まつたけ山復活させ隊運動ニュース

 松茸は奈良時代から珍重されてきたが、絶滅が心配される.松茸山づくりは里山復活の近道であり里山の再生は松茸復活に繋がる.

まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-174号-

2007年01月31日 |  マツタケの林地栽培 
この位の地掻きが必要





第76回(2月3日)例会開催のお知らせ
 
 2月になりました.例会としての活動日は奇しくも季節の変わり目という日に重なった.新聞報道によると、この頃、盛岡でも雪まつりがあるが、暖冬の影響で雪不足に悩んでいるという.
 
 岩手県に住んでいる頃、新暦の月日を旧暦のこよみで見ると割と実際の季節感と一致することを地元の方に教わったことがある.マツタケの発生の出来不出来も旧暦で見るのだが、マツタケの子実体の生長のように短期の雨のありなしで決まるものにはどちらの暦も外れることが多かった.

2月3日は旧暦では12月16日に当たるが、どうなんだろう.たまたま、今年は2月と3月の間に、閏二月が置かれる年回りになっている.そのわけは、空を巡る月の12ケ月は太陽の1年よりも11日ほど短いので、3年弱で暦月がまる1月早くなる.そこで、閏月が置かれて、太陽の年と月の暦との関係が調整されるからである.ということは、3月になっても、冬の寒さになるということなのかな.
 
 節分であるということで、今日の昼は、『当然イワシでしょう!』と、われらがシェフは言下におっしゃった.どんなイワシ料理が出るか楽しみである.あんまり過度の期待は、負担をかけることになるから止します.塩焼きで十分だぁー.“うんめぇー” 入口にはヒイラギでも着けましょうか.

開 催 要 項
1)実施日    2007年2月3日(土)
2)集合時刻 午前10時30分
3)集合場所 京都バス停岩倉村松集会所前か京都市左京区岩倉村松町現地ア
         カマツ林.
4)服装等 山で軽作業できる服装、ノコ・ナタ、長靴か地下足袋、防寒
         具、傘かレインコート、タオルなど 
5)用意するもの 椀と箸とコップと食材費(200円+α)、料理の持ち帰り容器
         など.
6)アクセス 京都バスの岩倉村松行きに乗車―村松集会所前下車(終点の村
         松から徒歩5分で現地アカマツ林):JR京都駅七条口から(60
         分、バス停「C6」番)、阪急京 都線烏丸駅から(38分、四条烏丸
         交差点西南角滋賀銀行前)、京阪本線出町柳から(25分、加茂大
         橋東詰北)、京都地下鉄烏丸線国際会館前(地下鉄はJR京都
          駅・烏丸四条・烏丸御池停車)から(15分、バスターミナル)


<作業予定>
1) 地掻用のクワを6本購入します.
2) ヒノキやソヨゴ等の除伐材、枝打ちした枝はまだ落とし口の周辺や林内に積んであります。これらの処理もしなければなりません(榎本さん談)。
3) 道路補修に土運び、柵用に径の大きな竹がいる.軽トラを借りて運びます.
4) 玉城山、澤田山全区で、京まつたけ復活・里山再生のために、不要な材等の除伐・間伐が進んでいるが、株元直径5cm以上の樹が針葉樹、広葉樹問わず残っている.これは伐倒します.各区共に所定の集積場に運び出し、褐色森林土壌が見えるまで根が切れるクワで地掻しましょう(173号Nikon写真集参考).中小径木(径5cm以下)は必ず残します.
5) 香川山付近でアカマツの枯損が目立っている.チェーンソーで伐採、焼却しましょう!

<お知らせ>
1)岩手県久慈市を中心に、まつたけ復活・里山再生活動の組織作りの準備が進んでいる.2月9日に久慈市から数名が視察に来られる.秋のマツタケシーズンには岩手で交流会を考えている.
2)鹿背山の作業も佳境に入り、皆さんの参加を要請している(詳細は中村075-213-4883).
3)大阪府能勢牧場がマツタケ救出作戦を実施.皆さんの参加を呼びかけている(詳細は072-734-1797かメンバーの中城さんに) .
4)寒の頃に、餅を搗くことになっている.もち米を確保せねばならない.もち米の情報を下さい.
5)7月には、100回という節目を迎える.面白い企画というか記念になるようなことを考えませんか?

<メール便り> 感想やアイディアなど、どんどんメールを下さい.

1-2月の活動日
第77回活動日:2007年2月09日(金)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第78回活動日:2007年2月14日(水)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第79回活動日:2007年2月23日(金)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第80回活動日:2007年3月03日(土)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分




寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
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まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-173号-

2007年01月24日 |  マツタケの林地栽培 
玉城山で除間伐材を木馬道で下す





第75回(1月24日)活動報告
今回は水曜日の開催とあって、参加者が少ないようである.奈良県吉野郡から久保さんがお越しになった.初めての参加である.以前はマツタケが良く取れたところを回復させたいとのことである.

 今日も地球温暖化のお陰でアウトドアの活動が実に楽しくやれる.全世界の、とりわけ先進国に住む方々に感謝申し上げなくてならない.お陰で今日1日で100種以上の生物を絶滅に追い込めたであろう.

