まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1158

2016年10月31日 |  マツタケの林地栽培 

都/京まつたけ10本発生!! まつたけ山復活させ隊アカマツ林に初シロ形成!! 無から有が生ずる! 

ついに11本となる、11月4日

新たに発見された京まつたけ

 マツタケの林地栽培を考えるとき、マツタケ発生整備作業を実施せねばならない.と一口にいうが、細かく見ると、対象とする山の個性、状態は多様で作業方法も自ずと多様である.その選択を間違えると、作業を済ませたが、いつまで経ってもマツタケが発生しないことになる.作業内容決定にはアカマツ林の適地判定が肝要である.

 適地判定のこつは至って簡単で、マツタケに聞くことである.マツタケ発生の様子を知ることから始まる.詳しくは、このブログの左側にブックマークがあり、そこにマツタケ山づくりの教科書を紹介しているのでそれを参考にされることを薦めます.

 この2-3年の間に、1本でもマツタケの発生がある林は、小さな「有」、山の面積1ha当たり20kgは取れるという山は大きな「有」、対象林を皆伐しアカマツ林を再生する必要がある林は「無」である.有の林を有にすることは簡単である.通常の整備作業でよい.しかし作業による生物的・化学的・物理的変化の強さを考慮せねばならない.

 昔よく言われたことだが「欲に目がくらんで」一気に理想的な林づくりをすると山の環境ががらりと変わってマツタケの発生が止まるのである.悪いことに永久に止まってしうことが多い.穏やかに数年掛けて林を改善するとそんなことは起こらない.

 無から有を創り出す作業の難しさは、生態系の要素が時間と共に変化することを意識せねばならないことだ.それとの戦いをせまられる.生態学的に深くフィールドを見ないとこの意味は理解しにくく、林家に単に重荷を押しつけることになるだけだろう.今回、マツタケ未発生地であった山に新しくシロが形成されたが、有から有の作業とは決定的に違う意味合いがあり尚且つ意義があると思っている.それを成し遂げたまつたけ山復活させ隊メンバーに深く敬意を表したい.

 野外で、マツタケ子実体の形態形成を観察するだけでは、要因解析は想像の域を出ないことが多く隔靴掻痒で歯がゆい.早く実験室内で子実体ができ、その生理的な面など作用機作が解明されることを望む.そうなると、人工栽培でなくマツタケの林地栽培がもてはやされる時代がかならずやって来る.

 マツタケ子実体の発生機序をしるためには、その要因群の多変量解析をせねばならない.今までは、マツタケ発生フィールドがなくどうしようもなかったが、これからは、データが蓄積され解析ができるようになるのが楽しみである.

 その要因はもちろん様々だが、一番面倒で抜けていることは、適正なアカマツ林という要因の内、シロ近辺の微生物の挙動である.悪玉のカビ・きのこ・細菌などがそこに増殖するとマツタケのシロが必ず疲弊する.もちろん善玉菌もいます.

 でも取り敢えず、適正なアカマツ林という要因が備わっていると仮定の上、地温や降水量の役割を考えたい.そこで、まつたけの発生量と地温・雨の役割解析を試みましょう.

 ということで、まずは、香川山の地温と降水量(これは問題だが、京都気象台の雨量データで代替)とマツタケ発生量を図化します.解析は、皆さんで試みてください.これらの図は、右クリック、コピーしてPaintに貼り付けると大きくご覧頂けます(Windows Machine).長期間のデータを解析すると、原因-結果がうまくフィットしないことが出てきます.適正なアカマツ林という要因をネグレクトしていることが反映されるからでしょう.

 秋では、地温が19℃ラインを上からよぎる瞬間に、栄養成長から生殖成長に代謝が切り替わります.そのスイッチは半日以内(?)に19℃ラインを瞬間でも上回ると外れる.原基形成刺激はなくなりシロダメージはないと仮定.生殖生長にスイッチが入って子実体原基が生長を始めて2日も連続(?)で19℃ラインを上回ると原基生長の高温障害が起こる.

 同じ原基形成刺激温度に感受性を持つシロの菌根集団(部分)は、一斉に原基を形成する.通常その中の1つが大きく生長するが、条件がよければマツタケ子実体がV字型やW字型に発生する.温度が高いと(こんな時は晴天で雨もないのが普通)、地上に頭を出しても生長は止まって小さく傘を開くことも多い.温度が下がるにつれて、活性の高いシロでは次々と異なる部位が原基を形成する.一つのシロで、次々とマツタケの発生が楽しめる.

香川山の地温(主軸;左)と雨や発生量(第2軸;右)の変化は以下の通りです.
図 1は、8日から14日までの様子です.雨量データは、9日に7.5mm、マツタケの発生は0です.
図 2は、14日から発生初日の22日までです.雨量は17日に39mm、19日に0.5mm、マツタケの発生は22日に2本です.
図 3は、22日から28日までです.発生は26日と28日にそれぞれ1本と7本です.

                             図 1. 香川山地温データ 8日から14日

図2. 香川山データ 14日から22日

図3. 香川山データ 22日から28日

 

お試し頂けましたか? 結果を教えてください.マツタケが沢山取れるようにといろんな試みがありますが、こんなことを考えていなかった1930年代には、7500t/年も発生していたのです.単位面積当たりの発生量が、今では理想的という手入れ林でも半分に落ちています(本当かどうか?).ひたすら里山林を利用する「なにか」を生み出すことが一番ではないでしょうか!!

