まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1343 第650回記念暑気払い 成功裏に終了! 北海道アカエゾマツタケ発生!

2018年08月31日 |  マツタケの林地栽培 

 今朝の激しい雨で第650回記念暑気払いの開催も危ぶまれしたが、タイミング良く雨もやみ予定通り行われました.ご参加いただいた皆さんのお名前をここに記載することを通常としますが、名簿を岩倉香川山に置き忘れてしまいました.後ほど記載させてください.岐阜県森林文化アカデミー教員の津田 格さん、学生の上松さん、御嵩町の美土里隊の武藤さん、遠くからお越し戴きありがとうございました.

9月9日記載 当日出席者は、川本、中野、小長谷、吉川、堀井、三品、宮崎、内田、Take、大島、阿閉夫妻、蔡、河内と子供3人、橋本、尾林、前田、猫田、吉村、三輪、藤井(基)、周田、川崎、岡阪、まりこ、北村、松田、小林、津田(岐阜)、植松(岐阜)、武藤(岐阜)、有山(差し入れのみ)さんの35名.

 宴会の料理作りの合間に、濱稔の碑詣でも行いました.香川山のマツタケの豊作を祈願しました.

 皆さんが持てる力を十二分に発揮されたからこそ、650回も開催することができたと感激でした.とにかく、スナップ写真をご覧下さい.

他にも差し入れを戴いていますが、お名前の記載もれをお許しください.

北海道のSさんの連絡では、アカエゾマツ林に8月31日に発生を確認したとのことです.これで岩手と北海道で確認ができました.

吉村 文彦

090-6227-4305

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1342  岩泉松茸発生続く! 見てきました.今年は豊作型か? 松茸談義

2018年08月27日 |  マツタケの林地栽培 

8月31日(金)は、第650回記念暑気払いといたします(下記お知らせをご覧下さい).京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.
 山作業の疲れを癒やす昼食づくり.これは、まつたけ山復活させ隊で大変重要なウエイトを占める作業です.祝宴にしようと食当班の提案です.大げさなことは避けて少しリッチな料理に舌鼓を打とうではないかと思います.濱稔の碑に香川山の京マツタケ発生を聴いてみます.岩手県で岩泉マツタケが発生しましたが(写真1、後述)、その賞味は10月6日を予定しています(JIDFラボ共催).岐阜県立森林文化アカデミー教員津田 格さん、他に岐阜県御嵩町から2名の方々も祝宴に参加します.

ある年の暑気払い.仲間の皆さん酒も話しも盛り上がる.

写真 1 岩泉マツタケ 8月22日採取

遊びです.写真1の左から2番目のマツタケの重さです.

写真1の左から4番目は32g

写真1の左から7番目 31gです.ちなみに一番右は、ころで15gでした.

 8月15日1Kg,19日2Kgのマツタケの収穫があったと連絡を受けた.8月発生は時々起こるが、気温の上昇と共に発生が止まり、9月初めに本格的発生が始まり10月初めには終わるというのが、僕がいた1990~2005年の様子であった.しかも「土用」マツタケ(夏マツタケ、梅雨まつたけに近い)でなく秋本番に近いものという.子実体の柄がブヨブヨせずしっかりしている、香りも強い、虫喰いも少ないという.その後の気温等々も、8月発生が続いても良さそうな気温だ.また、前線が南下し秋の気配が続くかも知れない.シーズン終わりの予想なんかできないが、豊作を祈るばかりだ(写真2.岩館勝男氏提供).

写真 2.岩泉マツタケ神社の豊作祈願風景(2018.8.26.岩館勝男さん提供)

 冷夏の年みたいと思った.「よーし見に行こう」と色々用事を済ませて21日に出かけました.写真1は、熊谷正己さん提供で岩泉町安家半城子ものらしい(推測).僕も発生調査に出かけたことがあり、ここは北緯は40°を越え標高は500mほどで、ヤマセにさらされいち早く秋が訪れる地である.雨がなくとも、夜から朝は霧の中に、肌は赤く葉は緑で通直のアカマツがある(写真3).それはそれは美しいアカマツ林で幻想的で東洋の景色そのものであったと記憶する.

写真3. 岩泉町半城子国有林の美しいアカマツ林

 今回は、日程の関係で現地行きは適わなかったが、ホテル龍泉洞愛山の松茸料理を戴いてきた.宿泊者に大変好評という松茸寿司、ご飯、焼き物、吸い物、松茸の粕漬け(僕は味噌漬けが好き)を泉金酒造の松茸酒で賞味した.締めは、岩泉にいた頃から好んでいた、イクラと山芋が載っかった蕎麦である.これも、仕切り直しができ、又一杯という感になる.
 余談だが、ころサイズ(親指ほど)の松茸を、そのまま好みの味噌に一晩漬けおく.翌朝、まつたけご飯と食べるとこれはいける組合せだ(写真4).一度お試し下さい.酒好きには最高、香りはそのまま、歯触りがホンシメジを上回る感触に変化する.この理化学的変化は、なん なんだ.

