まつたけ山復活させ隊運動ニュース

マツタケの発生は里山復活の王道であり里山を再生することはマツタケの復活に繋がる.再生アカマツ林から日本で初めての快挙!

まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 881

2014年01月31日 |  マツタケの林地栽培 

澤田山作業区Ⅴ・・・△334m直下(H310m付近)

 

まつたけ産業で地域おこしを! 京まつたけ復活・里山再生市民運動  

 

 第424回(1月31日(金))活動報告

 今日は快晴、気持ち良い一日だった。(敬称略)橋本、榎本、小原、中広、ホリイ、森、川崎、三品、川本、TAKE、松本、有山、吉川、中野、大久保、青木、小長谷、阿閉、阿閉、吉村、猫田、大島、雅子、まりこの24名が参加された。

<玉城山Ⅰ>・・・玉切りしておいた枯損木(マツ、コナラ)を運ぶ。午後は枯損松の伐採作業をする。

<澤田山Ⅰ>・・・成長してきたアカマツの保護、雑木や下草刈の作業をする。

TAKEchan方丈・・・屋根用のススキを積み込む。

<澤田山Ⅱ>・・・C区ではエスケープヒノキの伐採が進んでいる。尾根を越えるとA区(ヤマガラの里)につながる。

<澤田山Ⅲ>・・・しいたけ榾木の整理作業をする。

<澤田山Ⅳ>・・・地掻き後の腐植層の運び出し作業などを行う。

<澤田山Ⅴ>・・・頂上直下の尾根筋西北面をアカマツ林に復活整地作業。健脚向きの作業場。

<香川山BC>・・・山から運び入れた枯損木の薪割り作業。
 

BC周辺の整地作業、アカマツの生育情況の見回り。

かまどの準備、刈れ松葉焼却の管理作業。

<コアタイム>・・・恵方巻(極太!)とかす汁、キムチ等で発生祈願をする。

<本日のネイチャー>・・・香川山のアカマツにコゲラ、朝コツコツとやっていた。右は拡大。カミキリの幼虫を食ってくれているのだろうか・・・。

ヒラタケ収穫・冷凍保存する→秋には百茸汁。ふきのとう・・・春近し、次回はふき味噌?。

<榎本記>

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 880

2014年01月29日 |  マツタケの林地栽培 

 1月31日(金)は、まつたけ山復活させ隊第424回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉香川山(自称:下記の§活動拠点へのアク セスを御参照下さい)にお集まり下さい.気温が低いため、寒さ対策など暖かい服装が必要です. 当日の活動報告は榎本 輝彦さんです.

 大変寒い日が続きますが、陽光は暖かみを見せています.畑でも春の準備がすすんでいます(写真1、2).ヒトはエネルギー源は食事などで補給せねば肉体と気力が維持できません.今日もありがとう(3).仲間は、山から戻って感謝しつつ戴きます(4).元気を取り戻 して、再び山に入り、3時過ぎには戻ってきます.暖かいものを戴きながらの談笑もいいものです(5). 

1) 2) 3) 4) 5)


 阪本先生から 【雑草を想う一私の偏見と妄想一】 と題するエッセイを戴きました.生物の多様性維持について考えさせられるところがあります.

 植物に『雑草』はないと言うことです.エコロジカルには雑木もありません.大学で、生物の多様性について語りますが、種の保存を大きく脅かす作業は、私たちの山づくりにはありませんが、個体を排除することが多く、我々は個体の密度調整をしてアカマツ林という生態系を維持しているわけです.
 
 個体の排除について、排除というと全面的・恒久的な存在否定をイメージされますが、どんな山づくりでも個体数の調整もしくは排除もいくつかの例外を除けば一時的なものです.多くの植物は、放置すると直ぐに顔を出すことからそれは理解されます.だから常に手入れがいるわけです.例外者の代表はスギやヒノキなど萌芽しない樹種で、それらは伐るとその個体は排除されます.
 
 植物個体数を調整することについて、それを否定すると里山保全は成り立ちません.当然アカマツ林やコナラ林という生態系の保全はできません.林業も成立しません.様々な感染症がありますが、その起炎菌の排除もできません.こうなると日常生活も大きく混乱します.個体や種の多様性保全は、アメリカの巨大アグリ資本の有用生物囲い込みのために生まれたという経緯もあり(Biopiracy)、いつもその矛盾をどう止揚するか悩んでいます.
 
 「雑草」を刈り取るなに全面的に賛成はできませんが、でも、常に頭に置いて置くべきことでしょう.ちょっと長文ですが、全文を載せました.一読下さるとありがたいです.

 『ヒトはこの地球上に誕生以来、きわめて長期に亘り野生の動植物を利用する生活、つまり採集狩猟生活を行なってきた。この間にヒトが生活環境にどれほどの人為的影響を与えてきたかは定かでない。しかし、その活動を通じて徐々に人為撹乱環境を生活空間の周辺に形成してきたにちがいない。そして、ほぼ1万年前の新石器時代の農耕牧畜開始の時点から、自然を積極的に撹乱(破壊)し、さらに文明の発祥とともにその撹乱は大規模になり、自然環境を破壊することで高度な 文明を構築してきた。ヒトの活動はすべて自然破壊に繋がった行為と言っても決して過言ではない。その点で、ヒトは地球上でもっともアグレッシブな雑草性生物(weedy species)であると言える。ヒトは環境を積極的に撹乱し,そこで生活をエンジョイしている生物と言えよう。

私が雑草にとくに惹かれたのは、休閑田に群生する奇妙なカモジグサを見付けたのがその始まりである。その後、栽培植物の起源を探るフィールドワークを始めたが、ますます雑草にのめりこみ、彼らをこよなく愛するようになった。いろいろな栽培植物の直接の祖先になった植物は雑草ではないかというのが私の愚見である。雑草は農耕が始まってから出現したと考える方は多いが、雑草の出現はもっと古く、ヒトの採集生活とともに人為撹乱環境が広がり、そこへ適応したのが雑草だといえる。私は野生型→雑草型→栽培型と考えており 、雑草型植物の果たした役割は大きいのである。

