| 【初回限定生産】『ブレードランナー』製作25周年記念 アルティメット・コレクターズ・エディション(5枚組み)ワーナー・ホーム・ビデオ |
2008年最初に観るDVD。
コレにしてみた。
昨年公開された「ブレードランナー/ファイナルカット」
言わずと知れた1982年公開の名作SF「ブレードランナー」の再編集公開ヴァージョンだ。
もう何十回観たか分からないけど、すごい映画だ。
もう、すごいとしか表現のしようがない。
とにかく、すごい。
だって、すごすぎて1982年の公開当時は誰にもその真価が分からず(「E.T.」と同時公開だったので目立たなかったというのもあるけど)公開してすぐ打ち切られたんだもん。
当時中2だった僕は映画館に観に行った。
映画館はガラガラだった。
で、観たけどさっぱり意味が分からず、ガッカリして帰った記憶がある。
実際、当時は見向きもされなかったのだ。
その後、ビデオが出てから人気に火がつき、評価された名作だ。
今観てもちっとも古くさくない。
1982年製作の映画で、今観ても古くさくないなんて珍しい。
つまり、それだけすごいってことだ。
時代を先取りした、というか、あとにも先にもオンリーワンの名作。
で、全部で5ヴァージョン存在する「ブレードランナー」だけど、僕は断然1982年の劇場公開ヴァージョンが好き。
つまり、ハリソン・フォードのナレーションが入っていて、ハッピーエンドのヴァージョン。
1992年のディレクターズカット版や、2007年のこのファイナルカット版は、正直言って、嫌いだ。
デッカードがレプリカント?
ありえないっつ~の!
監督のリドリー・スコットは「デッカードはレプリカントだ」と明言しているけど、僕は断固否定する!←何様だ?
監督が何と言おうが、知ったことか。
デッカードは人間だ。
レプリカントなんかじゃない!
そうじゃなきゃ、イヤだ。
……
……
……
何書いてるんだか意味が分からないって人。
映画を観てくれ。
1982年の「劇場公開版」と2007年の「ファイナルカット」を比べれば、僕の主張していることは分かる。
ちなみに。
今回のDVDの字幕。
昔ビデオについていた字幕をそのまま使っている。
でもさ、単純なミスぐらい、いい機会なんだから直してほしかった。
「ビールス」ってなんだ、「ビールス」って?
今の表記では絶対「ウイルス」だろ。
昔、一部「ビールス」って表記されていた時代もある。
Virusは英語ではたしかに「バイルス」と発音する。
だけど、日本語表記は「ウイルス」であって「ビールス」ではない。
なのに、何度も「ビールス」「ビールス」って字幕が出る。
直しなさいっつ~の。
DVDの字幕の適当ぶりには、いつも腹が立つんだよなぁ。
再発売の時、チェックして直す習慣を付けて欲しい。
映画会社各社に強く要望する。
ちなみに字幕でもうひとつ言うなら……
僕はこの「ブレードランナー」の字幕で昔から腹立っていた部分がある。
それは映画のラスト「All those moments will be lost in time. (そういう思い出もやがて消える。時が来れば)」の後に続くルトガー・ハウアーのセリフ「Like tears in rain」だ。
なんと信じられないことに「Like tears in rain」が、日本語字幕では「涙のように、雨のように」と訳されてきた。
それも、ずっと。
ビデオもLDもDVDもずっと。
でもさ~、どう考えても原文のまま訳せば「雨の中の、涙のように」じゃん。
「そういう思い出もやがて消える。時が来れば。涙のように、雨のように」
「そういう思い出もやがて消える。時が来れば。雨の中の、涙のように」
一見、2つの訳はそんなに変わらないように思うかも知れない。
でもこのシーン……雨が降っているのだよ。
実際に雨が降っているのだ。
そして、死を間際にルトガー・ハウアーは泣いているのだ。
涙が雨の中で見えないけど……
ほ~らね。
2つの訳の違いでセリフの深さはまるで別物だ。
映画のラスト「All those moments will be lost in time. Like tears in rain」は、原文のまま、噛み締めるべし。
そしたら、3倍は、泣ける。
感想。
「ファイナルカット版」単体だと星3つ。★★★
映画「ブレードランナー」としてなら星5つ。★★★★★
多分、僕は死ぬまでにこの映画、あと数回は観ると思う。
そんな映画ってあまりない。
だから、すごい。
それだけ、すごいのだ。
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