写真4.まつたけご飯とマツタケの味噌漬け. これはいけます.

 マスメディアに良く聴かれる、「どんな食べ方がすきか?」と.中華料理になるが、干しアワビのスープにホールの松茸が入っている.吉浜アワビとマツタケの産地に住んでいたがまだ見たことがない.一度喰ってみたい.中国で、このような料理をつくれば良いのではないか.松茸の皮をむき、赤トウガラシ、青トウガラシ、ニンニクを入れないとダメという.中国人は、やはり繊細さに欠けるのではないか!

 昔の仲間とのマツタケ談義の中で、驚いたというかこれでいいのかという思いをした.
岩泉町1980年代のマツタケ生産量は2t弱、価格はKg当たり5000円ほどのものであった.僕が、岩泉を去る頃には生産量は3倍、価格は4倍、岩泉マツタケ産業は12倍になったと胸を張ったものだった.
 
 現在のことは、伝聞でしかなく詳細は不明だが、生産量については、研究所の試験林はha当たり100kgを想定して手入れしたが、今50Kg/haになっているそうだ.岩手三陸沿岸はアカマツ林にもマツタケにも、雨の降り方を除けば、向いていると思う.現在手入れの行き届いた良い林でも20Kgのマツタケが採れたら最高の時代だ.量的変化は当然と思うが、驚いたというか怒りに近いものを覚えたのは価格である.
 
 昔、松茸関係者にはニコニコ迎えられるが、生産者以外の人には、「岩泉町に住んでいても、もはや気軽にマツタケがくえなくなった」と叱られたものである.岩泉松茸のブランド化に成功したためである.

 聴いてみると、そんな、生易しいものではなかった.現地で、平均だが、1Kgの松茸は10万円以下では買えないそうだ.なんと90年初めの20倍だ.すると、岩泉マツタケ産業は、生産量5倍、価格20倍、100倍の産業に育ったことになる.これは育ち過ぎではないかと言う思いがある.これでは、今松茸を味わえる人は、鎌倉時代の公家、高級僧侶に匹敵する(この頃から松茸は高級食材である.徒然草118段参照).こんなことでは庶民の松茸離れも進むだろう.その責任は、僕にある. 望むところは、もっと林の手入れが進み沢山マツタケが採れて値段が手頃になることである.
 
【お知らせ】

1)まつたけ山復活させ隊 祝第650回兼暑気払い   参加ご希望の方は、川本さんに「参加希望」と連絡をお願いいたします.
  2005年6月に結成されたまつたけ山復活させ隊(古くはマツタケ十字軍)は、8月31日で第650回の開催になります.
      就きましては、暑気払いを兼ねて祝いたく存じます.すべての関係者の皆様のご出席を乞い願うものであります.
      午前中は、祝宴準備.もしくは山作業並びに濱稔の碑詣でをいたします. 昼食時から「祝いの宴」となります.
【開催日】8月31日(金)例会 
  
【場所】香川山BC
      
   【会費】2000円.酒類は、提供されませんので、必要な方の持ち込みになります.

2)京都園芸倶楽部主催 講演会
【日時】9月27日(木) 午後1時30分~午後3時
【場所】京都府立植物園内 植物園会館2階研修室 70歳以上の方は植物園入園料が無料(氏名・年齢証明証提示)、70歳未満の方は植物園入園    料200円が必要.
【演題と演者】人とアカマツ林とマツタケ -マツタケは林地栽培できる-  吉村 文彦 
       1930年代のマツタケの生産量は7582t/年 、直近の10年間のそれは56t、30年代の実に0.74%に激減である.その原因をマツタ       ケの生理・生態、生息地の問題やアカマツとマツタケの共生関係などから探ると共に、まつたけ山復活させ隊の林地栽培の成功       例を紹介する. 

3)京都御苑きのこ観察会並びに第46回顕微鏡観察会 
【日時】9月30日(日) きのこ観察:午前9時30分~12時  顕微鏡観察会(於旧閑院宮邸):13:30~15:00
【場所】京都御所 堺町休憩所集合(間之町口 地下鉄烏丸丸太町駅下車、東へすぐ)
 主催者は京都御苑きのこ会(世話人 佐野修治氏)  HP(http://gyoenkinokokai.web.fc2.com/)参照下さい
 参加料は無料、事前申込不要.京都御苑は国民公園です.動物・植物・菌類の採集は禁止されています.
 
【まつたけ山復活させ隊に参加するには!!】
 ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係には学ぶものがあるように思える.Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)

 この会は、個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるように自由に主体的に活動できる.参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加)は、これを認めない.「香川山に来る」こと、それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持ち、また、自らの能力をみんなのために提供することを厭わない.そういう同志の集いである.
 