地球を人間だけのものにするにはまだまだ頑張らなくっちゃ.皆さん、もっともっと二酸化炭素を吐き出しましょう.この京都を亜熱帯に変えましょう!

そうして2000年台半ばには、世界で5人に一人が洪水の被害にあう.海水の二酸化炭素吸収によるpHの低下でサンゴなど水生生物の命を奪うこと、生物の絶滅速度を飛躍的に上げること、そんな事に平気になりませんか!

生物の多様性を考える、環境保全を志す者は非常に多い.本物になりたいものだ!

<メール便りコーナー>に、環境問題を理解するために必見の映画紹介が届いている.そこまでは読みましょう.

 10時ごろから、香川BCでは、まつの枯損材の焼却が始まり、調理用の窯に火がはいっていた.本日は、猫田シェフを応援する方は阿閉(眞)さんお一人である.買出しから戻ってくるまでにと、野菜類の下ごしらえに精を出していただいた.

榎本さん、中廣さんから簡単に山づくりの作業報告があり、午前中は澤田山で除間伐材等の運び出しをやることになる.橋本さん、三輪さん、石原さんの車に分乗、現場に出発.

猫田シェフが大きな荷物を抱えて戻って来る.予定を変更して石釜で豚肉を焼いて食うことになる.スープとキノコ飯が食卓に並ぶそうだ.久方ぶりの石釜は、冷え切っていてなかなか温度が上がらない.

有山さん、小吹さん、加藤さん達は、柵づくりに余念がない.矢野さんは大きなケースを抱えて、カエルの生息場所を設置するという.アカマツの伐根を掘り起こそうとトウグワを振るう.

五目飯が炊け、スープが出来、石釜も所定の温度に上がってきた.山から腹をすかして仲間が戻ってくる.シェフは、豚肉のピカタを石釜で焼く.みんなで戴くが、ジューシーで柔らかで火が通っている.旨いと声が上がる.又、今日も喰いすぎだぁー.昼から頑張るぞぉーとなる.

澤田山班と玉城山班に分かれて作業が進む.両班の活動振りを写真に収めに同行.玉城山では、地掻の程度が話題となる.掘って確かめる(NIKON写真集5510,5512)が、多いところでは10cmの地表堆積物を取らねばならない.

澤田山の石切り場に進んだ辺りにタラノキがわんさとあるそうだ.春にはてんぷらが食えるらしい.中居さんの贈り物、大根と白菜を陰干しする.漬物となるそうだ. そんな一日でした.皆さん! お疲れ様・・・・・・・・

 本日の参加者(敬称略)は、三輪、榎本、中廣、阿閉夫妻、大久保、三品、有山、ツトムチャン(母上が17日に没、ご冥福を祈る)、矢野(朝掘りのたけのこ、tためになる色々な情報に感謝)、加藤、小吹、林屋、鎌田、橋本(敏)、岡坂、池内(正)、周田、久保、石原、猫田、吉川(配達途中に我々を激励による)、と僕の23名.

<皆さんの活動の様子を見る>
本日もNIKON写真集にのみ新しい写真をアップロードしています.
写真は、このブログの左下にあるBookmarkのまつたけ十字軍運動写真集(Nikon:今週の活動風景)、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo、1ヶ月分の活動風景)で見られます.それらを覗くにはパスワードが必要.
 
Bookmark中のまつたけ十字軍運動写真集(Nikon)をクリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛びます.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(半角英数)を入れる.これでOK. スライドショウが見やすい.
 もう一つ、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo)をクリック.Yahoo Japan のフォトに入る. IDはmatsutake40,パスワードはtricholoma(すべて、半角英数).フォトアルバム内の「アルバムを見る」をクリック.画面が変わり、“まつたけ十字軍”の文字をクリックでOK.
両者とも必要な写真は、保存も印刷も出来ます.大いにご活用ください.

<お知らせ>
1)1月27日(土)に、大阪府能勢牧場がマツタケ救出作戦を実施する.中城さんが皆さんの参加を呼びかけている(詳細は072-734-1797).
2)鹿背山の作業も佳境に入り、皆さんの参加を要請している(詳細は中村075-213-4883).
3)寒の頃に、餅を搗くことになっている.もち米を確保せねばならない.もち米の情報を下さい.
4)7月には、100回という節目を迎える.面白い企画というか記念になるようなことを考えませんか?

<メール便り> 感想やアイディアなど、どんどんメールを下さい.
1) 林屋和男さんから環境破壊の現状をえぐりだす推薦の映画を紹介
『不都合な真実』 TOHOシネマズ二条で上映
二酸化炭素などの温室効果ガスが増えることで地球の気温が上がる「地球温暖化現象」。これにより海水面の上昇や異常気象、巨大ハリケーンの発生、生態系の変化といった事態が引き起こされている。このままいけば、植物や動物、そして人類は危機的な状況に陥ってしまうだろう。人々の意識改革に乗り出していくためにも必見。これはメールではなく昼の自己紹介から編者無断転用

