まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ山復活させ隊・ まつたけ十字軍運動NEWSLETTER 558

2010年11月26日 |  マツタケの林地栽培 


朝の一時。そろそろ焚き火が恋しい季節。


京まつたけ復活・里山再生市民運動


第266回(11月27日(金))活動報告




 温暖化とはいえ、山の朝は寒い。なんとなくみんな火の周りに集まってきます。
本日の参加者は、橋本、前田、小原、大久保、三品、川本、多田、斉藤、堀井、徳田、森、岡阪、中広、宮崎、榎本、阿閉(仁)、阿閉(眞)、内田、中野、三輪、まりこ、吉本の22名のみなさんでした。

<香川山>

朝、いざ山へ。ストレッチをする三品さん。

本日の昼食メニュー。鮭、シイタケ、なます、漬物、日の菜、粕汁。

<玉城山>
Ⅰ.伐採した枯損松の処理。

Ⅱ.地掻き

まつたけ山作りでもっとも苛酷な作業、地掻きにとりかかっています。厚く堆積した腐植に根が入り込んで絡み合い剥がすのが重労働。

<澤田山>
Ⅰ.エスケープ桧などの除伐と片付け。

Ⅱ.クヌギなどの植樹域の整備。

Ⅲ._1 粗朶などの片付け、排水路確保。シイタケ収穫。
   

  _2 尾根筋皆伐ほぼ終了。このまましばらく実生松が発生するか様子見。
   

<重要なお知らせ ―クマ目撃!―>
本日、午後2時ごろ、佛大グラウンド横の林道入り口付近で、澤田山Ⅲ_1のみなさんが親子連れのクマを目撃されました。入山するときは、音を出すなどしてくれぐれも注意を怠らないようにしましょう。
親子連れや手負いクマは特に危険といいます。

PS(11/30)
早々に下のような警告看板が設置されていました。

(宮崎 記)

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まつたけ山復活させ隊・ まつたけ十字軍運動NEWSLETTER 557

2010年11月24日 |  マツタケの林地栽培 
我々の活動場所である香川山の新装なった第2ゲート


京まつたけ復活・里山再生市民運動

次回(266回)の活動日は11月26日(金)です.午前10時、岩倉香川山にお集まり下さい.初参加の方は8月10日付ブログを必ずお読み下さい.

 今、マツタケの発生は、兵庫県で少し見られるようである.今年の発生も終りであるが、全国的にみると、昨年と比べて 豊作のようだ.
 地球規模の気候変動も相俟って、標高の高いアカマツ林が多い長野県が、目下、日本の大生産地である.そこのマツタケ山を調査する(お知らせ参照).そこにはマツタケ山づくりの神様、長野県伊那市のF氏がおられる.F氏が指導されているマツタケ山を見ることが出来る.楽しみだ.
 残念のことに、F氏は、目下体調を崩されていて入院中、大いにまつたけ談義を楽しみにしていたのだが・・・・.一刻も早い回復を祈念する.

 まつたけ山づくりをされている方は、マツタケ山とはどのような山であるべきか、その林相などを一度見ておく必要がある.近くの方は、是非、見学されることをお勧めします.

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

★お知らせ
1)農林中金80周年森林再生基金フォローアップ事業
  場所:上伊那森林組合本所 長野県伊那市東春近1604-1(0265-82-3410) 
   11月29日(月) 14:00~ 松茸山見学
   11月30日(火) 9:00~  講演会 「マツタケの林地栽培について」
                      講師:吉 村 文 彦    

2)12月4日(土) 18:30~ 「語り継ぐ―20世紀から未来へ」
 第1回  講師は槌田 劭 
●会場:市民環境研究所事務所(参加料500円)
●お申し込み(先着20名)締切:11月30日
 TEL & FAX:075-711-4832  Mail:pie@zpost.plala.or.jp

3)12月18日(土) 第269回 例会 忘年会開催

4)まつたけ山復活させ隊の仲間たち(高文研刊) マツタケは京都府の絶滅危惧種である.生物多様性上その保全も必要である.お陰様で好評である.1680円で書店でお買い求め下さい!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

●カンパありがとう!
☆カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
カンパの振込先
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆


活動拠点へのアクセスなど(参加ご希望の方は事前に電話下さい、090-6227-4305.また8月10日付ブログを読んでおく必要があります.)
活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 活動開始は、午前10時頃から終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側(40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.食材費(実費)+消耗品費として現在 400円を徴収.
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

§開催予定日 2010年11月―2011年2月
第266回      26日(金) 宮崎
第267回    12月04日(土) 池内  高松・塩江ふる里会長見学
第268回      10日(金) 三輪
第269回      18日(土) 宮崎  感謝際(マツタケの碑詣)・忘年会
第270回 2011年01月08日(土) 榎本  新年会    
第271回     14日(金) 三輪
第272回      22日(土) 宮崎      
第273回      28日(金) 榎本
第274回 02月04日(金) 三輪
第275回      12日(土) 池内
第276回      18日(金) 榎本      
第277回      26日(土) 宮崎
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
以下の項目は 8月10日付ブログ案内号に移動
○まつたけ十字軍運動とは何をする?
○まつたけ十字軍運動活動への参加方法は
○私達のマツタケ山造り(作業方法)の特徴
作業内容と作業区の紹介
○今年の予定と目標?
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態科学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典
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まつたけ山復活させ隊 まつたけ十字軍運動NEWSLETTER 556

2010年11月20日 |  マツタケの林地栽培 
BCのヤマザクラも色づく。


京まつたけ復活・里山再生市民運動


第265回活動(11月20日(土))報告



 東北、信州など、今期のマツタケ発生は豊作だった。その豊作地の南会津から星ご夫妻が10時間かけて視察に訪問された。枯損松の伐採作業や地掻き作業を体験していただいた。会津では一日で数十本採れたとのこと、我らも頑張りましょう


 本日は、(敬称略)松本、橋本、榎本、小原、堀井、村岸、中野、上林、江指、吉本、雅子、宮崎、森、多田、杉山、中広、大久保、徳田、阿閉、阿閉、前田、藤井、三輪、小長谷、山田、有山、猫田、星、星、吉村、石原、太田、田中、松川の34名の参加を得て汗を流した。

<BCでの作業>・・・枯損木の焼却、オイル缶つぶしなど。コナラ寄生のカミキリの幼虫を観察、陶芸窯温度計のメンテなど。

・・・始業前の打ち合わせ、昼食準備作業、

・・・お昼、自己紹介。

・・・歓談、フェンスの取替え作業や菜園整備など。


<玉城山Ⅰ・Ⅱ>・・・枯損松の伐採処理、地掻き作業など。


<澤田山Ⅰ・Ⅲ>・・・地掻き作業、森林内の整理作業など。


<作業を終えて>

<榎本記>


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まつたけ山復活させ隊 まつたけ十字軍運動NEWSLETTER 555

2010年11月17日 |  マツタケの林地栽培 
スズメバチに攻撃を受けたニホンミツバチの死骸


京まつたけ復活・里山再生市民運動


 次回(265回)の活動日は11月20日(土)です.午前10時、岩倉香川山にお集まり下さい.初参加の方は8月10日付ブログを必ずお読み下さい.
本日は、遠く南会津から 星夫妻が山づくり体験にお越しになる.

 滋賀県彦根市石寺の住民と滋賀県立大学鵜飼 修先生たちが、荒神山の松茸山整備を続けておられる.まつたけ山復活させ隊も以前から応援に出かけている.11月21日(日)、午前9時から 琵琶湖畔にある荒神山でマツタケ山づくりをします.石寺公民館で昼食後、学生たちの活動報告会に参加します(下記お知らせ参照).

 私たち、まつたけ山復活させ隊の活動場所は、ご存じの京都市北部に位置する左京区岩倉で、地元林家の玉城氏と澤田氏から無償で“借りている”.集合したり昼食を取ったりする活動の拠点として、まつたけ十字軍運動が香川氏から「香川山」をこれまた無償で“借りている”.ただどころか、香川さんの好意で電気や水道が引かれ、その使用量を大家さんが出してくれている.

