のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

蓮隠すあの木ハンノキ?気になる木

2007年05月14日 | ネイチャースケッチ
5月3日のブログに「sakura」さんが「手賀沼の水の中に生えている木はなクヌギ?」というコメントを寄せてくれました。その木はsakuraさんのHPで写真で紹介されています。

今日、現地を確認してきました。やはりクヌギではありませんでした。まず葉の形が違います。

これがクヌギの今の葉。葉の縁がギザギザしています。
         

こちらが現地で見た葉。縁は滑らかで丸い葉をしています。

         

確かに堤防の外、つまり沼側、水辺に生えていました。高さも10mはあるでしょうか。立派なものです。

         

ナシ屋とはいえ、そんなに樹木に詳しいわけではありません。図鑑やサイトをみてみたのですが、花も実も見つけられなかったものですから、結局、なんという木なのかわかりません。

生えている湿地環境からいうと「ハンノキ」という可能性があったのですが…

「ハンノキ」

『水位の高い湿潤で肥沃な土壌を好み、河川流域、湖畔などの水湿地に群生する。成長は早い。

関東地方などの水田地帯では、刈り取った稲を乾燥させるため、ハンノキをはさ木(稲架木、稲木ともいう)として列植されている所もあり、農村風物詩になっている。
 はさ木として用いたのは、水田化された湿地で本来最も典型的な樹木だったためである。ハンノキ-ヨシの群落は、世界の温帯以北の低湿地で最もポピュラーで典型的な群落である。』

なになに「はさ木」とな。手賀沼周辺でも刈り取った稲をかける「はさ木」があったのか。そうか「はさ木」の末裔かと感慨深く思っていたのですが、やはり葉の形が違うようです。ハンノキは縁がギザギザ、落葉樹です。この木は常緑であったような…。

というわけでsakuraさん。お尋ねの件、クヌギでないのは確かですが、今日の段階ではなんという木なのかはわかりません。でも興味深い木を紹介いただいてありがとうございました。HPもきれいな写真ばかりです。これからも美しい光景を記録していってください。