 11月5日(土)は561回活動日です.京都造形芸術大学 環境学B受講生34名がマツタケ山づくりを体験します.小雨決行です.午前10時15分ごろ香川山到着の予定です.参加者の皆さんには受講生の指導をよろしくお願いします.
午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい. 活動報告は池内 正憲さんで久々の担当です.当日夜、ブログを是非ご覧ください.
 
【お知らせ】

(1)11月1日(火) 朝日新聞朝刊 京都版/web版にも掲載 京まつたけ発生の紹介

(2)11月2日(水) まつたけ山復活させ隊試験林イワタ山 発生整備作業 実施

 胞子播種用に2本、残りは5日に参加者の吸い物に供するとのこと.喜びますよ、感謝です!! 皆さんお疲れ様でした.

(3)11月5日(土) 京都造形芸術大学 環境学受講生34名 マツタケ山づくり体験入隊

(4)11月10日(木)17:00~17:30 ならどっとFM 今年のマツタケの話

(5)11月12日(土)午前9:30~55 テレビ朝日(首都圏のみ) 食彩の王国 テーマ食材は松茸 

(6)11月16日(水)マツタケの林地栽培 講演会  14:30-17:00
     主催:韓国 慶尚北道 盈徳郡庁 (社)松保護市民連帯 大邱韓医大山林造景学科
     会場:盈徳郡庁
     演題:1.マツタケの林地栽培の基礎と実際  吉村 文彦
        2.日本のアカマツ林の現況      趙  庸祺  

(7)12月6日(火) 篠山市日置 古坂峠付近マ発生林 マツタケ山適地判定・作業応援 参加者募集 詳細は後ほど.
       
 
【まつたけ山復活させ隊の心得】
悔いの残らないようにするには! 
1.あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生.作業は慎重に!

4.急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように地際から伐りましょう!

5.マダニ対策の徹底を!  脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性脳炎症(フラビウイルス)も日本に存在する(8月13日北海道で死者).

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう. 

8.使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶の放置がときどき起こります.元に格納すること.

【まつたけ山復活させ隊とは!】

座して森と同化せよ

ほんの5分間
座って森に同化し
森の静寂に耳を傾ける.
木々の音、落葉を歩く虫の音、小鳥の会話.

森を理解するには
森と一体化すること、
森に抱かれること、体感すること!

Wilhelm Stölb
デュッセルドルフ 1954年生まれ .ミュンヘン大学で森林科学を研究
フリーランスのライター、林業の専門家、写真家、画家として活動
 
我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人などがいる.作業内容を固定せず、気づいた人が仲間を集い作業をこなしています(原則).すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.
参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用者(あの人たちは何しに来ているのか?といぶかる参加者を指す)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.

 参加を誘う場合には、そこの所を踏まえて欲しい.また、初めての人にきちんと氏名と参加目的をみんなにコアタイム時に話すように教えるべきである.挨拶もできない大人になることを恐れもする. 
これを怠ると一体感が希薄になって、まつたけ山復活させ隊の堕落に繋がる.ひいてはこの活動の存続に関わる恐れがあるとまつたけ山復活させ隊各自の自覚が欲しい.意識改革されることを強く期待する.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


回  開催日  報告担当者   男厨シェフ    特別企画        体験参加
561 11月05日(土) 池内                     京都造形芸術大学 環境学受講生 
562 11月11日(金) 宮崎    内田+榎本班
563 11月19日(土) 内田
564 11月25日(金) 榎本           JIDF ラボ 12回 通常作業体験
565 12月03日(土) 三輪
566 12月09日(金) 宮崎    松本
567 12月17日(土) 池内

568 2017年1月7日(土)榎本

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
§カンパありがとう!
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男

 

 

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1157

2016年10月28日 |  マツタケの林地栽培 

 本日28日(金)は10月最終の活動日で第560回目です。

本日の香川山の様子

 本日の参加者は28名で次の通り

中広、橋本、松本、阿閉仁、阿閉眞、有山、ホリイ、吉川、榎本、北村、川本、前田、内田、三品、

松浦、大久保、三輪、宮崎、藤井、河内、(アオ)、中野、ヤマダ、猫田、小長谷、吉村、まりこ

石原の方々

 平成28年10月26日付の京都新聞朝刊一面から

 

 先日京都新聞の1面で当会が写真入りで取り上げられましたが、私が本日のブログ当番を務めます。

 先週は待望のマツタケ2本が発生したことをお伝えしましたが、本日も合計7本、

今年のマツタケは10本となりました。

 その中で一部のマツタケの笠は約7cmにもなっておりました。

  急斜面に先週のマツタケの近くに新たなマツタケが3本発生しており、どうやらシロが形成されている様子。

先週見つけたマツタケはカサが開いていて、胞子が飛び出し始めています。

このそばに新たに2本、少し離れた所から新たに2本、これで合計10本となりました。

 これは今年で第550回の記念活動日に、浜田稔先生の碑がある尼吹山に登って吉村代表と登った全員で

「今年こそはマツタケの発生を我々の活動拠点で見たい」と祈願したお陰だと一同は思っております。

 これまで11年間活動してしてきたことが無駄ではなかったのだと、今回のマツタケ発生を機に我々仲間の

テンションが一気に上がったことを実感しました。

 田んぼの様子

 稲刈りも終り、稲木に架けて水分を抜いて乾燥させています。

 午前中の玉城班はマツタケ発生調査をしましたが、残念ながら発見出来ませんでした。

小雨がパラついてきましたので、早めに切り上げベースキャンプに戻りました。

 今日は有山さん提供のマツタケ料理が賞味出来そうですね。賄い班がお吸い物にして本日参加の

皆さんに振る舞ってくれました。良い香りを楽しむことができました。

 本日の献立

 いつも美味しい昼食を作って頂いており感謝、感謝

 

 

畑の様子

2007年に発生を見たマツタケの標本は薬品につけて保管しております。

 今回も記念のマツタケを標本にするべく、薬品を調合して準備しています。

 記念すべき日はかくして終わり、仲間はそれぞれ家路に着きました。

 文責 三輪

 

 

 

 

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 続報

2016年10月26日 |  マツタケの林地栽培 

無から有が生ずる! 京まつたけ まつたけ山復活させ隊アカマツ林に初シロ形成!!

