のらやま生活向上委員会 suginofarm

自然と時間を、都市と生命を、地域と環境を、家族と生きがいを分かち合うために、農業を楽しめる農家になりたいと考えています

濡れ衣背は風呂吹きの湯気になり

2006年11月19日 | 晩秋の梨畑
写真はタイトルとまったく関係ありません。スッポンタケでしょうか。雨に打たれて?横たわっていました。

朝から小雨が降っていました。この時とばかりに間伐したナシの枝やナラの枝を燃やしていました。最近は野焼きに対する目が厳しくなっていて、本当に人目を忍んで剪定枝などを焼却しています。こんな雨の日は火災の心配も少ないし、焼却の煙りも雨の霞みでまぎれるので、そういう日を選んでいます。

確かに一般ごみを燃やすとダイオキシン等の有害物質が出て環境汚染に結びつくのでしょうが、今燃やしているのはナシやナラの枝です。燃やせば二酸化炭素が発生しますが、それは植物が空気中から吸収して体の中に溜め込んだもの。それを吐き出しているだけですから、地球上の二酸化炭素の量を増やしているわけではないのですが、例のダイオキシン騒動以来、周りの見る目が違ってきました。

農産物等の残渣を焼却するだけなら法的にも問題はないはずですが、すべての野焼きは違法とばかりに煙を見た方がすぐに消防署へ連絡するような雰囲気になっています。消防署も連絡があれば出動しないわけにはいかないし、出かければそれなりに指導もしなければなりません。叱られるのはわれわれ生産者で、場合によっては罰金や始末書となるわけです。

われわれも煙や焼却については気を使っているということをご理解いただければと思います。