信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

高原に侵入した外来種

2016年06月11日 | 山野草

昨年、県道94号東御嬬恋線の地蔵峠から鹿沢に下る道路が整備されました。
細くてカーブの多い峠道だったのですが、快適に走行できるようになりました。
その道は、国の天然記念物に指定されている湯の丸高原レンゲツツジ群の脇を通ります。
工事から1年目の春、道路の土手に外来種のハルザキヤマガラシが花を咲かせました。


環境省の万座自然保護管事務所などの素早い対応で、きれいに除去されました。
道路の土手を築く際に運び込んだ土壌に、本種の株や種子が混入していたのでしょう。
野生植物の種子は一度に発芽しませんので、これからも注意が必要です。


こちらは、嬬恋村バラギ高原のパルコール嬬恋スキー場に通じる道路の土手です。
外来種のオオハンゴンソウが土手一面にはびこり、すさまじい限りです。
湯の丸同様、道路工事が行われた際に運びこまれた土壌が原因らしいとのこと。


侵略的に入り込む外来種の対策は、入れない、捨てない、拡げない、だそうです。
特定外来生物に指定されているオオキンケイギクとオオハンゴンソウの対策日です。


オオキンケイギクは鮮やかな花、土手の草刈りでも残されることが多い植物です。
庭でもよく見かけ、各地とも特定外来生物の認識はほとんどなさそうです。


オオハンゴンソウは、在来種のハンゴンソウに全体の雰囲気が似た植物です。
見分けは、葉の鋸歯の違い、葉柄の毛の有無、葉柄基部の耳状突起の有無などです。


林内を占有するオオハンゴンソウ、他の植物に植生の場を与えません。


抜き取った株は、もらすことなく全てをごみ袋にいれます。


ゴミ袋に入れられたオオハンゴンソウは、公営の焼却場に運び、焼却処分されます。
地域に入ってしまった外来種、捨てない、拡げない対策の今日の活動が終わりました。


しかし・・・、今年発芽したオオハンゴンソウの若芽がびっしり、恐るべし侵入者。
コメント
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