京都新聞のHPもご覧下さい.

10月26日、幻の京まつたけ3本目を発見しました.22日の発見位置から2.5m離れたところです.ということはシロも3つ形成されたと考えられる.写真 1.  26日に発見された幻の京マツタケ 3本目です(宮崎 昭氏 撮影).

全国の林家の方々、 あきらめないで共に頑張りましょう! 出るまでやれば必ず出ます((*^_^*)

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1156 京まつたけ 40年ぶりに復活

2016年10月24日 |  マツタケの林地栽培 

無から有が生ずる! 京まつたけ まつたけ山復活させ隊アカマツ林に初シロ形成!!

直径3cmの京まつたけ

1.2mほど離れて1円玉の頭が見えている(真ん中)

 私達の活動拠点 香川山でマツタケ山づくりを始めたのは2005年6月16日である.この場所は、住宅用地として開発され、宅地に迫る後ろの斜面角度は極めて急でヒノキの混交した里山くずれの放置林であったと推察される.崖崩れ防止のため母岩が露出するほど重機で削っている.販売後、その理由は与り知らぬが市街化調整区域に指定され、あげくの果て競売に供せられた.

 そこを僕の先輩香川晴男さんがオオヒラタケ栽培場にするべく取得.しかしきのこ工場設立は断念、京都大学院生達が、畑として利用していた.岩手県岩泉町のまつたけ研究所の任務終了後、僕たちの活動拠点となった次第である.

 取得のいきさつを伝えたいのではなく、崖崩れ防止作業は、富栄養化した林床を重機が激しく削り、皆伐、強度の地掻を実施したことに相当するといいたいためである.貧栄養裸地のパイオニア樹木はアカマツである.2005年4月には樹齢の割には生長の悪い、平均樹齢30年ほどのアカマツ林(写真 1)になっていた.
 写真1.初シロ形成エリアの2005年4月当時のアカマツ林

 写真2のように、参加者は高等植物の密度調整を実施(2005年6月).アカマツ以外の植物はほとんど除伐した.ついで強度な林床有機物除去を行ない、熊手やクワなどでアカマツ根を伐り細根増殖作業を行なった(写真3.4).2006年4月に、このエリアのマツタケ発生整備作業を終えた(写真5).この辺りの現在の様子は、少し角度は異なるが、立派なアカマツ林となっている(写真 6、2016年8月).
 写真2.2005年6月 マツタケ山づくりに取り組む市民
写真3.高等植物の密度調整を終え地掻に励む仲間たち
写真4. 地掻の様子

写真5. 整備を終えた初シロ形成エリア、2006年4月
写真6. 2016年8月の初シロ形成アカマツ林
 

 この11年4ヶ月の間、マツタケの発生は皆無である.冒頭の無の意味である.ここにマツタケのシロがなかったという科学的証明は、シロ存在の非破壊的ディテクト法がないため、無である証明はできない.が、10年以上に渡ってマツタケの発生がないため、シロは無かったといってよいと思っている.

 京まつたけのシロがついに形成された.発見は2016年10月22日である.直径3cmのものと1円玉ほどの頭をかろうじて見せている(冒頭写真).その距離は1.2mほどあり、シロが2つ形成されたと思える.というのは、初シロは1本か2本のマツタケを発生するが、シロ径は30cmほどである.無から有を勝ち取ったのである.香川山BCにいる仲間と喜びを分かち合った(写真 7).
 写真7. 初シロ形成を喜ぶまつたけ山復活させ隊の仲間たち 写真下に京まつたけが見える

 k新聞やA新聞の取材を受ける仲間たち(写真 8. 9).その後、鹿による食害を防ぐため、ネットで囲い保護している(写真10).傘が開き胞子を飛ばした後、液浸標本となる.抜いた後、シロ保全作業を施したい.全国の林家にこのことが波及することを願っている.

写真8 

 

写真9

写真10. 鹿の食害を防ぐためネットで囲まれたマツタケたち

 

 10月28日(金)は560回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい. 活動報告は三輪 新造さんです.当日夜、ブログを是非ご覧ください.

【お知らせ】

(1)10月26日(水) 初シロ形成のニュースが京都新聞朝刊に掲載されます.京都新聞HPでご覧下さい.

(2)11月5日(土) 京都造形芸術大学 環境学受講生 マツタケ山づくり体験入隊

(3)11月12日(土) 午前9:00~9:30 食彩の王国 テレビ朝日(首都圏のみ)で放映されます.和歌山試験林、香川山が見られます.

(4)11月16日(水)マツタケの林地栽培 講演会  14:30-17:00

     主催:韓国 慶尚北道 盈徳郡庁 (社)松保護市民連帯 大邱韓医大山林造景学科
     会場:盈徳郡庁
     演題: 1.マツタケの林地栽培の基礎と実際  吉村 文彦
        2.日本のアカマツ林の現況      趙  庸祺  

(5)12月6日(火)篠山市日置 古坂峠付近マ発生林 マツタケ山適地判定・作業応援 参加者募集 詳細は後ほど.
       