 我々まつたけ山復活させ隊には、山づくりをすること、資材等を運ぶこと、薪をつくること、病害木を焼却すること、畑や水田を守ること、食事を作ること、道具類を整備すること、拠点を整備すること、道路を補修すること、バイオトイレを守ること、多機能窯を守ることなどがある.これらの作業実施に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).


【まつたけ山復活させ隊の心得】
あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

暑さ対策を充分に致しましょう!!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、周りの人払いが必要です.取り扱いを習熟するまでこの作業は厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.
 小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.
 ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.
 用いたコップなどの洗浄・後片付けも忘れないように! 


【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日   報告担当者 男厨シェフ 特別企画 

650 08月31日(金) 吉村        暑気払い
651 09月08日(土) 内田
652 09月14日(金) 宮崎
653 09月22日(土) 三輪
654 09月28日(金) 吉村  川崎

 なお、やむを得ず開催日・担当などの変更が生じることがあります.お許しください!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも2台分はある(下記(a)をご覧下さい).

 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

a)車の方は、岩倉ゴルフクラブを目的地にすると便利です.ゴルフ場入り口の案内看板が見えると(ゴルフ場専用道路の右折はダメです)、左に大きな駐車場(松尾ガレージと小さく表示がある)が見える.その北側に道路(路面に滑り止め化粧)がある.その道路(住宅内道路に見える)を左折で進入、次いで右折、左折そして左にカーヴすると車止めが見えます.車止めの右側に入り口あり.不安な方は駐車場付近から電話下さい.

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

§カンパありがとう!
 仲間の井村素子さんからカンパを頂戴しました.
   
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催

まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学;マツタケ生物学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川山オーナー
 香川 晴男


§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

 

 

 

 

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1341

2018年08月25日 |  マツタケの林地栽培 

 平成30年8月25日(土)第649回目の定例活動日の報告をいたします。

台風20号が四国の室戸岬のすぐ東側を通り過ぎ、徳島を抜けて瀬戸内海に入り再び姫路辺りに上陸して日本海に抜けて行きました。我々の

ベースキャンプも強い南風の影響をまともに受け、小屋の屋根が吹き飛ぶという被害を受けました。今日はその復旧に全力を注ぎました。

 

 

 

 本日の参加者は次の通り。

 前田、吉川、橋本、大嶌、小長谷、川本、内田、村岸、ホリイ、藤井、アトジ(ヒ)、アトジ(マ)、尾林、三輪、

宮崎、中野、TAKE、河内ユキ、レオナ、アオ、セラ、チェ、松本、ハヤシ、タマガワ、カゴハシ、カネコ、猫田

吉村、松田、浦人の方々で計31名。

また、今日は岐阜県可児郡御嵩町から 林さん以下町職員4名が見学者も来訪されました。

 ベースキャンプの中を案内し、畑の中や、三品班が開拓した活動中のベースキャンプ隣接の場所を案内、

その後、吉村代表が来られたので引継ぎをしてその方々にレクチャーをしていただきました。

そうこうしている間にお昼の時間となりました。

 本日の献立はカレーとデザート、それに御嵩町の方からのお土産の菓子など

 

食事の団欒風景

 その一方、秋の味覚「栗」も成長しております。

 午後からはベースキャンプの階段横にある小屋の補修も行いました。

 屋根の補修、小屋扉の補修などで一日を過ごし、今日はベースキャンプから出ることなく一日を過ごすことになりました。

皆早めの帰宅となりました。

 文責 三輪

 

 

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1340  岩泉松茸発生! 台風19号、20号が西日本を襲います.準備をいたしましょう.

2018年08月20日 |  マツタケの林地栽培 

8月25日(土)は、649回の活動日です.活動が1回抜けましたが、皆さんお変わりなくお過ごしでしょうか!
昼食は、松本 忠明さんがメインシェフ、暑さを吹っ飛ばすカレーとなります.カレースパイスは新陳代謝を高めます.へばった体には良きかなです.京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.

 先ほど、岩手の松茸情報を聞きました.15日に岩泉町安家で1Kg、19日に安家で2Kgのマツタケが採取されたとのことです.安家は、緯度も高く標高も高い.岩泉でもいち早く発生が見られる.今頃のこの発生も珍しいことでなく、良くあります.見に行ってきます.

 岐阜県可児郡御嵩町から 林さん以下町職員4名が見学にこられます.ブログ報告は、三輪 新造さんです.当日夜、是非ご覧ください.

台風20号が近畿に強い影響を持つ恐れがあります.Yahooの台風予想図では19号の進路の右を通り、紀伊水道を上がってくるようです.皆さん! 被害がないように、少なくとも最小限にとどめる工夫をいたしましょう!

Yahooの台風予想図です. 

