,全国的に森林の放置が進み森林機能の低下や生物の多様性の喪失を来している現状を改善する必要性からも,最も望ましいマツタケの栽培法である.マツタケが発生しているアカマツ林に正しいマツタケ発生環境整備を実施した場合(単に昭和30年以前のアカマツ林に戻すことである),その効果は100%である。

 マツタケ未発生林の場合,失敗例が少なからずある。この原因は,一つには、発生環境整備を初年度に実施し,その後,林を放置することにある。マツタケ発生環境整備事業には公的資金の補助制度があるが,たとえば,2週間で作業が完了する計画なら,人は2週間しか山に入らない。
 
 補助金制度に問題があるにせよ、これは作物の栽培者のすることではない。翌年の補整作業を怠ると、以前のアカマツ林の状態と比べて、よりマツタケの生活に不向きな林となるので補整作業は必ず実施する.

 二つ目に、土壌の富栄養化が進んでいる林(肉眼で区別しがたい微生物活性の高い土壌があることに注意)を選んだことによる.

 岩泉まつたけ研究所の試験林(25年ほど放置状態)に植生の調節と地掻を実施した.尾根筋当たりにはマツタケのシロが2つ形成されたが15mも下がったところでは微生物活性は徐々に低下しているが、12年経ってもマツタケのシロは形成されなかった.一度富栄養化した土壌の改善には相当の時間を要すると思われる.
 
 マツタケの林地栽培法は,森林生物(植物と微生物)や森林土壌の物理・化学性のコントロール(林つくり,土つくり,根つくり)である。土壌微生物には,マツタケの生活に有利なグループと有害なグループと無関係なグループとがある。アカマツ林に手を入れると、それらの関係がうまくコントロールされ,マツタケがアカマツ林(天然あるいは人工林)で栽培できるのである。

マツタケ発生アカマツ林の場合
 手入れは、ゆっくりと環境の変化を与えたが良いので、ここでは5年計画の例を示そう.マツタケの発生位置は正しく知っておく.伐り過ぎや過剰な地掻きをしなければ1年で実施しても良い.

初年度:腐植層(落葉などが葉や枝に区別できなくなった状態)は、シロの外側50cmは地面からの厚み3cmを残して、その上の層を林外に出す(発生林の作業のポイント).ただし、近辺にマツタケのシロのない所はマツタケ未発生林作業と同様に堆積した腐植層を完全に掻き出す.

2年度:大径木(株元直径5cm以上)の広葉樹を根元から伐り、小さく切って林外に出す.

3年度:残った中小径木の広葉樹は、1㎡に、気温の低い東北地域では1~2本を残し、その他の地域では5-6本程度残す. 他は根元から伐り林外へ搬出する.

4年度:膝頭より低い潅木は根元から伐り、草本類は引き抜き、すべて林外へ.

5年度:アカマツは枯死木や病害木や被圧木だけを地際から伐り、小さくして林外へ.他のアカマツは切らない.枝と枝とがぶつかっているアカマツの枝を切り詰める作業を施している場合もある. 続く

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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

予定日  2014年6月~12月
回  開催日  報告担当者  男厨シェフ

443 6月14日 土 榎本      川崎
444 6月20日 金 榎本
445 6月28日 土 三輪
446 7月04日 金 宮崎
447 7月12日 土 内田
448 7月18日 金 榎本
449 7月26日 土 三輪
450 8月01日 金 宮崎        暑気払い.小原&松本(唱歌他)演奏、ケーシー有山トーク(交渉中)
451 8月09日 土 内田        松本
452 8月22日 金 榎本
453 8月30日 土 三輪
454 9月05日 金 宮崎
455 9月13日 土 内田        小原
456 9月19日 金 榎本
457 9月27日 土 三輪
458 10月03日金 宮崎
459 10月11日土 内田
460 10月17日金 榎本
461 10月25日土 三輪        松浦
462 10月31日金 宮崎
463 11月08日土 内田                京都造形芸術大学 環境学受講生 マツタケ山づくり体験
464 11月14日金 榎本
465 11月22日土 池内
466 11月28日金 三輪        内田
467 12月06日土 宮崎
468 12月12日金 内田
469 12月20日土 榎本                忘年会
470 2015年1月10日土 池内

            

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§カンパありがとう!  