 ヒトが手を加えた環境によく生い茂るのが雑草である。雑草はヒトが環境撹乱した場所がとても好きなのである。彼らはヒトの動きをじっと見つめていて、ヒトが何かすると喜び勇んでパッと生えるのだ。雑草はしたたかな繁殖戦略を持っており、例えば、埋土種子といつて環境がよくなっても一斉に発芽せずに一部は休眠している。だから除草は不可能で諦めるしかない。田や畑に20年以上毎年除草剤が散布されてきたので、雑草はもう生えないと思えるが、1年休耕すると一面に雑草が生えるのだ。庭に草花を植えるために、目の敵にしている雑草を取り除き耕すが、きれいにすればするほど雑草が生えてくる。除草しても駄目である。耕すこと自体が草花にとっても雑草にとっても理想的な環境である。このことを多くの方々は認識されていないのではなかろうか。

 では野生植物と雑草の違いはどこにあるのか。野生植物は比較的安定した環境に生えるものであるが、雑草は上述したようにヒトが環境撹乱した場所に好んで生える植物である。栽培植物を植える田や畑はもっとも強く環境撹乱された場所であり、しかも毎年繰り返し周期的に撹乱する場所である。そこは栽培植物にとっても雑草にとっても快適な場所なのだ。われわれの生活の場の近くにある田圃・畑・畦道・庭・道路・広場・ゴミ捨て場・荒地には雑草が一杯生えている。不思議なことにこれらの植物は“汚らしい雑草め!”とさげずまれ、よく見もしないですぐ刈り取ったり、引っこ抜いたり、除草剤をぶっ掛けて駆除してしまう。皆さんがく‘ワーキレイ”と叫ぶような花もあまり着けないし、ほとんどが緑色で風にそよぐものが多くて無視されている。人手の加わらない海岸・湖岸の岩場・砂浜や、ヨシ・ガマ・マコモの生える湿地にも雑草は生えない。休耕田にはアレチノギク・ヒメジョオン・メヒシバなどが早速生えるが、やがてチガヤが生えるが、そのまま放置するとススキが生えてきて雑草が無くなり、やがて林となるだろう。山道には雑草が生えているが、森や林の中に生えていない。ただ森林を伐採して裸地にするとダンドボロギクのような雑草が一面に生えるが、植林すると何時の間にか消えてゆく。

 雑草はヒトと運命共同体を形成している。ヒトが地球上から居なくなると、雑草も運命を共にして地上から消え去るであろう。この運命共同体の仲間は、雑草のみでなく、すべての栽培植物・家畜、ドブネズミ・スズメ・カラス・ゴキブリ・ノミなど、ヒトの生活空問に生きる生物は死滅するか、ふたたび自然撹乱の場の片隅で細々と生き残るしかないだろう。ヒトによって無意識のうちに選び出され、ヒトに寄り添って生きる健気な雑草をヒトはなぜ嫌悪するのだろうか。ヒトがやっていることは実に勝手気ままである。ヒトが見て美しいものや可愛いもの、例えば、タンチョウヅルに餌を与えて“保護”している。また、美しいブナ林や高山植物の群落を一所懸命“保護” する運動を行なっている。このように、もしヒトが自然保護をしていると思うのであれば、すぐ引っこ抜いてしまう庭や畑の雑草やすぐ殺してしまうゴキブリたちをなぜ“保護”しないのであろうか。それらはヒトに害を及ぼすと言われるかもしれないが、これらの生き物はヒトの撹乱した環境でその生活をエンジョイしているに過ぎないのである。ヒトの好き嫌いで生物を区別し、それを自然保護と言うのはどこかおかしいのではないか。地球上のあらゆる生物はかけがえのない存在であり、ヒトが価値判断すべきものではない。タンチョウヅルもゴキブリもこの地球上に生を享けている、同じ輝きを持つ愛すべき生物なのである。

 地球における生命の果てしない流れの中で、ヒトという生物種が生存するのは“刹那”に過ぎない。ヒトが絶滅しても、そこにはさらに果てしない無意識の世界が存在し続けるであろう。自然環境に生活する、例えば、高山植物も気候・地殻の大変動が起こらない限り、きびしい環境の中で美しく孤独に生き続けるであろう。

 最後にここで、私のもっとも敬愛する小説作者、山本周五郎の『おさん』の主人公、おさんが述べる心惹かれるセリフを紹介したい。

 「この花が可哀そうでしようがないの、ほかのたいていな花は大事にされるのに、この花は誰の眼もひかない、地面に咲いていれば、人は平気で踏んづけていってしまう、それが可哀そうだから、つい摘んで来て活けてやりたくなるのよ」天邪鬼の私はおさんのこの言葉に涙するのである(阪本寧男 2013.雑草を想う-私の偏見と妄想- NPO法人・地球環境大学編会報特別号)』。 
 
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§カンパありがとう!