 

【お知らせ】

1)まつたけ山復活させ隊 祝第650回兼暑気払い   参加ご希望の方は、中野さんに「参加希望」と連絡をお願いいたします.
  2005年6月に結成されたまつたけ山復活させ隊(古くはマツタケ十字軍)は、8月31日で第650回の開催になります.
      就きましては、暑気払いを兼ねて祝いたく存じます.すべての関係者の皆様のご出席を乞い願うものであります.
      午前中は、祝宴準備.もしくは山作業並びに濱稔の碑詣でをいたします. 昼食時から「祝いの宴」となります.
【開催日】8月31日(金)例会 
  
【場所】香川山BC
      
   【会費】2000円.酒類は、提供されませんので、必要な方の持ち込みになります.
2)8月31日 岐阜県立森林文化アカデミー教員 津田 格さん(3名)見学(祝宴にも参加)

2016年の暑気払いの準備風景です.

濱稔の碑詣.故榎本輝彦さんが見えます.

3)京都園芸倶楽部主催 講演会
【日時】9月27日(木) 午後1時30分~午後3時
【場所】京都府立植物園内 植物園会館2階研修室 70歳以上の方は植物園入園料が無料(氏名・年齢証明証提示)、70歳未満の方は植物園入園料200円が必要.
【演題と演者】人とアカマツ林とマツタケ -マツタケは林地栽培できる-  吉村 文彦 
       1930年代のマツタケの生産量は7582t/年 、直近の10年間のそれは56t、30年代の実に0.74%に激減である.その原因をマツタケの生理・生態、生息地の問題やアカマツとマツタケの共生関係などから探ると共に、まつたけ山復活させ隊の林地栽培の成功例を紹介する. 

4)京都御苑きのこ観察会並びに第46回顕微鏡観察会 
【日時】9月30日(日) きのこ観察:午前9時30分~12時  顕微鏡観察会(於旧閑院宮邸):13:30~15:00
【場所】京都御所 堺町休憩所集合(間之町口 地下鉄烏丸丸太町駅下車、東へすぐ)
 主催者は京都御苑きのこ会(世話人 佐野修治氏)  HP(http://gyoenkinokokai.web.fc2.com/)参照下さい
 参加料は無料、事前申込不要.京都御苑は国民公園です.動物・植物・菌類の採集は禁止されています.
 
【まつたけ山復活させ隊に参加するには!!】
 ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係には学ぶものがあるように思える.Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)

 この会は、個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるように自由に主体的に活動できる.参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加)は、これを認めない.「香川山に来る」こと、それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持ち、また、自らの能力をみんなのために提供することを厭わない.そういう同志の集いである.
 
 我々まつたけ山復活させ隊には、山づくりをすること、資材等を運ぶこと、薪をつくること、病害木を焼却すること、畑や水田を守ること、食事を作ること、道具類を整備すること、拠点を整備すること、道路を補修すること、バイオトイレを守ること、多機能窯を守ることなどがある.これらの作業実施に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).


【まつたけ山復活させ隊の心得】
あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

暑さ対策を充分に致しましょう!!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、周りの人払いが必要です.取り扱いを習熟するまでこの作業は厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.
 小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.
 ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.
 用いたコップなどの洗浄・後片付けも忘れないように! 


【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日   報告担当者 男厨シェフ 特別企画 

649 08月25日(土) 三輪  松本
650 08月31日(金) 吉村        暑気払い
651 09月08日(土) 内田
652 09月14日(金) 宮崎
653 09月22日(土) 三輪
654 09月28日(金) 吉村  川崎

 なお、やむを得ず担当などの変更が生じることがあります.お許しください!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも2台分はある(下記(a)をご覧下さい).

 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

a)車の方は、岩倉ゴルフクラブを目的地にすると便利です.ゴルフ場入り口の案内看板が見えると(ゴルフ場専用道路の右折はダメです)、左に大きな駐車場(松尾ガレージと小さく表示がある)が見える.その北側に道路(路面に滑り止め化粧)がある.その道路(住宅内道路に見える)を左折で進入、次いで右折、左折そして左にカーヴすると車止めが見えます.車止めの右側に入り口あり.不安な方は駐車場付近から電話下さい.

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

§カンパありがとう!
 
   
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催

まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学;マツタケ生物学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川山オーナー
 香川 晴男


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 澤田 幸雄

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1339  マツタケとアカマツの共生関係-アカマツはマツタケフリーでも生きていけるが、マツタケはアカマツフリーではきのこをつくらない-を考える

2018年08月13日 |  マツタケの林地栽培 

8月18日は、まつたけ山復活させ隊の活動はお休みです.
7月の猛烈な暑さを乗り越えたことは、私達の体がそれだけ無理を強いられたと考えて御休息下さい.真夏もいささか勢いを無くしつつあるように見えます.と安心して良いのかどうか分かりませんが・・・・そう期待します.御身御自愛ください!

