信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

アメリカアサガオ

2021年02月13日 | 山野草

昨年からの続き、アサガオの仲間の4回目はアメリカアサガオです。
戦後、輸入された穀物に紛れた種子が各地に広まったのでは、との説もあります。
道端や空き地、生垣にもつるを伸ばし、淡青色の花を疎らに咲かせます。


花の径は3-5cmで、上から見るとほぼ円形、横から見ると漏斗形です。
この辺りでは淡青色の花しか見ませんが、花色は様々あると聞きます。
日の出のころから花を開き、アサガオのように午前中には閉じます。


萼は特徴的で、他のアサガオの仲間とは明らかに異なります。
肉厚で長毛が密生し、裂片の長さは基部の幅の5倍以上と細長くなります。
裂片の中ほどから狭まって縁が内側に丸まり、先は反り返ります。
萼のすぐ下には2個の苞葉が対生し、苞の長さは1-1.5cmで線形です。


茎、葉柄、花序柄には多くの長毛や短毛が生えています。
花序柄は葉柄よりずっと短く、ほとんど目立たないです。


葉の葉質は薄く、葉身は深く切れ込み、ふつうは3裂し、裂片の先は尖ります。
画像右下のように中央の葉片基部のくびれが、アサガオの葉との見分になります。


葉の両面には毛が生えます。


花後も花柄(果柄)は上向きで、萼は果実を包んでいます。


果実(さく果)が熟すころ、萼裂片の先は外側に著しく反り返ります。
果実は3室で、各室に種子が2個ずつあり、熟すと果皮が3裂します。


種子は長さ4-5mmで短毛が密生します。 


アメリカアサガオの変種で、葉が分裂しない型のマルバアメリカアサガオです。
両者を区別しなくともよいのでは、との意見もあるそうです。
マルバアサガオと名前も葉も紛らわしいのですが、萼や花後の果柄で見分けます。
コメント
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