§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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まつたけ山復活させ隊活動 
 
予定日  2014年1月~年6月
回  開催日  報告担当者  男厨シェフ
424 1月31日 金 榎本
425 2月08日 土 池内   松本
426 2月14日 金 内田
427 2月22日 土 宮崎
428 2月28日 金 三輪
429 3月08日 土 池内   小原
430 3月14日 金 榎本
431 3月22日 土 宮崎
432 3月28日 金 内田
433 4月05日 土 池内   松浦
434 4月11日 金 榎本
435 4月19日 土 三輪
436 4月25日 金 宮崎
437 5月03日 土 池内   内田
438 5月09日 金 内田
439 5月17日 土 榎本
440 5月23日 金 三輪
441 5月31日 土 宮崎
442 6月06日 金 内田
443 6月14日 土 池内   川崎
444 6月20日 金 榎本
445 6月28日 土 三輪

  
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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から,終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費( 実費)+消耗品費として400円を徴収.見学者は要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いしま す.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 879

2014年01月25日 |  マツタケの林地栽培 

 1月にしては今日は気温が高い。身体を動かすと汗ばむかもしれません。

本日の香川山活動(第423回)

 本日の参加は下記のとおりで30名が参加しました。

 上林、村岸、森、榎本、松浦、武田、TAKE、中広、前田、三木、吉川、三品、川本、藤井、有山、

阿閉仁、阿閉眞、多田、ホリイ、三輪、中野、小原、橋本、松本、大久保、猫田、山田、吉村、小長谷、宮崎

香川山ベースキャンプの畑の様子

 茶畑の様子

 

 出発前の準備作業

 榎本班は先週に伐っておいた枯れ松の搬出作業を行いました。

枯れた松とはいえ45cm位に細かく伐ってはあるものの、やはり重いですね。

谷側に置いてあった枯れ松を尾根筋まで運び上げ、それをまた斜面をころがしながら平なところまで運び、

坂の上から斜面を転がして林道まで下す作業、二人だけの作業だったので、今日は疲れました。

 

 玉城山班は午前中の作業を早めに切り上げ他の班の活動状況を見に出かけることに

しました。

阿閉、山田班は斜面で地掻きをしながら松の苗を植える作業を行なっていました。

 鹿の害があって幹にカバーをかけていますが、大変

 ヤマガラ班の活動状況 

 急斜面での作業 

 伐採が進んでいて大分明るくなりました。

 伐採した樹木は軽トラックでベースキャンプへ搬出します。

中広班の活動

 しいたけ栽培をしています。菌を打ち込んだ木を上下にひっくり返したのでこんな風に生えています。

別に重力に逆らって下向きに生えているわけではありません。

右はひらたけ

 三品班の活動状況

 地掻きを行なっています。

 

 明るくなってきて感じのよい山になってきています。

 午前中の作業を終えた仲間がベースキャンプに戻ってきました。

楽しい食事時間の始まりです。

本日の献立は

食事をしながら歓談のタイム

 午後からも各班は山での作業を続行しました。

 午後3時過ぎに香川山ベースキャンプに戻ってくると、切り餅を焼いてチーズを挟んだ海苔巻餅の御馳走がありました。

御馳走さん!!

 文責 三輪

 

 

 

 

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 878

2014年01月22日 |  マツタケの林地栽培 

 1月25日(土)は、まつたけ山復活させ隊第423回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉香川山(自称:下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい.気温が低いため、寒さ対策など暖かい服装が必要です. 当日の活動報告は三輪 新造さんです.

 京都市の東山北部に位置する比叡山の頂き当たりには雪がある(写真1.1月17日).マツタケ山づくり、薪づくり(2)、山から戻る仲間の昼食づくり(3,4)に精を出す.

1 2 3 4

 仲間がつくる畑には、実にいろんな作物が植わっている.みんなの昼食の材料に提供されるのがうれしい.取れ立てが戴けるし、無農薬堆肥で栽培されているからだ.その中に花や果実を楽しめるものもある.水仙がつぼみを膨らませている(5).キンカンも実をたわわに付けている(6).

5 6

動物・植物・きのこ雑感
 今年の夢を挙げるなら、僕たちの活動場所にマツタケが生えることである.そのためには一番に、発生期の秋に天候がマツタケの成長に相応しいことが肝要だ.だから天候が順調であることを願う.マツタケの発生はそれに続くことと思わねばならないので二番だ.欲深いとままにならぬだろうから三番はない.

【一富士 二鷹 三なすび】
 お正月の元旦の夜見る夢を初夢といい、このとき一富士二鷹三なすびの夢を見ると、この順序でその年の幸運に恵まれるといわれている.さて、この順序はどうしてきまったのか.それは富士山は日本でいちばん高い山、鷹は高い所を飛んで獲物を取るため、どちらも縁起がよいが、ナスビは高くもないのにどうして初夢に縁起がよいのか.ナスビはナスともいい、事を成就するということ、つまり成すまたは為すに通ずるからだというのが一般の通説のようであるが、私の母は私の子供のとき、よくナスはトウナスすなわちカボチャと同じように夏野菜であって冬には珍しく、語呂合わせもあって冬至トウナスといわれるくらいだから、従って値段も高いものだからとして、一富士二鷹と同じように高いものの三幅対の意味だと話していたが、この話を私は面白いものだと思った.
 
 また、昔からの諺のひとつに「親の意見と茄子の花は、千に一つの無駄がない」というのもある.
ここにいう無駄というのは無駄花のことで徒花ともいい、つまり実のならぬ花のことであるが、われわれ男性を侮蔑した甚だ怪しからぬ言葉である.しかし今はそれをいう段階ではない.ナスの花には雄花雌花の区別がなく、全部の花に実がなるという意味である.
 
 ところが、われわれ植物学の大先覚者である故牧野富太郎先生の説はそうではなく、ナスの花は時折短い穂をなして幾つかの花を開くことがあるが、こういう場合はいちばん下段にある花だけが実を結んで、それ以外の花は実を結ばず、いわゆる無駄花、つまり雄花であることを勇敢に喝破しておられる.さすがは植物の神様だけのことはあり、われわれ男性のためによくぞ力強い気焔を吐いていただいたことと感謝している(本田正次.植物学のおもしろさ.朝日選書.1989).

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§カンパありがとう!