昨年発生した京マツタケ

 
ところで秋はどうでしょう? 気象庁7月24日発表(少し古い)では、10月の気温は平年より高い確率が40%、雨は少ない確率が40%.マツタケにとっては、暑い「秋」(降水不足)となるかどうかが問題です.
 
 マツタケとアカマツの相利共生関係の人の理解欠如が、マツタケ栽培の難しさに繋がっている!
 
 昭和30年代終わりには、マツタケ生産量の回復不能な大幅減少傾向が見られるようになった.生産者もそのことを理解をしていた.マツタケの発生環境整備プロジェクトは、濱田先生領導の元に、その頃始まったと言える.研究懇話会の発足である.
 
 マツタケ生産林家に発生環境整備作業を始めていただこうと、林野庁の肝いりで全国13府県の林業試験場を中心として事業が展開された.しかし、当時、林家は里山林から資源を搾取するという関わり方しか持ち合わせていなかったため、マツタケはおのれ生えするもの(天の恵み)で栽培とか手入れの必要性を理解するセンスはなく、その浸透には困難を伴った.
 そのような中、取り組んだ林家は、一気に理想とする林をつくりあげ、マツタケの生活環境を破壊した.そんなわけで、この事業の成功例は少なく、多くの林家の評価は手を入れたら生産量が落ちるというものであった.ために、このプロジェクトは、中途半端に終了している.
 
 もちろん、研究者の林地栽培の理解も不十分であったことも事実である.発生環境整備作業が、林の環境改善にどのように繋がるのか、マツタケの生活に与える影響を充分に考慮していなかったと思える.しかし、現在では、作業の中身が検討されていて、1本でもマツタケが発生するアカマツ林の手入れは、100%の効果を発揮している.
 
 言い訳がましいが、実験室内でマツタケ子実体(きのこ)を得られないことや野外での実験には大きな制約を伴うために、子実体形成の解明が困難である.未だにそうである.人工栽培(寄主樹なしにきのこを得る)の実現に努力する技術者も日夜その成功に向けた研究をしている.
 今のところ成功にはほど遠い.まぐれできのこができることを期待している.子実体を得られる成功例は、唯一林地栽培法のみである.僕は、両者の研究が、連携してことを進める必要性を感じている.

 マツタケ栽培の難しさは、室内で様々な実験の取り組みができないため、寄主樹(例アカマツ)とマツタケの相利共生関係の解明が進まないからだ.共生とは1種の生物では持ち得ない機能を関係する生物種達が共有する生物戦略である.アカマツとマツタケは相当古くから共生関係を維持しているため互いに依存するところがあって、両者共その生物学的属性に何らかの変化が生じている.この変化には関係する生物種の有り様によって色々あり、単独生活に支障があったりもし、なかなかその実態を捉まえにくい.

 ここで、アカマツとマツタケの相利共生(親和性)の有り様を見てみましょう! アカマツは、マツタケフリーでも生きていけるが、マツタケはアカマツが無いときのこをつくらない.掲載した図は簡略化しいるが、その解説はできるだけ省きます.質問があれば、是非下記メールにて連絡下さい.

マツタケとアカマツはこのようにして共同生活をする.

共生関係といえども、安定した関係ではない.濱稔曰く、両者は恋愛に似ている.

では、林地でマツタケを栽培するにはどうすればいいか!
 ①いつまでその林でマツタケを採取したか調べる.去年は採れた.不作で去年はダメだったか2~3年前には採れた.
 ②1の条件にあう山には、マツタケ発生環境整備作業(以下 手入れ)を実施する.
 ③穏やかに、手入れを施す(これは必ず守る).マツタケの生活に適う高等植物の密度調整と林床の有機物除去をする.
 ④不明の時は、マツタケの林地栽培の研究者に相談をする.

林床の有機物は、マツタケにとっては、一番の大敵.土壌の富栄養化を引き起こす.  

 
 
【お知らせ】

1)8月25日(土)岐阜県可児郡御嵩町 職員数名見学

2)まつたけ山復活させ隊 祝第650回兼暑気払い
 【開催日】8月31日(金)例会 
  【場所】香川山BC
      2005年6月に結成されたまつたけ山復活させ隊(旧マツタケ十字軍)は、8月31日で第650回の開催になります.
      就きましては、暑気払いを兼ねて祝いたく存じます.すべての関係者の皆様のご出席を乞い願うものであります.
      午前中は、祝宴準備.もしくは山作業並びに濱稔の碑詣でをいたします.
      昼食時から「祝いの宴」となります.
  【会費】2000円.酒類は、提供されませんので、必要な方の持ち込みになります.