 
【まつたけ山復活させ隊の心得】
悔いの残らないようにするには! 
1.あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生.作業は慎重に!

4.急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように地際から伐りましょう!

5.マダニ対策の徹底を!  脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性脳炎症(フラビウイルス)も日本に存在する(8月13日北海道で死者).

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう. 

8.使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶の放置がときどき起こります.元に格納すること.

【まつたけ山復活させ隊とは!】

座して森と同化せよ

ほんの5分間
座って森に同化し
森の静寂に耳を傾ける.
木々の音、落葉を歩く虫の音、小鳥の会話.

森を理解するには
森と一体化すること、
森に抱かれること、体感すること!

Wilhelm Stölb
デュッセルドルフ 1954年生まれ .ミュンヘン大学で森林科学を研究
フリーランスのライター、林業の専門家、写真家、画家として活動
 
我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人などがいる.作業内容を固定せず、気づいた人が仲間を集い作業をこなしています(原則).すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.
参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用者(あの人たちは何しに来ているのか?といぶかる参加者を指す)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.

 参加を誘う場合には、そこの所を踏まえて欲しい.また、初めての人にきちんと氏名と参加目的をみんなにコアタイム時に話すように教えるべきである.挨拶もできない大人になることを恐れもする. 
これを怠ると一体感が希薄になって、まつたけ山復活させ隊の堕落に繋がる.ひいてはこの活動の存続に関わる恐れがあるとまつたけ山復活させ隊各自の自覚が欲しい.意識改革されることを強く期待する.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


回 開催日  報告担当者  男厨シェフ   特別企画            体験参加
 
560 10月28日(金) 三輪
561 11月05日(土) 池内                         京都造形芸術大学 環境学受講生 
562 11月11日(金) 宮崎   内田+榎本班
563 11月19日(土) 内田
564 11月25日(金) 榎本          JIDF ラボ 12回 通常作業体験
565 12月03日(土) 三輪
566 12月09日(金) 宮崎   松本
567 12月17日(土) 池内

568 2017年1月7日(土)榎本

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
§カンパありがとう!
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1155

2016年10月22日 |  マツタケの林地栽培 

(みやこ)まつたけ発生!!、活動開始12年目香川山整備区に・・・・。

まつたけ産業で地域おこしを! 京まつたけ復活・里山再生市民運動

 

第559回(10月22日(土))活動報告

 BCへ行く道すがらいつものキンモクセイが満開で香りを漂わせていた。香川山へキノコ調査で登ってみると、アミタケが出ていたのでもしやと思いメンバーと調査したところ、マツタケハンター(?)のSさんが何と2個体の発生を見つけられた。
 疲弊していた松林を根気よく整備作業を続けてきた成果が実った記念すべき日となった。
    
まだ蕾でΦ4cmほど(写真)のものと1cm程度の幼菌の2個体だが、Φ30cmほどの「シロ」が2か所出来たらしい。大事に育てたいと見守ることにした。2007年10月に玉城山整備区で京まつたけ第1号が発生(NEWSLETTER-253-)して以来第2号となるが、当時とは環境や整備条件が異なっている。

 本日は京都の3大イベントの1つ「時代祭」だが、24名の皆さん(敬称略)松本、橋本、榎本、関、前田、大島、松浦、ホリイ、有山、廣石、阿閉、阿閉、中広、中野、三品、三輪、藤井、宮崎、藤井、吉川、山田、猫田、吉村、小長谷が参加された。他に新聞2社が取材に訪れた。

<BC>・・・気温(撮影AM9:00)も徐々に秋に近づいており、菜園を見回る。

作業場の調度品修理に追われるYさん、使いっぱなしにご配慮を…。焼却炉を新調するMさん。

本日の昼食(焼きそば、冬瓜汁など)の準備を始める。
 

<澤田山Ⅰ>・・・クワノ班:コナラの伐採、林床整理など。
<澤田山Ⅱ>・・・ヤマガラ班:地掻き作業、伐採木の運搬など。
<澤田山Ⅴー1・2>・・・ミシナ班、カワモト班:(AM)灌木伐採整理、伐採後の根起こし作業など。(PM)発生調査、
<玉城山ⅠⅡ>・・・エノモト班・ミシナ班:他班合同で発生調査をするが・・・?、実生のアカマツが順調に育っている。次回を期待して下山する。

<コアタイム>・・・吉村代表から、今回の都まつたけ発生メカニズムについての解説があった。 BCに移植されたフジバカマ(広島原産種らしい)にアサギマダラ(→)が飛び交っていた。

暑からず寒からず、まつたけ山復活させ隊歴史に残る最高の一日でした。オーナー(香川先生)に感謝!!<榎本記>

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1154

2016年10月18日 |  マツタケの林地栽培 

塩江の里山の風景(2016年10月17日)

写真は、香川県高松市塩江の里山の風景である.美しいが、昔の里山林とは違っている.おわかりでしょうか、山の木々がアカマツではないことです.

マツタケの生理生態について、ほんの少し考えてみましょう(続き)!
 図1をご覧下さい.京都市左京区岩倉香川山、私達の活動拠点のアカマツ林地温(林床下10cm,10月8日昼12時~14日13時)の変化を示しています.
 

                               図 1  香川山の地温(2016.10.8~14)

はじめに、10月雨量は、京都地方気象台のデータでは、17日までに降水回数は6回(3日に1回)、総雨量80mm(平均雨量は4.7mm/日)で、土の水はけのよしあしも大きな影響を持ちますが、それを捨象して話しをすすめると、雨はマツタケの子実体生長にそれほど不足は無いと思われる.温度計交換の際にも香川山斜面の土壌水分を指で見ますが湿っています.

