信州自由人

のぐケーンのぶろぐ

旬の里の花、高原の花

2012年08月11日 | 植物
今年の気温は平年に比べ、昼は高めに夜は低め傾向です。
また、降雨には適度に恵まれており、夏の植物には好適な条件のようです。





里ではイネの穂が出てきました。
この辺りでは例年8月12日頃がコシヒカリの出穂期ですが、今年は4日ほど早めです。




これがイネの花です。
左側がコシヒカリで右側がモチ用の品種です。
イネは目立たずに純白な小さな花を数時間開かせます。
今年は見逃すことなく元気に踊る花たちに出会うことができました。
イネは風によって受粉を行い、美味しいお米を稔らせます。




ヤナギランの花を見たくて高峰高原に登ってきました。
車で40分ほどで、高原の優しい涼風に出会えます。
夏の高峰高原にはヤナギランがよく似合います。




イブキスズメ(スズメガ科)の幼虫がヤナギランの葉をお腹いっぱいに食べています。
幼虫の食草はヤナギラン、カワラマツバ、そしてマツムシソウです。
高峰高原にはいずれも多くが植生しているのですが、この成虫はまだ見ていません。
幼虫も今日が始めてで、妻が見つけてくれました。
お手柄です。




峠の広場にはヒメシャジン、シャジクソウ、ホタルサイコ、ハクサンフウロウ、
ムカゴトラノオ、ノアザミなど小さな夏の花々が咲き競っています。
また、近くのマツムシソウやマルバダケブキにはハチや蝶が蜜を求めて群がっています。
受粉を助けてもらって、たくさんの実をつけてください。
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今日の花と実、3題

2011年07月24日 | 植物
今日は日曜日。
1週間ぶりに家から少し離れた家庭菜園に行くとすばらしい花や実に出会いました。





この花、見たことありますか。
アピオスとも呼ばれるアメリカホドイモの花です。
一見してマメ科の花とわかりますが、なんとも奇妙に引きつけられる花です。
原産は北米で、日本には明治時代に北米から青森へ輸入されたリンゴの苗木に
種がついてきたことで伝わったとされています。




地上部はつる状になり、地下部は小さなイモを数珠状につけます。
そのイモは、カルシュウム、ビタミンE、イソフラボン、鉄分などに富むそうです。
昨年、始めて食べてみました。
塩をふって蒸し、皮ごといただきました。
口いっぱいにイモのこくが広がりすっかりやみつきになました。
アピオスの紹介に「アピオスは花で人の心を癒し、実で身体を癒す」とありました。




畑の淵にはナワシロイチゴが鈴なりです。
キイチゴ属でクサイチゴやニガイチゴともとに小さい頃よく食べました。
茎は木質化しますが、立ち上がらず、他の草の上に覆います。




この実を摘んで口にほおばると、
きいちごの香りと甘みが身体いっぱいに広がります。
子供の頃、母がキイチゴでゼリーをつくってくれたのを思い出します。



今年はクルミもたくさん実をつけました。
これは、ヒメグルミです。
ヒメグルミは殻を二つに割ると簡単に実が取り出せます。
食べても、口に含んだ瞬間の皮の渋みがなく甘さを感じるおいしいクルミです。





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