3)8月31日 岐阜県立森林文化アカデミー教員 津田 格さん他1名見学

4)京都園芸倶楽部主催 講演会
【日時】9月27日(木) 午後1時30分~午後3時
【場所】京都府立植物園内 植物園会館2階研修室 70歳以上の方は植物園入園料が無料(氏名・年齢証明証提示)、70歳未満の方は植物園入園料200円が必要.
【演題と演者】人とアカマツ林とマツタケ -マツタケは林地栽培できる-  吉村 文彦 
       1930年代のマツタケの生産量は7582t/年 、直近の10年間のそれは56t、30年代の実に0.74%に激減である.その原因をマツタケの生理・生態、生息地の問題やアカマツとマツタケの共生関係などから探ると共に、まつたけ山復活させ隊の林地栽培の成功例を紹介する. 

5)京都御苑きのこ観察会並びに第46回顕微鏡観察会 
【日時】9月30日(日) 午前9時30分~12時  観察会(於旧閑院宮邸):13:30~15:00
【場所】京都御所 堺町休憩所集合(間之町口 地下鉄烏丸丸太町駅下車すぐ)
 主催者は京都御苑きのこ会(世話人 佐野修治氏)  HP(http://gyoenkinokokai.web.fc2.com/)参照下さい
 参加料は無料、事前申込不要.京都御苑は国民公園です.動物・植物・菌類の採集は禁止されています.

§主 催

まつたけ山復活させ隊

Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学;マツタケ生物学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1338

2018年08月10日 |  マツタケの林地栽培 


岩倉なあなあ日常
7月豪雨は各地に大きな被害をもたらしました。
岩倉川も一部、道路の冠水もあったようですが、今日は子供たちの明るいはしゃぎ声が響き渡っていました。

第648回(8月10日(金))活動報告

3週間ほど続いた猛暑、炎暑もようやく一段落か、いつのまにか35℃前後でも涼しいと感じる体になってしまいました。
本日の参加者は、前田、
TAKE橋本、松本、斎藤、大島、内田、川本、村岸、尾林、ホリイ、宮崎、阿閉(仁)、阿閉(眞)、三品、小長谷、北村、三輪、中野、吉村、まりこの21名のみなさんでした。
なお、筆者は三輪班の林道補修作業に帯同していたため、他各班の写真取材ができませんでした。悪しからずご了承ください。

<玉城山>
三輪班
荒れた林道の補修。まずは土嚢作り。


雨水流でえぐられた部分を土嚢で埋める。

雨水流を逃がす排水路を通す。

<澤田山>
桑野班

地搔き、補整作業。

 

ヤマガラ班
A地区の補整作業。

 

川本班
萌芽刈り取りなど補整作業。

<香川山>
三品班
伐木、粗朶の整頓、地搔きなど。

ベースキャンプでの作業
朝、調理カマドの火おこし、施設の整備、整頓、畑の世話、作業準備などなど。

昼食準備。

本日のメニューはトンカツ。

(宮崎 記)

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1337  この猛暑の中、マツタケはどうしているか! 死んではいないか?

2018年08月06日 |  マツタケの林地栽培 

8月10日(金)は、648回の活動日です.京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称:下記アクセス)にお集まり下さい.ブログ報告は、宮崎昭さんです.当日夜、是非ご覧ください.

【お知らせⅠ】
 香川県高松市塩江町「塩江ふる里会」とまつたけ山復活させ隊の交流は始まって久しい.塩江ふる里会長池田 克彦氏の表の顔は、(株)アーク・ジオ・サポートの社長である.西太平洋にあるカロリン諸島内には248もの島があり、その中のトラック諸島(チューク諸島)には数多くの「日本帝国海軍」戦艦が沈んでいる.当然、太平洋戦争でアメリカと激しく闘った兵士の遺骨も含まれている.彼は、その遺骨の引き上げを、当初は、自費で始めた(平成25年.その後助成取得).H30年度調査が終了し、NHKがそのことを記した.NHKが放映します.ご覧下さい.
【放映日時】8月8日(水)21:00~22:30
【報道機関】NHK BSプレミアム 『美しき海の墓場 トラック島』 ~戦時徴用船の悲劇~
 10月の終わりには、塩江ふる里会から、まつたけ狩りに呼ばれています.

大変な暑さが続き(京都の最高気温38度前後)、熱中症で亡くなる人も出ている.いっそ夏休みにすべきかと考えたりもしますが、マツタケ山づくりをし、仲間と談笑することは里山林にとっても参加者にとっても意味がある.やってくる時間があることは事実であろうが、行くところがない・すべきことがない人達であっても、里山林を眺め続けると、いろんな課題が見えてくる.そうして、里山林の今を真に憂うる人達に育っていく.

 気温が高く雨もない、この暑さであろうと思われるが、1本のアカマツ幼苗が枯れている(写真1.).葉の量や温度の影響の受け方、根の張り方など個体差それに、隣り合った地域でも地温も大きく異なることがある.何らかのことで水の不足があるのだろうか.そうなると、マツタケの菌根は、この高温と雨不足でどうしているのか心配になる.

写真 1.すべての幼苗が枯れたわけでないが、水不足が原因であろう!
 
