のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

棚の梨落ちてしまえば他人哉

2007年09月18日 | 今年の梨づくり
先ごろ話題となりました農業共済組合の役員に今年からなっておりまして、「新高」梨被害の現地調査に入りました。

担当する地区は市川市の半分。市川といえば「新高」。「新高」といえば市川ブランドです。この時期に他産地の園地に入って見せていただくというのはめったにできるものではありません。自分の仕事を放ってでかけるのですが、視察と考えればよい機会となりました。

         

大町地区のある園など、間口50m以上、奥行き200m以上の園地いっぱいに新高が栽培されていました。こういう農家と競争しなければならないのかと思うと、愕然とします。

先日の台風襲来の際に、TVがたくさんの実が落下してしまった市川の農家を紹介していましたが、風害よりもこの夏の猛暑や乾燥が原因と思われる日焼け玉や裂果が大量に発生しているようでした。

確認してみると、たしかに相当ひどい割合で発生している園もありました。わが家でも多少の被害果はありますが、都心に近い市川ではそれだけ強い熱波が押し寄せたということでしょうか。わが家としては、忙しい思いをしてかん水しましたので、その効果があったと思いたいのですが。


タイトル元句  へちまづる切て仕舞ば他人哉(一茶)