§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 917

2014年06月06日 |  マツタケの林地栽培 

近畿も梅雨入りとなりましたが、今日は朝からお天気模様が怪しい様子、しかし、家を出る時にはぱらぱらときましたが、岩倉にやって来ると天候はなんとか持ちそうな雰囲気となりました。

 途中田んぼの様子を見ました。稲の苗は定着したようです。

 田んぼの様子

  

ベースキャンプに到着して通称香川山の上に登ってみました。松が見事に育っていますね。

香川山の上の状態

ベースキャンプ、                  京都市内方面お天気がよいと大阪まで見えます。

 

 本日の参加者は次の通り

 橋本、榎本、TAKE、前田、小原、三輪、森、有山、ホリイ、三品、宮崎、阿閉仁、阿閉眞、

藤井、中野、猫田、中広、吉村、松浦、まりこ、松本の21名。

 

我々の仲間が丹精込めて作っています畑の様子。

  

トマト                         なすび

 

きゅうり                       ゴーヤ

 

 これらの夏野菜はどんどんこれから収穫時期を迎えます。

新茶を収穫したあとのお茶畑

蕗畑                           玉ねぎは収穫時です

 

ずいき畑

 午前10時15分、仲間が揃ってきたので、各班それぞれの活動拠点へ向かいました。

私は玉城山の榎本班で活動しました。

 今日の作業は地掻き

 

  

地掻きしたものは脇に運び出します。

 

 午前中の作業を終えてベースキャンプに戻ってきました。

本日の献立は何かな

  

鰹のたたきを中心に美味しい食事の用意が出来ました。

これらのお料理を準備していただいた仲間に感謝いたします。

 

 楽しいお食事の風景

 

 

午後からは吉村代表と仲間が作業する現場へ

玉城山

澤田山への峠での堆肥場撤収

 

中広班内にあるわさび畑

わさび畑に堆肥を施しました。大きく育ってくれるとよいのですが、

 モミジ傘

しいたけ畑(昨年は収穫前にお猿の軍団にやられてしまいました。今年はどうかな?

中広班の仲間が作業をしています。

   

三品班の作業風景

地掻き作業

さあこの木をどうさばいてやろうかな・・・・・・

 

その奥で宮崎班が活動

こちらは地掻き作業

   

 こちらではTさんが1人で製材の作業中

  帰りに澤田山へのゲート付近でクマの被害を調査

   

最後にお知らせ

 2014年度日本菌学会第58回大会は2014年6月13日(金)~6月15日(日)の日程で石川県小松市で開催

されます。 吉村代表がこのたび、日本菌学会教育文化賞を受賞されますのでそれを仲間でお祝いする会を

計画しています。

 日時 平成26年6月25日(水)午後5時から約2時間ほどの予定

 場所 祇園アパホテル2階の部屋を貸切します(八坂神社石段下から四条通りを西へ南側)

 会費 男性 3,500円、女性 2,500円 

 多数のご参加をお待ちしております。                  世話人ホリイ氏ほか

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 916

2014年06月03日 |  マツタケの林地栽培 

 とにかく暑いです.京都アメダスは36.0℃記録しました(1日).予報では週始めは夏の暑さで、熱中症に要注意。ただ、天気は下り坂で週中頃からは雨が降ります。ムシッとした体感で、梅雨の気配を感じられそうです.今日(2日)も暑さが続くので、熱中症対策を。また、段々雲が増えて、天気はゆっくり下り坂です。明日からは曇りや雨の日が続きます。※週後半は梅雨入りの可能性もあります(Weather News)。

6月6日(金)は、まつたけ山復活させ隊第442回活動日です。午前10時に京都市左京区岩倉 村松 138-20 香川山(自称:下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい.
 