 前回4日に香川山の気象データロガーを回収した.アカマツ林の林床10cm下にロガーを埋めている.その穴を見ると湿っているではないか(写真 2、時刻:11時45分地表温度36℃).安心だ!アカマツ林全体で一様な土壌水分とは考えられないので安心と言えるのかなと思われる.

写真2.地表温度36℃、穴を掘ると土は湿っている.地温も高いがマツタケ菌糸が死ぬほどではない.
 7月19日に、最高気温が、京都アメダスは38.9℃、岩倉香川山(北緯35°5′、東経135°47′)は35.5℃、その時に最高地温は29℃であった.当ブログ1333号に書いたように、図1 マツタケ菌糸の生死曲線で温度29℃を見ると、1mm伸びるのに16日くらい掛かるが、元気に生きていることになる.アカマツの根は、おそらく伸長しないので、菌根は栄養生長を終え成熟期にあるだろう.

 今年始めた、京マツタケ発生地の西に位置する似た環境を持つアカマツ林に13年遅れで作業がなされたが(写真 3)、今年の発生はどうだろうか? 余談であるが、京都市場に、中国産(おそらく雲南省もの)、時にメキシコものが入荷している(産地は標高2500m位). 

写真 3.頭の赤い測量杭の向こうが今年始めた整備エリアである.よく似ている.

4日の活動の様子を、前回ブログに続いて紹介します.  

  

スダチは、マツタケの発生に合わせて大きく又色づいてくるのだろう.こうしてみると美しいものです.  

昼食づくりの皆さん 薪を束ねる皆さん荷物置き棚の作成

  
【お知らせⅡ】

1)まつたけ山復活させ隊 祝第650回兼暑気払い

 【開催日】8月31日(金)例会
  【場所】香川山BC
      2005年6月に結成されたまつたけ山復活させ隊(旧マツタケ十字軍)は、8月31日で第650回の開催になります.
      就きましては、暑気払いを兼ねて祝いたく存じます.すべての関係者の皆様のご出席を乞い願うものであります.
      午前中は、各班の作業並びに濱稔の碑詣でをいたします.
      昼食時から「祝いの宴」となります.
  【会費】2000円.酒類は、提供されませんので、必要な方の持ち込みになります.

2)8月31日 岐阜県立森林文化アカデミー教員 津田 格さん他1名見学
     
 
【まつたけ山復活させ隊に参加するには!!】
 ヒトとアカマツそしてマツタケの共生関係には学ぶものがあるように思える.Key words:相利共生(Mutualism), 共生体(Symbiont)

 この会は、個の能力を最大限に発揮でき、参加者の数だけ面白いことが創造できるように自由に主体的に活動できる.参加は誰にも開かれているが、施設の安直利用(いいとこ取りする参加)は、これを認めない.「香川山に来る」こと、それは、当然、マツタケ山づくりを共に楽しむことに共感を持ち、また、自らの能力をみんなのために提供することを厭わない.そういう同志の集いである.
 
 我々まつたけ山復活させ隊には、山づくりをすること、資材等を運ぶこと、薪をつくること、病害木を焼却すること、畑や水田を守ること、食事を作ること、道具類を整備すること、拠点を整備すること、道路を補修すること、バイオトイレを守ること、多機能窯を守ることなどがある.これらの作業実施に際して、すべての参加者は自らの体調・体力にあわせて、互いに支え合い助け合うことが必要である(応分の負担).


【まつたけ山復活させ隊の心得】
あせらず!むりせず!ゆっくり!とまつたけ山づくりを楽しみましょう!

暑さ対策を充分に致しましょう!!

1.熱中症に気をつけましょう!こまめに水分と日陰で休息をとりましょう.

2.チェーンソーで立木を伐る作業は、周りの人払いが必要です.取り扱いを習熟するまでこの作業は厳禁です.万が一事故の場合は自己責任とは言え、班の世話人はその責任を問われます.

3.伐木作業の『基本は忘れずに!』.掛られ木の伐採時に事故が発生します.作業は慎重に!

4.切り株を残さないように地際から伐りましょう! 急斜面に残された切り株につまづき小径木の切り株で顔面を怪我する大事故もあります.

5.脱いだ衣服やリュックなどは地面に置かないように習慣づけ、マダニ対策の常識としましょう! 
 イノシシやニホンジカの行動エリアが拡大し、マダニと接触するチャンスが飛躍的に増えている.SFTSウイルスの媒介、リケッチアの媒介、治癒しても後遺症の残るダニ媒介性 脳炎症も日本に存在する.

6.アシナガバチ・マルハナバチに刺されないように(アナフィラキシーショック)、オオスズメバチも活動が活発になっています.

7.食費の払い忘れなども時々あります.ご注意下さい.
 小物が時々なくなります.これも共有財産です.大切に使わねばなりません.
 使用した道具類は点検・掃除後、元に戻す、損壊した時には世話人にその由連絡する.
 ガソリン缶などの放置がときどき起こります.元に格納すること.
 用いたコップなどの洗浄・後片付けも忘れないように! 