2)杉山廣行さんから推薦映画 『ダーウィンの悪夢」 京都みなみ会館上映
アフリカのヴィクトリア湖。かつてそこでは多様な生物が棲む「生態系の宝庫」だった。しかし半世紀ほど前に放流された外来魚ナイルパーチが、他の魚を駆逐していく。それと同時に湖畔では、ナイルパーチの一大漁業産業が発展。加工された魚は、毎日のように飛行機でヨーロッパへ運ばれていく。それは湖畔に住む人々に、大きな影響を与え始める…。
タイトルのダーウィンは、ご存じ「進化論」の提唱者。この説により、「現存する生物は適者生存による進化の結果の産物」ということになった。つまり環境の変化に対応できないものは敗者として滅び、生き残ったものは勝利者として繁栄できる。この湖でナイルパーチが他の魚を駆逐したように。しかしそれをそのまま人間の世界に当てはめるとどうなるか。現在のシステムは常に「強国が弱い国を喰い殺していくことになる」という事だ。本作でも湖畔の町には貧富の差が生じ、ストリートチルドレ
ンが増え、売春や犯罪がはびこるようになる。魚はEU、そして日本へと運ばれ、地元の人間は捨てられた残骸を食べるしかない。富は北へ吸い上げられ、公平に配分されることは決してない。永久に解決しそうもない南北問題。それがこの湖畔の町に集約されているのだ。
追伸
ナイルパーチは日本へも送られています。白身の切り身でスーパなどでもフライ用やバター焼き用などで販売されています。誰かが放流した魚から生態系の破壊と経済的な歪が拡大していく過程がよくわかります。
 

寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所

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まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-172号-

2007年01月21日 |  マツタケの林地栽培 
今井山での作業風景

第75回(1月24日)例会開催のお知らせ
 新学期の授業の関係で、今回の活動日が水曜日と変則になることをお詫びせねばならない. 現在試行中ですが、どうかお許し下さるようにお願いします.
 
今朝の新聞(1月21日)が、納豆ダイエットを紹介した某テレビ局の番組でデータ等に捏造があったと報じているが、番組制作者やテレビ局を擁護するつもりはないが、視聴者側にも問題があるのではないかと思う.

テレビや雑誌等の実験データの紹介の仕方をみると、実験動物で得られたその結果がヒトでも適用できるかどうかは全く検討されていないことが多い.ヒトにもその結果が有効であろうと判断されても、その方法を試すヒトの生理的条件などは試すヒト毎に異なるはずだ.人の生活はマウスやラットのように扱えないだけに、どのような生活をする人にもその実験結果を当てはめることは極めて難しい.
ということは、ヒトあるいは自分に当てはまるかどうかの証明が希薄であることを承知でその結果を見る必要がある.視聴者は、そのことを忘れてはいけないと思う.

研究者は、その実験条件では証明できたと言っているに過ぎない.研究者のデータも、最近では捏造が問題になったりしているから、尚更のこと、実験条件をよく見定めて自分の生活に取り入れていただきたいものである.


開 催 要 項
1)実施日    2007年1月24日(水)
2)集合時刻 午前10時30分
3)集合場所 京都市左京区岩倉村松町現地アカマツ林か京都バス停岩倉村松集会所前
4)服装等 山で軽作業できる服装、ノコ・ナタ、長靴か地下足袋、防寒具、傘かレインコート、タオルなど 
5)用意するもの 椀と箸とコップと食材費(200円+α)、料理の持ち帰り容器など.
6)アクセス 京都バスの岩倉村松行きに乗車―村松集会所前下車(終点の村松から徒歩5分で現地アカマツ林):JR京都駅七条口から(60分、バス停「C6」番)、阪急京都線烏丸駅から(38分、四条烏丸交差点西南角滋賀銀行前)、京阪本線出町柳から(25分、加茂大橋東詰北)、京都 地下鉄烏丸線国際会館前(地下鉄はJR京都駅・烏丸四条・烏丸御池停車)から(15分、バスターミナル)


<作業予定>
1)榎本輝彦さんの玉城山作業報告
宮崎さんの軽快な運転さばきで、昨年末に林道脇に積み上げておいた枯れ松を3度に分けてBCまで搬出できました。ただ、相当に腐朽が進み触るとボロッとくだけるような、どう見てもマツノマダラカミキリを誘引する揮発性物質が出てきそうもない腐朽材は脇に積み上げて、自然に土に還って貰うことにしました。
玉城山上区では、地掻き作業を中心に行い、掻き出した腐植層は作業区の東側尾根に積み重ねておきました。
玉城山下区では、昨週除伐した枯れ松を材木落し口まで運び、手分けして落としました。が、林道まで落ちずに途中で引っかかったものが多く、次回はまずそれらを林道まで下ろす作業をします。
 ヒノキやソヨゴ等の除伐材、枝打ちした枝はまだ落とし口の周辺や林内に積んであります。これらの処理もしなければなりません。
山積みしてある掻き出した腐植層を搬出するために、林内に簡単な木馬道を作り手作りソリで運び出して、駐車場の50m上部の空き地に集積してはどうか、と考えています。 以上、報告まで。 
2)澤田山の作業は、中廣さんを中心にして除間伐作業が進んでいます.今週も続けます.

