庭のサンショウにアゲハチョウの若い幼虫がいました。小さいあいだはこの白黒模様、大きくなると鮮やかな緑色になります。この白黒は直感的に鳥の糞を連想させますが、実際それが目的です。昆虫の幼虫にとってなにが怖いといって鳥ほど怖いものはありません。とくに春から初夏にかけて雛が育つ季節は親鳥は休むことなく餌を運び続けますから、幼虫は気持ちの休まるときがありません。鳥は鋭い目で幼虫を探しますから、カモフラージュをしたり、逆にめだって「折れはまずいそ」「おれを食べると刺すぞ」と警告を発したりします。クモの中にはその名も「トリノフンダマシ」というすごいやつがいます。この質感がほんとに鳥の糞のようなのです。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/55/cfbf42680e81c81711c51bc23fe9f4ff.jpg)
アゲハチョウの幼虫
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/2c/13671f7b3fb7c4f62a3215ce5ed02f98.jpg)
トリノフンダマシ 新井氏撮影
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/70/55/cfbf42680e81c81711c51bc23fe9f4ff.jpg)
アゲハチョウの幼虫
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/11/2c/13671f7b3fb7c4f62a3215ce5ed02f98.jpg)
トリノフンダマシ 新井氏撮影