§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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まつたけ山復活させ隊活動 
 
予定日  2014年1月~年6月
回  開催日  報告担当者  男厨シェフ
423 1月25日 土 三輪
424 1月31日 金 榎本
425 2月08日 土 池内   松本
426 2月14日 金 内田
427 2月22日 土 宮崎
428 2月28日 金 三輪
429 3月08日 土 池内   小原
430 3月14日 金 榎本
431 3月22日 土 宮崎
432 3月28日 金 内田
433 4月05日 土 池内   松浦
434 4月11日 金 榎本
435 4月19日 土 三輪
436 4月25日 金 宮崎
437 5月03日 土 池内   内田
438 5月09日 金 内田
439 5月17日 土 榎本
440 5月23日 金 三輪
441 5月31日 土 宮崎
442 6月06日 金 内田
443 6月14日 土 池内   川崎
444 6月20日 金 榎本
445 6月28日 土 三輪

  
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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から,終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費( 実費)+消耗品費として400円を徴収.見学者は要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

 

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 877

2014年01月17日 |  マツタケの林地栽培 



整備を始めて8年、玉城山
(まつたけ(の形)が隠れています。見つけてみよう。)

まつたけ産業で地域おこしを! 京まつたけ復活・里山再生市民運動  

 

 第422回(1月17日(金))活動報告

 今日は寒波の襲来で、早朝の岩倉はうっすら雪化粧していました。陽が昇り皆が集まる10時頃には雪は無くなっていましたが寒い一日でした。
 本日の参加者は、大久保、寺尾、榎本、前田、ホリイ、大島、中広、宮崎、川本、村岸、三品、松浦、川崎、TAKE、三輪、有山、内田、小原、藤井、中野、山田、猫田、吉村、小長谷、阿閉仁、阿閉眞、まりこの27名のみなさんでした。

<玉城山Ⅰ>
枯損松の玉切り処理を行いました。

<玉城山Ⅱ>
澤田山での地掻きを継続。
 

<澤田山Ⅰ>
昨年溜まった落ち葉などの地掻きを行いました。
 

<ヤマガラの里>
ヒノキの伐採。残るは上部のみ。

<澤田山Ⅲ
上部の新整備地で除間伐。

山中で集めてきた松苗を移植予定。

<澤田山Ⅳ>
昨年、移植した耐性苗が抜かれてしまったため再度、阿閉班で育苗されたアカマツ苗をもらい移植しました。
 ⇒ 

<繁見峠のミツバチ>
春から秋に一生懸命集めた蜜で越冬中。春には分蜂を予定しています。
春になると峠付近は、ミツバツツジ、アオダモ、スイカズラ、ヤマザクラなどの花が次々と咲きます。

<香川山BC>
本日の昼食メニューは豪華4品。大根飯に大根炊き、いわしの塩焼き、味噌汁。

寒い日は暖かいものがうれしいですね。


蒔き割り、焚き火で体を温める。

(宮崎 記)


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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 876

2014年01月15日 |  マツタケの林地栽培 

1月17日(金)は、まつたけ山復活させ隊第422回活動日です.気温が低いため、寒さ対策など暖かい服装が必要です.午前10時に京都市左京区岩倉香川山( 自称:下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい.  当日の活動報告は、宮崎 昭さんです.

 前回の活動日に、玉城山のナラ枯れ木にたくさんのヒラタケの発生を見つけた(写真1).このまま腐らせることはもったいないと写真を撮り採取してきのこ汁で食お うとなった.地面から高さ4-5mはあるというので猫田車が出動し(写真2)コナラの幹を切り倒した.早速、きのこ通の榎本さんが、センチュウこぶを探す. ヒラタケは、毒素を出してセンチュウを捕まえ、不足気味の窒素源を補うという生活をすることで有名だ. 

写真1) 2)   左クリックで拡大.

 また、センチュウはヒダ上に白いこぶをつくり、その中にセンチュウの運び屋であるきのこバエの幼虫もいる.そのことについては、岐阜県立森林文化アカ デミーの津田 格さんが論文をだしているので、簡単に紹介します.

 ヒラタケという菌が線虫を捕食して食べてしまう能力のことで、1987年に報告されていたのです.捕食といってもヒラタケの子実体に口があるわけではあり ません.ヒラタケの菌糸に線虫を捕まえて食べてしまう能力があるのです.菌糸が線虫などを捕まえて食べる例は他にもあり、くくり罠式のトラップを作った りする種も存在します.
 ヒラタケが線虫を捕まえる方法は、毒素を含む液滴を分泌する細胞が栄養菌糸上に生じて、その毒滴のそばを通りかかった線虫がそれに触れると、体がしび れて動けなくなるというやり方です.そしてその動けなくなった線虫に周りからヒラタケの菌糸が襲いかかるのです.そういった能力をもった菌の子実体にこ ぶができ、そこに線虫がすんでいる(写真3).

写真3)

 一連の調査で明らかになった線虫の生活史は次のようになります(図1).こぶ内で菌食性メス線虫が産卵し、その卵からふ化した線虫はこぶの内部で成長し て感染ステ一ジのメス線虫とオス線虫になり、子実体の崩壊にともないこぶを脱出します.ほぼ同時期に、子実体に食入していたナミトモナガキノコバエの幼 虫も子実体を離れ土壌中に移動し、蛹化します.その蛹化の前後に受精した感染ステ一ジのメス線虫がナミトモナガキノコバエの体内に侵入し、その血体腔内 で成熟しはじめます.
 ナミトモナガキノコバエが羽化して成虫となる頃には、血体腔内の線虫も成熟した寄生ステ一ジのメス線虫となっており、多くの卵を産卵します.それらの 卵からふ化した幼虫はやがてナミトモナガキノコバエの卵巣に侵入し、そこから産卵管に移行します.そしてナミトモナガキノコバエがヒラタケの子実体を訪 れた際に、その産卵行動を介して線虫の幼虫が子実体に生みつけられます.それらの幼虫がヒラタケのひだにこぶを形成しはじめ、巨大な菌食性のメス線虫へ と成長するのです(津田 格 きのこと昆虫を利用する線虫たち(微生物生態学への招待 京大出版会 2012)).