<お知らせ>
講演会
1月23日(火)午後1時30分-3時 京都園芸倶楽部主催
 於京都府立植物園内(市営地下鉄北大路駅下車東へ900m上ル) 植物園会館 2階研修室.無料. 演題 「マツタケと里山再生」 演者:吉村 文彦
里山は、生物多様性上も重要な生態系であることをテーマにマツタケのことなどが話題となる.興味おありの方は是非お越しください.少し早く来て、園内の施設、立派な温室などを見学するのも良いのではと思います(植物園入園料200円、証明証提示で60歳以上無料).

<メール便り> 感想やアイディアなど、どんどんメールを下さい.

1-2月の活動日のおしらせ
第76回活動日:2007年2月03日(土)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第77回活動日:2007年2月09日(金)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第78回活動日:2007年2月14日(水)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第79回活動日:2007年2月23日(金)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第80回活動日:2007年3月03日(土)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分




寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
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まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-171号-

2007年01月19日 |  マツタケの林地栽培 






第74回(1月19日)活動報告
 
 本日の最低気温は、京都地方気象台の測定では4.5℃.朝の7―8時台に記録している.因みに1月中旬の最低気温の平年値は1.2℃である.これはかなりの暖冬ではなかろうか.最高気温は午後2時に7.4℃となっている.同じく1月中旬の最高気温の平年値8.8℃と比べると、こちらは天気が思わしくないためか低い.

このような中、参加された方は、池内(恒)、猫田、松浦、三原、中居、小長谷、周田、鎌田、川崎、藤井、三品、宮崎、加藤、橋本(敏)、小吹、大久保、中村(伸)、大島、有山、玉城、中川、中城、阿閉(仁)、中広、榎本、今西と僕の27名である.

朝早くから中川さんの軽トラで柵用の竹や薪にするための材を皆で運び込んだ.玉城山や澤田山の片づけは、最近BCに居座っているために状況の把握が出来かねているが、きっと進んだであろう.猫田さん・松浦さんがカレーの買出しに出かける.藤井さんが材料の下ごしらえに精を出している.

中居・小長谷組がBCの尾根を越えた反対側(北)に位置する、やはり玉城さん所有の竹林で、いい竹の子を取るためにでもあるのだが放棄された竹やぶの手入れにでかけた.竹の子が出そうなところへ、堆積物を上から下ろして被覆するのだそうだ.3月には初物が取れそうとのこと.

今日は、なぜか静かである.参加者がそんなに少ないわけではないのだが.そうか、欠席者が皆を笑わせるグループに集中しているのだ.ほら、○○さんも△△さんも××さんもいないでしょう!

有山さんと中城さんが、獣害とりわけ鹿除けの柵を黙々と広げている.未だ、四角いところの1辺強が完成したところである.
カレーを食って、カレーうどんを食べて、昼からも各人思い思いの作業に流れていった.4時ごろには、皆さんが戻ってくる.『みたらし』風団子の準備が進む.

7月には、100回という節目を迎える.面白い企画というか記念になるようなことを考えませんか?

<皆さんの活動の様子を見る>
本日もNIKON写真集にのみ新しい写真をアップロードしています.
写真は、このブログの左下にあるBookmarkのまつたけ十字軍運動写真集(Nikon:今週の活動風景)、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo、1ヶ月分の活動風景)で見られます.それらを覗くにはパスワードが必要.
 Bookmark中のまつたけ十字軍運動写真集(Nikon)をクリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛びます.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(半角英数)を入れる.これでOK. スライドショウが見やすい.
 もう一つ、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo)をクリック.Yahoo Japan のフォトに入る. IDはmatsutake40,パスワードはtricholoma(すべて、半角英数).フォトアルバム内の「アルバムを見る」をクリック.画面が変わり、“まつたけ十字軍”の文字をクリックでOK.
両者とも必要な写真は、保存も印刷も出来ます.大いにご活用ください.

<お知らせ>
講演会
1月23日(火)午後1時30分-3時 京都園芸倶楽部主催
 於京都府立植物園内(市営地下鉄北大路駅下車東へ900m上ル) 植物園会館 2階研修室.無料. 演題 「マツタケと里山再生」 演者:吉村 文彦
里山は、生物多様性上も重要な生態系であることをテーマにマツタケのことなどが話題となる.興味おありの方は是非お越しください.少し早く来て、園内の施設、立派な温室などを見学するのも良いのではと思います(植物園入園料200円、証明証提示で60歳以上無料).

<メール便り> 感想やアイディアなど、どんどんメールを下さい.
1)飯室みち子さんから
19日は、エコセンのシフトに入っております。
竹屋プロジェクトで、中城さんに会いました。精華大学へ15日に行っていて、帰りにあの事件の現場を通りかかりました。道路は封鎖、警察犬が来ていました。まさか若い大学生が刺されたとは、本当に狂った世の中です。23日、楽しみにしています。




寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
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まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-170号-

