先週からの続きで、キボシカミキリの第2話です。
卵からかえった幼虫に幹の中を荒らされ、枝先が枯れてしまったイチジクの樹です。
その枝をノコギリで切ると幹の中心に空洞が、そこで、幹を縦にわってみました。
幹の中はこげ茶色に変色し、大きな孔のなかにはいも虫が2つも潜んでいました。
これが『テッポウムシ』とも呼ばれているカミキリムシの幼虫です。
この鋭いあごで幹の木質部を食い荒らして成長し、さなぎになった後に羽化します。
羽化した成虫は、幹に大きな丸い孔跡を残して外界へ飛び出るのです。
主幹もかなり被害を受けているので、思い切って根元から切ります。
樹皮を剥いでみると、いました、いました、若い幼虫がボリボリと食事中です。
拡大してみると、卵からかえったばかりの赤ちゃんも見えます。
幹の中心部は幼虫のアパート状態、連続して部屋があり、ぬくぬくと生活しています。
カミキリムシの好みは幅広く、イチジク、ブドウ、クリ、クルミ、ミカン類・・・・大変です。
幹を割る際、半分ほどの幼虫は傷ついてしまいましたが、それでもこの数です。
昆虫食愛好家談「生でよし焼いてよしカミキリムシは昆虫食の王様」、とのことです。
憎っくきカミキリ、食ってやろうと思いまして七輪で“姿焼き”です。
油が身体の表面に浮き出て焼き上がったごちそうを小皿に盛りつけてみました。
いやはやなかなかの難敵・・・・・・、近所のニャンコに大役をお願いしました。