淡緑色のとても小さな花をたくさんつけて穂状になるホザキイチヨウランです。
湿り気の多い林内に多く見られますが、稀に陽当たりの良い草地にも生えます。
クモキリソウとの葉の見分けは葉縁で、クモキリソウは細かく鋭い波打ちが目立ちます。
花は上向きで大きさは約3mm、私のコンパクトデジカメ&腕前ではこの程度の画像です。
小さく花数は少ないのですが、やさしい花弁で魅力的なコイチヨウランです。
わずかに陽が射す針葉樹林内が居心地良さそうです。
葉は地際に1個、広卵形で緑色に紫色が入るものもあり、葉脈は網状です。
花は淡い黄白色で、唇弁には紅紫色の斑紋があり、距はありません。
5月下旬になると、幅4cmほどの人目につく花を咲かせるイチヨウランです。
登山道では比較的に多く見かけ、名前などの問い合わせが多い人気のランです。
登山道脇のササの中にたくさんの花を咲かせ、毎年楽しみな絶好の撮影スポットです。
白色の唇弁は側裂片と中裂片が明瞭で、淡い紅紫色の斑点が『顔』を連想させます。
裂片の形や斑の模様は個体によりわずかに異なり、楽しい表情を見せてくれます。