2007年01月17日 |  マツタケの林地栽培 
山の手入れ風景





第74回(1月19日)例会開催のお知らせ

開 催 要 項
1)実施日    2007年1月19日(金)
2)集合時刻 午前10時30分
3)集合場所 京都市左京区岩倉村松町現地アカマツ林か京都バス停岩倉村松集会所前
4)服装等 山で軽作業できる服装、ノコ・ナタ、長靴か地下足袋、防寒具、傘かレインコート、タオルなど 
5)用意するもの 椀と箸とコップと食材費(200円+α)、料理の持ち帰り容器など.
6)アクセス 京都バスの岩倉村松行きに乗車―村松集会所前下車(終点の村松から徒歩5分で現地アカマツ林):JR京都駅七条口から(60分、バス停「C6」番)、阪急京都線烏丸駅から(38分、四条烏丸交差点西南角滋賀銀行前)、京阪本線出町柳から(25分、加茂大橋東詰北)、京都 地下鉄烏丸線国際会館前(地下鉄はJR京都駅・烏丸四条・烏丸御池停車)から(15分、バスターミナル)


<作業予定>
 薪など燃料用の材が底をついてきました.玉城山から香川山BCに材を運びこみましょう.中川さんが軽トラを準備されます.
 玉城山の作業は、除伐材の整理が遅れているとのこと.作業方法に問題があるのではとの指摘があるがいかがでしょうか?除間伐材を運び出すことを後回しにしているのではないかと思えます.業として作業しているのではなく、山づくりを楽しんでいるのだから多少の計画のずれは大目に見てください.澤田山班が応援をしてくれます.力を合わせて懸案を片付けましょう!
 今西班は、伐った木を集積場所までその日に片付けるのを理想とするがどうしても残る.残った場合は次回作業日に全員で片付けてから伐採作業に入るようにされています.試して見てください.


<お知らせ>
講演会
1月23日(火)午後1時30分-3時 京都園芸倶楽部主催
 於京都府立植物園内(市営地下鉄北大路駅下車東へ900m上ル) 植物園会館 2階研修室.無料. 演題 「マツタケと里山再生」 演者:吉村 文彦
里山は、生物多様性上も重要な生態系であることをテーマにマツタケのことなどが話題となる.興味おありの方は是非お越しください.少し早く来て、園内の施設、立派な温室などを見学するのも良いのではと思います(植物園入園料200円、証明証提示で60歳以上無料).
<メール便り> 感想やアイディアなど、どんどんメールを下さい.

1-2月の活動日のおしらせ
第75回活動日:2007年1月24日(水)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第76回活動日:2007年2月03日(土)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第77回活動日:2007年2月09日(金)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第78回活動日:2007年2月14日(水)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第79回活動日:2007年2月23日(金)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第80回活動日:2007年3月03日(土)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分




寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所

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まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-169号-

2007年01月13日 |  マツタケの林地栽培 
どちらが柵のこちらか向こうか?





第73回(1月13日)活動報告

 年が改まって、初めての活動日である.予報どおりに不気味なほどの暖かさである.39名の参加者の皆さんは、あちこちに輪をつくり、新年の挨拶を交わされている様子である.
  あの階段を上って行くと、皆さんが驚いたのもうなづける風景が目に飛び込む.獣害対策の柵が未完成だが我々を取り巻いていて、さながら夜盗との戦いに備える要塞のようである(写真集をごらんください).

参加者(敬称等略):阿閉夫妻、有山、大井、松浦、安永、池内夫妻、林屋、岡阪、藤井、小長谷、中居、多田、三品、寺尾、鎌田、石原、橋本(敏)、榎本、加藤、三原、中岡、三輪、周田、中廣、森、神谷、川崎、村上、杉山、小川、今西夫妻、猫田、ツトム、大久保、玉城、筆者.

昼食に、竹やぶの再生班、澤田山班、玉城山班と香川山ベースに居残りグループが揃って、餅入りの小豆粥と中華風大根炊きと京ヒラタケスパゲッティーをいただく.
今西さんの澤田山の作業報告では、アカマツの立木密度が低く、マツタケの復活が期待できないのではとのこと.玉城山の作業では、地掻に入りたいが、除伐材を運び出さねば作業にかかれないため、応援を求めると榎本さんが訴える.来週には応援ください.また、レーキや鍬を現地に置いておける装置を考える必要があります.

<皆さんの活動の様子を見る> 
写真は、このブログの左下にあるBookmarkのまつたけ十字軍運動写真集(Nikon:今週の活動風景)、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo、1ヶ月分の活動風景)で見られます.それらを覗くにはパスワードが必要.
 Bookmark中のまつたけ十字軍運動写真集(Nikon)をクリックすると、ニコンオンライン写真集の画面に飛びます.その画面の右上にパスを入れるところがある.そこに10ji(半角英数)を入れる.これでOK. スライドショウが見やすい.
 もう一つ、まつたけ十字軍運動活動風景(Yahoo)をクリック.Yahoo Japan のフォトに入る. IDはmatsutake40,パスワードはtricholoma(すべて、半角英数).フォトアルバム内の「アルバムを見る」をクリック.画面が変わり、“まつたけ十字軍”の文字をクリックでOK.
両者とも必要な写真は、保存も印刷も出来ます.大いにご活用ください.

 


<お知らせ>
講演会
1月23日(火)午後1時30分-3時 京都園芸倶楽部主催
 於京都府立植物園内(市営地下鉄北大路駅下車東へ900m上ル) 植物園会館 2階研修室.無料. 演題 「マツタケと里山再生」 演者:吉村 文彦
里山は、生物多様性上も重要な生態系であることをテーマにマツタケのことなどが話題となる.興味おありの方は是非お越しください.少し早く来て、園内の施設、立派な温室などを見学するのも良いのではと思います(植物園入園料200円、証明証提示で60歳以上無料).