 熱中症やマダニなどによる咬傷、虫刺され、そして事故に気をつけて、マツタケ山づくりを楽しみましょう! 各地で山火事が発生。私たちも昼食の準備に火を使います。火の後始末には十二分に気をつけて下さい。 活動の様子は、三輪 新造さんが当日夜、報告します。

 前回、京都精華大学 地域環境学(板倉教授)受講生25名が参加しました.地域のいいものを発見し、学ぶというユニークな授業の一環です.岩倉地区には、近代的マツタケ学発祥の地とも言える尼吹山があります(香川山BCから西南方向に直線で約600m).

 一般的には知られていないでしょうが知る人ぞ知る、世界の宝です.マツタケ研究試験林(故房岡宇八郎氏当時所有)を設け、マツタケの生理生態を自ら研究し、また、我々の研究を指導下さった故濱田 稔先生顕彰の碑が建っている.
 
 京都精華大学2回生は、行動にも学びの心にも積極的でした.我々のテーマ「マツタケの生活する里山づくり」を学んでくれたでしょう. 
 では、彼らの活動の様子を御覧ください.
            
 

マツタケ山づくりの話18
      <マツタケは、人による原生林の破壊によって登場し、人による里山林の破壊によってその生を終わろうとしている> 
 
 マツタケとはどんなきのこであるのか、次いでその生息地であるアカマツ林が含まれる里山林の危機と進み、日本ならではの発想「マツタケの生活する里山林」づくりを担う市民の運動を紹介して参りました。
 
 前回まで、マツタケの出ている(orだろう)林を確保しよう! その特徴をまとめてみよう! と進んできました.では手入れを!とはやる気持ちを抑えて、もう少しマツタケ山づくりの科学を学んで下さい.お急ぎの方は、トロント刊行の「マツタケ山のつくり方」を御覧ください。多くの図書館で購入戴きましたのでそこでお探し下さい。
 
 今回も、(株)トロント刊行(03-3408-1521)の「マツタケ山のつくり方」と岩泉まつたけ研究所の実践と大学の講義資料などを参照しつつ、その実際を書き進めます。 少し退屈で堅い話が続きますが、マツタケとアカマツのことをよく知って作業することが間違いのないそして早道です。目を通してください。

マツタケ山づくりの科学
マツタケ子実体発生と気象要因
1)マツタケ子実体の生長
マツタケの栄養生長が生殖生長に切り替わるメカニズムで物理的刺激である温度の効果だけがはっきりとしている.マツタケの発生の前、シロの上の落葉や腐植をはぐとシロ表面にマツタケの菌根が真っ白に見える.この時期に地温が19℃(岩手県沿岸 18℃)を下回ると菌糸が米粒ほどの大きさに固まる.マツタケの子実体原基の形成である.原基形成後7~10日経つと地上に顔を出し、更に7から10日で開傘日となる.

2)地掻は地温を上昇
マツタケの林地栽培に成功するには、アカマツ林の植生を1955年以前の姿に戻し、それを維持することに尽きる.これは基本で大前提であるがアカマツ林を充分に手入れしても人のアンタッチャブルな要因もある.気温や日照や降水量である.シロの生長に気温や日照や降水量が影響を与えるが、撒水やシロの地温を適切に維持する工夫も完璧なものはない.

 アカマツ林の手入れは地温上昇や土壌水分を高めてくれる.岩手県岩泉まつたけ研究所の向林試験林において、同一林内の放置区と手入れ区で地温( 地表下10cm)を測定した結果では、林内平均気温の最低は1月で‐3.6℃、最高は8月で23.5℃.地掻区の平均地温は、2月が最も低く‐0.1℃、最高値は21.5℃で8月である.放置区のそれは、3月が最も低く0.5℃、8月が20.6℃で最も高い.マツタケの生長期(4-8月)に地掻区の地温が平均で0.7℃も高くなっている.逆にマツタケの休眠期には地掻区が低い.

