のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

散水に追われし猫の蝉を追う

2007年08月08日 | 夏の梨畑
梅雨明け以降、真夏日が続いています。35℃とかいう異常な暑さではありませんが、夕立もなく土から水気がなくなりました。連日、北関東や埼玉では雷雨が降っているのですが、どうも雷雲が江戸川や利根川を渡って来られないようです。

とうことで、ナシ畑では苗木のある部分を中心に散水を始めました。成木はこれくらいの乾燥は問題ないようですが、今年は春から乾燥状態が続き、夏になって具合の悪くなる苗木がたくさん出てしまったものですから、久しぶりにスプリンクラーを持ち出しました。

写真は昼間に撮影用に散水しているのですが(といっても水が出ているようには映っていませんが)、散水は夕方から4,5時間程度。でもこれって、涼しい夜になって秋が来たとナシが勘違いして、早く熟してしまうことを助長しているかも。

畑ではじまって食卓で完成するナシの一年

2007年08月07日 | 梨の出荷
本日より本格的に収穫、宅配発送を始めました。ほぼ予約順に発送しています。例年より2,3日は早いでしょうか。

今年の作柄は事前の想定を裏切って「良い」と思います。初めの品種「幸水」の肥大も大きく、糖度もあるようです。

昨年秋より手間をかけてナシの実を育ててきました。出荷するまでが農家の仕事です。お客様の食卓に我が家のナシが彩りを添えることができたら幸いです。

閃光の止める営み大樹燃ゆ

2007年08月06日 | ネイチャースケッチ
久しぶりに出向いた畑に近い一角の様子が変です。なんとなく明るいのです。盛夏には似つかわしくない落ち葉もたくさん見られます。見上げてみると、木々の葉が枯れています。

何かを燃やした炎にあぶられたか。そういう形跡は見当たりません。まさか除草剤?10m四方、高さも10mにもなろうという一帯に除草剤を散布することは非現実的です。隣地の地主と話した結果、確かな証拠がないものの落雷でもあったのであろうということに。

春は青葉、秋は黄葉、夏には広い緑陰、冬には落ち葉の敷かれた陽だまりを提供してくれたクヌギの大樹の9割以上の葉が影響を受けています。自然の性とはいえ、悠久な営みの続かんことを。

小を捨て仕切りなおしか甲虫

2007年08月04日 | わが家の時時
クヌギの樹にはたくさんのカブトムシが群がっていました。例年より出てくるのが遅いのか、ハンターたちがまだ気がついていないのか。どっちにせよ、がちがちと押し合いへし合い樹液にありつこうとしている様子はなかなか愉快です。

見上げていると、ときどき水気が顔に落ちるのはもしかしてオシッコ?

          

枝先に獣道開かる梅雨明かる

2007年08月02日 | 夏の梨畑
このナシは「愛甘水あいかんすい」といいます。幸水よりも早く熟す、極早生品種です。わが家に一本だけ苗木があります。今年は十数個生らせていたのですが、一夜にして、5,6個がこの状態です。

        

        

        

ハクビシンの仕業でしょう。県内でも各地でこのような獣害が問題となっていて、房総の方の果樹農家は獣害が原因で農家を廃業したというような話もあるようです。

幸水の方の被害はなく、熟し度合いが何か香りのようなものでわかるのでしょう…って、そんなところに感心している場合ではありません。何か対策を…

で、思いついたのはネズミ捕り用の粘着板とハエ捕りリボン。どちらもべたべたと体に引っ付いて不快にさせ、もう近寄るのよそうと思ってくれれば、という作戦でしたが、敵もさるものおつなもの。一晩目は、仕掛けにかかりませんでした。ということは、作戦は成功?

追伸

やはりだめでした。二日目の朝にはまた2個の実がかじられていました。ベタベタ作戦も失敗のようです。

芭蕉翁の臑(すね)をかぢって夕涼み(一茶)

2007年08月01日 | 夏の梨畑
関東地方でも梅雨が明けたといいます。東京では気温も30℃を超えたとか。ほんとうにようやくなのですが、近年は梅雨明けが遅くなる傾向が見られるとか。

大雨であったり、大風であったり、逆に少雨であったり、最近の天候にはメリハリがありすぎて困ったものですが、梅雨明け後の夏空や冬の寒気などはそれなりにきちんとあってほしいものです。今日はきれいな夕焼けでした。

          

暖冬、春冷え、少雨、日照不足と今年もいろいろとありましたが、ナシ仲間たちとの情報交換、叱咤激励や関係機関の指導のもと、生育管理をしてきたナシも収穫期を迎えられます。お天道様も含めて、まさに皆様のおかげです。感謝申し上げます。

蕾のときから十日置きにしてきた定点観測も今回で14回目。横径で90mmを超えてきました。今年の幸水は生育がよさそうです。大きな実がたくさん採れそうです。観測してきた実も次回(8月10日)までには収穫してしまうかもしれません。