そこそこの放送作家・堀田延が、そこそこ真面目に、そこそこ冗談を交えつつ、そこそこの頻度で記す、そこそこのブログ。
人生そこそこでいいじゃない



哭声/コクソン [Blu-ray]
國村隼
キングレコード


2016年韓国の話題作。
國村隼さんが韓国で映画賞を受賞。
アジアの映画祭でいろいろな賞を受賞。
その感想。

うん、こういうのが出てくるから韓国映画の底力はマジでハンパないと思います。
ひとことで言って、素晴らしいです。
日本映画ではぜーーーーーーっったいに出来ない映画。
最初から最後までずーーーーーっっとひたすら素晴らしい。
星3つ半。★★★1/2
久々に映画的興奮を味わったという感じ。

最初、サイコスリラーで始まります。
そこからどんどん話が妙な方向にずれていく。
途中は「エクソシスト」になる。
その先、ゾンビの要素も入ってくる。
そのうち、悪魔の話だと気付く。
いや違う、神と悪魔の戦いの話なのかこれは?
……という具合に、次から次へとさまざまな要素が入り交じり、最初想像していたのとは別次元の所まで観客を連れて行く。
気付けば2時間30分越え。
なげーよ、さすがにっ!w
長いです。
でも、面白い。
よく出来ているというか、完全に日本映画が韓国映画に負けていると実感できる傑作でしょう。
何しろ主演がウガンダ・トラみたいなぽっちゃりした韓国人オッサン俳優です。
華なんかひとつもない。
ただし、演技はベラボーに上手い。
ろくに演技も出来ないイケメンや美女のキャスティングに頼るだけの日本映画界では、到底考えられないでしょ。
ウガンダ・トラで500万人動員する大ヒット映画、日本では絶対作ろうとしないもの(笑)。

結局いったいなんなのか?に答えなんてない。
ある意味「ツイン・ピークス」です。
ただもう、脚本、演出、撮影、役者の演技などがひたすら素晴らしいので、最後まで緊張感を保ったまま見ることが出来る。
うん、素晴らしいね。
万人にお勧めなんて全然しないけど(グロいしキツイので)、國村隼が韓国映画でこんなに活躍をして、きっちり賞まで獲ってという日韓関係のひとつの側面を知るためだけにでも、見たほうがいい作品かもです。


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