図1)

 ヒラタケのついている幹は車で(写真4)香川山に運び、幹はきのこ発生スペースに保管している.次の大発生を期待しよう.ヒラタケは、センチュウこぶの ないものを選んで味噌汁にした.冷えた体を温めてくれた.旨い.

写真4)

 前回の活動日に、正月の飾り付けを最近とみに見なくなったと話題になった.拙宅は門松と小さなしめ縄を取り付けたが、この新興住宅地では珍しい.改めて松とは何だと調べてみました.まずはインターネットでマツを調べると日本樹木百話(http://www.mokuhen.net/mk83.htm)がヒット.

松とは               
常緑高木.
 高さ40m、直径2mにもなる.本州、四国、九州に生育する.広く分布している樹種はクロマツ(雄松)アカマツ(雌松)があり、黒松は海岸地帯に、赤松は内陸部に育ちやすい.共に陽樹で剪定に耐え、大木も移植可能、特に黒松は庭園、公園、並木、砂防地にも植えられ乾燥する土壌海岸砂地を好む.
 赤松、黒松共に構造材として梁に良く使われ、水中における保存性が高いので杭、仮設用矢板等に多く使われる.また、樹脂分が多いのでフローリング、敷 居床板に賞用される.
 葉は緑色二本が対になっていて松葉、落ちても二人連れと夫婦愛の標本みたいに言われ松竹梅と共に寒に耐えることから、歳寒の三友として祝事に使われる . 岩手県、群馬県、島根県、岡山県、山口県、福井県愛媛県、沖縄県はそれぞれ松を県木としている. 花言葉は「長寿」

 2012年に生誕150年を迎えた植物学者の牧野富太郎の「植物記」に「年首用の植物」という話がある.日本では、身近に登場したのは西暦500年頃と考えられ る.いってみれば「新興植物」なのに形態、色、生態的特徴などで人は惹かれたらしい.

年首用の植物
 お正月は年の甫めで何もかも芽出度くなければならない.人々が氣を新たにしてこれからまた踏み出さうといふところで軍でいへば出陣といふ場合である. ゆゑに萬事縁起を祝つてその門出を賑やかにせねばならぬ.そこでお正月のお飾りの植物は芽出度づくめのものが取り揃へてあるわけだ.
 先づ家の入口に門松を立てる.一方は右に一方は左に對をなして二本である.そしてその深い緑色は何となく新鮮な色を漂はしてゐる.また一方は雄松(植 物學界では黒松といふ)一方は雌松(同じく赤松といふ)を用ふるのが實いへば正しい譯だ.松は昔から千歳を契るともまた年の齢を保つともいはれ、幾歳も 幾歳もその翠の色を保つてをりその上、松は百木の長ともいはれて誠にこの上もない芽出度い貴い樹である.
 松は四季を通じていつも緑の色を湛へた常磐木で、それが雪中にあつてもなほ青々として凋まず、いわゆる松柏後凋の姿を保つてゐる.その繁き葉の一つ一 つは簪の脚(かんざしのあし)のように必ず二本の葉が並んで、これを幾千萬の夫婦の偕老の表象だとも見立て得べく、それは「こぼれ松葉をアレ見やしやんせ 枯れて落ちても二人づれ」と唄はれた通りである.また松の枝が幹に輪生してゐる有様は車座に坐りて睦み合ふ一家團欒の相とも觀るべく、また雄松は幹の膚 黒みて強健なれば男の勇敢豪壮を表はし、また葉も剛ければ不撓不屈の精神を表してをり、また雌松はその幹の色赤ければ女の赤心貞淑を表はし、かつ葉は柔 らかなれば温順な心情を表してゐるともいへる.
 このように松はどこから見ても誠に嘉祝すべき樹であれば、これを年首の門松に用ふることは眞に意義深いものがあつて、世人は能くもこんな良木を選んだものだと感嘆せざるを得ないのである(牧野富太郎著 植物記(桜井書店版の生誕150年記念復刻版 2012 バベル社)).

 更に松を眺めましょう.三好 學が「植物生態美観」を1902年に表している.その中にマツのことを書いている.少し長いので抜粋の紹介です.まずは三好學の経歴から. 
 1862年1月4日(文久元年12月5日)-1939年(昭和14年)5月11日).明治・大正・昭和時代の植物学者、理学博士である.日本の植物学の基礎を築いた人物 の一人である.    
 美濃国岩村藩士の子として岩村藩江戸藩邸に生まれる.東京帝国大学理学部生物学科を卒業し大学院在学中にドイツに留学し、帰国後の1895年(明治28年) に帝国大学教授に就任.理学博士になる.植物学の研究を続け、東京帝国大学教授時代の論文は100編以上、その著書も100冊以上といわれている.
 日本に「記念物(デンクマール、denkmal )」の概念を広めた人物である.1920年(大正9年)には帝国学士院会員となり、1923年(大正12年)には東京帝国 大学名誉教授となる.終生植物研究を続け、桜、菖蒲の研究、及び天然記念物保存事業に力を注いだ.地理学者の辻村太郎が、1937年に著した『景観地理学講 話』の中で「景観」という言葉を生み出した人物としてとりあげている(wikipedia).

【松】
 日本の松と外国の松とは種類が一様でない.日本の松の中では赤松と黒松がふつうで、五葉松と偃松(ハイマツ)とは深山にある.沖縄に行けば琉球松があり、朝鮮には朝鮮五葉松があり、台湾には支那松がある.中国北部には白松または白骨松といって、膚の白い松があるが、中国南部一帯に見る松は支那松で、葉が長くて柔らかい.ヒマラヤには有名なヒマラヤ松があって、針のはなはだ長いのが特徴である、そのほかフィリピン松、アメリカ松、ドイツ松など、一つ 一つ特色を現している.
 