 香川山の1番の利用者と大きな顔をしていたが、いや、居住者がいることを思い出させてくれるちょっとした事件があった.
先ずは、榎本報告をご覧下さい.
 先週(11月6日)、石段下のニホンミツバチがスズメバチの猛攻を受けていたので“粘着ネズミ捕り”をつるしておいたが、12日には大量のスズメバチがひっかかって死んでいた。
 しかし、ニホンミツバチも無残で、食いちぎられた死骸が山のように積もっていた(冒頭の写真)。
 ニホンミツバチ、スズメバチとも飛んでいるものは一匹も見当たらず、ニホンミツバチは全滅したようです。残念である。
 
 香川山という小さな生態系であっても、そこを利用する生物は、里山という生態系を作り出している僕たち、その作物を利用するサル、シカ、カラスなど鳥達、生息地として利用しているニホンミツバチ、その捕食者のスズメバチ・・・・など多様である.他に外来種のアライグマがいるが、利用していない者はマツタケである.
 サルや、シカなど招かれざる生物が少なくないのである.これは生物の多様性に富む現象では決してない.というと一部の野生動物保護運動家は「けしからん!」というだろうが、それは生物の多様性をはき違えた思いである.
 その生態系を利用する生物たちには、さまざまなニッチ(生態的地位)があって、その関係性を作りあげた時間、歴史があるのであり、岩倉の山に広葉樹をホストするマツタケを植えても生物の多様性保全に貢献するものではない.

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★お知らせ
1)11月20日(土) 福島県南会津から星 賢夫妻が山づくり体験に参加される.

2)11月21日(日) 午前9時から 滋賀県彦根市荒神山で午前中マツタケ発生調査と山づくり.公民館で昼食後、報告会.弁当がでます.参加希望の方は猫田さんまで連絡下さい.

3)12月4日(土) [環境塾 特別編] が市民環境研究所で開催される
「語り継ぐ―20世紀から未来へ」 第1回
■環境問題すなわち「地球温暖化」と捉えられがちな現在、生活のなかで「いのち」にかかわる問題の解決のため闘って来た人々を招き、たどってきた歴史や思いを、特に若い世代に向けて語り継ぎ、記録として残していく、環境塾の新シリーズです。
<その1>
槌田 劭 さん
槌田さんは1935年生まれ。工業化社会に疑問を感じて京都大学工学部助教授の職を捨て、1973年、「使い捨て時代を考える会」を設立。現在相談役。
著書に『共生の時代』『共生・共貧・21世紀を考える』(樹心社)、
『地球をこわさない生き方の本』(岩波ジュニア新書)など多数。
●日時:12月4日(土) 18:30~
●会場:市民環境研究所事務所(参加料500円)
●お申し込み(先着20名)締切:11月30日
 FAX・メールとも住所・氏名・電話番号を明記のうえ、「特別編第1回環境塾参加希望」 と書いてお申し込みください。
 TEL & FAX:075-711-4832
 Mail:pie@zpost.plala.or.jp

4)まつたけ山復活させ隊の仲間たち(高文研刊) マツタケは京都府の絶滅危惧種である.生物多様性上その保全も必要である.お陰様で好評である.1680円で書店でお買い求め下さい!
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●カンパありがとう!
☆カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
カンパの振込先
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173
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§活動拠点へのアクセスなど(参加ご希望の方は事前に電話下さい、090-6227-4305.また8月10日付ブログを読んでおく必要があります.)
活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 活動開始は、午前10時頃から終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側(40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.食材費(実費)+消耗品費として現在 400円を徴収.
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§開催予定日 2010年11月―2011年2月
第265回      20日(土) 宮崎  福島県南会津から体験
第266回      26日(金) 榎本
第267回    12月04日(土) 池内  
第268回      10日(金) 三輪
第269回      18日(土) 宮崎  感謝際(マツタケの碑詣)・忘年会
第270回 2011年01月08日(土) 榎本  新年会    
第271回     14日(金) 三輪
第272回      22日(土) 宮崎      
第273回      28日(金) 榎本
第274回    02月04日(金) 三輪
第275回      12日(土) 池内
第276回      18日(金) 榎本      
第277回      26日(土) 宮崎
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以下の項目は 8月10日付ブログ案内号に移動
○まつたけ十字軍運動とは何をする?
○まつたけ十字軍運動活動への参加方法は
○私達のマツタケ山造り(作業方法)の特徴
作業内容と作業区の紹介
○今年の予定と目標?
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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態科学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典
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まつたけ山復活させ隊 まつたけ十字軍運動NEWSLETTER 554