 寒冷地では、シロの栄養生長期に温度を高める地掻きに意味がある.しかし、地温が高くなることは、マツタケ発生期の残暑のぶり返しの効果が高くなることを意味するので、要注意であることを忘れない様にして欲しい.

3)地掻は土壌含水量を上昇
マツタケのシロの生長や子実体発生に土壌水分が効果を持つ.調査した地掻区と放置区は共に尾根筋にあり高等植物の植生の調整は実施してあり両区の距離は2mである.今回の土壌水分量の測定法は土壌粒子が吸引している水の力に相当する水柱の高さ(cm)の対数値(pF)である.

 土壌を100℃で乾燥するとpFは7.0で、土壌の懸濁水がpF0である.pF値が小さいほど土壌水分は多い.pF3とはほぼ10mの水圧と同等の力をかけないと植物は水を吸収できない.植物が利用できる最低限度はpF3.8で、pF4.2で永久に萎れる.菌類は、風乾した土壌(pF5.5)でも水を利用できる.菌根の根外菌叢が宿主の水分要求を満たしているに違いない.

 8月に地掻区の土壌水のpFは放置区のpFより0.3小さい.岩泉のマツタケ発生のピークである9月下旬から10月の上旬では、地掻区のpF値が1.8、放置区は2.5~2.8である.マツタケの発生には土壌水のpFは2弱がよい.自然保護運動で「森林は放置することがベストである」との意見がある.林床に豊富に堆積した腐植がスポンジのように水をため水の涵養になるというのである.

 これは改めるべき意見で、手を入れた林の方が土壌水分が高いのだから、里山林は活用してこそ人との共生関係も成立するのではないか.夏季は腐植に吸収された水は蒸散で失われていると思われる.マツタケの林地栽培のための発生環境整備は土壌水や地温の正のレギュレイション効果を持つことがお分かりいただけると思う.

4)マツタケの発生には雨と気温が肝要 岩泉の例から
マツタケの発生と気象要因(地温と雨量)との関係を岩泉まつたけ研究所の向林試験林(アカマツ樹齢39年、1ha)の実例で見てみよう.年平均発生量は306±87本で、最少は0で最大は748本である.雨の非常に少ない1992年(発生数 0本)と1994年(大豊作615本)と多雨の1998年(239本)を取り上げる.

 1992年は試験林の林内雨量が8月に18mm/降水回数は6回、9月に33.5mm/11回であった.分析もなにもできず、たった一言「発生期に雨が非常に少なく、マツタケの発生が0であった」である.

 1994年は岩手県のマツタケ生産量が初めて日本一になった年で猛暑であった.梅雨の雨量は114mm/13日.7-8月の平均気温はそれぞれ22.0、26.1℃で林内雨量は少ない.9月上旬も雨量は少なく暑い.マツタケ子実体原基の形成刺激温度18℃を地温が下回った日は9月9日、丁度雨が14.5mmあった.9月13日から連続8日間降水がありマツタケの発生を16日に確認した.

 9月の雨量は293.5mm/16回、10月は少ない.発生のピークは9月24日から10月4日の11日間で1haあたり1日38本であった.シロの生育に適当な地温18℃以上を記録した日が7‐8月に48日あり、2ヶ月の降水量は389.5mm/26回である.このようにマツタケの生育に雨が必要である.しかし、多ければよいということではない.

 1998年は多雨で駄目な年であった.東北地域は梅雨明けがない、雨がなくて梅雨がないのではない、ずうっと雨ばかりだったからである.アメダスの8、9、10月の雨量の平年偏差は、それぞれ209%、170%、211%である.気温の平年偏差は、8月が低温で-1.2℃、9月が1.9℃、10月が2.4℃である.8月が低温でシロの生育も悪くしかも質の悪いマツタケが発生した.

