のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

一粒が三月かかりて千倍に

2014年08月27日 | グリーンオイルプロジェクト
種を蒔いておよそ三ヶ月
開花満開後およそ一月
搾油用ヒマワリ種子の採取適期となりました

NPO手賀沼トラストでは今年、およそ10aを栽培
たくさんの会員が参加して一気に採取
と、ここまでは計画通りでしたが
想定外は天候

八月中、西日本から日本海を渡って北日本に伸びていた
停滞前線がこの時期になって南下
東日本沖でふたたび停滞
しばらく雨模様が続いています

雨模様で困るのが採取した種子の乾燥
晴れていれば一日で20%以下まで乾燥できて
搾油まで保存しておけばいいのですが
いつ雨が降ってくるかわからない中で野外で干しておくのは危険

そういうこともあるだろうと
今年は大量の種子を乾燥できる籾乾燥機を用意
現在主流の循環型籾乾燥機以前の
据え置き型籾乾燥機の枠と廃物利用の送風機からなる組合せ





枠だけとはいえ
据え置き型の乾燥機が21世紀の今日まで
よくもまあ保存されていたものだといえるくらいの代物ですが
通風するだけなら充分使えます

ところが、ボイラーのない通風のみですと
乾燥能力には限界があります
実はそれは機械の能力以上に
一日に採取される種子量が多かったということですが

なぜ採取量が多いのか
それは効率的に採取できる道具を見つけたため



エキスパンデングメタルという資材を置いて
大根おろしをするように種子側を擦り付けると
あっという間に種子を採取できます
搾油機を持っている本家のNPOにも
こんな道具があるよと教えてやることにしましょう

来年は熱源付きの循環型籾乾燥機の
リタイア直前のものでも探してきましょう