2010年11月12日 |  マツタケの林地栽培 
 今朝目が覚めると外は小雨が降っていました。ちょっといやな感じがしましたが、朝の天気予報を見ると、午後からは晴れるとの予報でほっとしました。午前9時過ぎに家から車に乗り、岩倉に向かいました。
 岩倉に入ると道路沿いの木々は紅葉していました。

 キャンプ場に着き、いつものように本日の出席ノートに名前を書き、当日参加費400円を支払いました。今日は洛北高校のR3回卒の波多野さんが初めて参加されるというので京都バスの終点 車庫へ迎えに行きました。ちょうどバスから降りて来られてこちらの方へ向かい始められたところで出会うことが出来ました。
 今日はもう一組石川県能登島松茸山再生研究会のメンバーが視察に来られるというので、応対役の榎本君が迎えに行くことになっておりました。まもなく携帯に電話が入り、車でバスの終点まで迎えに行きました。


 岩倉の香川山ベースキャンプに七尾市能登島から来られた桂様や七尾市産業部 農林水産課 農林環境整備グループの内田主任他10名の方々それぞれの自己紹介、我々の自己紹介をキャンプ内で行いました。午前中の視察ということで、まずベースキャンプ香川山の状況を案内しました。


 簡単な香川山の説明を行ったのち、我々の活動拠点である澤田山に車に分乗して出かけました。
 澤田山の作業地で活動状況を説明しました。
 


 七尾市能登島から視察に来られた一行は観光バスで次の昼食の場所に移動される
ので榎本、三輪は見送りに行きました。
 
 一行を見送った後、香川山ベースキャンプに戻り、昼食まで少し時間があったので、
 山から持ち帰った枝などの焼却を手伝いました。
 そうこうするうちに午前中山で活動していた仲間も戻ってきました。
 本日の参加者は次の通り
  榎本、橋本、前田、三輪、森、波多野、大久保、堀井、松浦、三品、阿閉仁、阿閉眞、徳田、宮崎、吉川、川本、斉藤、中野、山田、猫田、小原、玉城、中広、まり子の24名の方々。
 本日の献立
 おはぎと豚汁、お漬物

 楽しいお食事風景



 午後からの活動
 我々は玉城山の林道が大分荒れているので道路補修に出かけ、途中で土のうにじゃりをつめ、道路に空いた穴を埋める作業を行ないました。

 また枯れた松の伐採作業も行い、軽トラックで香川山ベースキャンプまで運び込む作業を行ないました。

 午後の作業を終わって、ベースキャンプに戻り、コーヒーで暫しの休息を取り家路に着きました。
   文責  三輪
 
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まつたけ山復活させ隊 まつたけ十字軍運動NEWSLETTER 553

2010年11月10日 |  マツタケの林地栽培 
滋賀県荒神山でマツタケやまづくりに励む

京まつたけ復活・里山再生市民運動


次回(264回)の活動日は11月12日(金)です.午前10時、岩倉香川山にお集まり下さい.初参加の方は8月10日付ブログを必ずお読み下さい.

今年のマツタケもそろそろ終わりになった来ましたが、京都や兵庫や和歌山や岡山などで、今も採れています.私たちの活動場所はいかがなものでしょうか?

今回は、石川県七尾市の能登島松茸山再生研究会のメンバー20名が勉強に来られる.午前中に山を見てお帰りになる予定です.
マツタケの生活する里山再生アクションを全国に進める必要もあり、また、私たちは出来るかぎり地元の方々との交流も兼ねて現地で活動を共にするようにしている.
滋賀県彦根市石寺の住民と滋賀県立大学鵜飼 修先生たちが、荒神山の松茸山整備を続けておられる.まつたけ山復活させ隊も以前から応援に出かけている.11月21日(日)、午前9時から 荒神山で山づくりをします.是非ご参加下さい(下記お知らせ参照).

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★お知らせ
1)11月12日(金 264回活動日)午前中 能登島松茸山再生研究会視察
石川県七尾市から20名ほどの皆さんが「まつたけ山視察」に来られる。

2)11月20日(土) 福島県南会津から星 賢夫妻が山づくり体験に参加される.

3)11月21日(日) 午前9時から 滋賀県彦根市荒神山で午前中マツタケ発生調査と山づくり.昼食後、報告会.弁当がでます.参加希望の方は猫田さんまで連絡下さい.

