友人の結婚披露パーティーに出席するため、久々に電車で出掛けることにした。
酒を飲みたいからだ。
写真は日比谷線恵比寿駅のホーム。
銀座まで20分チョットの地下鉄旅だ。
たまに電車に乗ると僕はやたらテンションが上がってしまう。
いろんな人がいて面白いし、運が良ければ可愛い女の子も見られるし、中吊り広告も面白い。
満員電車だけは勘弁して欲しいけど。
今回は可愛い女の子は発見出来なかった。
その代わり、面白い青年を見つけた。
手に太宰治「人間失格」の文庫本を持っているのだが、「キミが人間失格だろ~が」と言いたくなるようなひどいボサボサ頭でサンダル履きで小汚いジャージ姿なのだ。
で、本を読むわけではなく、ずっと携帯をいじっている。
で、ニヤニヤしている。
気持ち悪い。
まだ20歳そこそこだろう。
なんだか、見ていて悲しくなった。
人間失格にならないよう、勉学や仕事に励んで欲しい。
今回いちばん「?」と思ったのは車内広告だ。
いわゆる有名企業の広告がほとんどないのだ。
昔は有名企業の広告だらけだったのに、今は怪しげな中小企業の怪しげな健康食品の広告だらけ。
有名企業、例えば化粧品とか電化製品とか車とか飲料とか、そういう広告が綺麗に姿を消している。
その代わり驚いたことに某宗教団体の機関誌の広告が、堂々と吊られていたりする。
なるほど、不景気なのだ。
不景気のとき企業は広告費から削減するものだが、その現実を見た。
おかげで地下鉄の中がくすんで見えた。
ちょっと前は、ギラギラお金をかけた派手な広告で輝いていた車内が、今やくすんでいた。
悲しくなった。
ちなみに結構披露パーティーで、僕は乾杯の挨拶を務めた。
案の定、すべったが。
こういう場での挨拶は苦手だ。
新郎新婦共に、僕が前々からよく知っているこの新婚夫婦。
新郎とは12年の付き合いだ。
末永くお幸せにね。
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