のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

行すゑは誰肌ふれむ紅の花(芭蕉)

2008年05月26日 | 今年の米づくり
今日は七十二候のいうところの「紅花栄べにばなさかう」
紅花が盛んに咲く頃だそうですが、
見回しても紅花畑なぞはありませんので
稲苗に詠み替えます。

「行すゑは誰口入らむ稲の苗」

写真は捕植用に取り置いていた苗の根です。
播種後40日はたっています。
ここまで育苗できれば
ほんとうにしっかりした苗にできるのですが、
今年も背丈も20cm近くに育ってしまい、
葉の色が落ちてきたように見えてきましたので
播種後35日までに田植を終えてしまいました。

他の農作業の関係等で
毎年5月20日過ぎに田植を行う地区があります。
今年はその地区では
苗作りに失敗したという農家が多かったと聞きました。
「失敗した」というのは根張りが悪く
田植え機に乗せるのに苦労したというのです。
育苗期のある段階に何らかの障害を受けたのでしょう。

わが家の場合は逆に根張りが良すぎて
旧型の田植え機ではかき取れずに欠株になったのでは
と思えるような部分も。

欠株があっても補植に入れたのは半日だけ。
しっかりした苗があっても
欠株にならないような田植え機に新調しなければならないのかも。