4)まつたけ山復活させ隊の仲間たち(高文研刊) マツタケは京都府の絶滅危惧種である.生物多様性上その保全も必要である.お陰様で好評である.1680円で書店でお買い求め下さい!
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
◎カンパありがとう!
 K.M.様 
☆カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
カンパの振込先
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173

☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

§活動拠点へのアクセスなど(参加ご希望の方は事前に電話下さい、090-6227-4305.また8月10日付ブログを読んでおく必要があります.)
活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 活動開始は、午前10時頃から終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側(40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.食材費(実費)+消耗品費として現在 400円を徴収.
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§開催予定日 2010年11月―2011年2月
第264回    11月12日(金) 三輪  石川県七尾市から見学
第265回      20日(土) 宮崎  福島県南会津から体験
第266回      26日(金) 榎本
第267回    12月04日(土) 池内  
第268回      10日(金) 三輪
第269回      18日(土) 宮崎  感謝際(マツタケの碑詣)・忘年会
第270回 2011年01月08日(土) 榎本  新年会    
第271回     14日(金) 三輪
第272回      22日(土) 宮崎      
第273回      28日(金) 榎本
第274回 02月04日(金) 三輪
第275回      12日(土) 池内
第276回      18日(金) 榎本      
第277回      26日(土) 宮崎
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以下の項目は 8月10日付ブログ案内号に移動
○まつたけ十字軍運動とは何をする?
○まつたけ十字軍運動活動への参加方法は
○私達のマツタケ山造り(作業方法)の特徴
作業内容と作業区の紹介
○今年の予定と目標?
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態科学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典
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まつたけ山復活させ隊 まつたけ十字軍運動NEWSLETTER 552

2010年11月05日 |  マツタケの林地栽培 

発生調査3週目、1本確認(撮影:三品、寺尾両氏)



京まつたけ復活・里山再生市民運動


第263回(11月 5日(金))活動報告


 朝9時半現在、BCの気温は10℃。すがすがしい秋晴れ。本日は、31名のメンバーが参加された。(敬称略)寺尾、橋本、榎本、森、小原、前田、宮崎、周田、雅子、林屋、多田、三品、堀井、小吹、川本、大久保、徳田、阿閉、阿閉、三輪、内田、川崎、大島、小長谷、猫田、山田、有山、まりこ、中野、斉藤、石原の方々。

<BCでの基本作業>・・・枯損松の焼却作業、菜園の手入れや昼食準備など。


<松枯れ>・・・相変わらず松枯れが進んでいる。今日はBC東側の枯損松、玉城山の枯損松を伐採した。澤田山Ⅰ区(4日撮影)も進行している。孵化したマツノマダラカミキリが飛び立つ前に伐採・焼却をしなければならない。


<本日の各区の作業>
・香川山・・・枯損松の伐採処理と周辺のススキなどの草刈り作業。
・玉城山Ⅰ・Ⅱ班・・・午前中発生調査、午後枯損松の伐採処理と調査のつづき。
・澤田山Ⅰ・・・伐採しておいた枯損松の撤去と補正作業。
・澤田山Ⅱ(ヤマガラの里)・・・ドングリ(コナラ)まき(鹿の食害やナラ枯れ対策)。
・澤田山Ⅲ(1)・・・整地作業の続き。
・澤田山Ⅲ(2)・・・伐採ヒノキの片付け作業。

<昼食>・・・菜園で採れたムカゴの御飯、クリームシチュー、お浸しや大根の抜き菜など。今日も美味、全部平らげた。終了後のおやつははボールドーナツとコーヒーだった。


<発生調査>・・・今回も活動領域内で、丈10cmほどのもの(トップの写真)を1本確認した。地点などを記録した後、活動終了時に吸い物にして味わさせてもらった。やっぱり香りがいい~。


<田圃・林間わさび>・・・稲刈り後、メンバーがホーレン草・小松菜などの種をまき芽が出ていた。静岡から取り寄せた100株の畑わさびも順調に新芽を出している(4日撮影)


<BCのミツバチ>・・・朝、スズメバチの攻撃を受けていた。夕方にはミツバチも見かけなかった。ひょっとすれば全滅かも・・・。

<おしらせ>
・12日(金)午前:能登島松茸山再生研究会の皆さん(20名)が視察に訪問される。
<榎本記>
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まつたけ山復活させ隊 まつたけ十字軍運動NEWSLETTER 551

2010年11月01日 |  マツタケの林地栽培 
和歌山県富貴のイワタ山でマツタケ発生調査をするメンバーたち


京まつたけ復活・里山再生市民運動

次回(263回)の活動日は11月5日(金)です.午前10時、岩倉香川山にお集まり下さい.初参加の方は8月10日付ブログを必ずお読み下さい.