 日本の赤松や黒松を見慣れている眼で外国の松を見ると、異様に感じられて美感が起こらない.日本の風土にはむろん日本の松が適していて、それが固有の風景を形づくっている.赤松は山野にふつうで、黒松は海辺に多い.庭園などに植えるのには、赤松の膚の赤いのと、葉の細くて色の淡緑なのが趣があるが、潮風の吹く海辺の景には針の太く、黒っぽく、勇ましい黒松が適して見える.また、深山の五葉松、高根の偃松なども、それぞれ山中の景色に釣り合っている.そのほか、琉球松も特色があって、枝が高く広がり、傘形になり、外形は多少、イタリー松に似ている.朝鮮の五葉松は海松ともいい、大木になって大きな楕円形の実がなる.
 
 松の美観は時と場所とで一様ではない.まず春先、翠(みどり)のだんだんに伸びて、若葉の出てきたとき、花が咲いて花粉の飛ぶとき、枯葉の落ちて積もったときなど、それぞれ趣がある.また小松の多く生えた山、老松の孤立した峠、そのほか海岸の松、川辺の松、並木の松、社頭の松など皆風景をなしている.房総あたりの松山は海岸の風光に配合して面白く見え、京都付近の松山も絵のように美しい.播州路にいくと、須磨舞子の松原をはじめ、尾上の松、高砂の松、曽根の松などいたるところ黒松の美観がある.そのほか、松島、天の橋立、田子の浦、三保の松原など、海辺の松の絶景は少なくない.松並木では東海道駅路の景が昔からよく人に知られている.松と気象との関係も絶えず観察されてきたもので、日の出の松、月の松、雪の松、雨の松、風の松などそれぞれ吟詠の材料になっている(三好 學著 植物生態美観、1902(復刻版 2011 富山房)).

 私たちはマツタケの生活するアカマツ林づくりに取り組んでいるが、そのこと以外にアカマツ林は美しいという気持ちを日本人は持っている.そのことも重要視したいと考えている.それを僕は、勝手にアカマツ風致林づくりと考えている.
 アカマツ林は、日本国土約38万平方キロメートルの4分の1を占める里地里山のそれまた230万haを占める.今年もティームメンバーの献身的ともいえる努力でアカマツ風致林面積が増えます.全体から見れば、微々たるものと言われましょう.もちろん承知ですが、これは、日本の里山再生事業の課題の一つです.でも.山の神がほほえんでくれること信じます.今年も無事故でいきましょう!
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§カンパありがとう!

§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
         みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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まつたけ山復活させ隊活動   

予定日  2014年1月~年6月
回  開催日  報告担当者  男厨シェフ

422 1月17日 金 宮崎
423 1月25日 土 三輪
424 1月31日 金 榎本
425 2月08日 土 池内   松本
426 2月14日 金 内田
427 2月22日 土 宮崎
428 2月28日 金 三輪
429 3月08日 土 池内   小原
430 3月14日 金 榎本
431 3月22日 土 宮崎
432 3月28日 金 内田
433 4月05日 土 池内   松浦
434 4月11日 金 榎本
435 4月19日 土 三輪
436 4月25日 金 宮崎
437 5月03日 土 池内   内田
438 5月09日 金 内田
439 5月17日 土 榎本
440 5月23日 金 三輪
441 5月31日 土 宮崎
442 6月06日 金 内田
443 6月14日 土 池内   川崎
444 6月20日 金 榎本
445 6月28日 土 三輪

  
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から,終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費(実費)+消耗品費として400円を徴収.見学者は要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 875

2014年01月11日 |  マツタケの林地栽培 


阿閉さんが復活しました。阿閉さんが作業している山は若松がいっぱいです。

本日も、松を植えました。

まつたけ産業で地域おこしを! 京まつたけ復活・里山再生市民運動  

 

 第421回(1月11日(土))活動報告

  新年おめでとうございます。新年初の山作業を行いました。

晴天の作業日和。とはいえ、じっとしてると少し寒い日でした。

山には残雪が残っているところもあり、足を滑らせる危険も。枯草、倒木が危ないです。

 本日の参加者は、三輪、小原、榎本、橋本、ホリイ、松浦、前田、森、女坂、TAKE、川崎、大久保、三木、吉川、中野、阿閉仁、阿閉眞、中広、三品、川本、池内、内田、宮崎、江指、大島、有山、山田、吉村、猫田、小山田、周田、上林の32名のみなさんでした。

作業は下記の仕事をしています。

さて、本日は、昼からヒラタケの集団を収集、たくさんの人が新鮮な

汁でからだを温めました。

    

    

    

吉村さんの味見で、みなさん並んで舌つづみ。

今度は百タケ雑炊をしたいとの希望有。

以前、きのこづくしという食事を瀋陽で食べたことがあります。

キノコのしゃぶしゃぶで、薬膳料理らしいです。複数のきのこを

薄切りにして鍋で温めて食べていくのですがそれが美味しいのです。

最後に中国の方はしませんでしたが、そのだしがもったいなくて

卵と、ご飯を店にお願いし、雑炊にしました。

その美味しいこと。残念ながら、その後瀋陽に行ったときには

その店はなくなっていました。今もその味が忘れられません。(*^-^*)

 

 さて、どのようにしてヒラタケを手に入れたかというと、

山で見つけたのは、上記方です。ありがとうございます。

 

大量に収穫しました。

枯木に生えていたヒラタケを、

確保。

こんな感じでできていました。

 

> 朝の風景

 

>ミツバチの家を見学。寒さで倒れてないでしょうか。

たくさんの蜂が亡くなっていましたが、元気に飛び回る蜂にほっとしました。

ミツバチの生育場所を探しています。

かわったきのこ。

<澤田山Ⅳ>

朝の作業に入る。

 

上で黙々と整備。

これは?