 梅雨期の雨が西日本では必要と言われてます.6月後半に多く(平年比137.1%)、7月では102mm(平年比44.8%)、総計386.5mmでさして少ないとも思われないが、有効に降っていない恐れもあり、菌根形成に必要な土壌水分が充分与えられたかどうかの判断は難しい.

 また、どの時期にどのくらいの土壌水分が効果的であるかというデータもないのが実情である.しかも降水量が発生量に影響するというが、統計処理データしかありません.それでは、偶然に一致しているだけで、真の原因・結果とはいえない恐れもある.室内ではマツタケ子実体の形成が不可能なので、実験ができないことがまつたけの生理生態の不分明に繋がっています.

 先に降水量を見ましたが、結論はさほど土は乾いてないようである.

 地温(図1)は、10日5時(~9時)に待望の温度19℃を下回った.しかしその日の10時から18時まで19℃を越え、子実体原基刺激は消失.この被害はなしと言われている.
 10月10日19時から再び19℃を下回り、今度は原基形成に有効な地温の下がり方であった.が、残念ながら高温障害が、11日16時に発生している.これでこの刺激で形成された原基は地中で消失したと思われる.
 
 その後、順調に香川山では、温度は下がっている.丹波まつたけの産地でも同様の傾向にあるはずである.しかし地形などによっては12日13時から18時頃まで19℃を上回った恐れがある.丹波の発生状況を見ると、高温障害発生の可能性を示唆している.高温障害の大きさによっては、今年も京都の発生は期待できないのかも知れない.

 でも、シロを構成するまつたけ菌糸の刺激温度感受性に遺伝的多様性があるので、これからの発生はまだあるだろうと期待したい.

 16日、高松市塩江ふる里会のお招きでまつたけ山発生調査(写真2)を行ないましたが、こちらより暑いところであるためにか発生はありませんでした.17日に雨があり2・3日後に発生があればうれしい限りです. 写真 2

 10月22日(土)は559回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい. 活動報告は榎本 輝彦さんです.当日夜、ブログを是非ご覧ください.

【お知らせ】

(1)10月22日 朝日新聞大阪版 夕刊 マツタケの紹介

(2)11月10日 午後7時 ならどっとFM  医師の森先生と今年のマツタケ談義 

(3)11月16日(水)マツタケの林地栽培 講演会  14:30-17:00
     主催:韓国 慶尚北道 盈徳郡庁 (社)松保護市民連帯 大邱韓医大山林造景学科
     会場:盈徳郡庁
     演題: 1.マツタケの林地栽培の基礎と実際  吉村 文彦
        2.日本のアカマツ林の現況      趙  庸祺  
       
 
【まつたけ山復活させ隊の心得】
悔いの残らないようにするには! 
1.あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生.作業は慎重に!

4.急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように地際から伐りましょう!

5.マダニ対策の徹底を!  脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性脳炎症(フラビウイルス)も日本に存在する(8月13日北海道で死者).

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう. 

8.使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶の放置がときどき起こります.元に格納すること.

【まつたけ山復活させ隊とは!】

座して森と同化せよ

ほんの5分間
座って森に同化し
森の静寂に耳を傾ける.
木々の音、落葉を歩く虫の音、小鳥の会話.

森を理解するには
森と一体化すること、
森に抱かれること、体感すること!

Wilhelm Stölb
デュッセルドルフ 1954年生まれ .ミュンヘン大学で森林科学を研究
フリーランスのライター、林業の専門家、写真家、画家として活動
 
我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人などがいる.作業内容を固定せず、気づいた人が仲間を集い作業をこなしています(原則).すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.
参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用者(あの人たちは何しに来ているのか?といぶかる参加者を指す)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.

 参加を誘う場合には、そこの所を踏まえて欲しい.また、初めての人にきちんと氏名と参加目的をみんなにコアタイム時に話すように教えるべきである.挨拶もできない大人になることを恐れもする. 
これを怠ると一体感が希薄になって、まつたけ山復活させ隊の堕落に繋がる.ひいてはこの活動の存続に関わる恐れがあるとまつたけ山復活させ隊各自の自覚が欲しい.意識改革されることを強く期待する.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


回 開催日  報告担当者  男厨シェフ   特別企画            体験参加
 
559 10月22日(土) 榎本
560 10月28日(金) 三輪
561 11月05日(土) 池内                         京都造形芸術大学 環境学受講生 
562 11月11日(金) 宮崎   内田+榎本班
563 11月19日(土) 内田
564 11月25日(金) 榎本         JIDF ラボ 12回 通常作業体験
565 12月03日(土) 三輪
566 12月09日(金) 宮崎   松本
567 12月17日(土) 池内

568 2017年1月7日(土)榎本

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
§カンパありがとう!
    