今年のマツタケ
 ラニーニャ現象が発生し、11月は穏やかでも冬期は厳しい予報となっている.今年の夏は、インド洋東部の南東貿易風が強まってインドネシア近海の温かい海水がインド洋西部に移動する.するとインド洋東部には冷水が湧き上がり低温となる.インド洋で海水温の西高東低現象が起こる(ダイポールモード;東大・山形俊男).
インドネシア周辺は大気が冷えて下降気流が生じ高気圧帯となり干ばつになる.インド洋西部は上昇気流が強まって周辺は大雨と洪水をもたらす.インド洋東部の強い下降気流によって北側に押し出された大気はフィリピン近海で上昇し中国などで大雨と洪水を起こす.より高緯度の小笠原近海で下降流が強まり日本などでは猛暑となる.アジアでは、このようにして多雨による洪水、猛暑と言った異常気象が起きたようだ.
 
 となると、マツタケの発生が気になる.今夏の猛暑で作物の生育が悪く、マツタケも不作と報道されていたようだ.実は僕は見ていなかった.気温が36℃を越えても、地表下10cmでは30℃を越えてはいない(岩倉アカマツ林).マツタケの菌糸は36℃以上に3時間ほどさらされると死滅する.濱田先生の実験結果である.
アカマツの根が成長を止めるため、マツタケも感染する相手がないことになり、新しい菌根も作られず、マツタケのシロは生殖生長に切り替わる準備をしている.猛暑の最中、本来の秋らしい順調な気温の低下と雨が見られれば豊作間違いなしと思っていた.

 アジアの松茸の主な産地は、四川省と雲南省、黒竜江省と吉林省、朝鮮半島そして日本である.大陸の産地では、日本ほど詳しいデータが得にくいが、雨に恵まれて大陸東西共に豊作ときいている.
日本はと言うと、北海道は低温と雨で、7月中旬からアカエゾマツ林やトドマツ林でマツタケが採れている.台風4号の大雨で、8月の上旬に一つの大きな発生のピークがあり、それは中旬に掛けて減少したが、8月の終わりから9月にかけてまた大きなピークが見られた..そして9月の中旬に発生は終了したが、近年になく採れたと声も弾んでいる(北海道S氏).
 
 マツタケ前線は、ついで東北に降りてくる.東北の一大産地である岩手県には3度調査に出かけた.1回目は9月の半ばにまつたけ十字軍運動のメンバーと京都大学マツタケ研究会のメンバーで、地元の杣人会の管理地でマツタケ山づくりを指導したり、旧岩泉まつたけ研究所向林試験林の見学とシンポジウムに参加したのである.シンポジウムでは、京大マツタケ研究会のメンバーが話題を提供した.

 この時期には、猛暑の影響で標高の高いところでマツタケが発生を始めたばかりで、岩泉町の低地の山では、マツタケの発生は見られていない.東京市場を取材した新聞は、「猛暑で不作」と何故か報じていた.何度もマスメディアで説明したので繰り返す必要はないが、「発生が遅れている」といえば誤報ではなかったと思われる.9月17日の朝、NHKでは、岩泉まつたけが、しばらくすると、どっと出るだろうと報じていたことは特筆される.

 二度目は、9月26日から28日に掛けて、県北の洋野町にある岩手県立大野高校の収穫祭に参加するためである.26日の夜、地元のKさんが採った大量のマツタケをと見せてくれた.ここ岩手も始まったようだった.27日の夕方、Kさんの案内で、山根温泉近くの国有林入り口を調査したが、ここのシロは発生がはじまったばかりであった.28日は、大野高校の収穫祭である.ここのユニークな環境教育の一つで、生徒たちと教諭たちと保護者たちが近くの久慈平岳のアカマツ林を借りて、2005年以来マツタケ発生環境整備事業に取り組んでいる.今年は28本と新記録の収穫であった.