<メール便り> 感想やアイディアなど、どんどんメールを下さい.
1)大島隆男さんから
新年も、早12日が過ぎてしまいましたが、新年明けましておめでとうございます。
本年も、「マツタケ山」に楽しく参加させて頂きますので宜しくお願い致します。
今月は、曜日の都合で、13日、24日は欠席させていただき、
19日のみの出席となります。
  小生、朝日と毎日の2紙を購読していますが、里山、緑化に関するとらえ方の違いが両紙の記事を見ると、一目瞭然、よく判ります。
世界に類のない美しい四季のある日本、その美しさを守るため、「十字軍活動」で頑張っていきましょう。
2)大月健さんから
1月13日の初回の「まつたけ十字軍運動」の集まり、当方は今年初めての田舎帰りです。草は茫々だし黒豆はまだ3分の2が田圃に立っています。折角作ったのですから収穫だけはしたいと思っています。収穫のあとどうするのか、これもまた思案中です。
みなさんによろしく云っておいて下さい。





寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所

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まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-168号-

2007年01月10日 |  マツタケの林地栽培 
忘年会風景-3





第73回(1月13日)例会開催のお知らせ

昨年の例会を終えて活動は休みとなっていたが、いよいよ再開です.天気は穏やか(予報).
春に向けて色んな作物を栽培しているため、それらの生育状況に合わせた世話や獣害対策の柵作りなど作業を続けて下さった方々にとって、今年初めての活動とは『片腹痛い』思いでしょう.『いや、そうは思わない、俺は好きでやっているのだ!』とやさしくおっしゃるでしょうが. 感謝!

皆の願いもむなしく、鹿に通じるとは思ってないが、今年のMyうどんやMyパンの夢がおかしくなってきたようである(井上さんリポート;岩倉掲示板参照).

 メンバーの三原さんが事務局をされている京都園芸倶楽部主催の講演会が1月23日(火)に行なわれる(お知らせコーナー参照).
 里山は、生物多様性上も重要な生態系であることをテーマにマツタケのことなどが話題となる.興味おありの方は是非お越しください.
 少し早く来て、園内の施設、立派な温室などを見学するのも良いのではと思います(植物園入園料200円、証明証提示で60歳以上無料).

開 催 要 項
1)実施日    2007年1月13日(土)
2)集合時刻 午前10時30分
3)集合場所 京都市左京区岩倉村松町現地アカマツ林か京都バス停岩倉村松
         集会所前
4)服装等 山で軽作業できる服装、ノコ・ナタ、長靴か地下足袋、防寒具
         傘かレインコート、タオルなど 
5)用意するもの 椀と箸とコップと食材費(200円+α)、料理の持ち帰り容器な
         ど.
6)アクセス 京都バスの岩倉村松行きに乗車―村松集会所前下車:JR京都
         駅七条口から(60分、バス停「C6」番)、阪急京都線烏丸駅から
         (38分、四条烏丸交差点西南角滋賀銀行前)、京阪本線出町柳か
         ら(25分、加茂大橋東詰北)、京都地下鉄烏丸線国際会館前
        (地下鉄はJR京都駅・烏丸四条・烏丸御池停車)から(15分、バス
         ターミナル)


<作業予定>
 昨年の続きになりますが、寒い時でもありますので、体調に気をつけるとともに怪我のないように、あくまで林の再生を楽しむ気持を持って頑張りましょう!

<お知らせ>
1月14日(日)午前9時頃から
 大阪府能勢町で里山再生活動開催、詳細等は能勢農場まで(TEL:072-734-1797)

講演会
1月23日(火)午後1時30分-3時
 京都園芸倶楽部主催
 於 京都府立植物園(市営地下鉄北大路駅下車東へ900m) 植物園会館 2階研
 修室.無料. 演題 「マツタケと里山再生」 演者:吉村 文彦

<メール便り> 感想やアイディアなど、どんどんメールを下さい.

1-2月の活動日のおしらせ
第74回活動日:2007年1月19日(金)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第75回活動日:2007年1月24日(水)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第76回活動日:2007年2月03日(土)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第77回活動日:2007年2月09日(金)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第78回活動日:2007年2月14日(水)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第79回活動日:2007年2月23日(金)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分
第80回活動日:2007年3月03日(土)  岩倉村松集会所前集合 午前10時30分




寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
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まつたけ十字軍運動NEWSLETTER-第167(新年)号-

2007年01月08日 |  マツタケの林地栽培 
今の里山の姿





明けましておめでとうございます!
旧年中のご協力を心から感謝申し上げます.
思いも新たに里山という生態系を本来の姿にもどす運動を展開します.里山は人と係わりを持ちながら生きてきた半自然です.ボランティア活動だけでは本来の姿を維持し続けることは容易ではない.新しい『業』が必要である.その一つに、小さなものであるが、マツタケの林地栽培を位置づけている.素人集団である私達でも、林づくりが出来ることを伝えていきたい.