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男

 

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1153

2016年10月14日 |  マツタケの林地栽培 

 

10月14日-午前中曇天、午後晴れ。気温はずいぶん下がっている。地中温度15.4度(玉城山・11時)。好季到来か。(天気図Yahoo天気から)

今日の参加は、関、橋本、松本、榎本、前田、堀井、かっしー、らー、ちえ、りょうこ、TAKE、阿閉(仁)、有山、齊藤、川崎、大島、廣石、北村、中広、三品、内田、吉村、中野、村岸、三輪、藤井(貞)、まりこ、岡坂、ヤマダ、テレビ朝日5名 の合計34名でした。

 

10時すぎ。台所ではもう昼の用意が始まった。山のような”すぐき”の間引き菜をきれいにしているところ。

今日はテレビ朝日の取材が予定されていて、朝から5名来られていた。しかし、取材で松茸が注目されるのはどういう筋立てであるのか、被取材人たちはそんなことは知らんがなとばかりに脇を素通りして山にゆく。季節ですからナ。

 

 

玉城山では午前中は山作業の様子の取材を受ける。玉城山はあの左手のコブの下の・・と(2回目の写真)

おかげで非常に珍しい光景も記録。最初に作業を始めた北斜面では松の実生も大きくなっているが、檜や杉の芽だしも大変多い。可哀そうだが引き抜く。

お昼ご飯

 

ごはんと焼鮭の主菜。すぐきと揚げの炊いたもの、豆腐の味噌汁。

昼の時間にニューフェース紹介。3歳児、4歳児の増強もあった。頼もしいものだ、裸足で走り回っている。

午後

私たちはなにも山の現場ばかりではないのです。

 

桑野班。班長の留守に峠の若松の林の中に残った桜を切り出してしまった。かなり大径。

川本班。O氏は作業現場の上部でソヨゴと格闘。

 

三品班。ここも斜面の上部での作業。地掻きには帝王の解説もあり取材陣はここぞと散開。

 

やまがらの里班。只今の作業現場は山中の平坦地で、当たり前だが地掻きをするとはぎ取った堆積物は担ぎ出すことになる。それはそれで苦労=文句があるらしい。地形は高野山のイメージだけど弘法大師のようにはゆきませんかな。

中広班。この谷の奥深く2段上がった秘境にシイタケの榾場があるのですが、メンバーが玉城山にいたので今日は行っておりません。

 

帰路、ゴンド池の下ではゴイサギが満腹という感じで休んでおりました。とにかく青空というのは好いです。

 

では、みなさま来週22日には香川山で元気でにお会いしましょう。さようなら   (内田記)

 

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1152

2016年10月10日 |  マツタケの林地栽培 

マツタケの生理生態について、ほんの少し考えてみましょう!
 日本列島はほぼ南北に長いため、また、裏日本と表日本に気候の違いがある.従ってマツタケの発生時期は同じとはならない.北海道では、マツタケのホストは 多くはアカエゾマツで、トドマツ林にも発生するが、その発生は終わりに向かっている.

 また、長野県も、マツノザイセンチュウ病の影響をまぬかれる標高900m地帯より上にアカマツが集中するので早くから発生をみる.今年は北海道並みの発生であった.岩手県は沿岸が主産地だが、9月の上旬に始まり、高温のため一時発生がストップした.今は、県北部は夜ストーブ無しではいられない日が続き(大野、岩泉)、発生のピークを過ぎた様子である(盛岡中央市場).これから南部が発生の中心となってくる.

 ここ関西は、各県のマツタケが市場に出ている.兵庫養父の但馬マツタケも始まっている.もっとも、シロは幾つのもの異なる遺伝子集団で形成されているので、一つのシロにあっても子実体発生にばらつきが見られることをわすれてはいけない.丹波の園部と和歌山県冨貴でみたところ、まだ出始めである(10月初め).

 ここで図1 マツタケの生活をご覧下さい.マツタケのシロは生殖成長期にあり、子実体原基形成から子実体生長期である(西日本).シロでは、空き家の細根がないため新たな菌根形成はなく、子実体の生長にエネルギーを使い果たした菌根は崩壊していく.シロ表面温度が12℃を下回ると新たな原基形成も見られなくなる.
 

 生物は、吉良竜夫によると5℃を境に代謝活動が活発になったり休んだりする.マツタケもシロ表面温度が5℃を下回るまで、先述のようにアカマツ細根に空き家がなく菌糸ゾーンがつくられる.5℃を下回るとシロは代謝活動を落としてそれも休む.冬である.

 しかし、地球規模での気候変動によって冬の最低気温が高いため、害虫も植物もきのこも年中働きづめで疲労困憊しているのではないかと思われる.活動と休息のリズムを壊しているのである.そのツケは、いつ頃表面化するかと心配される.やがて生態系全体に影響を持つだろうと考えねばなりません.

 話を戻して、春先シロ表面が5℃を上回ると、アカマツの根が菌糸ゾーンをよぎりめでたく感染となる(図1).シロの栄養生長の始まりだ.7℃、15℃と菌根形成が盛んになりシロ径も大きくなる.やがて、盛夏の頃、アカマツの根の伸長が低下するとシロは成熟期を迎え、やがて子実体成長期となる.ちょうど今頃のことである.

 さて、岩倉あたりも昔風でいうと京まつたけの産地である.アカマツがほとんど見られなくなったが、ゼロではない.今や幻に近い京まつたけ復活を願う私達の活動の場、香川山で温度を測定している.図2は香川山のアカマツ林内の地温(林床下10cm)を示している.9月15日から10月8日までである.縦軸は温度、横軸は日時を示す.図中に2本の線がある.上のものは子実体刺激温度19℃ライン、下は新たな原基形成が無くなる境界温度12℃を示している(上下2本の間の数値のみ、標準温度計で補整します、念のため).
 

 簡単に言うと、地温がこの2本の間にあるとマツタケの姿を拝めるということである.もっとも子実体はその95%が水で、養分の供給は降水量によって決まるため、土壌水分含量がこれまたきのこの生長に大切である.京マツタケは、目下成熟期にあり、発生は、もうしばらく、寒くなる必要があることを図2は示している.ところが今まで順調に来ていても、原基形成後、気温が上がり高温障害が生じると凶作に転じるのである.この蒸し暑さが気になるところです.

