のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

人も草も光と熱と水滴と

2013年12月18日 | 農のあれこれ
人材派遣会社のパソナ東京本社ビルを案内してもらう機会を得ました

JR東京駅日本橋口よりすぐのところの立地ながら
ビル外壁の半分はバラや藤等の植栽に覆われていて
大手町のオフィス街で異彩を放っています


入り口のところには大きな実をつけたみかんの鉢植えが置かれ
中に入ると鯉が泳ぐ水槽のうえに張られた木製デッキでは
ちょっとした打合せができるようになっています
かつてはここで米を作っていたそうです
受付の部分の天井からはキュウリがぶら下がり
その横にはトウモロコシ畑になっています

会議室の天井にはトマトが赤い実をならせ
時には人知れず摘ままれてしまうこともあるとか
室内の植物工場ではレタス等が栽培され
一階の喫茶コーナーや社員食堂の食材になるといいます
屋上に作られた庭園はお昼休みや終業後の社員の憩いの場になっていて
周辺のオフィスビルから羨望の視線を感じることがあるとか

植物栽培用の光源が事務用の間接照明になり
室温は植物の成長に見合う一定温度
さらに植物に与える水分が適度な室内湿度をつくっていて室内はいつも快適
「社員の健康」「農業」「環境(エコ)」を考えた新しいオフィスになっています

こういった自然との共生をテーマにしたオフィスビルの企画・管理は
アーバンファームという事業部が行っており
無料で見学を受け入れています
より具体的な社内イメージはこちら

パソナグループにはパソナ農援隊という農業事業部があり
農業部門の人材育成、新しいビジネスモデルの構築に取り組んでいます
これまで農業部門の人材育成というと農政分野の仕事でしたが
こういう民間企業からのアプローチも始まっています

まだ話題性が先行し、具体的な実績はこれからかもしれません
しかし、民間の人材育成ノウハウと現場の受け入れ態勢が合致した時には
新たなイノベーションが巻き起こるかもしれません

タイトル写真は12月16日の朝焼けの様子