<ヤマガラの里>

急登で作業をしています。

 

足を滑らせる。気を付けないと、(?_?;

 

(-_-;)すみません。ほかの方の作業は、取材回れませんでした。

 (写真、失敗有。(>_<))

 

本日の、川崎さん主催の食事は、

奮闘の結果、美味しかったです。

   

赤飯もあります。

    

   

 

もちもどうぞ。

お酒もあり、

 

楽しみました。(^.^)

 

木の虫の被害を防ぐため手入れをしていました。

虫の造った穴を丁寧につぶしていきます。

このような作業が春からの木の生長に作用するそうです。

実の付け方がかわります。

 

<薪の積み込み>

今年は、いいことあるかも。

来週もよろしく。(^o^)/~~~~~

(池内 記)

 

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 874

2014年01月08日 |  マツタケの林地栽培 

明けましておめでとうございます.本年も倍旧のご支援をよろしくお願いいたします.

                     岩倉香川山のお飾り

 1月11日(土)は、まつたけ山復活させ隊第421回活動日です.本日は、川崎 泰弘さんが男厨派料理人代表を務めます.乞うご期待です.
 

 気温が低いため、寒さ対策など暖かい服装が必要です. 午前10時に京都市左京区岩倉香川山(自称:香川山下記の§活動拠点へのアクセスを御参照下さい)にお集まり下さい.  当日の活動報告は、池内正憲さんです. 

 今年は、私たちの山づくりは、獣害対策に取り組むことが出来るようになりました.世話人は、侑己さんです.昨年のブログを見ると、マツタケのホストであるアカマツの被害は甚大です.アカマツにとっては、マツノザイセンチュウ病と鹿による食害の克服が目下の課題です.

 この1年も、無事故でマツタケ山づくりを楽しみましょう! 
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§カンパありがとう! 

昨年の山神祭におきましては、現物のご提供やカンパを頂戴いたしました.感謝申し上げます.お陰様で楽しい締めくくりができました.
     
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
       みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
   
カンパの振込先
 氏名:  まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
 銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

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まつたけ山復活させ隊活動 
 
予定日  2014年1月~年6月
回  開催日  報告担当者  男厨シェフ

421 1月11日 土 池内   川崎
422 1月17日 金 宮崎
423 1月25日 土 三輪
424 1月31日 金 榎本
425 2月08日 土 池内   松本
426 2月14日 金 内田
427 2月22日 土 宮崎
428 2月28日 金 三輪
429 3月08日 土 池内   小原
430 3月14日 金 榎本
431 3月22日 土 宮崎
432 3月28日 金 内田
433 4月05日 土 池内   松浦
434 4月11日 金 榎本
435 4月19日 土 三輪
436 4月25日 金 宮崎
437 5月03日 土 池内   内田
438 5月09日 金 内田
439 5月17日 土 榎本
440 5月23日 金 三輪
441 5月31日 土 宮崎
442 6月06日 金 内田
443 6月14日 土 池内   川崎
444 6月20日 金 榎本
445 6月28日 土 三輪

  
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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 
 活動開始は午前10時頃から,終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)

§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費(実費)+消耗品費として400円を徴収.見学者は要500円(施設利用代などを含む).

§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について 
§1 我々のまつたけ山再生運動とは? 
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには 
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています! 
§5 今年の予定と目標?


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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 matsutake10@gmail.com

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典

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まつたけ山復活させ隊 NEWSLETTER 873 新年のご挨拶

2014年01月01日 | まつたけ山復活させ隊とは

まつたけ山復活させ隊のメンバー並びにご支援戴いている皆さん!

明けましておめでとうございます.新年のご挨拶を謹んで申し上げます.

初めに
 全国に800万haある里山林を再生しなければならないと考えていますが、ボランティアの活動に一定の助成をすればそれでよいと考える手法は、里山問題を正しくとらえていないと思っています.何とかして里山から新しい価値を生み出す(見直す)業をつくらねばなりません.それは政府の仕事です.

まつたけ山復活させ隊 2013年の活動を振り返って
 まつたけ山復活させ隊の昨年の活動は、京都岩倉の通常活動(49回)と番外活動として仲間の有志と高松市塩江町に出かけました.合わせて50回の活動を展開しています.参加者数は1558人、平均すれば1回当たり31.8人になります.見学者もカナダ、韓国他の3国と国内各地から98名に上る.第1回からの参加者数は16995人になっている.ここまで大きく育ったことは、なんといっても参加下すったすべての仲間と全国の支援者のお陰です.心からありがとう!と感謝申し上げます.

 悲しいこともあった.2005年の開催以来、メンバーの家族の死に出会うことはあったが、2013年6月27日朝、杉山廣行君が急逝された.若すぎる死で惜しまれて仕方がない(63歳).メンバーでは初めてのことだった.今も、私たちの活動を見守ってくれているだろう.

 雨の日も雪の日も作業などに集まった参加者の「そろそろ、出たって良いのでは?」という切なる思いも届かず、私たちの作業地にマツタケは頭を出さずです.可能性のある作業地は4つあります.各班独自の試みが進んでいますが、その作業に特に非はなく、そろそろ山の神もほほえんで下さいと、昨年から「山神祭」を執り行っている.

山神祭風景1 2 3 左クリックで大きく!

 いわゆるこのあたりのマツタケは、江戸時代には北山まつたけとか京まつたけと呼ばれて超ブランド品である.1960年代まではたいそうな量が取れていたんだが.しかし私たちの林では、放置による環境の激変で、マツタケのシロはすでに絶滅したのではなかろうか? 2007年春から手入れをしたエリアにその秋、まつたけが1本発生した.もちろん休眠していたシロが復活したのだ.しかし残念ながら、このエリアに休眠したシロが他にはなかったようで、続いてあちこちにマツタケが出るということはなかった.それほど放置のダメージが地下に及んでいたのだろう.
 