 余談ですが、京まつたけとは、公家の日記から伺うと東山、北山、西山の産となる.でも、文献では、室町時代、森林を過度に利用したため、里山資源を周山や亀岡から移送していることが明らかである.マツタケも宮中に収めたという記録がある.するとこういった範囲のものを京まつたけといって差し支えないと思われる.ついでだが、私的で勝手に、旨いマツタケの名産地は、アカマツを必要とした産業が発達したところ(例、窯業など)で名水のあるところと考えている.


 10月14日(金)は558回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい. 活動報告は内田 正明さんです.当日夜、ブログを是非ご覧ください.

【お知らせ】

(1)10月14日(金) テレビ朝日 「食彩の王国」が香川山でマツタケ山づくりを取材.10時30分~

(2)10月16日(日)~17日(月) 高松市塩江まつたけ狩りと懇親会(塩江ふる里の会主催) ホテルセカンドステージ泊 定員に達しました.

(3)11月16日(水)マツタケの林地栽培 講演会  14:30-17:00
     主催:韓国 慶尚北道 盈徳郡庁 (社)松保護市民連帯 大邱韓医大山林造景学科
     会場:盈徳郡庁
     演題:1.マツタケの林地栽培の基礎と実際  吉村 文彦
        2.日本のアカマツ林の現況      趙  庸祺  
       
 
【まつたけ山復活させ隊の心得】
悔いの残らないようにするには! 
1.あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生.作業は慎重に!

4.急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように地際から伐りましょう!

5.マダニ対策の徹底を!  脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性脳炎症(フラビウイルス)も日本に存在する(8月13日北海道で死者).

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう. 

8.使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶の放置がときどき起こります.元に格納すること.

【まつたけ山復活させ隊とは!】

座して森と同化せよ

ほんの5分間
座って森に同化し
森の静寂に耳を傾ける.
木々の音、落葉を歩く虫の音、小鳥の会話.

森を理解するには
森と一体化すること、
森に抱かれること、体感すること!

Wilhelm Stölb
デュッセルドルフ 1954年生まれ .ミュンヘン大学で森林科学を研究
フリーランスのライター、林業の専門家、写真家、画家として活動
 
我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人などがいる.作業内容を固定せず、気づいた人が仲間を集い作業をこなしています(原則).すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.
参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用者(あの人たちは何しに来ているのか?といぶかる参加者を指す)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.

 参加を誘う場合には、そこの所を踏まえて欲しい.また、初めての人にきちんと氏名と参加目的をみんなにコアタイム時に話すように教えるべきである.挨拶もできない大人になることを恐れもする. 
これを怠ると一体感が希薄になって、まつたけ山復活させ隊の堕落に繋がる.ひいてはこの活動の存続に関わる恐れがあるとまつたけ山復活させ隊各自の自覚が欲しい.意識改革されることを強く期待する.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


回 開催日  報告担当者      男厨シェフ                  特別企画            体験参加
 
558 10月14日(金) 内田
559 10月22日(土) 榎本
560 10月28日(金) 三輪
561 11月05日(土) 池内                                                                              京都造形芸術大学 環境学受講生 
562 11月11日(金) 宮崎         内田+榎本班
563 11月19日(土) 内田
564 11月25日(金) 榎本                                          JIDF ラボ 12回 通常作業体験
565 12月03日(土) 三輪
566 12月09日(金) 宮崎         松本
567 12月17日(土) 池内

568 2017年1月7日(土)榎本

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
§カンパありがとう!
  メンバーのMTさんからカンパをいただきました.ありがとう!
  
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男

 

 

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1151

2016年10月08日 |  マツタケの林地栽培 


玉城山の地温(14:00頃)。発生にはちと高いが、夜間はも少し冷える?

まつたけ産業で地域おこしを! 京まつたけ復活・里山再生市民運動

 

第557回(10月8日(土))活動報告

   天気予報では「昼頃から雨」とのことでしたが、ここ岩倉では降られずに済みました。
 本日の参加者は、橋本、榎本、前田(勲)、大島、松浦、TAKE、松本、三輪、斉藤、有山、ホリイ、川崎、宮崎、阿閉(仁)、阿閉(眞)、尾林、内田、藤井、中野、河内(+幼児)、桑野、中広、吉川、山田、猫田、吉村の26名のみなさんでした。

 <本日の活動の概要>
① 通常作業の他に玉城山、澤田山で整備環境の点検とマツタケ発生調査。
② 秋の恵み採集。
③ 香川山ベースキャンプで道路補修、落下の恐れのある枯れ枝除去。

①調査活動
<玉城山>
残念ながらボウズ。

<澤田山>
まずアカマツが育たないことには・・・。


<通常作業>
除間伐。

腐植、粗朶片付け。

下草刈り。

②秋の恵み採集
きのこ。

恵みばかりではありません。毒キノコに注意。
中央は猛毒のカエンタケ。
下はよく似たベニナギナタタケ(一応(食)らしいが特に美味くもないとも)。

ヒノキの堆積腐植に発生したベニナギナタタケ。

枯れて朽ちかけたナラの木に発生したカエンタケ。

アケビ。秋の山の定番おやつ。思わず童心に帰ってはしゃぐ。

リス?の食事跡。もみの木の実?

