信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

浅間山開き

2015年05月10日 | 

浅間山の山開きが、昨日9日に行われ、いよいよ浅間も緑の季節を迎えました。
朝8時前から天狗温泉浅間山荘前で、大浅間火煙太鼓などのセレモニーです。
8時20分過ぎ、500人程の登山者が安全祈願の絵馬札と御神酒をいただき出発しました。


山道沿いは火山館の手前までタチツボスミレが花盛り、登山者を歓迎しています。


火山館着9時50分、館長さんの出迎えを受け、背負ってきた薪を2本おろします。
画像右の建物が新築の微生物で分解するトイレ、使用協力金200円とのことです。
昨年の御嶽山の教訓により、県から提供されたヘルメットが無料で借りられます。


草走りへの分岐を過ぎて針葉樹林帯に入ると、登山道には雪が残っています。


森林限界からの植物は小低木の世界、花を開き始めた常緑の「ミネズオウ」です。


今が花の盛りの「コメバツガザクラ」、白く丸い花で岩肌を飾っています。


胸突き八丁、お母さんもお嬢さんも超前傾姿勢、下だけを見て黙々と登ります。


活発な活動を見せる浅間山、現在は内側の外輪山「前掛山(2524m)」まで登れます。
11時20分登頂、今日は午後から雨との予報があり、やや早足で登りました。
山頂一帯は、生物の気配を感じない異様な雰囲気の世界を感じます。


帰りは、空の雨模様と、足下の山野草を見ながら、いくつかの花に出会いました。
左上は「ヒゲネワチガイソウ」、仲間との見分けは細い花弁と葉、また6,7個の花弁です。
左下は「エイザンスミレ」葉の切れ込むスミレで、葉が基部から3つに分かれます。
右上はネコノメソウの仲間、萼裂片が平開で葉は互生、ツル・かタチ・走出枝が決め手。
右下は「マルバスミレ」、似たヒカゲスミレとの見分けは、葉の形と単純な唇弁の紫条。


14時10分、無事下山し小諸市の皆様のおもてなしで豚汁をご馳走になりました。
その頃から夕立のような強い雨が降り始め、山開きの余韻に浸るまもなく退散です。
チェリーパークラインのサクラ並木、雨に打たれ花びらを道路に散りばめています。
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