そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない





タランティーノ監督の最新作。
ディカプリオとブラピ主演。
1969年のハリウッドを舞台にした映画。
二子玉IMAXで鑑賞。
その感想。

星3つ。★★★
個人的にはとても楽しめたが、いつものようにタランティーノはクセが強いので、日本人観客の大半は「ぽかーん」だったかも知れん。
なぜならこの映画、「アメリカ人なら誰もが知っているトラウマ的な殺人事件」が大前提になっているからだ。
1969年8月9日に起きた女優シャロン・テート殺人事件。
ロマン・ポランスキー監督と結婚していた人気女優シャロン・テートが、妊娠8ヶ月の時、ハリウッドの自宅で深夜、カルト宗教指導者チャールズ・マンソンに命じられた狂信的信者3人組にナイフで滅多刺しにされてお腹の中の子供もろとも殺された凄惨な事件。
この大事件が今回のタランティーノの映画のキモなので、それ自体を知らない日本の観客には意味が一切分からないという悲劇が起こる。
だから、先にある程度シャロン・テートについて調べてからこの映画は見に行ったほうがいい。
分かって観に行くと、タランティーノがやりたかったことは明白。
要するに今回も「イングロリアス・バスターズ」なのだ。

ブルース・リーが出てくる所とかは日本人観客も楽しかったのだろうが、映画が後半になるにつれて周りのお年寄りがトイレに立つこと立つこと。
さらにエンドクレジットが流れ始まると、映画館から出てくこと出てくこと。
皆さん、意味が不明だったんだろう。
分かって観るとジワジワ来るなかなかの佳作なんだけど。

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