自然日誌 たかつき

自然についての問わず語りです。

シカの影響

2019年04月20日 | 自然 nature
この日、裏高尾に来たのは、シカの影響を見るためでした。奥多摩から徐々に分布を拡大してきたシカがこの辺りまできて、10年ほど前から設置しているセンサーカメラに写るようになりました。それも年々数が増えているのです。ただ去年の4月上旬に来た時、ほんのすこしの痕跡はありましたが、ほとんどないと言える程度のものでした。ところが今年は場所によってはアオキがかなり食べられていました。


シカに食べられたアオキ


茎の上をスポンとかみ切ったものもありますが、時々2つ折りにしたものもあります。これはシカが自分の口が届かない部分を食べたくて、口にくわえて折るためです。このアオキの場合、右側が地面から立っている茎で、左側が折られたものです。よく見ると折られた方の枝にキズが付いています。これはシカの歯でつけられたもので、ちょうどシカの口の幅に相当します。


アオキが折られたところ


シカが枝を折るイメージ


シカの下顎骨


シカはアオキが大好きで、房総半島ではほとんどなくなってしまい、急崖の、シカがいけないところに細々と残っている状態です。今の裏高尾では他の植物にはまだ影響はほとんどありませんが、アオキにははっきりと影響を認めることができました。このアオキに注目すればシカの生息、影響を指標させることができそうです。この調査を高尾山で応用し、現状を把握しておきたいと思います。それによってシカの影響が出始めたら大変なことになるということをアピールしたいと思います。
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4月11日の裏高尾 8 新緑

2019年04月19日 | 自然 nature


残雪があったとは言え、もちろん山全体は新緑の良い季節で、歩いてきた道を振り返るとコナラの新緑、スギの濃緑、ヤマザクラの淡紅色と、色の組み合わせも鮮やかでした。ここは、杉だけの林だったところに広葉樹を植えて育てる活動をしており、その成果がこの林です。そのおかげで鳥も豊富になってきたそうです。林は時間をかけて変化しますから、本当の成果を見るには人生は短すぎます。
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4月11日の裏高尾 7 残雪

2019年04月18日 | 自然 nature


暑からず寒からず気持ちの良い日で、時折吹く風は肌寒いくらいでした。前の日はとても寒く、冬に逆戻りしたようでした。驚いたことに、ここでは雪が降っていたようで、日陰には残雪がありました。

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4月11日の裏高尾 6 ヤマルリソウ

2019年04月17日 | 植物 plants




道沿いの崖のようなところにヤマルリソウがありました。ワスレナグサなどの仲間です。広く言えばキュウリグサなどもこの仲間です。端正な5弁の花びらの中央に丸い穴があって黄色くなっています。ワスレナグサなどは水色が鮮やかですが、ヤマルリソウはくすんだ水色、中央部も白で、あまり目立ちませんが、とても愛らしい感じがします。この辺りにはよくあります。
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4月11日の裏高尾 6

2019年04月16日 | 自然 nature

ミミガタテンナンショウ

マムシグサの仲間のうち、一番早く出てきます。


ミヤマシキミ


モミジイチゴ
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4月11日の裏高尾 5

2019年04月15日 | 自然 nature
山道は沢と尾根が繰り返します。沢になると違う植物が出てきますが、よく目についたのはヨゴレネコノメでした。そうした中に、少ないながらハナネコノメがありました。


ヨゴレネコノメ




ハナネコノメ

人の感じ方だから仕方ないとはいえ、同じ仲間なのに「ヨゴレ」というのは随分なネーミングではないでしょうか。


ヒトリシズカ
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4月11日の裏高尾 4

2019年04月14日 | 自然 nature

オウギカズラ

私はこの花を去年、初めてみました。


シロバナエンレイソウ


ジロボウエンゴサク

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4月11日の裏高尾 3

2019年04月13日 | 自然 nature
スミレはほかにもありました。


エイザンスミレ 葉がニンジンのように切れ込みます


ヒカゲスミレ 葉の紫色のをタカオスミレというので、これもその可能性がありますが、一応ヒカゲスミレとしておきます


コスミレ



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4月11日の裏高尾 2

2019年04月12日 | 自然 nature
高尾山一帯はスミレが豊富なので、春は楽しみです。


ナガバノスミレサイシン


マルバスミレ 白い花のとてもきれいなスミレです


タカオスミレ 文字通り高尾山のスミレ。ヒカゲスミレの変種です。
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4月11日の裏高尾 1

2019年04月11日 | 自然 nature
4月11日に裏高尾に行きました。14日に高尾山でシカの痕跡調査をするのですが、その下見を兼ねて裏高尾でのシカの状況を探ろうという目的です。というのはこの10年ほどの間に、それまでセンサーカメラを置いても全く写らなかったシカが、この5年ほどの間に写るようになり、しかも毎年倍増しているのです。2017年に高尾山のビジターセンターでシカの話を頼まれてしたのですが、その時に聞きにきていた山崎さんからそのデータを見せてもらいました。そこでこのこげ沢という場所に去年の今頃行きましたが、写真に写るようになったとはいえ、まだ密度は低いので、シカの痕跡はほとんどありませんでした。ところが、山崎さんが今年の冬にアオキがかなり食べられたということを教えてくれたので、自分の目で確認することにしました。
 歩き始めるとニリンソウが咲いていて嬉しくなりました。


ニリンソウ

 玉川上水にもありますが、玉川上水で見るときはすぐ脇に道路があったり、鉄柵があったりするので、こういう具合に沢沿いで群れ咲いているのを見ると感激します。
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