 マツタケの共生相手であるアカマツのザイセンチュウ被害も激甚で、アカマツは、前述の4カ所を除いて、全滅もしくはそれに近い.若い松林の復活から始めている次第だ.上記4カ所の成り立ちは、大きく二つに分けられる.詳しくは省いて、造成地と元からアカマツ林であるところである.造成地は、岩が露出するほど地掻きがされている.

 この造成地(香川山)は、機械的に表土を削っていて、マツタケのシロがあったとは、また、残っていたとは考えられない(2005年).するとシロ形成には、近くの京まつたけの胞子の飛来を待たねばならない.このことは間違いないことだろう.2006年にはまつたけ発生環境整備を、素人であるが、完了している.北山まつたけでも京まつたけでもいいのだけど、シロ形成に有意な胞子量の飛来がないと考えられる.

 2005年にこの地で活動を始めて以来、京まつたけ由来の胞子に、私たちの手入れしたアカマツの若い根は出会っていないのだろう.
 山の神よ! 相応しいキューピットを与えてたもれ!


それでも私たちの挑戦は続く!

 私たちの里山再生活動は、マツタケ山づくりである

 1960年代半ばに始まる高度経済成長による近代化で、私たちの日本は、石油資源中心の世界に姿を変えた.農業はそのスタイルを変え、林業は炭の生産が激減し、丸太の完全自由化も相まって衰退した.

 里山林も価値がないと考え利用されなくなる.初期には、「山の緑が豊かになり、樹を伐らないことは良いことだ」と考えられた.しかし、1990年頃になると「里山は緑豊かになったが貧弱な生物相である」ことが明らかになり、木を切ることを長い間白眼視したツケが重いことを知る.
 
 環境省のレッドデータブックの絶滅危惧種の50%に当たる生物の生息地が里地里山であることから、国際環境NGOコンサベーション インターナショナルも、「地球規模での生物多様性が高いにもかかわらず、破壊の危機に瀕している地域(ホットスポット)」に日本列島を指定している.考えてみれば里地里山の環境激変は「奥山」と比べて大きく、そこに適応していた生物の生活が脅かされたことは容易に理解できる.生物の多様性を守る上で、その再生が焦眉の課題である.

 森林をその成立過程で分けると、原生的な森林、里山と人工林の三つに区別できる.原生的森林は森林を維持する能力を生来的に内包している生態系である.そういう意味では放置も妥当な選択である.人工林は材の生産を目的とする林で、人が保育活動を施さねばならない生態系である.里山は、原生林への人の激しい働きかけの結果、生み出された生態系で人の干渉度合いは原生的森林と人工林の間にある.その保全には何らかの人の働きかけが必要である.
 
 里山林とは集落近辺に位置する身近な半自然である.これら里山林は人による干渉抜きには維持されにくいという特徴を持っているが、それぞれ生理生態的特徴を異にする、またその利用のされ方もさまざまであるため、放置による結果もさまざまだ.しかし、いずれも放置されたために、林内は湿潤化し、地表に堆積した腐植は土壌を富栄養化した.特にナラ林やアカマツ林にそのことは顕著であり、中でもアカマツは樹勢が弱り激しい樹病にさいなまされている.
 
 1930年代(’30~’39)には、全国で、7582tのマツタケが生産されているが、2000年代(’00~’12)では76tと100分の1に大激減している. その理由は、先ず第一にマツタケの生息地であるアカマツ林面積の減少である.これは、戦後の復興と高度経済成長期の開発によるアカマツ林を含む里山の転用の結果である. 第二に、林を利用しなくなったことによるアカマツ林の質の変化である.土壌の富栄養化は菌根性きのこの生活を奪った.京都府では、マツタケも絶滅の恐れがあるきのこの一つである.マツノザイセンチュウ病によるアカマツの枯損はその生態系の遷移を早めている.第三には、マツタケ子実体発生期に低温刺激を受けたシロが、子実体原基を形成した直後に気温の上昇にさらされ、いわゆる高温による発生障害を受けることが常態化しつつある.
 
 発生環境整備事業対象を、マツタケが1本でも出ているアカマツ林にしぼることによって、一定の成果が出ることが明らかになった.この手入れは休眠状態のシロの活性化を促しマツタケの発生量が増えることを狙うものである.しかし、これだけでは、まつたけの生産量が大きく望める若いアカマツ林の整備とはならず、いわゆる下り山の環境整備となる.従って、マツタケ復活後は、マツタケ発生老齢アカマツ林を若いアカマツ林に誘導していくことが大切である.
 
 森林の再生活動において、原生的森林や人工林のケースでは望ましい林相は理解されやすいが、いわゆる里山再生においては、共通する望ましい林相イメージが無い.人は、歴史的に見ても、集落近辺の林を利用してきたが、特定の林相づくりを試みたことはないからだ.これが里山再生運動に一定の混乱と停滞を生じせしめている.参加者に「どんな林づくりが良いの?」という戸惑いを持たせる.
 
 その点、私たちの里山再生は簡明だ.アカマツ林に適したところはマツタケの生活するアカマツ林に、また、他のロケイションはそれぞれの生態系にかなった広葉樹林に再生する.これだけである.菌根性キノコとホストの相利共生関係を利用し、環境の変化に強い里山林を造り出すことである.活動9年目で、アカマツ風致林ともいえる美しいアカマツ林に仕上がってきている.

参考文献
1)2005 ここまで来た! まつたけ栽培 (株)トロント刊
2) 2006 里山再生とマツタケ増産をめざし、 動き出したまつたけ十字軍運動 特産情報 1月号 pp.4-7
3)2010 まつたけ山復活させ隊の仲間たち (株)高文研刊


                                                                    2014年1月1日 

                                                                    吉村 文彦
                                                                    京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
                                                                    090-6227-4305                                                                                      matsutake10@gmail.com  



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