【まつたけ山復活させ隊活動】

活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.

§参加費は無料;メンバー参加者には、食材費+消耗品費として現在400円を徴収.初参加者・見学者などは500円(二度目からは400円).ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.

§参加や見学希望の方は、参加日や人数などを主催者にメールもしくは電話下さい.また、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.

まつたけ山復活させ隊 活動日
回 開催日   報告担当者 男厨シェフ  特別企画 

648 08月10日(金) 宮崎
649 08月25日(土) 三輪   松本
650 08月31日(金) 吉村         暑気払い
651 09月08日(土) 内田
652 09月14日(金) 宮崎
653 09月22日(土) 三輪
654 09月28日(金) 吉村   川崎

 なお、やむを得ず担当などの変更が生じることがあります.お許しください!
 

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山(自称)
アクセス:公共の乗り物利用を薦めます.自家用車駐車スペースも2台分はある(下記(a)をご覧下さい).

 京都バスの「岩倉 村松行き」終点(村松)が便利です.バスを降りたら、吉村まで電話下さい.
バスに乗車するには、
ア)阪急京都線 烏丸駅で市営地下鉄烏丸線に乗り換え、国際会館下車(ウ)に続く
イ)京阪本線 出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側)乗車 約30分
ウ)京都地下鉄烏丸線 国際会館下車 3番出口からバスターミナル1番 乗車 約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

a)車の方は、岩倉ゴルフクラブを目的地にすると便利です.ゴルフ場入り口の案内看板が見えると(ゴルフ場専用道路の右折はダメです)、左に大きな駐車場(松尾ガレージと小さく表示がある)が見える.その北側に道路(路面に滑り止め化粧)がある.その道路(住宅内道路に見える)を左折で進入、次いで右折、左折そして左にカーヴすると車止めが見えます.車止めの右側に入り口あり.不安な方は駐車場付近から電話下さい.

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

§カンパありがとう!
 
   
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173


§主 催

まつたけ山復活させ隊
Movement for Regeneration of Matsutake Forests
代表 吉村 文彦(微生物生態学)
090-6227-4305 miyakomatsutake@gmail.com
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27

香川山オーナー
 香川 晴男


§協 賛
澤田山オーナー
 澤田 幸雄

玉城山オーナー
 玉城 一郎

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 1336  

2018年08月04日 |  マツタケの林地栽培 

2018年8月4日。第647回活動報告

桑野班澤田山。暑いけれど、今日も七つ道具を積み込んで出発。

とにかく暑い日の続くことよ。集まるのはそれなりに元気者を自負する強者ではあるが、そこは自重することも知っている面々。山にも仲間にも半々の挨拶をする活動日となった。

参加者は、関・橋本・前田・TAKE・中野・周田・川本・松本・ホリイ・内田・有山・尾林・ヤマダ・クワノ・アトジヒトミ・アトジマユミ・大島・宮崎・三輪・マツダ(洋)・猫田・吉村・川崎の23名

午前中に山に挨拶に出かけたのは、三輪班玉城山、桑野班澤田山、川本班澤田山。他はヤマガラの里が午前中薪き整理。猫田さん中野さん、有山さん、松本さんなどBCでの作業。

桑野班澤田山 上の写真のように活力あふれる姿でBCを出発。峠の若松の林に潜り込むと丁度よい日陰になっていて、ここで斜面の掃除。写真には3人入っているのだけれど、判らないでしょうね。なにしろ"しげみ”峠ですから。

三輪班澤田山。並んで山作業の振り付けをしたつもりで一枚。この後すぐにエスプレッソで精進落とし。こちらは自然体だ。

川本班澤田山。のぞきに行ったら、もう山への挨拶は済ませておられて、汗だくでお戻りのところにようやく間に合った。

林道では柴栗が大きくなってきた。これは熟してはじけてくると生で齧っても甘い。その下ではコミスジ(蝶)が羽を閉じたり開いたりして休んでいるのが目に留まった。当たり前のこととは言え、50年も前の夏の北山で見ていた光景と全く変わらない。マツタケモカクヤアリナむにゃむにゃ。

昼は冷麺。午後は三輪班が山にチェーンソーを残しているのでどうしてもと出かけたが、他はBCで長い夏の日を楽しんだ?のでした。

南洲ノ溽暑酔ウテ酒ノ如シとか。ところでこの3枚の写真でだれが酔うが如くか真の酔人か判るかしら?(それほど暑かったと記録したかっただけのことで他意ありませんので。はい。)

畑。害獣対策が出来たおかげでここまで成長できたミニ冬瓜。この時期もう名前だけでも嬉しいな冬。

ではまた来週活動日10日に元気に再会を!暑さなどに負けるなよ!!!    (内田記)

 

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