<香川山BC>
朝の団欒。

車の通行と雨水流でえぐれたところに”盛り土(”もりつち”。断じて”もりど”ではない!)”をして補修。

昼食準備と昼食風景。

本日は松浦さん作の高級ちらし寿司と京風お吸い物(これがまた逸品でした)。


まっちゃん大好き、レオンちゃん。

(宮崎 記)

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1150

2016年10月03日 |  マツタケの林地栽培 

8月30日、急峻な北上山地を襲った東京ドーム180個分の雨(想定外と騒ぐ量でもないと思える.険しい地形が災害を呼んだ)が、一気に2本の川に流れ込みその周辺をえぐった.当然、その辺りの物をすべて飲み込み太平洋に運んでいった.岩泉町は30Km四方、山奥にも家が点在するが、主要な施設は川縁に立っている.壊滅に近い.仕事場には泥だけが残った.今はそれは悪臭源と聞いている.未だに電気などインフラは復旧せず孤立地域もあるという.

 アカマツ林は沢沿いを除けば大丈夫で、マツタケ産地だけに発生は豊かである.家を無くした被害者を応援しようと義援金を募ったり、唯一の換金作物「マツタケ」の購入をお願いしていた(9月5日ブログ).多くの方々のご協力を得たことを改めて感謝申し上げます.

 ということで、前回活動日は、偶然にもJIDFラボ「マツタケと岩倉焼」と重なり、岩泉応援のつもりで岩泉まつたけを使わせていただいた.そんな思いに賛同いただいた48名の参加で香川山は賑わいもしたが、参加者の皆さんは岩泉の災害を再認識下さった.参加者の皆さんありがとうございました(前回の三輪報告をご覧下さい).

 岩泉まつたけ(写真 1-2)の姿を紹介しましょう.まつたけ酒(写真 3)をつくる.陶芸班作成の七輪で松茸を焼きました(写真 4).

陶芸班作成の大皿に盛る.近藤髙弘先生に出来映えを褒められる.

漆塗りの器は岩泉二升石在住の作家さんの作品

七輪は、仲間の 橋本敏夫さん作成  


 10月8日(土)は557回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい. 本日は、松浦 輝雄さんがシェフとなり昼飯をつくります.活動報告は宮崎 昭さんです.当日夜、ブログを是非ご覧ください.

【お知らせ】

(1)10月04日(火) 和歌山県冨貴マツタケ試験林 ニホンジカ対策作業実施、  冷山(発生の可能性大)マツタケ調査予定. テレビ朝日 「食彩の王国」取材

(2)10月14日(金) テレビ朝日 「食彩の王国」が香川山でマツタケ山づくりを取材.

(3)10月16日(日)~17日(月) 高松市塩江まつたけ狩りと懇親会(塩江ふる里の会招請) ホテルセカンドステージ泊 定員に達しました.

       
 
【まつたけ山復活させ隊の心得】
悔いの残らないようにするには! 
1.あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、取り扱いを習熟するまで厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.掛かり木の処理で死亡者が続出だそうです.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生.作業は慎重に!

4.急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.切り株を残さないように地際から伐りましょう!

5.マダニ対策の徹底を!  脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性脳炎症(フラビウイルス)も日本に存在する(8月13日北海道で死者).

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう. 

8.使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.ガソリン缶の放置がときどき起こります.元に格納すること.

【まつたけ山復活させ隊とは!】

座して森と同化せよ

ほんの5分間
座って森に同化し
森の静寂に耳を傾ける.
木々の音、落葉を歩く虫の音、小鳥の会話.

森を理解するには
森と一体化すること、
森に抱かれること、体感すること!

Wilhelm Stölb
デュッセルドルフ 1954年生まれ .ミュンヘン大学で森林科学を研究
フリーランスのライター、林業の専門家、写真家、画家として活動
 
我々まつたけ山復活させ隊の仲間には、山づくりをする人、資材等を運ぶ人・軽トラを貸してくれる人、薪をつくる人、病害木を焼却する人、畑や水田を守る人、食事を作る人、道具類を整備する人、拠点を整備する人、道路を補修する人、バイオトイレを守る人、多機能窯を守る人、山を提供する人などがいる.作業内容を固定せず、気づいた人が仲間を集い作業をこなしています(原則).すべての参加者は、運動の目的を実現するために互いに対等で支え合い助け合うことを必要とする.

活動には、目的はあっても参加者の行為を縛る規約らしいものはない.個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるようにと願ってのことである.
参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用者(あの人たちは何しに来ているのか?といぶかる参加者を指す)は、これを認めない.「香川山に来る」それにプラスする何かがなければならない.当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持つことが必須だ.

 参加を誘う場合には、そこの所を踏まえて欲しい.また、初めての人にきちんと氏名と参加目的をみんなにコアタイム時に話すように教えるべきである.挨拶もできない大人になることを恐れもする. 
これを怠ると一体感が希薄になって、まつたけ山復活させ隊の堕落に繋がる.ひいてはこの活動の存続に関わる恐れがあるとまつたけ山復活させ隊各自の自覚が欲しい.意識改革されることを強く期待する.

まつたけ山復活させ隊活動日

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.登録外参加者・見学者などは500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


回 開催日  報告担当者    男厨シェフ        特別企画            体験参加
 
557 10月08日(土) 宮崎     松浦
558 10月14日(金) 内田
559 10月22日(土) 榎本
560 10月28日(金) 三輪
561 11月05日(土) 池内                                京都造形芸術大学 環境学受講生 
562 11月11日(金) 宮崎     内田+榎本班
563 11月19日(土) 内田
564 11月25日(金) 榎本                JIDF ラボ 12回 通常作業体験
565 12月03日(土) 三輪
566 12月09日(金) 宮崎     松本
567 12月17日(土) 池内

568 2017年1月7日(土)榎本

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:
 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
§カンパありがとう!

 メンバーの松本 忠明さんからカンパを頂戴しました. 感謝です.
  
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催
まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川理化学研究所(香川山オーナー)
代表 香川 晴男

 

 

 

 

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