のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

接ぎ穂採取は正月に

2009年01月03日 | 冬の梨畑
以前、新聞紙上で
いろいろな品種の実が一本の木になっているのに驚いた
というような記事がありましたが、
果樹農家としてはまったく不思議ではないこと。
なぜこんなことが記事になるのかと
逆に不思議に思ったものです。

しかし、
たしかに接いだ先から別の品種になってしまうのですから
不思議と言えば不思議ですし、
接ぎ木は果樹農家らしい作業かもしれません。

ナシは接ぎ木が容易な部類に入るといわれています。
接ぎ穂は休眠期に用意するとなっていますが、
ある篤農家が忘れないよう正月に決めている
という話を聞いてからは同じようにしています。

充実した葉芽のある小枝を切ってきて
保湿のため新聞紙に包み、
ビニール袋で密閉してから冷蔵庫で保管しておきます。


生きゆかむ苦しさ知らず陽に灼けし畳のうへに子は眠りおり(宮柊二)