信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

湯の丸高原花便り7中

2016年07月16日 | 山野草

今の季節、湯の丸高峰林道は「ヤマオダマキ」の花街道です。
ヤマオダマキは、花弁状の外側が萼で赤褐色または黄色、内側は花弁で黄色です。
萼片の色が黄色で花全体が黄色の株は、キバナノヤマオダマキとも呼ばれます。
花の上のとんがり帽子状は『距:きょ』、普通は直立ですが、巻き込む株もあります。
この株をオオヤマオダマキとも呼びますが、中間型が多く、明瞭な識別は難しいです。


池の平に下る道は玄関口、山を訪れる方々を高山植物が出迎えます。
画像左は「テガタチドリ」、右は、例年になく早くに咲き始めた「ヤナギラン」です。


新しい植物分類法のAPG分類体系ではツツジ科となっている「コバノイチヤクソウ」です。
イチヤクソウとの花の見分けは、画像のとおり、萼片の形状がポイントです。


険しいがれ場を黄色の花でなごます「タカネニガナ」、ニガナの高山型だそうです。
ニガナやハナニガナは葉の基部が茎を抱きますが、タカネニガナは抱きません。


「シテンクモキリ」は、草陰に生えて気づかれにくい種類ですが、群生地もあります。
よく似たクモキリソウは高地では見られず、画像は標高1300m付近で見た株です。


高山植物の女王「コマクサ」、画像下の淡紅花の他、上の白花や濃い紅花が見られます。
濃い紅花は移植株が増えたものとのこと、山には淡赤花が馴染むのではないでしょうか。




高層湿原には雨に咲くニッコウキスゲがよく似合います。
コメント
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