オオヒラタケ:栄養学的にも形も大きく優れた食用きのこ
今年の定例活動も3回を残すのみとなりました.締めは12月20日(土)、感謝祭・忘年会になりますので、マツタケ山作り作業はあと2回です.今年の気象は、8月下旬から全国的に寒くなり特異的でした.マツタケにとっても辛い秋((-_-;) だったように思います.マツタケの発生は関西以西の一部では比較的遅くまでみられたが、最良の需要期でもなく、また、その形も発生の終りを告げる貧相なものになった.
石川県能登町国重で多彩な活動を進める、まつたけ山復活させ隊メンバーでもある中山吉男さんから、今年のマツタケのこと、来年5月小松市で行われる全国植樹祭のプレイベント植樹祭(10月)の報告をいただきました.発生は早いが高温障害がみられ、全体の発生量は1/2でしかも虫食いが多かったという.
当ブログでも機会あるごとに報告しましたが、マツタケ子実体発生期に強い影響を持つ台風が2度来襲(10月).山の向きによっては雨を恵んだが、向きの異なる山には雨がなく暖かい南風を吹き込んでくれた.これが発生量の高を分けた!
マツタケの発生は温度と土壌水分が決める.ご存じのように、基本的には梅雨の頃と秋本番と二つこぶらくだの背中のような発生量カーブを持ちます.梅雨マツタケの発生は、4月の終り頃、九州は熊本や宮崎あたりから始まり、関西では7月の半ば過ぎには終わる.その後北上し、中部地域、東北北部に土用の頃発生がみられます.
さすがに北海道では、詳しい調査がありませんが、ホスト(アカエゾマツやトドマツ)の根が伸長し菌根量の蓄積が子実体形成に十分となる「北海道の秋」に一度発生.一つこぶらくだの背中の曲線を描くのではないかと思われます.
早くから寒くなったため、マツタケの発生が虫の活動が盛んである時期と重なり、長野県でも昨年に続いて豊作と報じられていたが、テレビに映るマツタケはひどいものであった.まつたけ風呂に使用していた.食用にはできないという意味である.岩手でも能登でも(中山報告)同じようなマツタケが多かったため、生産者泣かせで終わったとようです.
天気は良いようですが、寒さで体が硬くなります.暖かい服装でお越しください.事故のなきようあせらず無理せず、マツタケ山づくりを楽しみましょう!
12月6日(土)は、まつたけ山復活させ隊第467回活動日です.午前10時に京都市左京区岩倉 村松138-20 香川山(自称)にお集まり下さい.
活動報告は、宮崎 昭さんです.当日夜、ブログを是非ご覧ください.
前回活動日の香川山の様子
前回は男厨シェフががんばりましたが、食事の準備をする皆さん(写真1,2).10年も活動を続けていると、それを必要とした意味合いは薄れ形のみが残る.これを形骸という.おそらく、いろんなところでそうなっているように思えます.初心を持ち続けることは難しい.でも皆さんがんばりましょう!
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畑では、来春の準備がなされています(3).薪需要期を迎え、山から急ピッチで材料が持ち込まれています(4).収穫された大根の形がおもしろい(5).いま、菜の花と似た花を持つ野菜が美しい.アスパラ菜を摘む(6).アスパラに味・香りが似ているらしい.アブラナ属で中国野菜、暑さに強い「菜心(ツアイシン)」と寒さに強い「紅菜苔(コウサイタイ)」を交配させた品種である.
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来年の6月25日(木)に、まつたけ山復活させ隊結成10周年記念パーティーを行うが、香川山発祥の契機となったオオヒラタケ(冒頭写真)を引き出物として配れたらとパーティー実行委員会(準)が発想し、きのこ栽培室を整理している(7).