            里山は重要な生態系である
日本の緑は豊かであるのか?
「緑が豊かねぇー」とか「自然が豊富なところである」と“田舎”を訪れた人たちは、その自然に素晴らしいと驚嘆する.そこに住む人も、森林の今の姿をよしとする傾きがあるようだ.日本全体の緑は、かつてないほどの豊かさである.しかし、そこに棲む生物の数や種類はかつてなく激変している.私達の周りにありふれた生き物であったフクジュソウやヒメシャガなど、メダカやホタルの仲間やチョウ類など、また、オオタカやイヌワシなど猛禽類の生息地もしくは生息数が増えたという報道など一度も無い.緑が豊かになって、生物が消え続けていることは明らかである.
国際環境NGOコンサベーション インターナショナル(CI)が「地球規模での生物多様性が高いにもかかわらず、破壊の危機に瀕している地域(ホットスポット;世界で34ヶ所)」に日本列島を指定している.多くのホットスポットでは、生態系の破壊、外来種(移入種)、食料や薬、ペット取引などへの利用や気候変動などの直接あるいは間接的な人間活動により、破壊や断片化の危機に直面している(CIから引用).環境省によれば、669種の動物が絶滅危惧種とされ、およそ7000種の維管束植物の23.8%(4種に1種)が絶滅危惧種に挙げられている(2000年).絶滅の恐れのある動物や植物の種数は、残念ながら着実に増えている.
これらの絶滅危惧種の50%強に当たる生物の生息域は、里地里山である.最近、植物に依存している訪花性昆虫にも絶滅危惧種に指定されるものが現れている.このことは、次に、虫媒花植物が絶えることを意味し、また、これらを餌とする鳥類に影響が出てくるはずだ.それを捕食する動物も絶滅の恐れをまぬかれない.マツタケも、人による森林破壊によって生まれ,最近の森林放置による「里山の破壊」によって,その生を終わろうとしているのかもしれない.

里山(アカマツ林)の登場はいつ頃?
昔、人は生活するために柴や薪や炭の材料などエネルギー源を集落近辺の原生林で調達した.住居や神社仏閣を造るために膨大な材木を伐採している(禿山化).食糧生産には農地に肥料を施すが、肥料用の落葉や刈敷(緑肥)の採取も原生林であった.このような原生林の活用が人口増とともに激しさを増し、終には原生林という生態系から新しい里山という生態系を創出するのである.
いつ頃から、今は全国的にはマツノザイセンチュウの害で減少しているが、アカマツ林が、これほどの密度(230万haある)で日本列島に見られるようになったのであろうか.花粉分析によると、6500年前頃(縄文時代)には、アカマツ林は瀬戸内沿岸にのみ存在していた(安田喜憲、環境考古学事始、NHKブックス 1980).本州、四国、九州で、アカマツ花粉が優占する時期は西暦500年頃からであるが(塚田松雄、花粉は語る、岩波新書 1974)、その急増期は鎌倉時代以降で、東北地域へのアカマツ林の拡大は江戸時代後半から明治の初め頃である(安田喜憲、森と文明の物語、ちくま書房 1995).しかし、明治の初めまでは、日本の里山は草山や禿山が多かったが、明治以降の砂防工事によって、禿山からアカマツ林が再生したという(吉良竜夫、森林の環境・森林と環境、新思索社 2001).

マツタケもアカマツ林に合わせて登場
マツタケが出てくる最初の文献は、万葉集(8世紀後半)である(高松のこの峰も背に笠立ててみち盛りたる秋の香のよさ、巻第十 秋雑歌 2233).奈良時代にもなると、内陸の山の尾根筋に侵入してきたアカマツ林でまつたけ狩りをしている.平安時代では、京周辺の原生林が、あちこちで常緑広葉樹林からアカマツ林に代わっているようだ.素性法師が北山にキノコ狩りに出かけて「もみぢ葉は袖にこきいれても出でなむ 秋は限りと見む人のため」と詠んでいる(古今和歌集、905).鎌倉時代から室町時代にかけて、京の三方の山はアカマツ林化し、天皇や公家が盛んにマツタケ狩を楽しみ、贈答しあっている様子が彼らの日記に見られる.応仁の乱(1467~1477)の最中にも、公家衆はマツタケ狩りに興じている.
しかし、江戸時代でも、林の激しい活用で禿山が多く、マツタケの生産量は少ない. “下臈のロにはかなわない(人見必大、本朝食鑑 1697)”代物であったと思われる.時代が下って、マツタケが「蹴飛ばすほど生えた」と言われた1930年代では年平均7582t、2000年代になると97tと80分の1に激減している.

マツタケとアカマツは共生する
マツタケはカビの仲間であるが、独特の香りを呈する大型の子実体(キノコ)をつくる.おがくず栽培が出来るキノコと異なり、生物遺体を分解する能力を欠いた菌根菌である.マツタケは生きた植物(宿主)の細根に感染し、光合成産物である糖類を宿主から摂取する.逆に、宿主は土壌中に伸びた菌糸が集めたミネラル類(燐や窒素)を受け取ったり、マツタケの菌根が作る微生物排除物質で土壌微生物の攻撃から根を守られている.また、菌根はホルモンを分泌し、ホストの根をサンゴやフォーク状に分岐させ、根の吸収面積を増やしている.アカマツとマツタケは共生関係にあるといわれる所以である.