 三度目は、10月3日である.全国でも二つとない松茸神社の鎮座祭に参列のため、岩泉町を再度訪れたのである.まつたけ十字軍運動のブログからNikon写真集に入ると写真が見られる.功を奏したかどうかは知らないが、岩手県沿岸の一大産地である岩泉町のみならず近辺の産地では60年ぶりの大豊作と言われていた.

 その後、マツタケ前線は順調に下がっていき、福島県のH氏、長野県のF氏の話では、こちらも大豊作であったという.
マツタケ前線も関西辺りに届いてから、緯度や標高の高い地域とは異なった様子を見せていた.新聞テレビの情報では、「丹波も大豊作らしい」が、ちっともそのような気配が見えない.確かに、和歌山県高野町東富貴のイワタ山で発生調査を試みたが、豊作である.しかし、どのシロにも発生している状態ではない.
このことが丹波全域にも当てはまるようだ.豊作といえる山もあれば不作の山もある.後者の山がどちらかと言えば多い.京都市岩倉にあるまつたけ十字軍運動の活動エリアでは3本の発生である(10月30日現在).昨年の今頃よりかなり発生量は劣る.

 まだ、暖かい地域では、発生は終わりに近づきつつあるが終わってはいない.岡山県、ここは若いアカマツ林面積が豊富で、マツタケ産業に勢いを感ずる.気候変動温暖化の中、見習うところが多い.

 豊作、不作と言っても、どの年代を基準にするかで変わってくるが、昨今のマツノザイセンチュウ病でマツタケの生息地であるアカマツ林面積が大いに減少しているはずである.残されたアカマツ林も広葉樹との競争に喘いでいて、元気のあるアカマツは非常に少ない.そんな状態の残されたアカマツ林に、気象に恵まれ精一杯のマツタケが発生したのではないだろうか.去年は凶作で京都府全体で2.4tの流通量であったが、奈良県も滋賀県、和歌山県や兵庫県、京都府も去年の2~3倍の生産というのが実態であろう.これが今年の印象だ.

 マツタケの販売価格は、バブル崩壊後、上客のまつたけ離れが進んでいるが一級品、これは僕たちの目に触れないが、価格は下がっていないという.並クラス以下の価格低下が顕著であったそうだ.

 外国ものの輸入量も一頃は3千tを越えていたが、最近はその半分程度に落ち込んでいる.中国雲南省や朝鮮半島においてもその生産量が減っていて、マツタケ発生環境整備が考慮されている.1930年代には7582tあった国内産マツタケは依然として急ピッチで減少、1990年代の年平均流通量は267t、2000年代のそれは68tになっている(林野庁調べ).その主な原因は二つあって、気候変動とマツタケ生息地の喪失と考えられる.そのどちらも人の活動が引き金になっていることは間違いない.
マツタケの生活は春から夏まで、マツタケの菌根集団であるシロの栄養生長が続き、その後、低温が刺激となって生殖生長に切り替わる.気候変動はこの時期に悪さをする.秋のマツタケ子実体発生期に、残暑の継続もしくはぶり返しを招き、子実体形成・成長障害を引き起こす.マツタケ発生量の不作の原因である.

 気候変動の影響と思える激しい天変地異を見聞きすることが増えていて、自らの生活を見直す必要があり、気候変動の要因改善に全世界で取り組まねばならないが、なかなか人はその習慣を変えることをせず、どちらかと言えば無関心派が多数である.名古屋市で開催された生物多様性条約第10回締約国会議(COP10)の盛り上がりももう一つであったし、愛知議定書と愛知ターゲットの中身もいわゆる先進国と非先進国の利害の対立を反映し、これでいいのかと思われる.SATOYAMAはどう変わるか? 結局は、市民に丸投げになるようでは贅沢なお祭りでしたに終わる.

 市民の里山再生(生息地再生)は、これも大いに進んでいるとは言い難い.アカマツ林を手入れして、マツタケ増産に成功している人は全国に結構おられる.また、手入れをすべきだと理解されている林家がほとんどである.しかし、重労働のためその成果の波及は遅々としている.

 マツタケの生活できるアカマツ林を再生するには、マツタケ山づくりを最後までやり抜く気力や体力を持ち続けることとマツタケが生活するアカマツ林に戻せるかどうかという科学的見極めが必要である.現在の放置アカマツ林は土壌の富栄養化が進み、マツタケ山づくりは、大変な作業であり、手入れを、もっとも手入れの仕方も問題だが、すればマツタケが戻ってくる林はどんどん少なくなっている.