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お知らせ
1)里山再生と岩倉焼とマツタケ JIDF共催
第3回
【月 日】 2014年12月12日(金:定例活動日)
【時 間】 11時より
【会 場】 香川山BC(京都市左京区岩倉村松.まつたけ山復活させ隊)
【テーマ】 松茸山再生とまつたけ山復活させ隊の2015年を語る
【定 員】 30名
【参加費】 昼食代(一般500円)
【一 般】 参加可能※ 申し込みは陶芸班世話人内田(090-2459-7528)
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【新しい林業を作りだそう!!】 里山は、実に宝の山である.ダイアモンドもカットされ磨かれねばただのにぶい石に過ぎない.
山の通年型立体活用の原型を作りたいと思っている.
山の上部と尾根筋はアカマツ林でまつたけ栽培、中腹の人工林帯では葉わさび、モミジガサなど山菜の栽培.広葉樹林帯では食用キノコ(アミタケ、ホンシメジ)の林地栽培も可能だ.クサソテツ(コゴミ)、オオバギボウシ(ウルイ)、ワラビなど山菜栽培の適地もある.里山林によくあるリョウブの若芽の天麩羅人気が急上昇中だ.タラノキ、コシアブラを凌駕する勢いである.
山裾もしくは人工林内は草地化しヤギを飼育する.やぎ乳販売もその規制がとっぱわれる日も近い.若い山羊の肉は素晴らしい.ヤギ肉のジンギスカンも美味い.畑や水田に、山のあるいはヤギ糞の有機物を与えて作物を栽培する.いってみれば縄文風循環型農林業の営みである.
ちょっと大きな資本が要るが、バイオマス発電装置を集落近くに設置する.林家は除間伐材を持ち込み運搬費を得る.持山も手入れが進む.
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§活動場所:京都市左京区岩倉村松町138-20 香川山 (京都バス停留所「岩倉村松」から北東へ450m徒歩6分)
活動開始は午前10時頃から、終わりは午後4時頃.自由参加可能 ただしコアータイム昼食時は必ず参加のこと.
アクセス:
京都バスの「岩倉 村松行き」に乗車.
このバスに乗車するには、
ア)JR京都駅七条口から(バス停「C6」番、所要時間約60分)
イ)阪急京都線四条河原町駅から(四条河原町交差点河原町通り北へ上ル東側)40分
ウ)京阪本線出町柳駅から(加茂大橋東詰め北へ上ル西側、約30分)
エ)京都地下鉄烏丸線国際会館から(3番出口からバスターミナル1番)約15分
(地下鉄烏丸線はJR京都駅、烏丸四条、烏丸御池、国際会館などに停車)
§参加費は無料;ただし、消耗品費は皆さんの浄財カンパで成り立つ、或いは必要に応じて徴收.メンバー参加者には、現在、食材費+消耗品費として400円を徴収.登録外参加者・見学者などは要500円(施設利用代などを含む).
§参加や見学希望の方は、ブログ画面左にあるカテゴリーから「まつたけ山復活させ隊とは」を左クリックでご覧下さる様にお願いします.
内容
まつたけ山復活させ隊の活動について
§1 我々のまつたけ山再生運動とは?
§2 まつたけ山復活させ隊に参加するには
§3 私達のマツタケ山造り(作業方法の特徴)
§4 こんな活動をしています!
§5 今年の予定と目標?
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まつたけ山復活させ隊活動日
予定日 2014年12月
回 開催日 報告担当者 男厨シェフ
467 12月06日土 宮崎
468 12月12日金 内田
469 12月20日土 榎本 忘年会(会費3000円)
470 2015年1月10日土 池内☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
§カンパありがとう!
§カンパお願い: 運営は皆さんのカンパで成り立っています!
みやこ松茸・里山復活! 京都の文化・景観を守るために、里山林整備に努力しています.
カンパの振込先
氏名: まつたけ十字軍 代表 吉村文彦
銀行名: 京都銀行 山科中央支店 口座No. 普通預金 3698173
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§主 催
まつたけ十字軍運動
代表 吉村 文彦(マツタケ生態学)
京都市山科区御陵岡ノ西町38-27
090-6227-4305 redpinemushroom@gmail.com
香川理化学研究所
代表 香川 晴男