 マツタケの発生初日は、子実体原基形成日が8月6-7日頃にあり、発生初日は8月17日で6本である.9月の発生も少なく発生しても高温で虫食いマツタケになった.例年だと岩手県の太平洋沿岸は10月上旬になると林内の平均気温が12℃になり、マツタケの発生も終わりに近い.しかし、1998年は10月の気温が平年より2.4℃も高く、10月後半にはまともなマツタケが発生した.10月30日の発生終了まで75日、マツタケの発生数は239本であった.

5)発生の高温中断
 ある年、原基形成後、8月の終わり頃と9月の下旬に地温が18℃を上回りマツタケの発生の高温中断が二度生じたことがあった.高温中断とは形成された子実体原基が地温の上昇(18℃以上)によって腐り、マツタケの発生が中断することである.こんなときにはスプリンクラーで林内を大々的に冷やすのはよいのかもしれない.最近は、林内にミストを撒布できる装置もある.

6)マツタケの発生は地温15℃中心
マツタケの発生に好ましい温度領域を地温で見てみよう.向林試験林では、マツタケは地温8.8℃と21.1℃の間で発生している.13~18℃で発生が多く、15℃に集中している.岩手県岩泉町では、発生の最適地温は15℃附近にあると考えられるが、地温も12℃を下回ると発生量は落ちてくる.しかし、初雪の頃(11月始め)マツタケを採った例が複数ある.発生期の地温が15℃に維持できると豊作になるのであろう.もちろん他の条件も満たされていればのことである.

7)マツタケの発生には原基形成から40日の雨量が有効か
マツタケの生理生態から見て、マツタケの発生初日10日前(原基形成の頃)から発生初日後30日まで40日間の雨量はマツタケ発生に有効であると考えられる.発生初日の予測は地温(-10cmの地温が18℃を下回って7―10日後)を正確に測定していると可能である.この期間の降水量とマツタケの発生量は比例しない.このことは、マツタケの発生量は雨だけで決まるのではないことを物語っており、撒水の難しさにつながっている.

 春からの菌糸の生長を保証する地温や雨量、夏季の高温と発生期の雨が満足されると豊作になる.それにアカマツ林の土壌条件やアカマツ樹齢の効果なども加味されなければならない.
 しかし、この時期に雨がなければマツタケの発生はないことも、また、適当な降水量に恵まれると豊作になることは紛れも無い事実である.他の条件を一定に固定できれば、原基形成から40日間の降水量はマツタケの発生量に大きな影響を与えていることが明らかになるのだが、それができないのである. 続く

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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).

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内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?

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まつたけ山復活させ隊活動日

予定日  2014年6月~12月
 回  開催日   報告担当者   男厨シェフ

442 6月06日 金 三輪
443 6月14日 土           川崎
444 6月20日 金 榎本
445 6月28日 土 三輪
445 6月28日 土 三輪
446 7月04日 金 宮崎
447 7月12日 土 内田
448 7月18日 金 榎本
449 7月26日 土 三輪
450 8月01日 金 宮崎
451 8月09日 土 内田       松本
452 8月22日 金 榎本
453 8月30日 土 三輪
454 9月05日 金 宮崎
455 9月13日 土 内田       小原
456 9月19日 金 榎本
457 9月27日 土 三輪
458 10月03日金 宮崎
459 10月11日土 内田
460 10月17日金 榎本
461 10月25日土 三輪      松浦
462 10月31日金 宮崎
463 11月08日土 内田             京都造形芸術大学 環境学受講生 マツタケ山づくり体験
464 11月14日金 榎本
465 11月22日土 池内
466 11月28日金 三輪      内田
467 12月06日土 宮崎
468 12月12日金 内田
469 12月20日土 榎本             忘年会
470 2015年1月10日土 池内

            

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§カンパありがとう!  

§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

 

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