 日本のアカマツ林再生活動は、まつたけ生産者と何ら見返りを求めない市民運動が取り組んでいる.里山林所有者が林づくりをしないなら、林づくりをしたい団塊世代に山を貸してはいかがなものかと思うが、ボランティアに依存しても、それに頼るだけでは、全国に230万haある(里山林の30%を占める)というアカマツ林の再生は無理と言える.政府・林野庁は、特別なエリア以外の手入れを進める気はないと表明している.

 林家に最低線であっても収入の道が開けるようにするには、山菜や他の有用キノコ、葉わさび生産などとマツタケの生産を組み合わせるなど山の立体的利用を考え尽くす必要がある.また、広島県庄原市の取組、材を粉砕しキノコにバイオエタノールを作らせる実証プラントがあるが(広島県立大学・森永 力)、このような施設が全国に普及していくことを願う.

 最後に、マツタケは食用キノコとしてのみ注目を浴びているが、樹木と共生関係を持って生活している.マツタケが感染すると、アカマツの根が細かく枝分かれし表面積が大幅に増えるため、アカマツは養分などの吸収に都合がよい.地中を見ると、マツタケの菌糸がアカマツ細根をびっしりと覆い、その細根は乾燥や土中の病原菌から守られている.また、マツタケが発生する土壌にはそうでない土壌と比べて、マツタケの生活に有利に働く土壌細菌(ヘルパー細菌)が多い.

 広葉樹林に発生するマツタケが見つかっている.すると、里山林の色んな樹木にマツタケが感染し、この菌糸のネットワークを通してある樹木の代謝物質がさまざまな樹木に移動すると予測される.マツタケなど菌根性のキノコは林を育てる大きな役割を持っていることが分ってきた.他にマツタケ菌糸の代謝産物にもっと注目しても良い.
     
                           吉 村 文 彦
                            微生物生態学
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★お知らせ
1)11月12日(金・264回活動日) 能登の皆さんが視察 ・・・
能登半島七尾市から20名ほどの皆さんが「まつたけ山復活させ隊!視察」に来られる。

2)11月21日(日)滋賀県荒神山で午前中マツタケ発生調査と山づくり.昼食後、報告会.参加希望の方は猫田さんまで連絡下さい.

3)まつたけ山復活させ隊の仲間たち(高文研刊) マツタケは京都府の絶滅危惧種である.生物多様性上その保全も必要である.お陰様で好評である.1680円で書店でお買い求め下さい!
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☆カンパありがとう!
 まつたけ十字軍運動 ヤマガラの里班からアカマツ材の薪売却代金のカンパを戴きました.
☆カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
カンパの振込先
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173
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§活動拠点へのアクセスなど(参加ご希望の方は事前に電話下さい、090-6227-4305.また8月10日付ブログを読んでおく必要があります.)
活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分) 活動開始は、午前10時頃から終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側(40分)
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.食材費(実費)+消耗品費として現在 400円を徴収.
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§開催予定日 2010年11月―2011年2月
第263回    11月05日(金) 榎本    
第264回      12日(金) 三輪  石川県七尾市から見学
第265回      20日(土) 宮崎
第266回      26日(金) 榎本
第267回    12月04日(土) 池内  
第268回      10日(金) 三輪
第269回      18日(土) 宮崎  感謝際(マツタケの碑詣)・忘年会
第270回 2011年01月08日(土) 榎本  新年会    
第271回     14日(金) 三輪
第272回      22日(土) 宮崎      
第273回      28日(金) 榎本
第274回 02月04日(金) 三輪
第275回      12日(土) 池内
第276回      18日(金) 榎本      
第277回      26日(土) 宮崎
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以下の項目は 8月10日付ブログ案内号に移動
○まつたけ十字軍運動とは何をする?
○まつたけ十字軍運動活動への参加方法は
○私達のマツタケ山造り(作業方法)の特徴
作業内容と作業区の紹介
○今年の予定と目標?
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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態科学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305

香川理化学研究所
代表 香川 晴男

§共 催
京都大学マツタケ研究会
代表 大石 高典
080-6123-4706
コメント
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