里山の放棄が進む
私達の生活や農業は、1960年頃から始まる高度経済成長により近代化し、林業は衰退した.里地里山は開発され、その面積が激減し、残った林もいわゆる『燃料革命』によってその価値を失い放置された.放置林内は広葉樹の立木密度が増加し薄暗く湿潤となる.すると、陽樹であるアカマツは育たないため、その地域の極相林に遷移する.例えば、京都の東山は、ちょっと前にはアカマツで覆われていたが、今はスダジイなどが目立つようになり、京都三山の紅葉も危機にある.
放置アカマツ林の林床には、落葉や腐植が堆積し、糸状菌,細菌,放線菌やそれらをエサとするセンチュウなどの生息数が、非常に多くなる.マツタケは微生物との競争に弱く、致命的なことに富栄養土壌では、アカマツはマツタケの感染を拒否する.アカマツ林土壌の富栄養化は、樹木の生活を助ける菌根性キノコの生活を許さなくなるため、病気(マツノザイセンチュウ病)にも弱く、不健全となり、人が期待する森林機能も低下する.
マツノザイセンチュウの被害激甚地であっても、マツタケを採るために、昭和30年代のアカマツ林のように手を入れて、枯損をまぬがれている林が少なからずある.この事実は、大きな教訓にすべきと思うが、あまり生かされてないように思える.
マツタケが生活することは、アカマツ林が健全である指標であり、マツタケを増産することは、アカマツ林を保全することと表裏一体である.

里地里山の復活は、生物多様性の保全上、焦眉の課題である
絶滅の恐れのある生物が、深山幽谷の森に多いわけでなく、利用されなくなり変貌の激しい里地里山に多いことは先述した.多様な生物の生活する地球が望ましいとするなら、里地里山という生態系はきわめて重要である.
生物の多様性を否定する人はいないが、「アカマツ林が極相林に変わってもいいじゃないか!」と考える人は多い.それは、「絶滅に瀕する里地里山の生物を切り捨てよ!」と言っているに等しい.
「原生林の人為的な撹乱で登場し、長期に渡って維持され続けた里地里山という生態系にさまざまな生物が適応し生活していた.これらの生物達を、当時の人はたった45年間で葬り去ったのだ.」と、我々は後世において批判されることになるだろう.

京まつたけ復活・里山再生まつたけ十字軍運動
現在のマツタケ主産地は、西日本にあるが,マツノザイセンチュウによるアカマツの枯損は想像以上に激しく、林家はアカマツ林再生の意欲を失っている.また、中京圏では、伊勢湾台風による大規模なアカマツ枯損も重なってその面積が激減したが、林の再生意欲は同様に乏しい.これでは、まつたけ産業は衰退に一直線で、鎌倉時代以来の食文化の断絶でもある.
林業のプロが里山再生に取組まないのなら、市民に委ねるのも面白いだろう.これ以上、里山の崩壊を見過ごしてはならないと里山保全に市民が立ち上がった.“マツタケ復活は里山(アカマツ林)の保全である”をモットーに、京都市の岩倉で里山の再生活動を楽しんでいる.日本で、初めてのことである.本年には、岩手県にもまつたけ十字軍運動岩手が登場する.

マツタケを探して見よう!
全国に、二次林を中心とする里山は770万haもある.その内、アカマツ林は230万haである.秋、アカマツ林の中でマツタケを探してみる.マツタケが1本でも出ていれば、それは宝の山である.
昭和30年代のアカマツ林に戻そう、さぁー、手入れ開始だ!高等植物の密度調整と森林土壌に堆積した腐植層を取り除けばよい.その効果は100%である.アカマツ林土壌の微生物には,マツタケの生活に有利なグループと有害なグループと無関係なグループとがあり、アカマツ林に手を入れると、それらの関係がうまくコントロールされ,マツタケがアカマツ林(天然あるいは人工林)で栽培できるのである.
「昔は、マツタケの産地だったけどなぁー、今は松がない.」こんな話をよく耳にするが、こんな地域は、アカマツ林の再生あるいは若返りにチャレンジしてみよう!少しでもアカマツがあれば樹勢のよいものを残し、他を皆伐あるいは択伐後、地掻きして天然下種更新でアカマツ林を再生する.この場合,マツタケの菌根を保有していたアカマツが残されると、若齢アカマツ林でマツタケの発生が始まることがある.群馬県太田市の金山御用林もこのようにして400年の間、まつたけを持続的に発生させていた.マツタケの発生が近辺にない地域では、マツタケ感染アカマツ実生苗の活用など新しい技術も生まれている.

寄付等の振込先: 氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
                銀行名: 京都銀行 山科中央支店
               口座No.: 普通預金 3698173 
主 催 団 体
吉村 文彦(マツタケ生態学者)
まつたけ十字軍運動 本部(http://blog.goo.ne.jp/npoiroem/)    
〒607-8421 京都市山科区御陵岡ノ西町38-27、 075-581-8932, 090-6227-4305
大月 健(代表)
京都大学マツタケ研究会(京都大学農学部図書室気付、大月 健 090-4280-3334)
共 催 団 体
NPO国際環境微生物応用研究機構、香川理化学研究所、NPO市民環境研究所
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