信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

茅や獣から野花を守る

2018年11月10日 | 自然

湖畔の木々が葉を落とした白樺湖から望む、霧ヶ峰の主峰・車山です。


この日(11月5日)は、牧草地の脇に設けられた調査地の草刈りです。
柵により獣の侵入を防ぎ、秋にはススキを刈取って、野花の再生を調べています。


一帯はシカが多く、この日も交通事故や建物の脇でシカの落とし物を見ました。


ススキの株の隙間で、オミナエシがロゼット葉を広げて頑張っています。
オミナエシの自生株が激減した昨今、生存競争に勝ってもらいたくて応援です。


とはいえ、車山の頂まで続く広大なススキ主体の草原は、なんとも見事です。


調査地の7月下旬、希少種となっている植物たちが花を咲かせ、実を結びます。
自然の保護と除去の基準は難しい話ですが、野花は確実に人を和ませます。
そして、幾種類もの野花は、幾種類もの昆虫や鳥などの拠り所になります。


翌日の戸隠神社への帰りに、偶然にも画像の作業の2日目を車窓から見ました。
ヨシは屋根材、ススキは家畜の敷き藁で利用された時なら、貴重な資源でしたが。


昨日は雨の中、環境省グリーンワーカー事業による湯ノ丸山花芽調査でした。
放牧牛によって維持されてきたレンゲツツジ群生地を、今は人力で守っています。
人の手によるツツジ保護の成果を信州大学によって学術的に調べられています。



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