のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

はかなくて同じ心になりにしを思ふがごと思らんやぞ(中務)

2008年05月09日 | ネイチャースケッチ
ヒマワリの花ではありません。
マーガレットです。

私があなたをお慕いするように、
あなたは私のことをおもってくださるのでしょうか。

「恋占い」が花言葉のマーガレットに相応しいかなと
タイトルの歌を選んでみました。

どこかのサイトの受け売りです。
恋の花占いというと
好き、嫌い、好き、嫌い…と花びらを一枚づつちぎっていきますが、
マーガレットの場合、花びらは多くの場合、奇数だとか。
だから「好き」から始めればだいたい「好き」で終わるのだそうで。

マーガレットの花の中心部をよくみると
(専門用語で何とかと言うのでしょうが)、
小さな花?が規則正しく並んでいます。
渦巻き状というのか、螺旋状というのか、
たしかヒマワリの花・種も同じ配列ですよね。
これも専門用語があったと思うのですが、
自然界はすべてある規則で成り立っていると思わせてくれます。
ま、そんな大げさなことでもないですが。

都塵濃し緑恋しと鯉幟(竹下しづの女)

2008年05月08日 | わが家の時時
知り合いの方から鯉幟をいただきました。

中綿の鮮やかな配色の手作り品です。
吊るし雛と同じような使い方をするのだそうです。

鯉幟は雛人形とは違って
何も節句が終わったらすぐに片付けなくとも良いのだそうです。
天候の良いに日にしまえば。

ということで、これは7日の写真です。

蠖尺蟲の焔逃げんと尺とりつつ(中村草田男)

2008年05月06日 | 夏の梨畑
ナシの最初の殺虫剤の選択をミスしたようです。

目下、摘果作業真っ最中ですが、
かじられた幼果がたびたび見受けられます。
そのまわりを探してみるといろいろな害虫が…

上の写真は黄と黒のシャクトリ・タイガース。
こちらはパターンの異なるシャクトリ・タイガース。



これはヨトウムシ?



これは…





こんな虫も…



どれも蛾の幼虫でしょうが、
エサとなる子どもを食べて子どもが生長するという
生物界の理がここでも展開されています。

色も香もうしろ姿や弥生尽(蕪村)

2008年05月04日 | ネイチャースケッチ
弥生尽とは「やよいじん」と読み
春の尽きる日を意味するそうで。
菜の花もそろそろ最後の花に達しそうです。
今日は旧暦3月31日。明日から夏。
なんとなく気ぜわしい春が終わりました。

彼岸までは比較的穏やかな日が続きましたが、
それからひと月余りは雨の多い期待を裏切る天候続き。
この連休も事前の予報では好天気が並んでいましたが、
今日も結局、お天道様は見えず、霧雨が降ってくるしまつ。

それでも、
稲苗もナシの幼果も例年より生育が良いように思います。
全体としては暖かいということでしょうか。
あるいはナシの摘果作業が遅れているだけ?

落梢に思ひがけなき菌かな

2008年05月01日 | 春の梨畑
元句  落栗に思ひがけなき菌かな (桃隣)

元句は落ち栗ですが、ここでは梢。
しかも青々とした新梢が落ちた先にきのこが生えていました。

交配してせっかく実にしたナシの幼果を
今度は適切な数まで減らしていくのが摘果。
大急ぎで「摘果」をしなければならないのですが、
ちょっとその前に、新梢整理(管理)。

生らせ枝の途中から出てきた不必要な新梢を
今のあいだに折ったり、掻いたり、切ったりして
枝や実の生育のバランスをとり、
引いては冬季の剪定量を少なくしようという作業です。

ここ数年、摘果作業と同じくらい重要視して取り組んでいます。
摘果と違い、
また伸びてきた時に何度もしなければならないのが気がかり。